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活動報告

予算要望しました|活動レポート

2025年7月、市長や副市長など執行部に対して、次年度に向けた予算要望を行いました。以下はその際に提出した項目のメモ書きです。これをベースに会派として40分間ディスカッションをさせていただきました。 解説を挟みながら記事としたいと思います。 ▼こども・子育て応援のまちとして[一般質問等で要望済]・保育における午睡について個別具体の要望に応えるための人員増強・学童保育における育休退所要件の改善・学校給食の提供拡大(不登校、地域カフェ/町田市が実施中)・若年性認知症や起立性調節障害等、若い世代の病気や障害への対応強化 [新規]・学校でのプール授業ができる環境整備(暑さ対策)・交通公園の整備・出生時に子ども用ヘルメットを供与・PTA や父母会等の保護者組織と行政のかかわりにおける業務効率化(オンラインや ICT活用等)、必要性の見直し 私自身小学生のこどもがいますが、1学期のプールが何度も暑さで中止になり、夏休み前にまとめて予備日的に実施がありました。あまりの暑さに授業ができない状態になっており、学校の建て替えも行われている中で新しいプールができても、授業ができないような状態では意味がありません。早急な対応を求めました。 また、武蔵野市には交通公園がなく、交通ルールを学ぶ場の少なさが気になっています。こどものヘルメット着用についても、自転車に乗っているこどもはつけていることが多いですが、子乗せ自転車では親子ともにしていないことが目立ちます。そのため、もはや出生時から、乗り始めるであろう1歳に向けてヘルメットを配布してはどうかと提案しました。痛ましい事故被害を防ぐためにも、こどものヘルメット着用率100%を目指したいです。 ▼コミュニティセンター改築・ステークホルダーの多様性 ・情報の出し方、タイミング地元商店会、地域住民、ボランティア集団との情報共有⇒本町:環境浄化との関係⇒南町:医療体制との関係 こちらは主に会派の宮代議員より。コミセン建て替えの動きと地域医療の動きとがリンクしながら行われていることもあり、かなり状況が変化しています。主に吉祥寺エリアの課題について議論をしています。 ▼学校施設と什器の更新・更新のタイミング 改築の予定を待ってしまっている現状について・校庭の定期整備・中学生議会より:給水機、冷水器、ゴミ箱・公園:居場所の意味合いが少し違うという感覚のずれ・学校における性犯罪防止の取組強化(校内の防犯カメラ設置や定期的な隠しカメラ点検等)・仮設校舎への登下校時のみまもり人員配置 学校の建て替えについては、中学校の数を検討するというフェーズが新たに出てきたことからペンディングになっています。建て替えのスケジュールが立たないことから、それまでのメンテナンスがきちんと行われていく必要があります。安全な学校を守るために、適切な対応が必要です。 私からは学校における性犯罪対策を強く要望しました。PTAが見回りをするケースもあるようですが、そもそも教職員もPTAの一員であり、その中で監視し合うというのも少々違うかなと感じています。 ▼予算の中長期的見方・物価高騰をどう捉えるのか 工事を発注できないリスク 発注金額の高騰、物価スライド・学校施設の改築:時の流れへの対応、基本方針のローリング、学校ごとの公平性の担保、独自性 あらゆる公共工事において予算がどんどん上がっています。計画策定から実際にお金が動くまでタイムラグがあるため、当初の議論からのずれが出てきており、議会でも紛糾することが多いです。やり方を考えていかなくてはいけないと思います。 ▼まちづくりへの弛まぬ取り組み・市内の民泊事業実態調査(状況・課題把握)・ムーバスの状況改善(減便解消・混雑緩和)・駅前や公園にミストスポットの設置(三鷹市実施中)・リアルタイム字幕システムの導入(議会、その他市のイベント等) 吉祥寺という場所柄、民泊についてどのような状況になっているか気になっています。まずは現状把握が必要です。ムーバスについても、三鷹〜吉祥寺循環の減便で大変なことになっていますが、それだけでなく別便に乗車した時も、満車で炎天下乗せられず次の便を待ってくださいという案内を目の当たりにしたことがありました。交通課題の難易度が高まっています。 ▼投票率向上のために・期日前投票所の拡大(三鷹駅前への設置) 現在の期日前投票はまず武蔵野市役所からスタートし、期間の後半になってから武蔵野商工会館と武蔵野プレイスが追加されるという運用になっています。市役所は三鷹駅から遠く、三鷹駅前エリアでは期日前投票ができないため、その利便性向上が求められています。 以上の内容で意見交換をし、概ね前向きな反応をいただきました。具体的な施策になるものはなかなか難しいとは思いつつ、細かな動きの中で反映してくださると思っています。 他自治体ではこのようなディスカッションの時間はなく、書面提出のみというところも多いそうで、ありがたい場であると感じます。引き続きさまざまなところで要望活動を行なっていきます。

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地域の担い手不足や子育てにおける所得制限などを質問|活動レポート

2025年9月5日、一般質問を行いました。以下当日壇上での読み原稿です。中継動画は8日にアップされる予定です。 会派ワクワクはたらくの本多夏帆です。猛暑からの台風ということで、今朝も大変な思いをされた方が多いのではないでしょうか。小美濃市長の公約に基づき、子育て世代の移動支援についてのアンケートが8月にも行われていましたが、こういう時に移動が大変なんだよなと思ったところでした。 なんでも税金でやればいいとは思っていませんが、本当に困った時に手を差し伸べてもらえるという実感があることが、生きていくうえでとても大切な感覚であると思っています。そして困っていることは時代とともに変化し、また支援の手法についてもどんどんと変わってきていると言えます。 今回はそんな変化に着目をしながら質問を構成してみました。以下、質問内容に入ります。 「ライフスタイルと価値観の変化に伴う武蔵野市の対応等について」 1 ライフスタイルの変化に伴う武蔵野市の対応について (1)働く人が増えたことによる変化について 私が子どもの頃は、グローバル化、少子高齢化というのが大きな時代の変化として取り上げられることが多かったように思います。自分たちはゆとり世代と言われ、時代の過渡期を過ごしているという実感を持っていました。そして現在自分自身が親となり、子育てをする世代になって感じる最も大きな社会の変化は、「働く人が増えた」ということです。 武蔵野市においても幼稚園から保育園の利用ニーズが増え、その数が逆転する現象が起きたり、学童保育がいっぱいになったり。私が子どもの頃は、帰宅時に親がおらず鍵を持って出てきている子を「鍵っ子」などと言うことも多かったですが、そうした言葉はもはやあまり聞かなくなりました。 PTAの活動をしていても、いかに学校に行く回数が少ない業務かというのが注目され、一方で在宅勤務だから逆に行けるよ!といったこともあります。働いているということが前提となり、社会の仕組み自体が大きく変わってきているというわけです。 地域の活動において、どこでも言われることは担い手不足。そもそも企業においても労働力不足が大きく騒がれています。人口が減っているというのはもちろん、働いていることが前提となっていることからそもそも地域の役を担えない。そうなるとやはりその役割の中身を変えていくということを考えなくてはならないのだと思います。 今までと同じことを細分化するとか、量を減らすとかそういったことだけでなく、前提からして状況が変わっていることを踏まえ、内容自体を抜本的に変革していかなくてはならないということです。小手先の工夫では、解決できないことが増えていくと思います。 市もこれに合わせた大きな変化を行っていくことが必要です。行政の取り組みにおけるこの変化のメリットやデメリット、今後の方向性について、まずは大きく伺いたいと思います。 次に具体的な話に移ります。 (2)需要の変化についてまず保育関係です。 ①未就学児の保育や学童保育の需給予測につき、大きな波を越えるところまで来ていると思います。いくつかの資料でこれまでにも見せていただいていますが、今後のシミュレーションやあらゆる転用の可能性について、どのように検討されているか現段階でわかることを伺います。 まだそこまで細かい話が出てくる段階ではないことは認識していますが、第7期長期計画に合わせて公共施設等総合管理計画の検討も行われる予定になっていることから、このタイミングで伺うものです。 ②夜間や土日祝日に働く家庭の保育需要に対し、どのように保育の提供や支援をしているでしょうか。多様な働き方が推進される時代です。しかし、保育のサービスは基本的にメインターゲットとなる週5日平日フルタイムという層に向けて提供が行われてきたと思います。 施策の効率性を考えればそうなるのだと思いますが、それでもやはりそこから漏れている人はどうするのかという課題が残ります。同じように納税をし、生活している市民からすれば、不公平感があるのは当然のことではないでしょうか。 私はそもそもこの保育の制度設計が、働き方を決めてしまっているとも考えています。この枠にはまるようにしなければ、働けないのではないかということです。待機児童が多数出ていた頃、と言いつつ今もそこまで大きくは変わっていませんが、0歳の間にフルタイム復職をしないとまず保育園に入れない、そういう条件を作ってきたのはこの制度設計だと思うのです。働き方を制限していると言えます。 もちろん、それを決めるのは自分ですから、縛られずに自由であると言うこともできますが、子どもを抱えながら働くかつ経済的な点も鑑みれば、市の、この国のスキームに乗るしかない、そうした消極的選択をしてきた人も多かったのではないでしょうか。 私自身議員になってから、多様な保育ニーズについてもっと調査してほしいとお願いしてきました。これまで以上に柔軟な、そして社会の実態に即した保育の提供を目指してほしいという想いから、もう何度も質問してきていますが、重ねて取り上げさせていただきました。 ③武蔵野市障害児者親の会連合会の方々からの要望書を拝見しました。定期的にいただいているものなので、毎年の変化を感じながら読ませていただいています。その中からいくつか今回取り上げます。 まず、障害のある方の居場所として、作業所の前後の時間に利用できるサービスが求められています。具体的には9時から3時に通所が終わってしまい、保護者やケアラー、ケアをする方これは例えば祖父母やきょうだいなどが想定されますが、こうした方々の就労や生活、ライフスタイル等に影響が出ているということかと思います。 この要望が出されているのは、年齢で保育的な支援が区切られていることによる影響が大きいと思いますが、年齢によって障害の程度が変化するわけではありません。国の制度設計の根幹から課題感を持っているところですが、まず市がこの要望についてどう考えているのか、見解と対応策を伺います。 (3)置かれた状況の変化と要件変更の必要性について ①子ども・子育て世代への支援における所得制限について 子ども・子育て支援における所得制限についての議論は、ここ数年で急激に変化を遂げてきました。金額設定の問題だけでなく、そもそも子どものためと言いながら保護者の所得によって区別をするという考え方からおかしいのではないかということで、ようやく撤廃するものも出てきています。 所得制限は働きたいのに働けない、働きたくないという、今のこの国の状況からすればデメリットと言える状態を生じさせるものであると考え、この時代において有効な施策とはとても思えません。いまだ武蔵野市において残されている所得制限について、主にどのようなものがあるかを伺います。 ②障害児支援における保護者の所得制限について こちらも親の会の方々からの要望にあったものです。障害児という支援を必要とする方々が、支援を受けられない状態に陥っていると言えます。どういう考え方で所得制限を設けているのか、その設定している内容は妥当なのか、そもそも例えば補装具においては所得制限が撤廃されるなどの昨今の動きから考えれば、全ての支援における早急な制限撤廃を求めますが、見解を伺います。 2 価値観の変化に伴う武蔵野市の対応等について (1)施設の更新と合わせた市の働き方改革について 先日、中野区役所の新庁舎を視察しました。昨年から新しい庁舎に引っ越したそうです。施設の更新に際し、働き方を変える取り組みに3年ほど前から取り組むことで、スムーズに移行することができたと伺いました。 例えば、固定電話を廃止し、フリーアドレスにすることや在宅勤務をしやすくすること、システム化や書類の保存ルールの見直しを行い、ペーパーレスを促進、これにより紙媒体が減ったことで保管場所を削減して床面積を生み出し、職員の打ち合わせや休憩スペースなどを充実させることもできたとのことで働きやすくなったという声があがっています。 このように、ハードを変えるタイミングでソフトも変えていくという合わせ技が改革には有効であるということを感じました。そのためには入念な準備と改革志向が必要と考えますが、この取り組みへの見解を伺います。 (2)「モノの図書館」という取り組みについて 自分で買うには少し高価な物や、子育てや介護の時、あるいは季節など、期間限定でしか使わないような物などを図書館のように貸し借りするという取り組みが主に欧米で行われています。無償か有償かといったことや、場所も図書館だけでなく公共施設や民間施設の一角を使ってなど多様なスタイルがあります。 寄付された物で回しているところ、企業のPR品、行政や団体が購入した物でといったこともまちまちで、例えば庭仕事のためのものや掃除用具、車の整備用品、DIY用具、アウトドア用品、スポーツ用品、パーティー用品、子どものおもちゃなどもあるようです。 そもそも欧米では環境への取り組みとして広がっているようですが、私はこの話を聞いた時にこれは行財政改革の一環になるのでは?と考えました。想像してみてください。いろいろなところで少ししか使わないのにいくつも持っている物、ずっと倉庫に眠っているもの、行政の現場にありませんか? 確かに発災時などにしか使わないといったものもありますが、普段使いを兼ねるという取り組みもあるかもしれません。庁内でシェアする、施設同士でシェアする、地域でシェアする、市内全域でシェアする、いろいろなやり方があると思います。 大きく見ればさまざまな物品も全て市民の資産ですから、市民へシェアするということもできるのかもしれません。所有権や保険など、ハードルはあるだろうなと想像しつつ、まずは公共施設の更新がこれからどんどんと始まっていく中で、「物品の保有」という視点に着目したいと考え今回この質問を行いました。 東京大学では「価値循環プラットフォームシステム」という実証事業を行なっているそうで、ここでも物品のシェア、譲るということについての注目がされています。 武蔵野市でも、リユース掲示板「むさしのエコボ」の取り組みや、はたまた福祉用具の貸し出しもこれまで施策として行なってきていると思います。物品をシェアし、さらに活用するという取り組み拡大に向けて、ともに考えていきたく、見解を伺います。 (3)投票の秘密を守ることについてこれも昨今の価値観の変化だなと思い最後に質問します。選挙期間中、撮影した投票用紙を他人に見せることで投票した証とする事象が多数発生しています。それにより報酬を得た団体・個人がいるとされ、公職選挙法違反の報道も出ており、投票の秘密を守る必要性を強く感じています。 そもそも武蔵野市の投票所では撮影が禁止されていると認識していますが、その理由はおそらく他人に迷惑をかけないようにということかと思います。その点からは、条件付きで一部撮影を許可をしている自治体もあるようです。 ただ私としましては、他の人への配慮ということだけでなく、投票の秘密という概念について、なぜそれが重要なのかということの啓発が必要と考えています。例えばこうしたことは、俗に言う闇バイトのようになる可能性もあるのではと思い危惧しています。見解を伺います。 深い対策を講じていただきたいとお願い申し上げ、壇上での質問を終わります。