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こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆です。今日の本会議において、令和2年度の決算が認定されました。

この1年はとにかく毎日状況が変わり延期に中止の嵐で本当に難しい事業年度でした。

その討論(意見を述べる機会)において、以下を読み上げましたので掲載しておきます。

ワクワクはたらくの討論原稿

ワクワクはたらくを代表し、令和2年度の決算の認定につきまして賛成の立場で討論いたします。一つひとつの事業については委員会で述べましたので、全体に共通することを述べます。

今回は委員会審議の冒頭に触れましたが、この1年の経過を踏まえた第六次行財政改革の基本方針にある理念から、基礎自治体の根幹であるセーフティネット機能の重要性に立ち返るという部分の必要性をよくよく感じる、そんな事業年度であったと感じています。互いに心身の健康を守ることの重要性や、これまで見えていなかったものを見る・知ることの大切さを実感した1年でもありました。

社会が困難な状態にあるとき、市民と行政の繋がりはより広くより深くなります。これまで武蔵野市が築き上げてきた関係性により支援することができたもの、今回新たに築くことができた繋がり、これは今後の地域における協働にも発展していくものと考えます。

その一方で、混乱や不安、そして不満へと繋がってしまったことも多かれ少なかれあったということは認識し、次に繋げていかなくてはなりません。特に私は「情報共有」という部分において、その難しさを実感しています。

自治基本条例においてはこの情報共有から市民参加、そして協働へというサイクルが描かれていますが、このスタートとも言える情報共有が機能しないと、自治のサイクルは回っていかないのです。今回のような非常時においては特に、情報を発信するほうも、そして受け手にも、クリアしなくてはならない課題が多数あったと思います。

事業としましてはこの年にやろうとしていたことをだいぶ次年度に送りましたので、その意味ではこれからがまた大変ということもありますが、状況の変化をきちんと反映していくというメリットもあります。

加えて、この1年の中で失った機会をどうリカバリーさせていくのかという課題もあります。代替策もさまざま取り組んでいただいたと理解していますが、新たに見えた課題も踏まえ、新しい形で取り組み直すことも求められていると思います。

最後に、私は今回、これまで見えなかった「市民」が少しまた見えるようになったのではないかと感じています。日頃から行政と繋がっている市民はいったいどれくらいいるのでしょうか。行政からはどこまでの市民が見えていますか?

産業振興のところでは地域の実相という言葉を使っていただきましたが、繋がりたいけど繋がっていない市民、普段繋がろうとは思っていない市民、さまざま違いがありますが、すべてが武蔵野市民です。自治基本条例には市民の責務も定められています。このことが広く行き渡っていると言えるでしょうか。この感染症という有事を経験し、今一度これからの武蔵野市を考える、ポジティブな機会に繋げていきたいと考えています。

以上、変化に対応しつつ着実にかつ丁寧に事業を進めていく市政を今後も期待しております。とにもかくにも大変な1年でありました、ご尽力いただいた職員の皆さま、令和2年度もありがとうございました。

※市民の責務としたところが正しくは市民の役割でした。お詫びして訂正いたします。