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活動報告

ともに考えたい「保育の質と量」

保育の「質」についてのご相談はよくあり、議会で議員がテーマとして取り上げることも多いです。 最近では、武蔵野市は待機児童がゼロとなった(実際はここ数年でカウントの基準が変わったこともあるため、以前の基準だとゼロにはならないが…)ことからも量から質へ議論が移行してきています。 がしかし、保育の質というのは定義として非常に広いもので、議論していても話がどんどんずれていく印象を持っています。議会で質について定義を聞くも、さまざまな計画に掲載されている定義自体はあるものの…それで?という話になってしまいがち。それぞれが考えるものが異なるため、議論がとまってしまうのです。 また、武蔵野市は子ども協会に運営を委託している園が多数あり、その他にも多くの保育事業者がいることからも、運営主体が多様化することで課題も多様化、質の価値観もさまざまです。 一方で、収束するかと思われた保育の「量」についての議論も、次の段階を迎えています。というのも、認可が増えたことによるしわ寄せとも言える状態、すなわち認可外やさらに広げれば幼稚園の経営について課題と思われる事態が出てきているのです。空きが多くなれば経営側としては難しい状態になるのは当然のこと。 これについてはさまざまな相談が寄せられており、新しい保育園を作るより既存の園から幼保一元化を考えたほうがいいのではといった案や、さらに認証の認可化を進めるべきといったご意見もあります。 私自身は立候補した当初より、柔軟な保育と働き方という観点で意見をしているため、多様な保育スタイルがあることを望んでいますが(例えば週の半分預けてこれまでの1枠を2名で分け合うといったやり方など)、そのためにはまず待機児童ゼロ、さらに余裕がある状態で運営をというのが市の回答です。 確かに一定の量は必要で、待機児童ゼロと言っても例えば障害を持つお子さんを余裕を持って受け入れられるようにするといった施策のためには、今の市の「市立を残す」という考えを支持します。 そのうえで柔軟な保育制度が確立されることで多様な働き方、多様なライフスタイルが実現していくことを切に願っています。 この保育分野においては多数のご相談をいただくものの、なかなか変わらないのはなぜかという点で、「当事者でいる時間が短いからではないか」というコメントをもらったことがあります。 確かに、制度の変化を待っているうちにどんどん子どもは大きくなり、保育のフェーズから離れてしまう。そのため、変化によるメリットを享受することなく、次の世代の抱える課題へとシフト。国政にも言えることですが、スピーディーに対応するということの重要性と難しさを感じるのが子ども分野です。 ▼武蔵野市の関連ページはこちら

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ともに考えたい「少子化に対するビジョン」

武蔵野市は26市で出生率が一番低い!ということが話題になっていますね。私も以前そのことを議会で質問したことがあります。 なぜ比較して低いのかということについては、若い単身女性の住民が多いからどうしても比率が下がる傾向にあるとの答えでした。 なるほどと思うとともに、それではこの出生率をどうするか(と書きましたが本質的には出生数ですね、ご指摘いただきましたので追記します)という、少子化に対するビジョンはどうなっているのだろうかと考えるようになりました。 市内の出生率(本質的には出生数)を上げるつもりがあるのか、ないのか。これについて言えば、今直接的な取り組みは特にされていないと考えます。 例えば保育園を増やすとか、相談場所を増やすとか、産み育てやすい環境を作るという、間接的な意味での取り組みはされているわけですが、直接的に出生率(数)向上のための取り組みとはなっていないわけです。 これを皆さんはどう考えるでしょうか? この国の人口減少に歯止めがかからない今、自治体ごとに住民を増やすための取り組みがどんどんと始まってきています。ただ割と多く見るのは、移住してきてね!という人口増の取り組みではないでしょうか。となるとこれはまた出生率(数)を上げる取り組みではないわけで。 このように、人口を増やすということと出生率(数)を上げるということは分けて考える必要があると思います。別々のビジョンに基づくもので、手法が重なるところもありますが、実は別のものなのだと思うわけです。 そう考えた時、武蔵野市は、そしてこの日本という国は、人口減少と少子化という事象に対して、どのようなビジョンを持っているのでしょうか。 私自身常に意識しているテーマで、国を超えてこのビジョンを考察することで、各種先進的と言える取り組みが見えてきます。 ぜひ皆さんと議論していきたいテーマのひとつです。

活動報告

ともに考えたい「子どもたちの居場所」

先日、子どもの権利に関する条例の検討委員会を傍聴し、改めて子どもの居場所について考える機会となりました。 皆さんは子どもの居場所と言うとどんなところを思い浮かべますか?きっとそれぞれに、自分も含めて過ごしたことのある場所をいろいろと思い出すと思います。 今でこそさまざまな場所が作られていますが、以前から変わらないのは家庭・学校・地域というカテゴリかもしれません。 それこそ今は子どもの権利という視点、人権についての意識も変わってきたことから、学校に行かなくてもいい、家庭から距離を取ってもいいといった、柔軟な考え方も少しずつ広がってきました。とはいえまだまだではありますが… こうした中で、子どもの居場所という考え方も多様化しています。 武蔵野市において子どもたちがいられる場所はどれくらいあるでしょうか?また、その情報は子どもたちに伝わっているでしょうか? 行政の議論の中ではどうしても行政の関わる環境しか議論の中に出てこない印象が強く、もっと多彩に、それこそ私自身会社で居場所づくりに取り組んでいますし、民間事業者やまだまだ把握されていない地域での取り組みなども、しっかり情報として集まっていくといいと思います。 地域には行政も民間もその間のような活動も、たくさん存在しています。 暮らしの中で1つでも気に入った居場所があれば、そこで過ごすことの意味はとても大きくなるでしょう。0か1かでは大違い。 皆さんの周りにはどんな居場所がありますか?ぜひまちの中で目にとめて、シェアしていただけたら嬉しいです。そして子どもの権利条例の策定も注視していただき、ぜひアンケートやパブリックコメントへのご協力をお願いいたします。 ▼武蔵野市の関連ページはこちら