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活動報告

2021年の議員活動を振り返って

こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆です。お休みという方も、お仕事という方も、それぞれの大晦日かと思います。とにかく寒いので、気をつけてお過ごしくださいね。 さて、私は昨年に引き続き、年の瀬のまとめ記事を。1年間の議員活動を振り返ります。→2020年のまとめはこちら 1月 ■賀詞交換会は中止になり、1月は挨拶まわりの月だったのがそうしたものは何もなくなる。■年明け最初の活動は「行財政アクションプランの市民意見交換会」へ。これが2名参加で危機感を覚えるとともに感染症拡大の影響を思い知る。■議会広報委員会、国民健康保険運営協議会、議員向け自治体DX勉強会に出席。■有事のために議会運営委員会懇談会でZoomが練習される。 2月 ■各常任委員会開催、建設委員会に出席しあとは傍聴。■議員向け住民投票条例オンライン勉強会に参加。■定例会に向けて代表質問準備、議案レクを受ける。24日より定例会スタート。■議員向けオンライン研修会に出席。■フェアトレードに関するオンライン情報交換会に参加。 3月 ■定例会真っ只中、代表質問を行う。今回の会派内分担は代表質問は私、予算委員会は宮代さん。■住民投票条例の市民意見交換会に参加。■事業者でもあり親でもあり議員でもあるというプロフィールからYoutubeでの対談を受ける。動画はこちら… 4月 ■補正予算を通すべく臨時会が開かれる。■この辺から国予算でがんがん事業が降ってくるようになる。国・都・市からそれぞれ支援金が出る事態となり、まちの事業者は混乱、行政書士としてもこのあと夏をピークに対応に追われることとなる。■ワクチン関連で情報が錯綜する。 5月 ■各常任委員会が開かれ、建設委員会に出席、他は傍聴する。■定例会に向けて一般質問提出。■毎日毎日支援金の事前確認窓口対応に追われる。困っていることを直接伺う機会にもなった。 6月 ■定例会開催、一般質問を行う。期が変わりこの月から厚生委員会に出席、副委員長を経験させていただくことになる。■男女平等に関するオンライン情報交換会に参加。■武蔵野商工会議所士業研究会による街頭無料相談会に行政書士として参加。感染症下で貴重な相談の機会と感じる。 7月 ■またも補正予算のための臨時会開催。■予算要望を提出し市長サイドと面会。■議会広報委員会に出席。■吉祥寺美術館でのアール・ブリュット展へ。■調布FMの番組でプロフィールと仕事についてお話させていただく。 8月 ■各常任委員会が開催、厚生委員会に出席し他は傍聴。■学校改築の件での全員協議会が開かれ参加する。■住民投票条例の市民意見交換会に参加。■定例会に向け一般質問を提出。 9月 ■定例会開催。一般質問を行い、厚生委員会と議会広報委員会に出席。感染状況がピークになり、議論にもかなりピリピリした状況を感じる。市長選前のため議会自体はコンパクトに終了。■子どもの権利条例検討委員会を傍聴。 10月 ■市議補選があったため、顔合わせなど開かれる。■議会広報委員会に出席。■吉祥寺東部まちづくり説明会に参加。■三鷹一中さんの職業人の話を聞く会に呼んでいただく。 11月 ■各常任委員会が開かれ、厚生委員会に出席。■定例会に向け一般質問提出。■会派イベントとして住民投票条例勉強会を開催。■24日から定例会開催、一般質問を行う。■ケアリンピック武蔵野に出席。 12月 ■定例会続き。決算委員会に会派から担当として出席する。厚生委員会、広報委員会も。■住民投票条例の対応に追われる。■レモンキャブ20周年式典へ出席。 以上、すべてではありませんが毎月の出来事を簡単にまとめてみました。 今年はとにかくほとんどのものが中止前提で動く中で、どうやって進めなくてはならないことを進めていくのかというのが課題となる1年だったと思います。 注目を集めた住民投票条例だけでなく、市内では学校改築や公共施設の今後、今は健全な財政だがこれからどうなっていくのか、感染症下で顕在化した心身の健康や各種支援体制に課題はないのかなど、さまざま取り組むべき事柄が存在します。 優先順位はつけつつも、やらなくてはならないことを着実に進めていかなくてはなりません。 目の前のことと、少し先の将来のことを考えるにあたり、私自身はもっともっと若い世代の声を届け、そして自分たちの世代で考え取り組んでいかなくてはならないとより一層思うようになりました。 とはいえ自分も子育て・働くの真っ最中、この世代に余裕がないことは自覚しています。それでも、自分たちの今の暮らし、そして将来の暮らしを考え行動していかなくては、社会というものは守られていかないと強く思います。 抽象的な話になってしまいましたが、まずはまちのことに興味を持つこと、そして少しでもかかわってみるということが第一歩なのだと思います。そのために身近な存在として議員をやっているわけなので、ぜひ一緒にかかわっていただけたらとても嬉しいです。 会派ワクワクはたらく(宮代・本多)は親子のような世代で活動することにより、世代間ギャップ的なものは会派の中でとことんぶつけ合い、解を探しています。社会背景をそれぞれに背負う世代が交流することは重要であると日々認識するところです。 思案し続ける年の瀬ではありましたが、ちょっとでもかかわる機会を作らなくてはとあえて三ヶ日にイベントを組んでみました。少しでもいいので顔を出していただけたら幸いです。またやりますので無理はしないでくださいね! 2022年は地域の方とまたさらにかかわる1年としたく、イベントや広報企画会議、ボランティアの集いなども考案していく予定です(むしろアドバイスが欲しいです)できることから私たちも1つずつ取り組んでいくので、ぜひ興味を持っていただけたらと思います。 2021年もさまざま活動にご協力いただき、ありがとうございました。よいお年をお迎えください。

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住民投票条例案への討論原稿

こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆です。定例会終了後、多数のお問合せをいただいている住民投票条例案への討論原稿をまず掲載いたします。 定例会の各議案への振り返りについては会派で行っているところのため、数日後に掲載予定です。 以下原稿です。読みながらアレンジしているところもありますため、正確な文言は市議会の議事録掲載をお待ちください。また作成については会派ワクワクはたらく2名(宮代一利・本多夏帆)で行いました。 当日の読み原稿 ワクワクはたらくを代表し、住民投票条例案に対し、右でも左でもない市民の声を代弁することを念頭に、反対します。今日までひたすらに市民の声に耳を傾けてきました。この15分はどうか私たちの話を聴いてください。 私たちが考える主な問題点は3つです。 第一に、住民投票制度そのものについての市民理解が得られていないことです。住民投票制度というものは、議会が機能不全に陥っている際により有効とされる、民主主義における手法のひとつです。この前提がある中で制度設計を行っていくことが求められますが、今巷で議論されていることは「外国人を含めるか否か」この点ばかり。この点については右左で考えがきっぱりと分かれている様相ですが、本来議論されなくてはならないのは制度全体の設計であり、また本来の目的を達成するためにより良い内容とすることが求められますが、現段階においてそこまでの議論を行うことはできていないに等しいと思います。また、市長は先日の答弁において「住民投票制度がここまで知られていないとは思わなかった、成立後に周知広報を徹底したい」という趣旨の発言をされていましたが、周知広報するのは制度成立後ではなく前と私たちは考えます。 第二に、この条例の制定過程において、リスクマネジメントが不足している点です。私たちの会派は第六期長期計画の流れから、今回外国人を含めることについて否定するものではないという考えをベースに、3月の骨子案から市民の動向を見てきました。3月・8月とどちらの市民意見交換会にも参加した唯一の議員が私ですが、この要件が設定された経緯は、これまでの武蔵野市が市民を広く取る定義づけを行ってきており、そのことから導き出した答えであると想像しています。その点については第六期長期計画や自治基本条例の議論からの経緯があり、その中での市民参加においても丁寧に議論してきた方々が存在することは事実です。そうした活動をされてきた市民の方々や向き合ってきた職員に対し、感謝と敬意を表します。 その一方で本来リスクマネジメントとして考えるべきは、市側の説明にあるように「特定の意図を持った集団」であり、それは日本人であっても外国人であっても変わりません。何か悪いことをする人は国籍など関係なくその個人が悪い、それだけです。民主主義において実際に不正の歴史はあり、それに対してどこまでリスクマネジメントを行うことができるか、それを踏まえた条例の中身と規則が求められます。このことは3月からの議員に対する意見募集時に何度も申し上げてきたことですが、今のところ私たちの意見による修正や対応はなく、細かいことは制定後にとされていると思います。しかしこれだけ思想により意見が真っ二つに分かれる提案をする中で、どちらかに寄せた内容を設定するのであれば、それこそバランスを取るあるいはリスクヘッジをし、完全なる納得は得られなくてもこれだけやりましたと説明する責任があるでしょう。ここが今回の案の実現可能性を最も損ねた部分と考えます。そもそも市民の定義を広く取ったのですから、その広い市民に対し複数のやり方の組み合わせであっても公平に意見を発する機会を作ることが本来の目的から求められることであり、この住民投票制度で国籍だけがクローズアップされてしまったのは、公平性を担保する全体的な提案がなくリスクへの対策不足が原因として大きいと思います。 第三に、政策目的と手段、プロセスの妥当性、そして優先順位です。この制度は何のために制定するのでしょうか。本来の目的は市民自治の推進ですよね。今武蔵野市が抱えている市民自治の課題については、第六期長期計画でこのように述べられています。引用します。 「本市の市民自治による市政運営や共助のまちづくりは、活発な市民参加と協働の取組みにより支えられてきたが、参加する市民の固定化に伴い、市民参加の裾野の拡大が課題となっている。高齢世代のほか、まちの将来の担い手として期待される若者、子育て世代、転入者等の市政や地域への参加を促し、その活動を支援して、地域への愛着を高め、市民自治によるまちづくりの発展を図る。より丁寧で効果的な市民参加手法を整え、市民・市民団体をはじめとする様々な主体との連携・協働の取組みを推進していく。」 引用終わり。この内容に沿い、1つひとつ計画的に施策を打ち出していくことは理解できます。しかしそもそも課題となっている「参加する市民の固定化」の部分、これを打開することなく施策を打っていったらどうなると思いますか。今がその答えではないでしょうか。計画などの策定委員会のメンバーは、有識者含め同じ方ばかりになっていませんか?市民意見交換会や意見募集は多様な方が参加できるようにしていますか?などと、私たちはこの2年半繰り返しお伝えしてきました。 そしてプロセスにおいて、計画に則り事業を行っていく中で、コロナ禍では事業の見直しなども多数行われてきました。そうした有事の際に見直しをすることは大変大切ですが、こうした制度を策定するにあたり、途中でさまざまな意見が出てきたときにどこかで立ち止まることはできないのでしょうか。私は2回とも意見交換会に参加したと言いましたが、立ち止まることができたならそれは8月の意見交換会だったかなと考えています。参加者は10名と少なかったものの、賛否両論そしてなぜ今なのかという優先順位を問う意見は出ていました。これはその後のパブリックコメントにおいても、言うならば当初3月の意見募集や無作為抽出アンケートで反対意見が出ていたのは事実です。多様な意見が出てきたときにそのまま突き進むことが本当に望ましいのか、今回のことで分かったと思います。というか分かって欲しいです。これは先日の吉祥寺東部まちづくりの件でも起きたことで、市民とのコミュニケーションが不足した結果生じるのはまちの中における「分断」です。こんなこと市民は望んでいません。 市民の方の中には、自分は反対だけれどもきちんと議論したうえで賛成に決まるならそれでいいという意見や、今回クローズアップされることになってしまった外国にルーツを持つ方々にもさまざまな考えがあること、また中学生からも自分たちは何も知らされていない、議論に加わりたいという声などをもらいました。 一方で、話を聴いて欲しい!という中で「対話」にならないケースも多数ありました。最も良くないのはずっと話題になっていますが、ヘイトスピーチですね。ヘイトスピーチ、許さない!のポスターが庁内にあるのでホームページを見てみると、民主主義社会とヘイトスピーチというわかりやすいコラムがありました。例えば生徒会で役員を選ぶといったとき、以下引用ですが、もし意見の対立する相手方やグループに対し,一方的にクラスから排除することを主張したり,危害を加えるようなことを言って脅したり,著しく見下すような悪口を言うなどして,その人格を攻撃するという人が出てきたとしたら,どのような事態が生じるでしょうか。個々の児童や生徒の人格や尊厳が深く傷つけられ,場合によっては,非難の応酬や,あるいは沈黙が生まれ,クラスの中に回復し難い分断が生じてしまい,正常な議論や討論はできなくなることでしょう。〜中略〜選挙運動の自由や,表現の自由という大切な権利も,その使い方を誤ると,その基となる民主主義それ自体を壊しかねず,そうなれば,表現の自由の行使それ自体が危ぶまれる事態につながりかねません。引用終わり。このことは、考えを伝え合う中で守らなくてはならない大切な一線です。この間議論する中で一人ひとりがこのことを全うできていたでしょうか。 さて、法的な解釈論において、時の判断を下すのは裁判所です。今回の説明の中で「合理性」という言葉が散見されましたが、こうした解釈を生む言葉は、結局のところ意見をひとつにまとめることはできません。法解釈は論が立てば成り立つのですから、ある意味自由、それぞれが考え、それぞれの結論を導き出すものです。市もそうしたわけですが、賛成派も反対派もそれぞれの論を立てた。このことについて互いに論戦をすることは素晴らしいことですが、相手に対して裁定を下すのは自分ではない。論が成り立っているならそれは互いに尊重すべきものです。時の判断と言いましたが、裁判も多数決、政治も多数決です。正解は分からない。絶対はない。だからこそ対話が必要で、どのような前提条件に立っているのか、どういう背景なのか、そんなに単純な話ではないのです。今回はあまりに論点が単純化され、自分とは異なる考えを否定することが目的化されてしまったように感じ、とても残念に思っています。 中立派の会派として、これまで市長の提案であるパートナーシップ制度や子どもの医療費助成の拡大など賛成をしてきました。それは、そのことがまちの中でポジティブな機運の醸成に繋がると考えたからです。しかし、今回の案と今の状況でこれを可決することで、武蔵野市が目指す多様性を認め合うまちづくりが推進されるとは思えません。また、自分が推進したい案なら手続き論は甘く、反対したい案なら厳しくという姿勢は一貫性がないことからも、この決断へと至りました。 この条例案が通らなかったら、どうなるんですか?と以前に職員の方に聞いたことがあります。私たちはこの制定過程を見守ってきた立場から、反対という意思を表明することは大変苦しいことでもあり、合意形成をしていくことについて、自分たちにも非がないとは言えないと思っています。それでも今回勇気をもって初めてブレーキを踏むことを決めました。そこには職員の方の「もしこれがダメになっても、またきちんとやり直すだけです」という強い、頼もしい言葉があったからです。私たちもまた一緒に頑張らせていただきたいと心から思っています。 最後にお願いがあります。市民を含む全国の皆さん、そしてメディアの皆さまへ、今回武蔵野市のこの条例の結論を見て、外国人の部分だけを取り上げて争点にしないでください。条例案を検討するということはその一点だけで結論づけられるものではなく、さまざまな視点によって結論が導かれます。各議員の出した結論には、このようにそれぞれ理由があります。そこをぜひ捉えて今後も議論をしていただきたいです。 そして市民の皆さまへ、これで終わりにしないでください。今回特にご意見をいただく中で気になっていたのは、これまでは市に全てお任せしてきたが今回は意見を言いたい、特に「ちょっと待って」という声が多かったことです。私たちは、今回市政に興味を持ったという方々と武蔵野市の繋がりを失いたくないと思ったことからも、この結論を選びました。信頼して任せる、確かにそれも大切なことです。しかし、この地域の投票率を見ても40%台、多くの方が市政に対してあまり関心を寄せられていないように見受けられます。そういった状況の中で、市役所の方々も、そしてこれまで地域で活動をされてきた方々も、一生懸命にやられていることは事実だと私たちは思っています。市政というのは、市民のためのものです。できる限り多くの市民が関わっていかなくては、議論は充実していきません。暮らしの中で余力があればぜひ関わっていただきたいですし、そうでなくてもまず情報を受け取ること、そして対話をするために、市民の声を聴きこのまちの未来を考えるために議員がまちの中に26人います。政治の話はタブーではありません。自分たちが暮らす目の前の、足元の話です。ぜひこれからも関わっていただきますようお願いして、本条例案に対し反対の討論といたします。 なお、関連する陳情につきましては、私たちは前述したように外国人を含む要件については否定するものではなくもっと議論しましょうと考えることから、前提となる部分で多少異なる考えを持っていますが、趣旨として本条例案を再検討するという部分には賛同するため、採択の立場を取りますことをあわせて申し上げておきます。以上

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お知らせ

ご意見をお送りいただくときのお願い

こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆です。 連日、武蔵野市の住民投票条例についてご意見をいただいております。ご意見を送られる際のお願いです。 できる限り「メール・SNS・FAX」での送付をお願いいたします。 議会中のため事務所にはおらず、電話でのお話ができません。受付に繋がりはしますが、お問合せが多くパンク気味です。ご理解のほどよろしくお願いいたします。 各種連絡先の詳細は武蔵野市議会サイトでご確認ください。なお、Twitterで日々情報発信をしております。

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11月末に行った一般質問の読み原稿と動画

こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆です。 11月末に行った一般質問の動画がアップされたのでお知らせします。 こちらの議会中継動画議員別ページに、私の過去の質問動画がまとまっていますので、ぜひご覧ください。 以下、当日の読み原稿です。話しながらアレンジしているところもありますが、あわせてお読みいただければと思います。 感染症の見通しや取り組みの検証、市政における合意形成のあり方等について 1.新型コロナウイルス感染症の見通しや取り組みの検証等について (1)現在における、新型コロナウイルス感染症の今後の見通しについて伺う。 前回の一般質問においても、今後の見通しを伺いました。この時は自分の子どもの病院で「悪化しても入院するところはないと思ってください」と実際に言われたり、夏休みが明ける学校についてさまざまな意見が交わされたりしていた頃です。2、3ヶ月で全く異なる状況になるということがこの感染症対応における大きな特徴でもあると思います。この数日でまた新たな展開も報道されており、第6波について焦りや不安も見られ始めています。 この次の展開を確実に捉えていくことは当然難しいことですが、市としてどのような見通しを持たれているか、教えていただければと思います。 なお、この間、ひたすらに対応に追われてきた方々が今少しでも休息を取れていることを願います。気を張った状態がずっと続いてきたと思いますし、これは市民の方々も同様です。まだ終わったとは言えない状況ではありますが、少しホッと気が抜ける時が持てるといいと思っています。 (2)コロナ禍における市政の各種取り組みについて、いつどのように検証を行うのか、具体的な取り組みについて伺う。 今回の令和2年度の決算審議も一つの機会と考えていますが、取り組みの振り返りを行うことは大切です。PDCAサイクルが行政の資料にもよく見られますが、私たちはそこにanalysis分析・観察といったことや、try・challengeといったスピーディーに挑戦していくという要素を入れていくことも重要であると考えています。 先日他の議員の一般質問でもこれまでの感染症対応についての質疑がありましたし、代表質問でも行政評価について会派から質疑させていただきましたが、今回のコロナ禍という事象における取り組みの効果検証をどのように行うことを想定されているか、すでに取り組んでいることもありましたらそれも伺えましたら幸いです。 以前市長がスペイン風邪の記録を読んだとおっしゃっていました。そうした記録に残していくことも将来の市政や全国自治体での取り組みにとってとても大切なことだと思います。 2.市政における合意形成のあり方について 令和3年度の予算審議において会派からの資料要求として、市民意見交換会の参加人数とパブリックコメントの意見提出数を聞かせていただきました。今回の質問はその続編です。 (1)令和3年度における、市民意見交換会の参加人数と、パブリックコメント意見提出数を伺う。 令和2年度までの5年間のデータは前回いただきましたのでそこから今までの半年くらいのことを追いかけたく、今回この質問をしました。私自身、行財政アクションプラン、住民投票と連続してこの春の市民意見交換会に参加しました。がしかしその参加者は2、3名。このことについてすでに予算審議の際に会派から質問をしています。 予算審議の時には、こういった数をそもそも増やしていこうと思っているのか、テーマによっては来ているからいいとするのかという質疑を宮代議員がしました。それに対する市のお答えは、いずれも緊急事態宣言下での開催であったと感染症の影響がある考えていらっしゃる中で、基本的には増やしたいと考えていて、さまざまなツールを使って努力していきたいと答弁されているのが議事録に残っています。 コロナ禍において、意見交換会の数字が落ちるのは仕方のないことだと思います。しかし、そうであればその分がパブリックコメントの数に乗ってこないといけない、このことはこの予算審議の時にも申し上げたことです。 そもそもの数を増やそうと考えるのであれば、それはこの機会を周知するということだけでいいのでしょうか。そもそもこのテーマに興味関心がないという状態であれば、まず興味関心を持つというところへのアプローチが必要と考えます。当然それは市だけでなく市議会にもある広報広聴の役目であると考えていますし、今のこの住民投票条例案における紛糾というのも、自身の行動を振り返り、反省しなくてはならないことが多々あると思っています。 市長は代表質問の際、この間十分にやってきたというお考えでしたが、そもそもの数を増やすという、興味関心を持ってもらえるような取り組みについてはどうだったのかなと感じています。この点についてもお答えいただければと思います。 (2)コロナ禍においては市民とのコミュニケーションが取りにくくなったと考えるが、市の見解と、この期間における市民とのコミュニケーション実績、工夫や成果につき伺う。 今度はコロナ禍における市民とのコミュニケーションの話です。代表質問の時にも触れましたが、市長の施政方針にある「意見が異なっていても対話を大切にする、できるだけ多くの方に賛成してもらえるようにする、最後は自分が判断を行う」ということ、これは非常に大切なことだと考えます。この市のリーダーとして求められることだと思います。 どんな施策でも賛否は分かれます。100パーセント賛成!ということはほとんどないに等しいのではないかとも思います。だから政治がある。裁判したって、裁判官の意見は分かれるわけなので、最後は多数決になる。法解釈というのはそれぞれに根拠があり、異なる結論を導き出すことができます。だから、私とあなたは絶対に分かり合うことができないということも当然あるわけです。それでも意見を聞く機会があったか、異なる意見であっても、納得してもらうことができなくても、誠実に向き合ってきたと言えるか。 ちょうど一昨日のことですが、ケアリンピック武蔵野に厚生委員として出席をさせていただきました。長くお勤めの方の表彰があったり、大学生の皆さんとのコラボレーション企画があったりととても素晴らしいプログラムでした。そしてさまざまな演題、事例が発表され、感染症下で介護や看護に携わる方々がどのような課題に直面していたのか、非常に生々しい実態を知ることができ、お招きいただいたことに感謝しています。 アーカイブも配信されるとのことなのでぜひたくさんの方に見ていただきたいと思っているのですが、ここでも大切とされていたのはコミュニティという概念であり、それを実現していくための対話ということでした。 演題発表で最優秀賞を取られた方の言葉では、対話とは新しいものを一緒に作り出すためのものであり、さらには相手の方の自己決定を支援するものということもおっしゃっていました。相手の話をよく聴き、その上で話し合うこと、それにより異なる考えであったとしても、ある程度のところまでは納得した上で自己決定ができる、この対話というスキルをより多くの方が身につけ磨いていけば、ともに暮らす社会での日々がもっとより良いものになるということでした。 私は吉祥寺東部まちづくりの住民説明会に参加して、本当にこれで良かったのだろうかという気持ちが拭えません。5月の建設委員会で特段反対はなかったと、市は説明されました。確かにそうです。 ただ議事録を読むと私のところだけでも、これは結構大きな話で、さらっと出てきているが吉祥寺はさまざまなところに関わっている、相手方だけではなくまちづくりに関わっている方々とコミュニケーションをとり、非常に丁寧に進めて欲しいと要望しています。これが「反対はなかった」の一言に込められてしまったことは非常に残念ですし、何より残念だったのはもう結果が決まっている中での説明会においてそのことを伝えず、事業の経緯の説明に終始したことです。 すでに決まっていることを変えることはできない、それは分かります。市と市民の行き違いについても、先日の代表質問で取り上げられていました。もう止められるようなタイミングではなかった。だとすればやるべきことをどこに見出すか、それは市民との対話だったのではないでしょうか。 意見は異なるけれども私たちはここで暮らしていくわけです。その説明会の後の市と市民との関係性について考えれば、そこで誠実に向き合うことが未来に繋がる、そう考えられなかったでしょうか。私はこの一件も今回の住民投票条例案の紛糾に繋がっていると考えています。改めて市が取られてきた市民とのコミュニケーションにおける工夫、実績などを教えてください。 3.投票率の向上と政治への関心を高めることについて 毎回選挙後にテーマとしております。(1)令和3年度に行われた武蔵野市長選挙・衆議院議員選挙につき、投票率向上に向け取り組んだことと、今回の結果を踏まえた今後の課題について伺う。 (2)政治への関心を高めるために、市(学校を含む)が取り組んでいること、今後取り組もうとすることについて伺う。 怒涛の選挙年が終わろうとしています。選挙がない、あるいは少ない時にこそ、ベースとなる活動が大切です。今日は興味関心を持ってもらうという取り組みについてお話させていただいてきましたが、特にこの政治への関心というのが市政への関心にも繋がるベースの部分です。 例えば、文部科学省の主権者教育推進会議では、品川区の小学校においてマニュフェストを作成したり、足立区の中学校では模擬区長選挙として生徒の中から候補者を立て政策の演説を行ったり、また足立区の選挙管理委員会は18歳からの投票立会人を募集、初めて投票した人に記念証書を渡したりする事例が報告されています。武蔵野市や学校の取り組みについてお聞かせください。 4.市民からの相談や過去の一般質問等よりピックアップした事項について 継続的に取り上げさせていただいていることについて伺います。(1)柔軟な子育てと働き方の実現に向け、多様な保育ニーズの調査検討の進捗について伺う。 待機児童ゼロは達成されましたが、実際まだまだ希望のところに入れないというのが事実であり、ゼロと書いてあったから油断した!という声も聞きます。私はそもそも100かゼロかという保育ではなく、30でも70でもいいではないか、そうすれば今ある枠をシェアできるのではないかということを価値観として訴えてきています。 これについて市長からはまず待機ゼロ、それから多様な保育ニーズへとの説明をいただいており、その方針で進んでいることは認識しております。子どもプランの策定時にも伺いましたが、多様な保育ニーズの調査検討についての進捗を教えてください。 (2)認可保育所の定員を増やしたことによる、認可外保育所や幼稚園等への影響について伺う。 三鷹エリアで長年活動されてきた幼稚園が閉園になるということで、驚きの声が聞かれました。当然さまざまな理由があると思いますが、市の考える、認可保育所定員増加による認可外保育所や幼稚園等への影響について教えてください。 (3)自転車での「ながらスマホ」や「子どものノーヘルメット」に対する施策と今後の検討について伺う。 これまでにも何度か取り上げてきていますが、依然として減らない、むしろ増えているとも感じる事象です。ただ周知広報をするのではおそらく変わらないのだろうとすら思います。市の施策と今後についてお聞かせください。 (4)この秋に実施された、男女平等推進センター主催の社会学関連講座が子育て中の女性を限定対象としている。また、女性弁護士による離婚についての講座も女性が対象となっている。子育ても離婚も性別を問わず直面するものと考えるが、これらの背景と意図を伺う。 毎度のことながらですが、こうしたチラシが手元に届く度になぜ?という思いが止まりません。事務報告書を見ていたら昨年度も同じ社会学講座が行われていたことも分かりました。転勤のご家族に向けたイベントも転妻として妻限定になっていますよね。三鷹市は転ファミとファミリーに変えています。男女平等と言いながらも男女平等になっていないと感じますが、市の考えを教えてください。 以上 議会中継動画議員別ページ

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本会議で決算が認定されました

こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆です。今日の本会議において、令和2年度の決算が認定されました。 この1年はとにかく毎日状況が変わり延期に中止の嵐で本当に難しい事業年度でした。 その討論(意見を述べる機会)において、以下を読み上げましたので掲載しておきます。 ワクワクはたらくの討論原稿 ワクワクはたらくを代表し、令和2年度の決算の認定につきまして賛成の立場で討論いたします。一つひとつの事業については委員会で述べましたので、全体に共通することを述べます。 今回は委員会審議の冒頭に触れましたが、この1年の経過を踏まえた第六次行財政改革の基本方針にある理念から、基礎自治体の根幹であるセーフティネット機能の重要性に立ち返るという部分の必要性をよくよく感じる、そんな事業年度であったと感じています。互いに心身の健康を守ることの重要性や、これまで見えていなかったものを見る・知ることの大切さを実感した1年でもありました。 社会が困難な状態にあるとき、市民と行政の繋がりはより広くより深くなります。これまで武蔵野市が築き上げてきた関係性により支援することができたもの、今回新たに築くことができた繋がり、これは今後の地域における協働にも発展していくものと考えます。 その一方で、混乱や不安、そして不満へと繋がってしまったことも多かれ少なかれあったということは認識し、次に繋げていかなくてはなりません。特に私は「情報共有」という部分において、その難しさを実感しています。 自治基本条例においてはこの情報共有から市民参加、そして協働へというサイクルが描かれていますが、このスタートとも言える情報共有が機能しないと、自治のサイクルは回っていかないのです。今回のような非常時においては特に、情報を発信するほうも、そして受け手にも、クリアしなくてはならない課題が多数あったと思います。 事業としましてはこの年にやろうとしていたことをだいぶ次年度に送りましたので、その意味ではこれからがまた大変ということもありますが、状況の変化をきちんと反映していくというメリットもあります。 加えて、この1年の中で失った機会をどうリカバリーさせていくのかという課題もあります。代替策もさまざま取り組んでいただいたと理解していますが、新たに見えた課題も踏まえ、新しい形で取り組み直すことも求められていると思います。 最後に、私は今回、これまで見えなかった「市民」が少しまた見えるようになったのではないかと感じています。日頃から行政と繋がっている市民はいったいどれくらいいるのでしょうか。行政からはどこまでの市民が見えていますか? 産業振興のところでは地域の実相という言葉を使っていただきましたが、繋がりたいけど繋がっていない市民、普段繋がろうとは思っていない市民、さまざま違いがありますが、すべてが武蔵野市民です。自治基本条例には市民の責務も定められています。このことが広く行き渡っていると言えるでしょうか。この感染症という有事を経験し、今一度これからの武蔵野市を考える、ポジティブな機会に繋げていきたいと考えています。 以上、変化に対応しつつ着実にかつ丁寧に事業を進めていく市政を今後も期待しております。とにもかくにも大変な1年でありました、ご尽力いただいた職員の皆さま、令和2年度もありがとうございました。 ※市民の責務としたところが正しくは市民の役割でした。お詫びして訂正いたします。

活動報告

令和2年度決算特別委員会が終了

こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆です。今日まで4日間に渡り審議してきた決算特別委員会が終了しました。 今回の決算期はまるまる感染症下という異例の状況で、かなりの事業が中止や延期、代替策に変わったり、国や都のお金がどーんと入ってきての新規事業など、とにかくイレギュラーだらけの1年間で決算審議もいつもと違う様相でした。 本当に必要なもの、変えられるもの、新たに考えなくてはならないこと…この1年によりさまざまな変化が市政にも表れたと思います。 木曜日の本会議にて決算の認定が行われますが、ひとまず各テーマにおいて私がした質問項目と、最後に討論といって意見表明のようなものの原稿を掲載しておきます。 監査委員審査意見・人件費及び総括○経常収支比率の評価、他市との比較ではなく市の傾向としてどうか○第6期長期計画時の財政シミュレーションとのずれはどうか○休職や復職、退職といった職員の人事において感染症の影響はどうだったか 歳入○ふるさと応援寄附の仕組みの中で全市的に多様な事業者が関われるようにしていけるか 議会費○議会のインターネット中継拡大による反響や今後の課題は 総務費○子どもコミュニティ食堂事業の支援において市に求められていることは○職員のメンタルヘルス対策、安全衛生の取り組みや外郭団体への指導などは○市長への手紙の傾向、青少年からの手紙はあったか○市民と市長のふれあいトーク中止なかったが予算余っている原因は○自治基本条例シンポジウム中止残念、再チャレンジや他の手法は○アンケート作成時における専門家の存在の有無は○男女平等推進におけるイベントの作り方、排他的にならないために 民生費○多様な保育ニーズへの対応費用増の原因は○保育関連手続きでの電子化、ICT活用の見通しは○ひとり親家庭訪問型学習支援事業の動向や他の事業との関連○成年後見制度の実績、感染症の影響、周知広報への課題は 衛生費○感染症下での妊産婦ケア、中高生や若い世代に傾向見られたか○受動喫煙対策トレーラーハウスよかった、他の私有地特に外での喫煙状況まだまだあるがどうか○ごみ処理費用の資源ごみ高い理由、10年間ごみの量減らない理由○効率的なエネルギー活用推進助成金の利用状況と効果は○環境フェスタなど啓発されているが評価と今後の見通しは 労働費・農政費・商工費○産業振興から事業者を助ける福祉的役割が重要になったと考えるがどうか○支援から漏れてしまう働き方をしている方々に向けた今後の支援体制は 土木費○自転車事故も感染症下で一時減ったが今年は激増している、中町集会所の交差点止まれが横断歩道マークに変更されたが通学路でもあるが警察との連携は 消防費○多数訓練や防災イベントなども中止や縮小になり残念だが、訓練の評価や避難マニュアルなどの感染症対応の進捗はどうか 教育費○休校の時期の抑圧された生活、子どもたちの精神面での変化などは○感染症下での価値観の違いによる難しさ、求められるリーダーシップと対話や情報共有体制については○点検及び評価報告書の有識者コメントをどう受け止めているか○教職員の働き方改革、専門的なことに集中できる体制を作るためには○不登校ゼロを目標にしていないか、地域にさまざまな居場所を 公債費・諸支出金・予備費○なし 3特別会計○国保においての計画中間評価、女性の自殺多い傾向?○国保の計画評価のやり方工夫が必要、今後の方針は 締めくくり総括○なし ▼委員会討論ワクワクはたらくを代表し、令和2年度決算を全て賛成の立場で討論します。今回は冒頭触れましたが、この1年の経過を踏まえた第六次行財政改革の基本方針にある理念から、基礎自治体の根幹であるセーフティネット機能の重要性に立ち返るという部分の必要性をよくよく感じる、そんな決算期であったと感じています。 互いに心身の健康を守ることの重要性やこれまで見えていなかったものを見る・知ることの大切さを実感した1年でもありました。 この年にやろうとしていたことをだいぶ次年度に送りましたので、その意味ではこれからがまた大変ということもありますが、状況の変化をきちんと反映していくというメリットもあります。 一方で、この1年の中で失った機会をどうリカバリーさせていくのかという課題もあります。代替策もさまざま取り組んでいただいたと理解していますが、新たに見えた課題も踏まえ、新しい形で取り組み直すことも求められていると思います。 変化に対応しつつ着実にかつ丁寧に事業を進めていく市政を今後も期待しております。とにかく大変な1年でありました、令和2年度もありがとうございました。