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こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆です。

11月末に行った一般質問の動画がアップされたのでお知らせします。

こちらの議会中継動画議員別ページに、私の過去の質問動画がまとまっていますので、ぜひご覧ください。

以下、当日の読み原稿です。話しながらアレンジしているところもありますが、あわせてお読みいただければと思います。

感染症の見通しや取り組みの検証、市政における合意形成のあり方等について

1.新型コロナウイルス感染症の見通しや取り組みの検証等について

(1)現在における、新型コロナウイルス感染症の今後の見通しについて伺う。

前回の一般質問においても、今後の見通しを伺いました。この時は自分の子どもの病院で「悪化しても入院するところはないと思ってください」と実際に言われたり、夏休みが明ける学校についてさまざまな意見が交わされたりしていた頃です。2、3ヶ月で全く異なる状況になるということがこの感染症対応における大きな特徴でもあると思います。この数日でまた新たな展開も報道されており、第6波について焦りや不安も見られ始めています。

この次の展開を確実に捉えていくことは当然難しいことですが、市としてどのような見通しを持たれているか、教えていただければと思います。

なお、この間、ひたすらに対応に追われてきた方々が今少しでも休息を取れていることを願います。気を張った状態がずっと続いてきたと思いますし、これは市民の方々も同様です。まだ終わったとは言えない状況ではありますが、少しホッと気が抜ける時が持てるといいと思っています。

(2)コロナ禍における市政の各種取り組みについて、いつどのように検証を行うのか、具体的な取り組みについて伺う。

今回の令和2年度の決算審議も一つの機会と考えていますが、取り組みの振り返りを行うことは大切です。PDCAサイクルが行政の資料にもよく見られますが、私たちはそこにanalysis分析・観察といったことや、try・challengeといったスピーディーに挑戦していくという要素を入れていくことも重要であると考えています。

先日他の議員の一般質問でもこれまでの感染症対応についての質疑がありましたし、代表質問でも行政評価について会派から質疑させていただきましたが、今回のコロナ禍という事象における取り組みの効果検証をどのように行うことを想定されているか、すでに取り組んでいることもありましたらそれも伺えましたら幸いです。

以前市長がスペイン風邪の記録を読んだとおっしゃっていました。そうした記録に残していくことも将来の市政や全国自治体での取り組みにとってとても大切なことだと思います。

2.市政における合意形成のあり方について

令和3年度の予算審議において会派からの資料要求として、市民意見交換会の参加人数とパブリックコメントの意見提出数を聞かせていただきました。今回の質問はその続編です。

(1)令和3年度における、市民意見交換会の参加人数と、パブリックコメント意見提出数を伺う。

令和2年度までの5年間のデータは前回いただきましたのでそこから今までの半年くらいのことを追いかけたく、今回この質問をしました。私自身、行財政アクションプラン、住民投票と連続してこの春の市民意見交換会に参加しました。がしかしその参加者は2、3名。このことについてすでに予算審議の際に会派から質問をしています。

予算審議の時には、こういった数をそもそも増やしていこうと思っているのか、テーマによっては来ているからいいとするのかという質疑を宮代議員がしました。それに対する市のお答えは、いずれも緊急事態宣言下での開催であったと感染症の影響がある考えていらっしゃる中で、基本的には増やしたいと考えていて、さまざまなツールを使って努力していきたいと答弁されているのが議事録に残っています。

コロナ禍において、意見交換会の数字が落ちるのは仕方のないことだと思います。しかし、そうであればその分がパブリックコメントの数に乗ってこないといけない、このことはこの予算審議の時にも申し上げたことです。

そもそもの数を増やそうと考えるのであれば、それはこの機会を周知するということだけでいいのでしょうか。そもそもこのテーマに興味関心がないという状態であれば、まず興味関心を持つというところへのアプローチが必要と考えます。当然それは市だけでなく市議会にもある広報広聴の役目であると考えていますし、今のこの住民投票条例案における紛糾というのも、自身の行動を振り返り、反省しなくてはならないことが多々あると思っています。

市長は代表質問の際、この間十分にやってきたというお考えでしたが、そもそもの数を増やすという、興味関心を持ってもらえるような取り組みについてはどうだったのかなと感じています。この点についてもお答えいただければと思います。

(2)コロナ禍においては市民とのコミュニケーションが取りにくくなったと考えるが、市の見解と、この期間における市民とのコミュニケーション実績、工夫や成果につき伺う。

今度はコロナ禍における市民とのコミュニケーションの話です。代表質問の時にも触れましたが、市長の施政方針にある「意見が異なっていても対話を大切にする、できるだけ多くの方に賛成してもらえるようにする、最後は自分が判断を行う」ということ、これは非常に大切なことだと考えます。この市のリーダーとして求められることだと思います。

どんな施策でも賛否は分かれます。100パーセント賛成!ということはほとんどないに等しいのではないかとも思います。だから政治がある。裁判したって、裁判官の意見は分かれるわけなので、最後は多数決になる。法解釈というのはそれぞれに根拠があり、異なる結論を導き出すことができます。だから、私とあなたは絶対に分かり合うことができないということも当然あるわけです。それでも意見を聞く機会があったか、異なる意見であっても、納得してもらうことができなくても、誠実に向き合ってきたと言えるか。

ちょうど一昨日のことですが、ケアリンピック武蔵野に厚生委員として出席をさせていただきました。長くお勤めの方の表彰があったり、大学生の皆さんとのコラボレーション企画があったりととても素晴らしいプログラムでした。そしてさまざまな演題、事例が発表され、感染症下で介護や看護に携わる方々がどのような課題に直面していたのか、非常に生々しい実態を知ることができ、お招きいただいたことに感謝しています。

アーカイブも配信されるとのことなのでぜひたくさんの方に見ていただきたいと思っているのですが、ここでも大切とされていたのはコミュニティという概念であり、それを実現していくための対話ということでした。

演題発表で最優秀賞を取られた方の言葉では、対話とは新しいものを一緒に作り出すためのものであり、さらには相手の方の自己決定を支援するものということもおっしゃっていました。相手の話をよく聴き、その上で話し合うこと、それにより異なる考えであったとしても、ある程度のところまでは納得した上で自己決定ができる、この対話というスキルをより多くの方が身につけ磨いていけば、ともに暮らす社会での日々がもっとより良いものになるということでした。

私は吉祥寺東部まちづくりの住民説明会に参加して、本当にこれで良かったのだろうかという気持ちが拭えません。5月の建設委員会で特段反対はなかったと、市は説明されました。確かにそうです。

ただ議事録を読むと私のところだけでも、これは結構大きな話で、さらっと出てきているが吉祥寺はさまざまなところに関わっている、相手方だけではなくまちづくりに関わっている方々とコミュニケーションをとり、非常に丁寧に進めて欲しいと要望しています。これが「反対はなかった」の一言に込められてしまったことは非常に残念ですし、何より残念だったのはもう結果が決まっている中での説明会においてそのことを伝えず、事業の経緯の説明に終始したことです。

すでに決まっていることを変えることはできない、それは分かります。市と市民の行き違いについても、先日の代表質問で取り上げられていました。もう止められるようなタイミングではなかった。だとすればやるべきことをどこに見出すか、それは市民との対話だったのではないでしょうか。

意見は異なるけれども私たちはここで暮らしていくわけです。その説明会の後の市と市民との関係性について考えれば、そこで誠実に向き合うことが未来に繋がる、そう考えられなかったでしょうか。私はこの一件も今回の住民投票条例案の紛糾に繋がっていると考えています。改めて市が取られてきた市民とのコミュニケーションにおける工夫、実績などを教えてください。

3.投票率の向上と政治への関心を高めることについて

毎回選挙後にテーマとしております。
(1)令和3年度に行われた武蔵野市長選挙・衆議院議員選挙につき、投票率向上に向け取り組んだことと、今回の結果を踏まえた今後の課題について伺う。

(2)政治への関心を高めるために、市(学校を含む)が取り組んでいること、今後取り組もうとすることについて伺う。

怒涛の選挙年が終わろうとしています。選挙がない、あるいは少ない時にこそ、ベースとなる活動が大切です。今日は興味関心を持ってもらうという取り組みについてお話させていただいてきましたが、特にこの政治への関心というのが市政への関心にも繋がるベースの部分です。

例えば、文部科学省の主権者教育推進会議では、品川区の小学校においてマニュフェストを作成したり、足立区の中学校では模擬区長選挙として生徒の中から候補者を立て政策の演説を行ったり、また足立区の選挙管理委員会は18歳からの投票立会人を募集、初めて投票した人に記念証書を渡したりする事例が報告されています。武蔵野市や学校の取り組みについてお聞かせください。

4.市民からの相談や過去の一般質問等よりピックアップした事項について

継続的に取り上げさせていただいていることについて伺います。
(1)柔軟な子育てと働き方の実現に向け、多様な保育ニーズの調査検討の進捗について伺う。

待機児童ゼロは達成されましたが、実際まだまだ希望のところに入れないというのが事実であり、ゼロと書いてあったから油断した!という声も聞きます。私はそもそも100かゼロかという保育ではなく、30でも70でもいいではないか、そうすれば今ある枠をシェアできるのではないかということを価値観として訴えてきています。

これについて市長からはまず待機ゼロ、それから多様な保育ニーズへとの説明をいただいており、その方針で進んでいることは認識しております。子どもプランの策定時にも伺いましたが、多様な保育ニーズの調査検討についての進捗を教えてください。

(2)認可保育所の定員を増やしたことによる、認可外保育所や幼稚園等への影響について伺う。

三鷹エリアで長年活動されてきた幼稚園が閉園になるということで、驚きの声が聞かれました。当然さまざまな理由があると思いますが、市の考える、認可保育所定員増加による認可外保育所や幼稚園等への影響について教えてください。

(3)自転車での「ながらスマホ」や「子どものノーヘルメット」に対する施策と今後の検討について伺う。

これまでにも何度か取り上げてきていますが、依然として減らない、むしろ増えているとも感じる事象です。ただ周知広報をするのではおそらく変わらないのだろうとすら思います。市の施策と今後についてお聞かせください。

(4)この秋に実施された、男女平等推進センター主催の社会学関連講座が子育て中の女性を限定対象としている。また、女性弁護士による離婚についての講座も女性が対象となっている。子育ても離婚も性別を問わず直面するものと考えるが、これらの背景と意図を伺う。

毎度のことながらですが、こうしたチラシが手元に届く度になぜ?という思いが止まりません。事務報告書を見ていたら昨年度も同じ社会学講座が行われていたことも分かりました。転勤のご家族に向けたイベントも転妻として妻限定になっていますよね。三鷹市は転ファミとファミリーに変えています。男女平等と言いながらも男女平等になっていないと感じますが、市の考えを教えてください。

以上

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