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2024年3月発行報告-後編|武蔵野市議会レポート

こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆です。年度末のまとめ記事、後編です。こちらは今回2~3月に開かれた定例会での内容が主です。 ▼一般質問をしました一般質問は議員がそれぞれ設定するテーマに基づいて質疑をするものです。今回は市長が変わったことから、これまで何度か考え方を聞いてきた「少子高齢化」について、改めて質問をしました。 国がこの6年がラストチャンスと言っていることに対し、義務教育で危機感を学んできた身として、この20年何をやっていたのかという強い疑問をお伝えするとともに、基礎自治体としてどう取り組むか、住民の奪い合いをしている場合ではないと提起しました。 市長は国と同様の考えを持っているというお答えでしたので、これからの6年がラストチャンスであることを踏まえ、市の少子化に対する施策への提案を続けていきたいと思います。 また、今後さらに深刻化する担い手不足についても、シルバー人材センターしかないことへの疑問を伝え、働く世代や学生などがもっと仕事としてまちのことにかかわれるしくみづくりができないか提案しました。 そして子どもの権利条例が施行されて1年が経とうとするタイミングであることから、その実効性を高めるための質問、提案を多数させていただきました。 ・事務事業見直しのように全ての課で条例の理念実現に向けた検証をすること(施策や窓口業務など含めて取り組みを見直す) ・兵庫県川西市のサポートルームのように校内の居場所を充実させること(不登校に限らず体調不良など誰でも利用できる教室の設置と教室至上主義からの意識改革) ・校外でこどもが出入りするところと、官民問わずネットワークを構築すること(理念の浸透のみならず事故予防など情報共有にも) ・学びの場と居場所それぞれのニーズ配分はこどもにより異なるので横断的に細やかなサポートをすること(かかわる人が多いからこそたらい回しや対応漏れにも繋がる) ・未就学児の居場所を運営してきた団体と現状や今後の見通しなど情報共有をすること(こどもが来ないのでやめようかという悩みに対しての寄り添いや工夫) ・こどもの事故防止に全力を注ぐこと(時間なく再質問できませんでしたが事故情報の共有など都度やってほしいし親になる前の学びの部分でも積極的な情報提供が必要) こども関連は話したいことがあふれてしまい、時間が足りませんでしたが、条例ができたからこそやれることの徹底、拡充をお願いしたいと思います。 最後にこれまでも質疑してきたことから、産後ケア事業の利用実態把握と安全管理の徹底のために事業者と連携すること、12月の選挙についての振り返りについて質問をしました。過去の質疑についても定期的に振り返り、そのままにしないよう努めています。 小美濃市長になり初めての一般質問となり、細かい点は部長からの答弁というスタイルでしたが、市長には価値観や方針を問い、細かいことは部長からとなればやり取りとしては濃くスムーズな議論の展開になると感じました。今後も質疑の充実を図れるよう、こちらも準備の徹底をしていきたいと思います。 ▼他の議員の一般質問は?一般質問は議員が自分で内容を決められるため、分野は多岐に渡りますが、それでもトレンドなどあり、割と内容が被る傾向にあります。今回2名以上が取り上げたテーマは、 ・能登半島地震を受けての防災減災対策・給食費無償化・HPVワクチン男性接種助成・こどもの居場所、多世代の居場所・武蔵野市子どもの権利条例の取り組み・市長公約の住民投票条例の凍結とは・市長公約の水素バスの実現性・公園管理体制の見直し・国民保護計画についての取り組み・教科書採択の経緯 このような内容が複数回登場しました。 市内小学校において発生した児童による盗撮事件について、教育委員会は非行行為と捉えており、人権道徳教育、いのちの安全教育、情報モラル教育の3つに重点的に取り組み、自分の大切さ、他の人の大切さについて指導していくとのこと。姿勢としては被害者の思いを第一にというコメントがありました。 また、市内私立学校における問題というのが、固有名詞を避けながら話題にあがりました。こちらは私学ということもあり、議会という場で取り上げることについての是非もあるため、慎重な対応が求められると考えます。答弁としては市の権限の説明があり、そのうえで子どもの権利条例の理念と救済制度についての解説がなされました。 こどもの権利という視点からすれば、市民の救済のために取り組むのが市の役割です。市民からの声を受け止め、でき得る対応を全力でやっていただきたいと思います。 [包括的性教育についての陳情の議論]盗撮事案を踏まえて、学校で包括的性教育を実施するよう市民から陳情がありました。報道もあり大きな話題となりましたが、まずは被害者を守ることが大前提であり、個人が特定されるような表現をしないなど議会でも配慮しながらの議論となりました。 陳情の審議においては包括的性教育についての是非が議論される場面もありましたが、どちらかというとこの教育内容が学習指導要領などに含まれていないことから、教育基本法の定め、そして教育の独立性・不可侵性と議会の関係性が問われることが多かったように思います。私たちの会派ワクワクはたらくとしてもその視点から反対の立場を採り、結果として反対多数で陳情自体は不採択となりました。 無論、こどもたちに対していのちの安全教育など、必要な取り組みを行っていくことは大前提です。学校・家庭・地域が連携しながら、充実した教育体制となるよう今後も尽力していきたいと思います。 月に数回お知らせをしています。公式LINEでの友達追加をぜひお願いいたします! タイムリーな発信はXにて行っています。ぜひフォローしてください!

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2024年3月発行報告-前編|武蔵野市議会レポート

こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆です。年度末ということで、あらかたまとめたレポートをお届けします。 ▼大まかな年間スケジュール5月 新しい任期がスタート!臨時会開催6月 定例会開催7月 予算要望・議会視察(友好都市:安曇野市)8月 委員会開催9月 定例会開催(決算特別委員会)10月 委員会視察11月 委員会開催12月 定例会開催・市長選・市議補選1月 選挙結果への議会対応・新年のご挨拶2月 委員会開催3月 定例会開催(予算特別委員会) 前任期4年の半分以上はコロナ禍の影響を受けさまざまな取り組みが中止になる中、新任期のこの1年は行事やイベントなども復活し、賑やかな1年であったと思います。議会での視察も本格的になり、実際の現場を目にすることができました。 ▼急遽の市長選・市議補選実施この1年の大きな出来事として市長選があります。松下前市長が2023年11月末で辞職され、同年4月の市議会議員選挙から間もない12月に市長選が行われることになりました。これに出馬するために市議が2名辞めたことから市議補選もあわせて実施されることに。 時間がない中で各陣営では選挙準備が行われ、論点整理もままならなかったのではないかと感じます。市長選の結果はオミノ安弘氏が27,024票、笹岡ゆうこ氏が26,685票と339票という僅差で小美濃新市長が誕生、市議補選では山崎たかし氏、菅源太郎氏が当選しました。 市民への選挙があることの周知についても短い時間の中で行われ、投票率が低迷するのではないかと言われた12月24日のクリスマスイブ選挙でしたが、44.77%とそこまで落ち込まずに終えることができました(前回2021年市長選:47.46%)。投票率アップに向け、期日前投票所の拡充や若年層へのアプローチなど、今後も市のさらなる取り組みを期待したいです。 なお、この選挙の影響で12月の定例会は空転することとなり、議員の1人として大変残念な想いでした。定例会は年に4回、集中的に審議をする大切な機会です。ものごとを決め、進める場。市長が不在となり、議論の機会が失われてしまったことに、なぜこのタイミングだったのかという疑問が残っています。 ▼市長が交代してからの変化は?年始から市長交代の影響が少しずつ表れるように。保健センターの増改築については当初議会に説明されていた40億規模が70億の試算となっており、その説明のために全員協議会が開かれました。そこでの議論を踏まえ小美濃市長は立ち止まることを決め、2024年度の予算案にあった設計についてはストップすることになりました。※ただしこの設計予算自体は書面により審議にかかってしまっていたことから、市長の口頭だけで止めることはできないと考えられ、議会側が修正案を出し、議決する運びとなりました。 また、市長の公約とされていた住民投票制度についての検討は凍結すること、二中・六中の統廃合については白紙に戻し中学校全体の検討を行っていく方向性が示されました。私自身はこの2件ともに議論することはどんどんすれば良いと考えていましたが、さまざま優先順位もある中でこのような判断がなされ、とはいえ他の議論の場面でも今後多々登場することが考えられることから、この話はしないということではなくまち全体で議論し続けていくものであると受け止めています。 ▼新年度予算は?今回の予算案は、ほぼ前市長時代に内容が詰められているものというのが前提であり、審議の場面でも話がうまく噛み合わない、なかなかに難しい議論が行われることとなりました。 また、物価高の影響だけに目を向けるのではなく、契約や見積もり段階からのリスクマネジメントのより一層の実施、市民への説明責任を果たすことなど、必要な対応は山積しています。武蔵野市は現在豊かな財政を保っていると言われていますが、いつまでもそうなのか?常にその視点を持って議論をしなくては、湯水のようにお金を使うことになるだけです。 公共施設の大更新時代に入り、市の貯金である基金も今後大きく減少していきます。必要な機能を洗い出し、市内全域で効率的な配置を考えながら、建て替えや改修に取り組んでいくことが求められます。 ▼大きく動いている事業について市民参加の機会も多数用意されています。ぜひ情報をチェックのうえ、さまざまなプロジェクトに参加してみてくださいね。 ・吉祥寺パークエリアのまちづくり南口の交通問題を解決するための広場整備や武蔵野公会堂を含むエリア全体での将来像づくりが進められています。 ・三鷹駅北口広場の再整備ロータリーの再編など交通課題を解決するための構想が進められています。 ・武蔵野プレイス前の広場公園リニューアル芝生の育成に課題があるとして現在の状態になっている公園を今後どのようにしていくのか、議論が行われています。 ・旧赤星邸の利活用成蹊学園そばにある建物と広い庭で構成された空間をどう利活用するか、実証実験などが行われています。 ・本町コミセン移転と複合化吉祥寺ヨドバシ裏にてコミセンとそれ以外の機能を含めた複合施設の建設が検討されています。 ・保健センターと子育て支援施設の複合化当初の予算規模40億から70億と大きく増加していることから、市役所内で見直しの議論が進められています。 ・小中学校の改築順に対象校から進められていますが、中学校全体の適正配置などについても議論がなされることになりそうです。 武蔵野市ホームページではパブリックコメントやアンケート、市民意見交換会、ワークショップなどの情報が発信されています。SNSや公式LINEでもピックアップされたものが流れているのでご注目ください。

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2024年3月陳情への討論原稿|武蔵野市議会レポート

こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆です。今回の定例会で審議された陳情につき、会派ワクワクはたらくとして討論したものの原稿を掲載します。 「女性差別撤廃条約選択議定書の批准を求める意見書」提出に関する陳情 ワクワクはたらくを代表し、採択の立場で討論します。条約の理念に賛同するものであり、国内でのあらゆる救済措置がかなわなかった場合に通報をするしくみ自体があることは、反対するものではないと考えました。一方で懸念されている、国内における混乱や不当な扱いを受けるといった勧告等の処分については、この選択議定書にかかわらずすでに問題視される事象が発生しているとのことです。 コロナ禍のときもそうでしたが、各国の価値観というものは否定されるものではなく、勧告等を受けて考え、そしてそのうえでどうするのかというのは自国に委ねられているものと思います。そこで真剣に議論がなされ、はねのけるものははねのけるということもあり得ると思います。コロナ禍でそうした場面を多く見たことは記憶に新しいのではないでしょうか。 なんであってもそうですが、鵜呑みにするのではなく、熟議熟慮、そうやって人間社会の理想を追い求めていくものと考えます。以上、賛成討論とします。 子どもを性犯罪、性暴力の加害者、被害者、傍観者にさせないために市内教育機関において「生命の安全教育」及び発達の段階や子どもの実態に応じた包括的性教育を充実させることに関する陳情 ワクワクはたらくを代表し、不採択の立場で討論します。なお、今回の陳情のきっかけとなった小学校での盗撮事案については、個別具体的なことになるため本日は触れませんが、市内ではこの件に留まらずさまざまな問題が発生していることは現実であると思います、原因の分析、協議、対話、対策の実行、情報公開そして市内のこどもたちや保護者等に向けたメッセージの出し方については、より一層のご尽力をお願いいたします。 そのうえで今回の陳情については相当悩みました。というのも、過去の陳情を調べても、学校教育の内容について議会が進言するという例がありませんでした。そもそも議会にそうした権限があるのかという問いかけです。 これまで武蔵野市議会であった教育関連の陳情は、教科書採択について国に対する意見書を出すものや、給食実施のための予算措置についてなどでした。確かに今回のものも教育の充実をというもので予算措置的な訴えと読むこともできるかもしれませんが、そこにおいてさらに大きな課題となったのは学習指導要領という法規範性のあるものの範囲内と言えない教育内容について、地方議会がどこまで、そしてどのように物申すことができるのかという点です。 私自身は人権教育、性教育のより一層の充実について賛同していますし、こどもたちの世代がこの情報社会、グローバル社会を生きていく中で、現在の学習指導要領や教育内容をブラッシュアップしていく必要性は強く感じています。 一方で、義務教育の課程のベースとなる学習指導要領は国において一律に定められるものであり、そのうえで学校での教育内容を決める権限は校長にあります。当然、学校ごとに独自性を持たせることはできると考えられますが、その範囲はどこまでなのか。議会は何に基づいて進言すればよいのか、相当に悩んだということです。 公教育とは何か、そうした問いと向き合わなくてはなりません。自分自身が今このテーマに、内容に賛成できるからそれでいいというのは、地方議会の権能としてどうか。この判断が前例になるということを考える必要があると思います。 定められた教育内容に対して、あれをやれ、あるいはこれをやるな、そうしたことが今後もこの場で行われていくというのでいいのでしょうか。それこそ教育は安定的な運用が求められるものであり、時の政治が混乱をきたさないようにすることも必要だと考えます。 教育基本法第16条には「教育は,不当な支配に服することなく,この法律及び他の法律の定めるところにより行われるべきものであり,教育行政は,国と地方公共団体との適切な役割分担及び相互の協力の下,公正かつ適正に行われなければならない。」と規定されています。「不当な支配」とは、教育の自主性、自律性を侵害するあらゆる支配を意味し、その趣旨に従って、教育現場・内容への過度の介入は許されないという制約が生まれるとのことです。 このことは、かの七尾養護学校事件において議論されたことです。地方自治における教育の権限はどこまでか、議論する場はどこなのか、私たちも学び、よく整理をしなくてはならないと思います。 無論、市民からの陳情はとても重いものです。今回の会派の判断において、だったら市民はどこに助けを求めればいいのかとお𠮟りもいただきました。ただ今回、陳情者による陳述や質疑等を通して、書面から読み取れない部分含め、市に陳情の趣旨は伝わったと考えており、私たちもこれで終わりにするのではなく、今後さまざまな機会を捉えて、目的が達成されるよう重ねて働きかけをしていく所存です。 議会の権限などという、どこを向いて仕事をしているのかというご意見も受け止めてはおりますが、私たちとしては今後、自分が賛成しかねる内容の教育がこの場で議論された際にも、自分たちの立場が変わっても、議会が言うならば権限の濫用といったようなことが起こらないよう考え努めることも、役目のひとつと考えて今回の決断をいたしました。 こどもたちへの教育の充実はきっと誰もが望むものです。それはこどもたち自身の幸せであり、こどもたちの未来にも繋がる大切な取り組みです。自身も子育てに直面する者として、こどもが加害者・被害者・傍観者にならないための行動をしていきたいと思いますし、これは私たち自身、大人にも言えることです。より一層の教育の充実に向け、社会全体での議論へ、繋げていきたいと思います。以上です。 隠し事のない市政実現のために、市報の公報機能の強化に関する陳情 市報とはなんなのかという議論になりましたが、他自治体でのアンケート等を読んでいても、市報に求めるものはかなり幅広いことがわかります。私たち議会の市議会だよりを検討するにあたっても、結果をということもあればプロセスをというのもあり、何が求められるのか非常に難しいものだと感じております。 優先順位を固定することなく、広報の専門員を入れると予算案も出ているのでよく議論してほしいと考えます。 「燃料費等物価高騰に対する市内中小事業者を救済するための助成制度の創設」を求める陳情 本件については討論はしていませんが、対象の絞り込みが難しいと考え不採択の立場を取りました。

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他の議員の一般質問まとめ|武蔵野市議会レポート

武蔵野市議会では、15名による議員からの質疑(一般質問)が2024年2月27日から29日に行われました。 さて、今回の議会では市長の施政方針・予算編成方針についての質疑(代表質問)を先にやっているため、そこで登壇していない議員のうち、事前に質問事項を提出した議員が一般質問を行います。いつも20名ちょっとくらいが少し少ないのはこのためです。 ちなみに他自治体の議会に比べると、質問をする議員の割合はかなり多いそうです。武蔵野市議会だと基本やるものという感覚ですが、実はそうではないそう。年に4回しかないのでフル活用したいところです。 一般質問は議員が自分で内容を決められるため、分野は多岐に渡りますが、それでもトレンドなどあり、割と内容が被る傾向にあります。今回2名以上が取り上げたテーマは、 ・能登半島地震を受けての防災減災対策 ・給食費無償化 ・HPVワクチン男性接種助成 ・こどもの居場所、多世代の居場所 ・武蔵野市子どもの権利条例の取り組み ・市長公約の住民投票条例の凍結とは ・市長公約の水素バスの実現性 ・公園管理体制の見直し ・国民保護計画についての取り組み ・教科書採択の経緯 このような内容が複数回登場しました。 市内小学校において発生した児童による盗撮事件について、教育委員会は非行行為と捉えており、人権道徳教育、いのちの安全教育、情報モラル教育の3つに重点的に取り組み、自分の大切さ、他の人の大切さについて指導していくとのこと。姿勢としては被害者の思いを第一にというコメントがありました。 また、市内私立学校における問題というのが、固有名詞を避けながら話題にあがりました。こちらは私学ということもあり、議会という場で取り上げることについての是非もあるため、慎重な対応が求められると考えます。答弁としては市の権限の説明があり、そのうえで子どもの権利条例の理念と救済制度についての解説がなされました。 こどもの権利という視点からすれば、市民の救済のために取り組むのが市の役割です。市民からの声を受け止め、でき得る対応を全力でやっていただきたいと思います。 3月初旬は各委員会が開かれ、市からの議案と市民からの陳情について、それぞれ審議されます。それが終わると中旬は予算特別委員会です。インターネット中継もありますのでぜひご覧ください。 https://www.city.musashino.lg.jp/shigikai/kaigi/1001139.html

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一般質問の振り返り|武蔵野市議会レポート

今回は市長が変わったことから、これまで何度か考え方を聞いてきた少子高齢化について、改めて質問をしました。 国がこの6年がラストチャンスと言っていることに対し、義務教育で危機感を学んできた身として、この20年何をやっていたのかという強い疑問をお伝えするとともに、基礎自治体としてどう取り組むか、住民の奪い合いをしている場合ではないと提起しました。 市長は国と同様の考えを持っているというお答えでしたので、これからの6年がラストチャンスであることを踏まえ、市の少子化に対する施策への提案を続けていきたいと思います。 また、今後さらに深刻化する担い手不足についても、シルバー人材センターしかないことへの疑問を伝え、働く世代や学生などがもっと仕事としてまちのことにかかわれるしくみづくりができないか提案しました。 そして子どもの権利条例が施行されて1年が経とうとするタイミングであることから、その実効性を高めるための質問、提案を多数させていただきました。 ・事務事業見直しのように全ての課で条例の理念実現に向けた検証をすること(施策や窓口業務など含めて取り組みを見直す) ・兵庫県川西市のサポートルームのように校内の居場所を充実させること(不登校に限らず体調不良など誰でも利用できる教室の設置と教室至上主義からの意識改革) ・校外でこどもが出入りするところと、官民問わずネットワークを構築すること(理念の浸透のみならず事故予防など情報共有にも) ・学びの場と居場所それぞれのニーズ配分はこどもにより異なるので横断的に細やかなサポートをすること(かかわる人が多いからこそたらい回しや対応漏れにも繋がる) ・未就学児の居場所を運営してきた団体と現状や今後の見通しなど情報共有をすること(こどもが来ないのでやめようかという悩みに対しての寄り添いや工夫) ・こどもの事故防止に全力を注ぐこと(時間なく再質問できませんでしたが事故情報の共有など都度やってほしいし親になる前の学びの部分でも積極的な情報提供が必要) こども関連は話したいことがあふれてしまい、時間が足りませんでしたが、条例ができたからこそやれることの徹底、拡充をお願いしたいと思います。 最後にこれまでも質疑してきたことから、産後ケア事業の利用実態把握と安全管理の徹底のために事業者と連携すること、12月の選挙についての振り返りについて質問をしました。過去の質疑についても定期的に振り返り、そのままにしないよう努めています。 小美濃市長になり初めての一般質問となり、細かい点は部長からの答弁というスタイルでしたが、市長には価値観や方針を問い、細かいことは部長からとなればやり取りとしては濃くスムーズな議論の展開になると感じました。今後も質疑の充実を図れるよう、こちらも準備の徹底をしていきたいと思います。 中継録画は速報版にアップされたのち、通常のアーカイブに入ります。ぜひそちらもご覧ください。 https://musashino-city.stream.jfit.co.jp

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一般質問の読み原稿|武蔵野市議会レポート

こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆です。2024年2月28日、事前に提出した内容に沿って一般質問を行いましたので、以下原稿を掲載します。全体的に前向きな答弁をいただくことができたと思います。 [読み原稿] 会派ワクワクはたらくの本多夏帆です。能登半島地震の発生から、まもなく 2 ヶ月になろうとしています。震災によって亡くなられたすべての方々のご冥福を心よりお祈りするとともに、被災された方々にお見舞いを申し上げます。 今回は年始という、日常とは異なる行動を取っている方が多くいらしたと思います。私の身近なところでも、帰省で現地にいたという学生がいました。とにかく怖かったということはもちろん伺ったのですが、印象的だったのは、SNS での出来事です。 周りの友人たちが震災情報ばかりのテレビに飽きたなどと投稿する、確かにそうした気持ちがあることも理解するところではありますが、ものすごくショックだったと。 震災のような場合どうしても距離があると、当事者意識は生まれにくいものです。どこか他人事、あるいは無関心。すぐに忘れてしまう。それ自体がすべて悪いとは言えませんが、自分の行動がどのような影響を及ぼすかを想像することが重要と考えます。 すべての可能性を思いつくのは難しいかもしれませんが、だからこそ我々は学び、調べ、他者とかかわり、知らないことを知っていく。これが判断のもととなる思考の深さに繋がるのだと思います。 小美濃市長におかれましては、今回おそらくまず「聴く」という姿勢を重視されているのではないかと受け止めています。私も議員活動において、まず聴くというのを大切にしています。そこからのスピーディーな判断、決断というものは大変さもありますが、それこそ政治のあるべき姿であり、リーダーたるものと考えます。 職員の皆さんや専門的知見を有する方々とも力を合わせて、そして議会、市民の皆さんとも一丸となって、武蔵野市がより暮らしやすく心豊かなまちとなるよう、市長の実行力をお願いしたいと思っております。これからどうぞよろしくお願いいたします。 それでは通告に従い、少子高齢化との向き合い方や子どもの権利条例の実効性を高めること等について質問いたします。 1.少子高齢化とどう向き合うかについて まず(1)日本全体の少子化について市長の見解を伺います。このテーマは、私が議員になってから何度か質問をしてきたことですが、今回市長が変わられましたので、改めて伺います。 ちょうど昨日の発表ですが、厚生労働省によれば 2023 年の日本人の出生数は全国で 70 万人台前半になる見込みで、8 年連続減少、国が統計を取り始めた 1899 年以降、最も少なくなる見通しです。国立社会保障・人口問題研究所(社人研)は将来推計人口で、76 万人を割るのは 2035 年頃と見込んでいましたが、実際は 12 年早まった形となっています。 少子化について、先日の記者会見で林官房長官は「少子化の進行は危機的な状況にあり、若年人口が急激に減少する 2030 年代に入るまでのこれからの 6 年程度が少子化傾向を反転できるかどうかのラストチャンスで、対策は待ったなしの瀬戸際にある」と述べています。 以前にも議会でお話をしたことがありますが、少子高齢化で大変なことになるぞというのは、私が義務教育で学んだことです。真っ赤な顔をしてたくさんの高齢者を担ぐ働く世代のイラスト。私が中学を卒業してから 20 年が経ちました。この 20 年間、ラストチャンスを迎えるまでこの国はいったい何をしていたのでしょうか。 人口が減少傾向にあるということ自体は大きな流れとして仕方がないと思います。しかし、あまりに急速な人口減少は、社会、経済にとって大きな打撃、混乱を招きます。少子化への取り組みは、武蔵野市にとって他人事ではないと考えています。 そこで(2)武蔵野市としての少子化に対する取り組みの方向性について伺います。基礎自治体における少子化の議論は、人口の流出入の話に終始してしまい、私はこれはある意味自治体同士での住民の奪い合いをしているだけで、少子化という大きな流れに対する施策という視点には立っていないと考えています。 武蔵野市の特徴として若年層の女性の単身世帯が多いことから合計特殊出生率が上がりにくいこと、出産のタイミングでどの市区町村に住んでいるかなど、数値的に見ることが難しいのは理解していますが、そもそもの少子化に対してどう考え、取り組んでいくのかということを議論したいのです。 そして、先日の第六期長期計画調整計画における検討においても、武蔵野市における全分野にかかわる課題として、担い手不足をどうするかということを挙げさせていただきました。 (3)まちの各所における担い手不足についての方策を伺うという質問ですが、今後急速な人口減少が進むと、この課題はさらに深刻な状態へと陥ることとなります。持続可能なまちであるためには、少子化への取り組みとともに、まちの中での活動をどう皆で担っていくのか、抜本的な見直しが必要と考えます。 2.武蔵野市子どもの権利条例の実効性を高めることについて 昨年 4 月に武蔵野市子どもの権利条例が施行され、もうすぐ 1 年が経とうとしています。そこで(1)本条例が施行されてからの武蔵野市の取り組みを伺います。 私は乳幼児が 3 人家におりますので、周知広報のためのクリアファイルなどが郵送されてきたことは存じ上げています。どちらかというとそした周知広報については、取り組まれたことを実感しているのですが、それ以外の取り組みを知りたく、今回の質問をしました。 関連して(2)本条例施行にともない、庁内における検証等取り組みを行ったのか伺います。こちらは条例施行にともない、庁内ではどのような取り組みをされたのかということです。 検証というのは具体的に、例えばすべての部署で行われていること、施策、窓口業務などなど、子どもの権利条例にあるものが反映されているか、する予定があるかといったことのローラーをかけたか、事務事業見直しのように取り組みを見直してブラッシュアップしていくことが必要と考え、提案も含めて質問したく思いました。 次に、具体的な施策を取り上げて(3)学びの場や居場所の選択肢を増やすための施策についてです。 まず①オンライン授業の実施はもちろんのこと、自宅や校内外における学びを支援するために、市が取り組むことについて具体的に伺います。 小美濃市長の公約にはオンライン授業の実現というのがあり、また今回の施政方針演説の中でも、具体的な書き込みがありました。オンライン授業は感染症対応だけでなく、学びの場の選択肢のひとつとなるものです。学校に行けない、行かないお子さんが学びや交流にもたどり着くことができます。 ハード面・ソフト面ともに早期の整備、充実した内容へとしていっていただきたいと思います。今回の質問では、オンライン授業だけでない学びの場の選択肢を考え、市の取り組みを伺うものです。 次に、②小中学校内における居場所に関する取り組みについて伺います。昨年、文教委員会で兵庫県川西市の校内サポートルーム事業を視察しました。ひとつの教室を校内の居場所として使い、すべての児童生徒に使う権利がある。 不登校だけでなく体調不良のお子さんなども来ていて、とにかく誰でも使っていいそうです。勉強したり絵を描いたり、友達やスタッフとおしゃべりをしたりとそれぞれが思い思いに過ごします。さまざまな施策をやってきてそれでも不登校のお子さんが減らなかったことから、校内の居場所を充実させるように考え方を切り替えたそうです。 人員配置に課題があるという話を当時聞いてきましたが、兵庫県自体が今回の予算で、県内の校内サポートルームに支援員を配置する予算を組んだそうなので、これもまた児童生徒との安定的なコミュニケーション、サポートルームの運営に繋がっていくものと思われます。 この事業における肝と感じたのは、教室が一番!教室が絶対!ではなく、教室以外にも学びの場・居場所があるのだということを、大人もこどもも意識改革することだということです。 教室に行くことが難しい理由はさまざまです。先生も保護者も、こどもたち自身も、多様な学びの場や居場所についての理解をし、互いを尊重することが、こどもの健やかな成長に繋がるものと考えます。 武蔵野市においては、こうした校内の居場所があるところもあればないところもあると思います。そうした実態についてお聞かせいただければと思います。 そして③校外の居場所との市の連携体制を伺います。先程の川西市のお話では、校内サポートルームを整備するとともに、校外の民間のフリースクールなどの調査も行って、すべての視察を行いリストアップ、保護者からの問い合わせに対してそのリストを提供しているということでした。 市が運営しているものではなくても、すべて視察したうえで、保護者やこどもの相談に乗れる体制を作れていることは理想的であると感じました。今回の都の予算においても、フリースクール利用への補助制度があり、学校外のそうした居場所についても、利用ニーズがさらに高まってくるのではないかと考えます。 また、フリースクールのような居場所だけでなく、例えば塾や習い事の教室、スポーツ施設など、こどもたちが出入りしている場所というのは民間でも多数あると思います。公共施設でもコミセンや図書館など多数居場所と言えるところがあるでしょう。そうしたところと連携はできているのでしょうか。 こどもの権利条例が施行され、周知広報や具体的な取り組みはどこまで広げられているのでしょうか。校外の居場所との連携体制を伺います。 さらに、④未就学児の居場所について今後の方向性を伺います。今回の施政方針演説において、0123 の今後についてはお話がありました。市内では多数の子育て広場など未就学の居場所になっているものがあると思いますが、私がよく伺っているところは以前に比べて全然こどもが来なくなっているとの課題感をお持ちで、市の職員さんが広場に来たときにもその話題になりましたが、どこも同じような実態があるということもお話されていました。 これはある程度保育園に入れるようになったことや、そもそもこどもが減っていることなども原因と思いますが、こうした状況の中でボランティアで広場をやられている方々からすれば、もうやらなくてもいいのかな?と戸惑いや寂しさのようなものも、私自身は感じ取っているところです。 こうした現状について、市はどうかかわりを持つのだろうかと、例えばデータの部分、人口やこどもたちの動きについて情報共有をする、他にやってほしい活動があるとか、何かそういったかかわりは持てないのだろうかと考えました。市の方向性を伺いたいと思います。 (4)こどもにかかわる事故を減らすための施策についてです。①全国の保育施設等での痛ましい事故報道が続いています。つい先日も、世田谷区の保育施設で、生後 4 ヶ月のお子さんのうつ伏せ寝による死亡事故が起きました。これだけ 0 歳児のうつ伏せ寝はリスクが高い、してはいけないと言っているのに、それでもやっていたということのようです。 強い憤りを感じるとともに、なぜ?と思う気持ちでいっぱいです。昨年の決算特別委員会でも保育における事故について伺いましたが、改めて市の状況と対策を伺います。 ②市内の家庭での事故発生状況と対策を伺います。 昨日も大変悲しい事故が起きたというニュースがありました。福岡県の小学校で、1 年生のお子さんが給食のうずらの卵を喉に詰まらせて亡くなられたとのこと。こちらは原因やその場での対応などがどうだったのか、これからの究明になると思いますが、こうした事故の報道を見るたびに本当に残念でなりません。 日本小児科学会のこどもの生活環境改善委員会によるリーフレットには、窒息を起こしやすいものとして、ぶどうやミニトマト、さくらんぼ、ピーナッツ、球の形をした個包装のチーズ、うずらの卵、ソーセージ、こんにゃく、白玉団子、あめ、ラムネといった丸くてツルッとしているものや、餅、ご飯、パン類などの粘着性の高い食品、そしてリンゴや生のにんじん、水菜、いかといった固くて噛み切りにくいものについて、注意喚起がなされています。 窒息ゼロを目指すためには、こども側の原因と食品側の原因の両方をできるだけ減らすための行動をと呼びかけられており、こうした事故情報などを知識として知り、この食品を全く食べないということではなくて、切ってから提供するとか、食べるのを急がせないなど、各自が対策をきちんと実行することが大切であると改めて思います。 武蔵野市役所のロビーでも、消費生活センターからの広報で家庭内でのこどもの事故を防ごうという呼びかけがなされています。軽微なものは把握できないと思いますが、命にかかわるような重大なものについて、状況や対策などを伺えたらと思います。 ③こどもに関連した交通事故や、未成年・若者等の自転車・電動キックボード等利用時の事故の状況や対策について伺います。 もうすぐ新年度です。春は動き方が変わり、交通事故のリスクが高まります。我が家も小学生入学を控えたこどもがおり、今必死に交通ルールや道順を勉強しています。それでも毎日一緒に歩く中で、何度ヒヤッとすることがあるかは数え切れません。 また、昨今、自転車や電動キックボードの事故についても、強い危機感を持っています。未成年だけでなく若者というところでも、多くの事故が起きていると SNS で話題にもなりますが、利用できるエリアは徐々に増え、利用者自体も増えているものと推測されます。状況や対策を教えてください。 3.過去に質問したことの進捗等について (1)産後ケアの予約が取りづらい状態についての調査、また改善されたかを伺います。この 1 年でも、産後ケアが提供される市内施設も増え、拡充が進んでいることを実感しています。 がしかしやはり私自身は予約の取りづらい状態にぶつかってしまい、結局享受することはできませんでした。周囲でも同様の声が聞こえてくることから、再度産後ケア事業の状況について伺います。 (2)2023 年 12 月に行われた武蔵野市長選挙につき、力を入れた取り組みや新たな施策、今後の課題等について伺います。こちらは選挙のたびに伺っていますが、今回は急な選挙になったこともあり、人員配置や周知広報などさまざま大変なことがあったのではないかと思います。その辺りもお伺いいただければ幸いです。 以上、壇上より質問いたします。よろしくお願いいたします。

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小美濃市長による施政方針演説まとめ|武蔵野市議会レポート

2024年2月20日、新市長の方針演説が行われました。施策の方向性や具体的な取り組みについて、要点をまとめました。わかりやすくするため、カテゴリや順序はアレンジしています。 ▼小美濃市長による施政方針演説 ∟4年間の市政運営における基本姿勢と具体的な施策について ・年始の震災と事故から、市民の命を守ることへの決意 ・武蔵野市の市民参加の形である武蔵野市方式を尊重、公約は実現したいが庁内議論と市民参加を経て計画見直しの中で盛り込んでいく ・就任時には職員に向けて①地域にどんどん出て声を聴くこと、②情報を正しくスピーディーに提供することをお願いした ・僅差での当選、選挙が終わればノーサイド、全市民の声を聴き地域課題の解決を図り、助け合い励まし合う日本一のまちを目指す [基本政策まとめ] まちづくり・首都直下地震に備え、家具転倒防止金具等の設置や、建物の耐震診断、補強への助成拡充 ・吉祥寺駅南口エリアの将来像を描き、武蔵野公会堂の位置付けも考えていく ・三鷹駅北口の安全な駅前広場と周辺道路の再整備につなげる こども ・必要な場合にオンライン授業ができるよう、条件整備 ・二中と六中について統廃合の議論をするのではなく、一度白紙にし、市全体の学校改築の中で議論 ・小中学校の給食費無償化について、質を担保しながら実施できるよう進める、市立以外に通う児童生徒についても支援を研究する ・子育てが楽しいと思えるような支援を行う ・0123施設の機能や配置について、児童福祉法改正等も踏まえ今後のあり方を検討 ・産前産後など子育て世帯の移動支援について研究する 福祉・医療 ・収入が月5万増えるといった、高齢者の就労を含む社会参加の仕組みを研究 ・認知症施策など、まちぐるみでの支え合いの仕組みづくりを進める ・地域共生社会の実現に向け、障害者福祉について特に住まいの課題に取り組む ・吉祥寺地区の病院ベッド数の確保を検討 環境・生活・産業・市民活動など ・ムーバスについて、水素やEVなど環境配慮車両に変更することを検討 ・ペットボトル収集を隔週から毎週に戻すことやプラスチック製品の分別収集、資源化を検討 ・市内産野菜の給食での活用をさらに進める ・市内産業についてコロナ禍からの立て直しができるよう支援する ・コロナ禍で制限されてきた文化芸術スポーツを思いきり楽しめるよう支援する ・住民投票制度についての議論は期日がないことからいったん止める [予算規模] ・一般会計 815億円(前年度より86億・11.8%増) ∟気になるポイント…学校改築事業による教育費26億・21.5%増 ・国民健康保険事業会計 144億円(前年度比3.9%増) ・後期高齢者医療会計 45億円(前年度比5.1%増) ・介護保険事業会計 129億円(前年度比3.1%増) ・水道事業会計 収益的収入38億円見込み ・下水道事業会計 収益的収入29億円見込み 次回2/22(木)10時~これらの内容について、各会派代表より質疑が行われます(代表質問)ワクワクはたらくからは宮代議員が質疑します、よろしくお願いいたします!

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保健センター増改築の全員協議会を開催|武蔵野市議会レポート

保健センターとこども子育て支援複合施設についての会議(議員全員が参加する全員協議会)がひらかれました。 本件は健康だけでなく広く分野がまたがることから、議会でも各常任委員会に報告があったり、こうした全員協議会の場で議論がなされてきました。 今回は市長が変わり、予算額のめやすが以前示された40億円に比べて70億円規模になってきているということで、急遽報告の場として会議が設けられました。 一言で言えば大荒れの会議となりました。。 会議冒頭から、今日のこの会議をひらいた意図が質疑され、基本計画ができたので議会の意見を聞きたいとのことでしたが、各会派の議員からもこの場で説明を聞いたから内容に了承したというのはやめてほしいという声が相次ぎました。 また、前回までに出ていた意見についても反映されたところがわからず、なんのために意見を聞くと言っているのか、説明資料でも70億円になる積算の内容も詳細には書かれておらず議論するのに実態がわからないなど、厳しい指摘が続きます。 本当に必要な施設なのか?という議論を議会としてもずっと続けてきたことから、あの時あの時…という振り返りとなってしまい、紛糾。。持っている情報量に違いがありすぎて、どう議論をすればいいのか、情報を出すように重ねてお願いをする事態となりました。 <会派ワクワクはたらくから質問したこと> ・そもそもの40億の根拠も見えていなかった、妥当性があったのか ・費用対効果が見えない、事業別にどれくらいのコストがかかるのかをきちんと出してほしい →カフェ機能の提案もしたがなんら反映されていない、カフェがほしいのではなくその効果を訴えている、効果についての議論はできているのか ・こども子育ては市内に機能が分散する必要もあり、機能の再検討なのか仕様だけの再検討で済むのか ・保健所に児童相談所が入ることになった、もっと連携が取れないのか ・国や都からの補助金はないのか →1億円くらいしかないことが判明、もっと探してほしいと提案 1人6分しかないのでそんなにたくさんを聞くこともできず、そもそもこんな重大な内容で6分程度で議論できるものでもないと意見しました。 多くの議員が立ち止まるべきという意見を出し、行政側としてはどこまでコストを下げられるか検討中であるとのこと。このあと2月下旬から議会定例会がスタートしますが、そこで示される予算案の議論においても、さらに異論が噴出するのではないかと思われます。 武蔵野市はこれから学校をはじめ、公共施設の大更新時代に突入。入札不調も多発しており、時代の動きとどう向き合いながら施策を打っていく必要があります。 議会定例会に向け、準備を進めます… 市のホームページはこちら https://www.city.musashino.lg.jp/shiseijoho/shisaku_keikaku/sogoseisakubu_shisaku_keikaku/hokencenter_seibi/index.html

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調整計画リリースにともなう全員協議会を開催|武蔵野市議会レポート

こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆(ほんだなつほ)です。第6期長期計画調整計画がリリースされたことから、その報告のための全員協議会が1月29日に開催されました。 この調整計画は10年の長期計画の途中で見直しをし、実行計画として後半戦に臨むためのもの。 会では計画案から確定版での変更点の説明があり、そのあと1人6分の制限時間制で質疑がありました。 多くの議員が質問したことは、この計画と市長交代との関係性がどうなっているかということです。 今回説明のあった案からの変更点では、新市長の意向で変更したというものはありませんでした。策定委員会からの答申をもって完成していたものをそのまま確定させたということです。 それでは新市長の公約はどこで実現されるのか、公約と矛盾するような内容はどうなるのか。 武蔵野市は市民参加のもとでできた長期計画を重視する、では選挙は市民参加の最たるものではないのか?という意見もありました。 また、計画に書いていないことはやらないのか?という議論もあるかと思います。 武蔵野市の市民参加を重視した計画策定プロセスを約2年間踏んできた中で、その答申が終わってから市長が交代となり、確かにタイミングは計画と全く合っていなかったと言えるでしょう。 議員にもそれぞれに考えるアイデアがあり、例えば調整計画の二次をすぐに作った方がいいのではないかとか、過去にも例がある長期計画の前倒し議論をやるだとか、そもそも長期計画が10年は長すぎるのではないかなど… 調整計画自体の議論というよりは、計画行政と民意の反映のバランスについて、多くの議論がなされる事態となりました(まぁ計画の中身について今議論するというのもタイミングとしては違うと思うので結果としては良かったのかもしれませんが)。 私自身は財政シミュレーションへの影響、全分野に共通する担い手不足の記述について、同じ会派の宮代議員はゼロカーボンシティについての考え方、インクルーシブ教育とインクルーシブ教育システムについての質疑をしました。1人6分は一瞬です。。 2月下旬に始まる定例会では予算審議があるため、ここで一度新市長の見解をさらうことができたのは良かったと思います。おそらく市長の施政方針演説の準備も、相当に庁内で大変なことになっているのではと推察しています。 トップが変わる大変さはあれど、組織にとって変化はチャンスでもあります。見直し、立ち止まってみること、ブラッシュアップ、新たなチャレンジ、さまざまな機会をプラスに働かせてほしいと願いつつ、2月の質問原稿提出に向けて準備を進めます。 第6期長期計画調整計画の策定に携われた皆さま、改めてありがとうございました。 計画はこちら

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2023年を振り返って|活動レポート

こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆です。 今年もあっという間に過ぎ去っていった印象です。4月の市議会議員選挙、12月の市長選挙・市議補欠選挙とまさかの2回も選挙が行われる年となりました。私自身の2期目への挑戦を応援してくださり、改めて本当にありがとうございました。 ようやくコロナ禍を抜け、とはいえ感染症がおさまったということではなく、夏場は乳幼児の感染症もすごかったですし、秋口からはインフルエンザによる学級閉鎖なども多数ありましたね。 常にこうしたことと付き合いながら、環境整備や健康施策など行っていかなくてはならないのだと改めて思わされる1年でした。 武蔵野市は今回の選挙で市長が変わり、2024年からどのように市政が変化していくのか、注目されるところだと思います。 時の市長によりあまりに大きく急な変化が生まれないよう、長期計画などが重視される設計になっている武蔵野市。 前市長が他自治体のように給食費無償化を早く実現したいという要望を出しても、市民参加を踏まえた長期計画の議論にのせるという流れを今年踏んでいます。 無償化には年間約5億円がかかること、質が守られるのか、また市立にしか影響しないことなども含めて、丁寧な議論が必要だと考える私としても、このしくみは奏功していると感じています。 一方で議論には時間がかかること、また市民参加をするということは市民にとってもある意味で大変さはあります。 それでもまちづくりの当事者は市民であり、私たち自身がこのまちを形作っていくのですから、自分ごととして参加をしていきたい。その手間やわかりにくい部分などを省いていくのは私たち議員の役割でもあります。 2024年も情報発信に力を入れ、また市民の声を届ける存在として活動に励んでいきたいと思いますので、ぜひリアルでもオンラインでも、交流をお願いいたします。 直近の予定ですが、選挙が行われたことから、1月5日に議員の会議があり、さまざま整理がなされた後に2月より議会が開会されます。またタイムリーな発信はX(natsuhonda8)にて行っていきますのでぜひフォローしてくださいね。 今年もかかわりを持っていただき、ありがとうございました。健やかなよいお年をお迎えください。 ◆公式LINEの友達追加で最新情報をぜひお受け取りください!@740ouxev(https://lin.ee/E8Ah56Q) ◆資料公開用フォルダについてhttps://www.honda-natsuho.info/%e3%81%8a%e7%9f%a5%e3%82%89%e3%81%9b/1342/ ◆Youtubeチャンネルについてhttps://www.honda-natsuho.info/%e3%81%8a%e7%9f%a5%e3%82%89%e3%81%9b/1339/