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こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆です。年度末ということで、あらかたまとめたレポートをお届けします。

▼大まかな年間スケジュール
5月 新しい任期がスタート!臨時会開催
6月 定例会開催
7月 予算要望・議会視察(友好都市:安曇野市)
8月 委員会開催
9月 定例会開催(決算特別委員会)
10月 委員会視察
11月 委員会開催
12月 定例会開催・市長選・市議補選
1月 選挙結果への議会対応・新年のご挨拶
2月 委員会開催
3月 定例会開催(予算特別委員会)

前任期4年の半分以上はコロナ禍の影響を受けさまざまな取り組みが中止になる中、新任期のこの1年は行事やイベントなども復活し、賑やかな1年であったと思います。議会での視察も本格的になり、実際の現場を目にすることができました。

▼急遽の市長選・市議補選実施
この1年の大きな出来事として市長選があります。松下前市長が2023年11月末で辞職され、同年4月の市議会議員選挙から間もない12月に市長選が行われることになりました。これに出馬するために市議が2名辞めたことから市議補選もあわせて実施されることに。

時間がない中で各陣営では選挙準備が行われ、論点整理もままならなかったのではないかと感じます。市長選の結果はオミノ安弘氏が27,024票、笹岡ゆうこ氏が26,685票と339票という僅差で小美濃新市長が誕生、市議補選では山崎たかし氏、菅源太郎氏が当選しました。

市民への選挙があることの周知についても短い時間の中で行われ、投票率が低迷するのではないかと言われた12月24日のクリスマスイブ選挙でしたが、44.77%とそこまで落ち込まずに終えることができました(前回2021年市長選:47.46%)。投票率アップに向け、期日前投票所の拡充や若年層へのアプローチなど、今後も市のさらなる取り組みを期待したいです。

なお、この選挙の影響で12月の定例会は空転することとなり、議員の1人として大変残念な想いでした。定例会は年に4回、集中的に審議をする大切な機会です。ものごとを決め、進める場。市長が不在となり、議論の機会が失われてしまったことに、なぜこのタイミングだったのかという疑問が残っています。

▼市長が交代してからの変化は?
年始から市長交代の影響が少しずつ表れるように。保健センターの増改築については当初議会に説明されていた40億規模が70億の試算となっており、その説明のために全員協議会が開かれました。そこでの議論を踏まえ小美濃市長は立ち止まることを決め、2024年度の予算案にあった設計についてはストップすることになりました。
※ただしこの設計予算自体は書面により審議にかかってしまっていたことから、市長の口頭だけで止めることはできないと考えられ、議会側が修正案を出し、議決する運びとなりました。

また、市長の公約とされていた住民投票制度についての検討は凍結すること、二中・六中の統廃合については白紙に戻し中学校全体の検討を行っていく方向性が示されました。私自身はこの2件ともに議論することはどんどんすれば良いと考えていましたが、さまざま優先順位もある中でこのような判断がなされ、とはいえ他の議論の場面でも今後多々登場することが考えられることから、この話はしないということではなくまち全体で議論し続けていくものであると受け止めています。

▼新年度予算は?
今回の予算案は、ほぼ前市長時代に内容が詰められているものというのが前提であり、審議の場面でも話がうまく噛み合わない、なかなかに難しい議論が行われることとなりました。

また、物価高の影響だけに目を向けるのではなく、契約や見積もり段階からのリスクマネジメントのより一層の実施、市民への説明責任を果たすことなど、必要な対応は山積しています。武蔵野市は現在豊かな財政を保っていると言われていますが、いつまでもそうなのか?常にその視点を持って議論をしなくては、湯水のようにお金を使うことになるだけです。

公共施設の大更新時代に入り、市の貯金である基金も今後大きく減少していきます。必要な機能を洗い出し、市内全域で効率的な配置を考えながら、建て替えや改修に取り組んでいくことが求められます。

▼大きく動いている事業について
市民参加の機会も多数用意されています。ぜひ情報をチェックのうえ、さまざまなプロジェクトに参加してみてくださいね。

・吉祥寺パークエリアのまちづくり
南口の交通問題を解決するための広場整備や武蔵野公会堂を含むエリア全体での将来像づくりが進められています。

・三鷹駅北口広場の再整備
ロータリーの再編など交通課題を解決するための構想が進められています。

・武蔵野プレイス前の広場公園リニューアル
芝生の育成に課題があるとして現在の状態になっている公園を今後どのようにしていくのか、議論が行われています。

・旧赤星邸の利活用
成蹊学園そばにある建物と広い庭で構成された空間をどう利活用するか、実証実験などが行われています。

・本町コミセン移転と複合化
吉祥寺ヨドバシ裏にてコミセンとそれ以外の機能を含めた複合施設の建設が検討されています。

・保健センターと子育て支援施設の複合化
当初の予算規模40億から70億と大きく増加していることから、市役所内で見直しの議論が進められています。

・小中学校の改築
順に対象校から進められていますが、中学校全体の適正配置などについても議論がなされることになりそうです。

武蔵野市ホームページではパブリックコメントやアンケート、市民意見交換会、ワークショップなどの情報が発信されています。SNSや公式LINEでもピックアップされたものが流れているのでご注目ください。