
予算審議2025まとめ④|武蔵野市議会レポート
こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆です。 武蔵野市議会では、予算特別委員会が開かれています。6日目「教育費・水道、下水道、国保などの特別会計」において質疑したことをまとめました。 ・レポート①はこちら・レポート②はこちら・レポート③はこちら [学校施設整備の費用は教育費だけではないという考え方]学校の改築に膨大なお金がかかるわけですが、教育費としてすべて計上されているために、誤解を招くのではないかという指摘をしました。というのも、学校は災害時避難所であり、地域の文化スポーツの場であり、地域の核になる場所だからです。 行政の費目では教育費として計上されてしまうために、例えば今後少子化の中で、なぜこんなに教育費が高いんだ?といった議論が出てきてしまったら、と考えました。予算は「配分」するものなので、正確な捉え方をしなければ他との比較が難しくなります。そもそも複合化されている役割について、発信の仕方を考えてほしいと問題提起しました。 [スクールロイヤー導入]現場からもようやくという声あり。先生方などが法律的な見解に困ったときなど、有効活用されることが期待されます。 [給食無償化と単価の考え方]東京都の補助金により無償化が決まった学校給食。各自治体で1食の単価は異なりますが、それは今後どうなっていくのか伺いました。補助金にも上限はあるそうなので、それがまずは目安となること、栄養などの基準を守るメニューとなるためものすごくオーバーになるようなものが出るというわけではないという説明がありました。 西東京市では給食事業者が辞退し、4月からの提供が困難になっている学校が発生しています。また、連日ノロウイルスによる食中毒の報道も絶えず、行事などでの飲食についても不安な声が保護者から出ています。まずは給食の安定供給を重ねてお願いしました。 [校庭の釘は大丈夫か?グラウンド整備の重要性]グラウンドの大規模陥没、釘によるこどもの大けがなど、ニュースが絶えません。杉並区では1.5万本、江戸川区では2.8万本も釘などが見つかったとのこと。 武蔵野市も昨年金属探知機を使用しての調査を行い、釘を撤去。整備方針を定めて対応しているとのことです。学校改築のスケジュールをにらみながらの対応だと、保守整備が不足することも考えられます。今利用しているこどもたちを守るためにも、丁寧な整備を求めました。 [武蔵野東学園からの転学相談など状況は]連日報道されている市内私立学校について、教職員の大量退職も取り沙汰されています。この学校からの市立学校への転学や、多様な相談についての状況を聞いたところ、やはり市役所にも来ているとのこと。そもそもで言えば公共における受け皿についての課題もあり、より丁寧な対応を要望しました。 本件については報道が出始めた頃から常に市議会において話題となっていますが、なかなか現実的な課題解決に結びつかず、困難を極めています。こどもの権利が守られ、安心して学び過ごせる環境となるよう、私たちも取り組みを続けます。 [ワンポイント予算質疑]・図書館の複本の状況は?以前は30冊もあるものがあったが、基準を定めて15冊までとした。今後整理がなされ減少傾向になる見込み。 ・水道、下水道事業における市民意識調査で満足割合が下がっており、重要割合が上がっているが分析は能登半島地震の後に調査した結果なのでそれも影響していると思う。臭気対策も継続的に取り組む。 ・水道、下水道事業についてのさらなる啓発を確かにインフラとしてもっとやらないといけない。浄水場見学などは小学生にもやっているが、広く啓発を行いたいとのこと。 ▼討論予算特別委員会の最後に、議決の姿勢を示す討論をしました。詳細は本会議で行うというのが通例のため、簡単なものになりますが以下読み原稿です。 「会派ワクワクはたらくを代表し、全ての予算に賛成の立場で討論いたします。今回、冒頭に市民意識調査報告書を紹介し、武蔵野市のポテンシャルを感じながら質疑を展開させていただきました。入り口でがっかりさせない、関わりやすいスタイルを追求していくことが、地域活動でも、防災でも、民間事業者の参加においても大切だと思います。 大きな目玉や新規事業を多数立てるということではなく、地に足のついた、細やかな施策の展開というのが、市政においては非常に重要だと思っています。実効性のある施策展開を期待していますので、引き続きよろしくお願いいたします。」 ▼今後のスケジュール次回は3月27日の本会議にて、予算の議決が行われます。2月から始まった定例会もいよいよ最終日です。ぜひご注目ください。