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予算要望しました|活動レポート

2025年7月、市長や副市長など執行部に対して、次年度に向けた予算要望を行いました。以下はその際に提出した項目のメモ書きです。これをベースに会派として40分間ディスカッションをさせていただきました。 解説を挟みながら記事としたいと思います。 ▼こども・子育て応援のまちとして[一般質問等で要望済]・保育における午睡について個別具体の要望に応えるための人員増強・学童保育における育休退所要件の改善・学校給食の提供拡大(不登校、地域カフェ/町田市が実施中)・若年性認知症や起立性調節障害等、若い世代の病気や障害への対応強化 [新規]・学校でのプール授業ができる環境整備(暑さ対策)・交通公園の整備・出生時に子ども用ヘルメットを供与・PTA や父母会等の保護者組織と行政のかかわりにおける業務効率化(オンラインや ICT活用等)、必要性の見直し 私自身小学生のこどもがいますが、1学期のプールが何度も暑さで中止になり、夏休み前にまとめて予備日的に実施がありました。あまりの暑さに授業ができない状態になっており、学校の建て替えも行われている中で新しいプールができても、授業ができないような状態では意味がありません。早急な対応を求めました。 また、武蔵野市には交通公園がなく、交通ルールを学ぶ場の少なさが気になっています。こどものヘルメット着用についても、自転車に乗っているこどもはつけていることが多いですが、子乗せ自転車では親子ともにしていないことが目立ちます。そのため、もはや出生時から、乗り始めるであろう1歳に向けてヘルメットを配布してはどうかと提案しました。痛ましい事故被害を防ぐためにも、こどものヘルメット着用率100%を目指したいです。 ▼コミュニティセンター改築・ステークホルダーの多様性 ・情報の出し方、タイミング地元商店会、地域住民、ボランティア集団との情報共有⇒本町:環境浄化との関係⇒南町:医療体制との関係 こちらは主に会派の宮代議員より。コミセン建て替えの動きと地域医療の動きとがリンクしながら行われていることもあり、かなり状況が変化しています。主に吉祥寺エリアの課題について議論をしています。 ▼学校施設と什器の更新・更新のタイミング 改築の予定を待ってしまっている現状について・校庭の定期整備・中学生議会より:給水機、冷水器、ゴミ箱・公園:居場所の意味合いが少し違うという感覚のずれ・学校における性犯罪防止の取組強化(校内の防犯カメラ設置や定期的な隠しカメラ点検等)・仮設校舎への登下校時のみまもり人員配置 学校の建て替えについては、中学校の数を検討するというフェーズが新たに出てきたことからペンディングになっています。建て替えのスケジュールが立たないことから、それまでのメンテナンスがきちんと行われていく必要があります。安全な学校を守るために、適切な対応が必要です。 私からは学校における性犯罪対策を強く要望しました。PTAが見回りをするケースもあるようですが、そもそも教職員もPTAの一員であり、その中で監視し合うというのも少々違うかなと感じています。 ▼予算の中長期的見方・物価高騰をどう捉えるのか 工事を発注できないリスク 発注金額の高騰、物価スライド・学校施設の改築:時の流れへの対応、基本方針のローリング、学校ごとの公平性の担保、独自性 あらゆる公共工事において予算がどんどん上がっています。計画策定から実際にお金が動くまでタイムラグがあるため、当初の議論からのずれが出てきており、議会でも紛糾することが多いです。やり方を考えていかなくてはいけないと思います。 ▼まちづくりへの弛まぬ取り組み・市内の民泊事業実態調査(状況・課題把握)・ムーバスの状況改善(減便解消・混雑緩和)・駅前や公園にミストスポットの設置(三鷹市実施中)・リアルタイム字幕システムの導入(議会、その他市のイベント等) 吉祥寺という場所柄、民泊についてどのような状況になっているか気になっています。まずは現状把握が必要です。ムーバスについても、三鷹〜吉祥寺循環の減便で大変なことになっていますが、それだけでなく別便に乗車した時も、満車で炎天下乗せられず次の便を待ってくださいという案内を目の当たりにしたことがありました。交通課題の難易度が高まっています。 ▼投票率向上のために・期日前投票所の拡大(三鷹駅前への設置) 現在の期日前投票はまず武蔵野市役所からスタートし、期間の後半になってから武蔵野商工会館と武蔵野プレイスが追加されるという運用になっています。市役所は三鷹駅から遠く、三鷹駅前エリアでは期日前投票ができないため、その利便性向上が求められています。 以上の内容で意見交換をし、概ね前向きな反応をいただきました。具体的な施策になるものはなかなか難しいとは思いつつ、細かな動きの中で反映してくださると思っています。 他自治体ではこのようなディスカッションの時間はなく、書面提出のみというところも多いそうで、ありがたい場であると感じます。引き続きさまざまなところで要望活動を行なっていきます。

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地域の担い手不足や子育てにおける所得制限などを質問|活動レポート

2025年9月5日、一般質問を行いました。以下当日壇上での読み原稿です。中継動画は8日にアップされる予定です。 会派ワクワクはたらくの本多夏帆です。猛暑からの台風ということで、今朝も大変な思いをされた方が多いのではないでしょうか。小美濃市長の公約に基づき、子育て世代の移動支援についてのアンケートが8月にも行われていましたが、こういう時に移動が大変なんだよなと思ったところでした。 なんでも税金でやればいいとは思っていませんが、本当に困った時に手を差し伸べてもらえるという実感があることが、生きていくうえでとても大切な感覚であると思っています。そして困っていることは時代とともに変化し、また支援の手法についてもどんどんと変わってきていると言えます。 今回はそんな変化に着目をしながら質問を構成してみました。以下、質問内容に入ります。 「ライフスタイルと価値観の変化に伴う武蔵野市の対応等について」 1 ライフスタイルの変化に伴う武蔵野市の対応について (1)働く人が増えたことによる変化について 私が子どもの頃は、グローバル化、少子高齢化というのが大きな時代の変化として取り上げられることが多かったように思います。自分たちはゆとり世代と言われ、時代の過渡期を過ごしているという実感を持っていました。そして現在自分自身が親となり、子育てをする世代になって感じる最も大きな社会の変化は、「働く人が増えた」ということです。 武蔵野市においても幼稚園から保育園の利用ニーズが増え、その数が逆転する現象が起きたり、学童保育がいっぱいになったり。私が子どもの頃は、帰宅時に親がおらず鍵を持って出てきている子を「鍵っ子」などと言うことも多かったですが、そうした言葉はもはやあまり聞かなくなりました。 PTAの活動をしていても、いかに学校に行く回数が少ない業務かというのが注目され、一方で在宅勤務だから逆に行けるよ!といったこともあります。働いているということが前提となり、社会の仕組み自体が大きく変わってきているというわけです。 地域の活動において、どこでも言われることは担い手不足。そもそも企業においても労働力不足が大きく騒がれています。人口が減っているというのはもちろん、働いていることが前提となっていることからそもそも地域の役を担えない。そうなるとやはりその役割の中身を変えていくということを考えなくてはならないのだと思います。 今までと同じことを細分化するとか、量を減らすとかそういったことだけでなく、前提からして状況が変わっていることを踏まえ、内容自体を抜本的に変革していかなくてはならないということです。小手先の工夫では、解決できないことが増えていくと思います。 市もこれに合わせた大きな変化を行っていくことが必要です。行政の取り組みにおけるこの変化のメリットやデメリット、今後の方向性について、まずは大きく伺いたいと思います。 次に具体的な話に移ります。 (2)需要の変化についてまず保育関係です。 ①未就学児の保育や学童保育の需給予測につき、大きな波を越えるところまで来ていると思います。いくつかの資料でこれまでにも見せていただいていますが、今後のシミュレーションやあらゆる転用の可能性について、どのように検討されているか現段階でわかることを伺います。 まだそこまで細かい話が出てくる段階ではないことは認識していますが、第7期長期計画に合わせて公共施設等総合管理計画の検討も行われる予定になっていることから、このタイミングで伺うものです。 ②夜間や土日祝日に働く家庭の保育需要に対し、どのように保育の提供や支援をしているでしょうか。多様な働き方が推進される時代です。しかし、保育のサービスは基本的にメインターゲットとなる週5日平日フルタイムという層に向けて提供が行われてきたと思います。 施策の効率性を考えればそうなるのだと思いますが、それでもやはりそこから漏れている人はどうするのかという課題が残ります。同じように納税をし、生活している市民からすれば、不公平感があるのは当然のことではないでしょうか。 私はそもそもこの保育の制度設計が、働き方を決めてしまっているとも考えています。この枠にはまるようにしなければ、働けないのではないかということです。待機児童が多数出ていた頃、と言いつつ今もそこまで大きくは変わっていませんが、0歳の間にフルタイム復職をしないとまず保育園に入れない、そういう条件を作ってきたのはこの制度設計だと思うのです。働き方を制限していると言えます。 もちろん、それを決めるのは自分ですから、縛られずに自由であると言うこともできますが、子どもを抱えながら働くかつ経済的な点も鑑みれば、市の、この国のスキームに乗るしかない、そうした消極的選択をしてきた人も多かったのではないでしょうか。 私自身議員になってから、多様な保育ニーズについてもっと調査してほしいとお願いしてきました。これまで以上に柔軟な、そして社会の実態に即した保育の提供を目指してほしいという想いから、もう何度も質問してきていますが、重ねて取り上げさせていただきました。 ③武蔵野市障害児者親の会連合会の方々からの要望書を拝見しました。定期的にいただいているものなので、毎年の変化を感じながら読ませていただいています。その中からいくつか今回取り上げます。 まず、障害のある方の居場所として、作業所の前後の時間に利用できるサービスが求められています。具体的には9時から3時に通所が終わってしまい、保護者やケアラー、ケアをする方これは例えば祖父母やきょうだいなどが想定されますが、こうした方々の就労や生活、ライフスタイル等に影響が出ているということかと思います。 この要望が出されているのは、年齢で保育的な支援が区切られていることによる影響が大きいと思いますが、年齢によって障害の程度が変化するわけではありません。国の制度設計の根幹から課題感を持っているところですが、まず市がこの要望についてどう考えているのか、見解と対応策を伺います。 (3)置かれた状況の変化と要件変更の必要性について ①子ども・子育て世代への支援における所得制限について 子ども・子育て支援における所得制限についての議論は、ここ数年で急激に変化を遂げてきました。金額設定の問題だけでなく、そもそも子どものためと言いながら保護者の所得によって区別をするという考え方からおかしいのではないかということで、ようやく撤廃するものも出てきています。 所得制限は働きたいのに働けない、働きたくないという、今のこの国の状況からすればデメリットと言える状態を生じさせるものであると考え、この時代において有効な施策とはとても思えません。いまだ武蔵野市において残されている所得制限について、主にどのようなものがあるかを伺います。 ②障害児支援における保護者の所得制限について こちらも親の会の方々からの要望にあったものです。障害児という支援を必要とする方々が、支援を受けられない状態に陥っていると言えます。どういう考え方で所得制限を設けているのか、その設定している内容は妥当なのか、そもそも例えば補装具においては所得制限が撤廃されるなどの昨今の動きから考えれば、全ての支援における早急な制限撤廃を求めますが、見解を伺います。 2 価値観の変化に伴う武蔵野市の対応等について (1)施設の更新と合わせた市の働き方改革について 先日、中野区役所の新庁舎を視察しました。昨年から新しい庁舎に引っ越したそうです。施設の更新に際し、働き方を変える取り組みに3年ほど前から取り組むことで、スムーズに移行することができたと伺いました。 例えば、固定電話を廃止し、フリーアドレスにすることや在宅勤務をしやすくすること、システム化や書類の保存ルールの見直しを行い、ペーパーレスを促進、これにより紙媒体が減ったことで保管場所を削減して床面積を生み出し、職員の打ち合わせや休憩スペースなどを充実させることもできたとのことで働きやすくなったという声があがっています。 このように、ハードを変えるタイミングでソフトも変えていくという合わせ技が改革には有効であるということを感じました。そのためには入念な準備と改革志向が必要と考えますが、この取り組みへの見解を伺います。 (2)「モノの図書館」という取り組みについて 自分で買うには少し高価な物や、子育てや介護の時、あるいは季節など、期間限定でしか使わないような物などを図書館のように貸し借りするという取り組みが主に欧米で行われています。無償か有償かといったことや、場所も図書館だけでなく公共施設や民間施設の一角を使ってなど多様なスタイルがあります。 寄付された物で回しているところ、企業のPR品、行政や団体が購入した物でといったこともまちまちで、例えば庭仕事のためのものや掃除用具、車の整備用品、DIY用具、アウトドア用品、スポーツ用品、パーティー用品、子どものおもちゃなどもあるようです。 そもそも欧米では環境への取り組みとして広がっているようですが、私はこの話を聞いた時にこれは行財政改革の一環になるのでは?と考えました。想像してみてください。いろいろなところで少ししか使わないのにいくつも持っている物、ずっと倉庫に眠っているもの、行政の現場にありませんか? 確かに発災時などにしか使わないといったものもありますが、普段使いを兼ねるという取り組みもあるかもしれません。庁内でシェアする、施設同士でシェアする、地域でシェアする、市内全域でシェアする、いろいろなやり方があると思います。 大きく見ればさまざまな物品も全て市民の資産ですから、市民へシェアするということもできるのかもしれません。所有権や保険など、ハードルはあるだろうなと想像しつつ、まずは公共施設の更新がこれからどんどんと始まっていく中で、「物品の保有」という視点に着目したいと考え今回この質問を行いました。 東京大学では「価値循環プラットフォームシステム」という実証事業を行なっているそうで、ここでも物品のシェア、譲るということについての注目がされています。 武蔵野市でも、リユース掲示板「むさしのエコボ」の取り組みや、はたまた福祉用具の貸し出しもこれまで施策として行なってきていると思います。物品をシェアし、さらに活用するという取り組み拡大に向けて、ともに考えていきたく、見解を伺います。 (3)投票の秘密を守ることについてこれも昨今の価値観の変化だなと思い最後に質問します。選挙期間中、撮影した投票用紙を他人に見せることで投票した証とする事象が多数発生しています。それにより報酬を得た団体・個人がいるとされ、公職選挙法違反の報道も出ており、投票の秘密を守る必要性を強く感じています。 そもそも武蔵野市の投票所では撮影が禁止されていると認識していますが、その理由はおそらく他人に迷惑をかけないようにということかと思います。その点からは、条件付きで一部撮影を許可をしている自治体もあるようです。 ただ私としましては、他の人への配慮ということだけでなく、投票の秘密という概念について、なぜそれが重要なのかということの啓発が必要と考えています。例えばこうしたことは、俗に言う闇バイトのようになる可能性もあるのではと思い危惧しています。見解を伺います。 深い対策を講じていただきたいとお願い申し上げ、壇上での質問を終わります。

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中学生議会が開催されました|武蔵野市議会レポート

2025年8月17日、武蔵野市議会では中学生議会が開催されました。昨年は子ども議会という名称でしたが、中学生による議会のために変更がなされました。 この議会で議員となるのは、市内中学校に通う生徒の皆さんです。各校から2〜4名が参加。今日に向けて3ヶ月ほどの準備期間があり、質問・提案に至るまでを議会運営委員会の市議会議員がサポートしてきました。 各校からの提案内容をかいつまんで紹介します。 (発表順) ▼第三中学校 給水BOX、楽器の練習場所について・熱中症対策で市中に「給水BOX」を設置したい・給水BOXは公衆電話BOXのような箱型で夏は涼しく冬は暖かいようにする・公園の水はぬるく飲みたいと思わない状態、新たなスタイルの機器必要・楽器練習場所が少ない、中学生だけだと借りられないケースも・コミセンで中高生向けの利用時間帯を作れないか?個人用防音BOXもあると便利・夏休みの学校利用を拡大できないか? ▼第一中学校 ゴミ箱の設置と充実した公園づくりについて・公共の場にゴミ箱を設置してほしい、特に吉祥寺のポイ捨てが気になっている・魅力的なまちなのに景観の妨げにもなっている・透明なゴミ箱でテロ防止、入り口を小さくし家庭ゴミ防止など対策・公園をひらかれたものにするため、ユニバーサル遊具を増やしたい、現在は高架下公園のみ・屋根のある公園を増やしてほしい、暑さや雨を防げる ▼第六中学校 自転車利用者と歩行者の安全について・自転車と歩行者のトラブルを減らしたい・歩道を走っているときの事故が多く、講習会をもっと工夫したほうがいいのでは・小中学校での講習会に自動車視点の内容も加えたらどうか?・市の講習会が知られていない、申込制のハードル・電車広告で交通ルールのクイズ動画を流してはどうか? ▼第四中学校 吉祥寺のゴミ箱設置と道路拡張について・吉祥寺のポイ捨てに対し大きな課題感・お店同士が提携してゴミ箱を設置し、提携店舗ならどこでもゴミが捨てられるようにする取り組み、市から補助金を出すしくみはどうか?・スマートゴミ箱の導入、高価なゴミ箱だが広告を載せることでコストを下げる・命を守るための自転車専用道路の拡充、特に中央通りに・五日市街道の西久保3丁目あたり、片側の歩道が極端に狭いため反対側の歩道を削り拡張できないか? ▼第五中学校 公園、修学旅行、夜道と駐輪場について・三鷹駅前に公園をつくり、北村西望の作品をもっと見てもらい平和に繋げたい、帰宅困難者対策にも・境浄水場に蓋をして大きな公園を作れないか?ミストのある公園も良い・バスケットコートが少ない、高架下や大通り沿いなどで騒音対策を行い公園にしてほしい・学習指導要領にある目的に照らし、海外への修学旅行はどうか?期間を長くすることも有効では・部活動の帰り道など暗い、光害に配慮しつつ設置を増やせないか?あるいは生徒個人が持つ懐中電灯の配布はどうか?・駐輪場は2時間まで無料だが塾などでは足りない、もう少し長くできないか?学生割引も ▼第二中学校 武蔵野市の魅力発信について・観光客は増えているが、若い世代や外国人観光客への魅力発信が足りていないのではないか?・SNSをさらに活用、おすすめスポットマップ作成、魅力発信新聞の発行・中学生が学校ローテーションでインスタ投稿案を作成し共感を呼ぶ・TikTokで魅力的な場所の動画を発信、隠れスポット、映えスポットなど・中学生が取材し新聞に(ここで実際に作成してみたという新聞を配布してくださいました!武蔵境のイタリアンバルが紹介例に) 以上のように、多角的なテーマ設定での提案が行われ、それぞれに対して議会運営委員会の市議会議員から答弁としての前向きな姿勢が示されました。 昨年はここで話された内容がその後の議会での質疑に多く反映され、各議員が自身の問題意識と絡めながら展開をされていき、実際に施策に反映されたことも複数ありました。◇昨年のレポート 今日も市長や教育長だけでなく、副市長、部長などの職員も多数傍聴していたので、今年もこれらの提案がさまざまなところで取り上げられることになると思います。 声を届けること、根拠を持って提案することの重要性、政治が身近な暮らしの延長にあることを中学生の皆さんにも実感していただけていたら嬉しいです。 参加された皆さん、お疲れさまでした!貴重な提案をありがとうございました。

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行政書士会の議員懇話会に参加しました|活動レポート

こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆です。 今日は神泉にあります東京都行政書士会の会館にて行われた、東京行政書士政治連盟 会員議員懇話会 意見交換会(第4回)に参加しました。 私自身2014年から行政書士として活動し、過去2回の選挙において会員として団体から推薦をいただいてきたという経緯があります。 意見交換のテーマは「行政書士法改正と行政手続きのデジタル化」。かねてから各所で尽力されていた行政書士法の改正が今年ようやく成立となり、以下の点が改正理由として紹介されました。 近時の行政書士制度を取り巻く状況の変化を踏まえ、行政書士の使命及び職責を明らかにする規定を設けるとともに、特定行政書士が行政庁に対する不服申立ての手続について代理し、及びその手続について官公署に提出する書類を作成することができる範囲を拡大するほか、行政書士又は行政書士法人でない者による業務の制限違反等に対して両罰規定を設ける等の必要がある。これが、この法律案を提出する理由である。 『日本行政』No.632 Special Report(2025年7月) 国政、都政、市区政と25名ほどの会員議員が集まり、団体関係者がその倍くらいでしょうか、参加され、非常に活発な情報交換が行われました。 法改正がなされた後、現場でどう形にしていくかが問われます。私も市議としてこの法改正をいかに市政においてプラスにできるか、動きを考えていきたいところです(施行は2026年1月~)。 このたびはお招きいただき、ありがとうございました。

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6月定例会終了|武蔵野市議会レポート

こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆です。 2025年第2回武蔵野市議会定例会が終了しました。開始当初も書きましたが今回は選挙を挟む異例なスケジュールで、それもあいまってかはわかりませんが議案の数も少なく、コンパクトな議会となりました。 ▼主な議案の内容・こどもの医療証がマイナンバーカードに入ります・市立小中学校のタブレット端末が更新されます・高齢者総合センターが中町の仮設から元の場所に戻ります・夏の4ヶ月水道基本料金無償化が決まりました ▼陳情の審議結果・支援措置制度の運用に改善を求める陳情→不採択(賛成なし)支援措置制度が発動後に疑義が生じた場合調査をすることを求める内容で、私の会派も反対しました。総務委員として審議しましたが、行政不服審査法に基づく救済措置が直接的でないにせよ存在していることから、まずはその活用をすることを陳情者へ提案しました。 ・武蔵野市手話言語条例に関する陳情→採択(賛成多数)手話言語条例の制定を求めるものでしたが、私の会派は反対しました。趣旨は理解するものの、計画行政の中できちんとそのプロセスに乗せるべきと考えたためです。この辺りは判断の考え方が分かれるところで毎度難しさもあります。。反対について述べた討論は以下の通りです。 会派ワクワクはたらくを代表し、本陳情に反対の立場で討論いたします。手話言語の重要性については、委員会での質疑を通じてさらに理解を深めさせていただきました。これまで以上に武蔵野市における取組が推進されることを望むものでもあり、また市議会においても例えばリアルタイム字幕システムの導入など、さらなる利便性の向上に早急に取り組む必要があると感じております。 一方、武蔵野市は計画行政を重要視しており、こうした条例を検討するにあたり、長期計画の議論に乗せるべきというのが我が会派の基本的な考えです。今回、第六期長期計画を再度読み直しましたが、確かにこのような内容を読み取るのは難しいばかりか、どちらかというと施設やサービスの再編といった議論が多く、当事者の方々が求める実用的、実利的な視点が少ないのではないかという印象を受けました。計画策定において多様な市民の声を活かすことは当然でありながらも、まだまだその点において改善すべきところがあるのではないかと感じています。現在武蔵野市では第七期長期計画策定の準備を行っており、どのように策定を進めるか、その議論においてもこのような当事者視点を取り入れることについて、さらに働きかけていきたいと思います。 以上より、陳情の趣旨は理解しますが、市の取組推進のためのより実効性ある議論を進めたいという考えから反対といたします。 会派ワクワクはたらくとしての討論原稿 他、再審法改正を求める陳情と吉祥寺東町3丁目マンション建設計画についての被害救済を求める陳情は継続審議となりました。 ▼その他会議について本会議終了後は代表者会議にて、先日の都議選期間中における、選挙投票システムのエラーについての報告がありました。1日に何度も再起動を行わなくてはならず、投票をお待たせする事態になったとのこと。実は私もその場に直面し、数分待ったので、割とひやひやしました… このトラブルにより投票できなかった人がいるかは不明で(ちょっと時間をつぶしてから来ると言った方もいたそうだがそれがどうなったかまでは捕捉できない)今年から新システムに変更し初めての選挙であったこと、いまだ原因は特定できていないことなどがわかりました。 参院選後に事業者とのさらなる原因分析などすることになっているそうですが、参政権が行使できないようなことになるのは言語道断と厳しい声が上がりました。明日からもう参院選が始まってしまうので、事業者とのフォロー体制を構築したとのことですが、いささか不安な状況です。 ▼今後の議会スケジュール7月は議会広報委員会がひらかれる予定で、また議会運営委員会を主体に中学生議会の準備も進められています(昨年度は子ども議会と呼ばれていたもの)。 8月には各委員会審議があり、9月にまた第3回定例会、この会は決算特別委員会があるので、ボリューミーな日程になります。また質問募集などもしていきますので、X(@natsuhonda8)やYouTubeチャンネルのチェックをしていただけると嬉しいです。 毎日異常な暑さですので、ぜひ気を付けながら過ごしていきましょう!

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一般質問まとめ(2025年6月)|武蔵野市議会レポート

こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆です。2025年第2回定例会での一般質問が3日間にわたり行われ、無事に終了しました。 今回の一般質問は、幅広いテーマが扱われ、重なるものも少ない印象でした。どのような内容があったかを、複数名が取り上げたものなどざっと振り返ってみます。 ▼熱中症対策時期的にやはり注目度が高く、一番取り上げられたテーマだったかなと思います。クーリングシェルターであるむさしのいっとき避暑地へのウォーターサーバーの設置や、エアコン設置助成制度への要望がありました。エアコンについてはただ設置するのではなく、どうすれば使ってもらえるのかまで含めて考えなくてはならないという指摘もありました。 ▼水道事業について今夏4ヶ月分の基本料金が東京都負担で無償化されることになり、都営水道一元化と含めた議論が展開されました。ちなみに今回これにより徴収されなくなるのは武蔵野市で4.4億円ほどの予定です。 ▼保育や介護現場での人材不足について毎回のように人材不足についての内容が出てくるようになりました。待遇改善が叫ばれますが、武蔵野市だけでどうにかなるような話ではなく、わかりやすく奪い合いの構図になってしまい、困難を極めています。事業者の実態把握も含めて丁寧な対応が求められました。 ▼学校と通学路の安全について立川市の小学校へ2人の大人が侵入した事件を受けて、学校のセキュリティについての質問が複数出されました。この事件を受けて、現在警察が全ての学校の安全チェックを行っているとのこと。その指摘を待って、具体的な取り組みを実施することになっているそうです。 ▼米問題について連日報道がとまらない米問題ですが、市としては学校給食事業について特に心配の声が出ました。これまで生産者と顔の見える関係づくりに力を入れてきており、それにより仕入れが成り立っているとのこと。現状としては米が足りないといったことはなく、週3回米飯、1回パン、1回麺類のままで行くそうです。とはいえ全体的な単価は上がっているため、今後の課題がないわけではありません。 ▼市立公園でのボール遊びや花火についてボール遊びについては中学生以上が禁止となっているのがほとんどで、花火については禁止されていることから、都立公園の利用を促されるようになっています。もう少し環境を整えることはできないのかと質疑されましたが、近隣の理解について大きな課題があるとの答弁。ルールを定めてもその通りに守ってもらうのは難しく、大きなトラブルが懸念されるとのことで、昨今の情勢を考えると致し方ないのかなとも思いつつ、歯痒さを感じるテーマです。 その他にもこのような内容が取り上げられました。キーワードを掲載しておきます。・文化政策とまちづくり・吉祥寺のまちづくり・組織ガバナンスと内部統制・長期計画策定と検証体制・財政力指数と都への課税権移転問題・行革甲子園・基金管理運用の検証体制・マイナンバーカード更新対応・保険証とマイナ保険証 ・会計年度任用職員の待遇改善・氷河期世代への対応・保健センター複合施設整備への懸念・地域防災計画・トイレトレーラー・ムーバス減便の影響・グリーンインフラ・境山野緑地とナラ枯れ・葬祭場の設置運営に関する指導事務要綱・石神井川上流地下調節池の工事 ・日常生活用具給付等事業の拡充・放課後等デイサービスでの医療的ケア児受け入れ・がん患者のアピアランスケア・高齢者への弁当配食サービス廃止への懸念・流産死産をした方への支援拡充・生理の貧困・性被害・プレコンセプションケア・HPVワクチン・男性へのDV・自殺総合対策 ・子どもの権利条例・若者限定アンケートの結果・五小通りの拡張計画・市立小中学校の校庭整備・学習者用コンピュータの活用・ジャンボリー対応・武蔵野東学園の問題 各議員の質問テーマはこちら インターネット中継録画はこちら

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質問の読み原稿(2025年6月)|武蔵野市議会レポート

こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆です。6月6日に市に対する「一般質問」を行いました。この記事ではその際の読み原稿を掲載します。 実際のやり取りについては録画が数日内にアップされますので合わせてぜひご覧ください。 それでは以下、読み原稿と自分用のメモをそのまま掲載します。 会派ワクワクはたらくの本多夏帆です。プライベートで今年度は井之頭小学校のPTA活動に取り組んでいます。井之頭小学校は今年70周年、そして来年から仮設校舎に移りますので、特徴的なブーメラン校舎も最後ということで、いろいろな記念行事が行われたりしています。 実務的なところで、とにかくどこからでも、学校改築のことについて聞かれます。その中でなるほどなと思ったエピソードがあり紹介します。というのも実際にPTAの予算組みをするにあたって、引越し費用はどうなるの?という話が出ました。 確かに、それは予算として計上しないといけないのだろうかと疑問に思い、市の担当者へ伺い、前例である第五小学校の事例を調べていただいて、学校の予算に含まれるので大丈夫ということがわかりました。おそらくこうした問い合わせ、疑問質問が、学校関連の団体などから多数寄せられているのではないかと思います。 細かいことなので後で、とされていることが多いのかなと感じますが、当事者たちからすればいったいこれはどうすればいいんだろう…ということがすでに多発しているわけです。イレギュラーな年にあたっているのはわかりますが、こうした細かい対応こそが地域から求められていることで、そのためのコミュニケーションが大切であると思います。 これから学校改築は各校でどんどんと同じ流れを辿ることになります。ぜひ市は待ちの体制ではなく、スピーディーかつきめ細やかな情報共有をお願いしたいと思います。 前段が長くなりましたが、他校にも影響することと思いここでお話させていただきました。さて今回は長期計画の進捗確認やこどもにまつわる課題への対応等についてということで質問いたします。 1. 武蔵野市第六期長期計画・調整計画・第二次調整計画の進捗等について(1) 調整計画及び第二次調整計画の進捗状況について伺う。私たち市民はその状況をどのようにして知ることができるか、公表する予定やその手法があればあわせて伺う。 こちらの質問は、私たち自身がちょうど4年の任期の折り返しを迎え、そうするともうすぐ市長の任期折り返しも見えてきたなと思ったことから、進捗確認をしたいと思ったのがきっかけです。この進捗確認というのが、とてもやりにくいのが現状の市政だと思っており、何か手はないのだろうかと考えたことから、今回取り上げることにしました。 事業がどのように進んできているのかを調べるにあたっては、ちょうど武蔵野市のホームページで更新されていたよくある質問、市では行政評価について具体的にどのように取り組んでいるのですかという記事がまず参考になりました。 ここには、市が事務事業評価と、行財政改革に取り組んでいることが記載されており、全体感としてはそうした動きがあることがわかります。 それぞれ、冊子がpdfで掲載されているので、じっくり見る方には便利かと思いますが、この2つの取り組み自体は視点が異なるものです。事務事業評価はどちらかというと経費削減、業務効率化の視点、行財政改革は事業の目的や課題、そこから見えてくる取り組みということで整理がなされているかと思います。 まずそのことをこちらが読み取らないといけないこと、そしてさらには、両方に同じ事業があったりなかったりするので、気になる事業がピックアップされていなければ、進捗を伺うのは難しい状況です。 また、個別事業については、個別計画において定められている検証方法があるということもあります。が、これについても相当興味を持って調べないと、たどり着くことは難しいだろうと思われます。 全てを単純化してくれとは言わないのですが、せっかく長期計画を作り、おおよその事業について記載をしているのですから、その進捗が長期計画ベースで追えるようにするのが良いのではないかと考えますがいかがでしょうか。前回にも質問しております、計画の抽象度をどこまでに設定するのかということにも関連しますが、今回このことを質問しているのは、次期長期計画策定において、これまでのやり方から大きく変えることを検討してほしいからです。ということで、次の質問です。 ▼メモ・市HPよくある質問 市では行政評価について、具体的にどのように取り組んでいるのですかhttps://www.city.musashino.lg.jp/faq/shiseijoho/shiyakusho_gyosei_ippan/1004432.html事務事業評価実施結果集→経費削減、業務効率化の視点行財政改革を推進するための基本方針及び武蔵野市行財政改革アクションプラン(第七次 令和7-11年度)→目的、現状と成果、課題、取組事項 自分用のメモ (2) 第七期長期計画の策定準備について前回の一般質問でも取り上げたが、準備の状況や検討している新たな視点等について伺う。また、(1)のように計画内容の実施状況や効果検証についても長期計画策定時点で検討する必要があると考えるが見解を伺う。 例えば、今はちょうど選挙前ということで、よく政党の公約実現についてのPRを目にします。何%が実現!というもので、どこまでそのような設定ができているのかは中の人間ではないので詳しくはわかりませんが、それでも並べた項目に対してできたかどうなのか、進捗が一目でわかるのはいいなと感じます。 細かな数値目標などはこれまでの取り組みのような形で取り組んでいくにしても、長期計画で掲げたテーマ・事業がどうなっているか、これを一目でわかるようにはできないのでしょうか。また、策定段階ではよく市民参加の取り組みがなされるわけですが、進捗している段階ではどうでしょうか。個別計画のほうで市民委員などが参加したり、パブリックコメントなどが行われたりしていることはわかります。が、長期計画という視点で、全体を見ていくというフローにおいて、市民参加を行うというのはできないものでしょうか。そこで次の質問です。 ▼メモ・2025年第1回定例会 一般質問 答弁第七期長期計画の今後の策定スケジュールですが、令和10年から令和11年の2年間を策定期間とし、令和12年度から令和21年度までの10年間を計画期間とすることを予定しております。公共施設等総合管理計画については、前の答弁で申し上げた課題もございますので、できれば同じ時期に策定をするのが望ましいと考えておりまして、将来的に第七期長期計画と第3期公共施設等総合管理計画を同時に改定することとし、ただ現行の第2期公共施設等総合管理計画は令和8年度までですので、第3期公共施設等総合管理計画を改定するまで、現行の第2期計画の大枠を維持しながら計画期間を延長してまいりたいと考えております。 大変大切な指摘だなと思っています。それと、これは今までの武蔵野市の長く行ってきた計画行政全体にも関わることかなというふうに思っているのです。大きな転換があったのかなと思うのは、やはり長期計画条例ができた第五期長期計画のときだったかなというふうに思っています。このときに条例をつくって、今まで基本構想のみを議会が議決していたものを、長期計画全体を──施策の大綱と基本理念ですけど、しかし長期計画の中身を議会が議決をするということを、これは議会が決めたことですから、いいとか悪いとかという話ではないのですが、それを決めたことによって、長期計画にのっとった事業以外は、何となくできない、やってはいけないような雰囲気になってしまったということがまず背景にあります。そうなるとどういうことが起きるかというと、何とかしてそれに書き込もうというエネルギーが働きまして、より長期計画の中身が具体化していくのですよね。これは、先ほど御指摘ありました、どれぐらい抽象度が必要なのかというものと関係が出てくることなのですが、あまり具体化してしまうと、今までも議会の中でも、この質問の中でも随分出ましたけども、物すごい速さで今時代が動いている中で、個別事業を長期計画の中で固定してしまうということに対する、何というのですか、危険度というのでしょうか、そこが非常にこれから課題になってくるかなというふうに思っております。そういう意味では、おっしゃるとおり、七期長期計画をどのようにつくっていくのか。もう現状、実際には条例上にもちょっと瑕疵が出てきておりますので、条例の改正はしなければなりません。なので条例改正と併せて、これは議会の皆さんともじっくりと議論させていただきながら、第七期長期計画というのはどういう形にしていくのかというのは考えていかなければいけないなというふうに思っています。これは一番重要なのが、やはり議決をどうするのかということと、抽象度についてどうするのかということが2つ、大きなものになるかなと。議決するにしても、何を議決するのか。今のように施策の大綱まで議決するのか、もしくは当時行っていた基本構想のような、ある意味方向性に対して議決をしていくのか等、今から議論していかなければ間に合わない、それこそ3年後、4年後には間に合わない課題がたくさんございますので、これは御指摘のとおりだと思いますので、そういった意味では、まず庁内で一定のものを議論させていただいて、それを基に議会の皆様ともしっかりと議論させていただきたいなというふうに思っています。 武蔵野市議会議事録 (3) 「むさしのどこでもミーティング」について新規事業で行われていたむさしのどこでもミーティング事業について、実績や事例を伺う。呼ばれたら行くというスタンスの事業と思うが、長期計画の各事業の検証や事業推進のためのコミュニケーション等に活用できないか、見解を伺う。 ▼メモ・むさしのどこでもミーティングhttps://www.city.musashino.lg.jp/heiwa_bunka_sports/shiminkatsudo/1044110/index.html 自分用のメモ 2. 武蔵野市のこどもたちにまつわる諸課題と対応について(1) 出産にまつわる費用負担について国政においては「出産費用の無償化」の議論が進んでいるようだが、制度設計によっては産婦人科の経営がさらに厳しくなることも懸念されている。これについての見解を伺う。また、武蔵野市では出産に至るまでの健診費用についても市の補助チケットだけでは費用が不足しており、毎回のように 5000 円以上が持ち出しになっている現状があるが、その実情と費用補助の考え方、今後の方針についても伺う。 これについてはどこでクリニックにかかるかなどいろいろと個人差はあると思いますが、私自身も市内の産婦人科において3人の出産をし、5000円、1万円持ってきてくださいと言われることは何度もありました。 そもそも母子手帳の交付に繋がらないケースなども問題視してきましたが、繋がったとしても健診においてこのような費用がかかることについて、人によっては相当な負担になっている現状があると感じます。武蔵野市はこのことをどのように受け止めているのか、今回の質疑で伺いたいと思い質問しました。 (2) 保育園における午睡について実際に保護者からも相談があった。現在の取組状況を伺う。認識している課題(安全面・年長児の対応等)と対応を伺う。 こちらは報道などにおいてはよく安全面のことが言われますが、実際にご相談があったのは認可園における年長児への対応についてです。年長児は、どこかのタイミングから午睡をやめ、小学校での生活に備えることになっていると思います。実際に私のこどもも年長になってから、2学期くらいからでしょうか、午睡はせずに別の遊びをして過ごすようになっていました。 今回ご相談いただいたのは、午睡をやめるタイミングがその園では年明けからということで、それは遅いのではないかということ、また年長児はからだの発達もあり、眠る必要のないお子さんもいて、眠くないのに寝かされる、起きているのに布団でじっとしていなくてはならないといった、非常に苦しい状態が想像できる状況にあるということもわかりました。 ここから想定されるのは、人員配置の難しさだと思います。こどもたちが別の行動をするためにはスタッフが必要です。その配置が足りないがために、こうした状況が起きているのではないか、また安全性においても人が必要というのは同じ課題があるのではないかと思い、まとめて質問することとしました。 ▼メモ・宜野湾市https://www.city.ginowan.lg.jp/soshiki/kikaku/4/2/1/5_5/12765.html ・東京都 通知https://www.fukushi.metro.tokyo.lg.jp/kodomo/hoiku/ninkagai/ninkagai-jigyousha/anzenkanri 自分用のメモ (3) ファミリースポーツフェア等での表現について先日も盛大に開催されたが、ファミリースポーツフェアの説明にある「年齢や障害の有無にかかわらず楽しめる」という表現について、そんなはずはないというお言葉を障害児の保護者からいただいた。何の気なしに私たちはそうした言葉を使ってはいないか、見解を伺う。 これは非常に難しい問いかけだと思います。今回コメントをいただいたのは、重度の障害のあるお子さんと暮らす保護者の方です。おそらくは、障害の有無にかかわらずと言われても、参加するのが難しい人もいるんだよということで、自分たちの存在は?という、率直な気持ちだったと思います。だからイベントをやるなとか、おかしいとか、そういうことをおっしゃっているのではなく、こうした表現について、私たちは根本から考える必要があるのではないかという問いかけだと思っています。 (4) 調理場での給食提供について不登校児を対象に給食提供している取組につき、利用者数の推移と課題、今後の対応を伺う。 こちらはちょこちょこと質疑で出ている内容なので、都度状況を伺っているところですが、まずは現状を教えていただければと思います。良い取り組みだと思ってはいますが、以前から私自身が課題として挙げている、サービスの地域偏在のひとつになってしまっていると思っているので、今後どうしていくのかを議論したいと思い質問します。 ▼メモ・町田市 国内初のカフェ・プレイルーム、こども広場併設の学校給食センターhttps://www.shidax.co.jp/corporate/press-release/2025/0401/ 自分用のメモ (5) 給食費無償化のメリットを享受できていないこどもへの対応について費用の補助がされているケースとそうでないケースが存在している。食べたくても食べられない場合は補助があり、学校に行きたくても行けないために食べられない場合には補助がない認識である。この考え方について、今一度整理する必要性はないか、見解を伺う。 こちらについても、12月の文教委員会などさまざま質疑をさせていただいているものですが、ルールが固定化される前にどうにかしたいのでまた聞きます。庁内での議論はなされているでしょうか。また、次の質問も関連するのですが、 (6) 国立や私立等市立以外の学校に通うこどもへの支援についてすでに実施されたデジタルギフト事業は一度きりとなっている。給食費無償化の流れと物価高騰対応としての流れが整理されていないと感じており、この取組の効果、課題と対応について改めて伺う。 ということで、こちらについても給食費無償化の話と連動しながら出てきたと思っており、いま一度考えなくてはならないと思っています。こちらについては先の予算特別委員会においても質疑がありました。 ▼メモ・他の議員への小美濃市長答弁給食費無償化のときにも御答弁させていただきましたが、これは給食費をそのまま支援するというわけではありません。物価高騰の分を私学に通っていらっしゃる方々にも還元しようということで、るる御説明させていただきましたが、物価高騰分を割り出して、1万円分のデジタルギフトをやらせていただいたと。令和7年度につきましては、物価高騰の推移を見て判断をしたいというふうに思っています。 武蔵野市議会議事録 私自身はこの事業に別に反対するわけではないのですが、目的の読み取りが難しいのと、先ほど質問した、不登校児への支援との兼ね合いがきちんとなされていないのではないかと思っているのです。すべてのこどもたちへの支援とするためにはどうすればいいのかということをきちんと議論する必要があると思っています。 以上が今回の質問の内容です。なお、こちらを提出後にも、市内保育園の給食仕入れ事業者が突如倒産したというニュースが入ってきました。西東京市の給食提供事業がストップし弁当配布を行っているというのもこの1学期の話であり、食というものを扱う責任、そして大変な時代であることの強い実感を持っています。 悪循環からどう脱するのか、そもそもそうした状態に陥らないようにどう備えるのか、自治体運営の厳しさはますます増すことだろうと思います。私たちも一層気を引き締めて、議論、まちばでの情報収集、市との情報共有にも努めていかなくてはならないなと考える次第です。都議選、参院選と選挙も続きますから、これからのまちづくり、政治について自分ごととして考え、まずは投票へ行くことを呼びかけたいと思います。今回選管には質問しませんでしたが、新たな取り組みを応援し、壇上での質問を終わります。

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6月定例会スタート|武蔵野市議会レポート

こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆です。 2025年第2回定例会が始まりました。前半は議員からの一般質問、後半は議案や陳情などの委員会審議という構成で、6月6日〜7月2日を期間としています。間が都議選のためにお休みとなり、ちょっと緩やかなスケジュールです。 今日は初日で、事前に提出した質問書に基づいて、私も質疑を行いました。今回は計画策定と検証といった行財政改革分野と、こども子育て関係の多様な課題について取り上げました。 ・事前に提出した質問はこちら 概ね前向きな答弁をいただいたと思います。毎回そうなのですが、すぐに解決できることは多くはなく、問題提起のつもりで質疑しているところもあるので、これにより庁内での議論が活発化するようにと考えています。またYouTubeでもレポートします。 今日は8人目まで終わったので、残り2日で12名が質疑する予定です。 ・各議員の質問テーマはこちら 議案については今回は数が少ない印象。東京都による水道基本料金無償化の対応や、法改正への対応が主です。また、小中学校のタブレットがちょうど買い替えにあたり、こちらについては前回の調達時と異なり、東京都の共同調達スキームに乗ることとなったため、それを受けての購入議案が出ています。 ・議案一覧はこちら また、陳情は新たに3件が提出されました。それぞれ支援措置制度の運用、再審法の改正、手話言語条例がテーマとなっています。支援措置制度と再審法は総務委員会、手話言語は厚生委員会で審議される予定です。継続審議されている東町マンション建設については建設委員会です。 ・陳情の文書はこちら 毎回インターネット中継もありますので、ぜひご覧いただければと思います(陳情審議のうち提出者の陳述時は休憩扱いのため中継なし・現地では傍聴可能)。 ・インターネット中継はこちら

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臨時会がひらかれ人事が決まりました|武蔵野市議会レポート

こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆です。 5月22日から23日、武蔵野市議会では臨時会がひらかれ、議会人事と呼ばれる、さまざまな役職を決めるための調整が行われました。 実際に決めるところは本会議など表で行いますが、そのための調整をひたすら裏で続けることになるため、見えるところは少ないです。 今年映画でも話題になった、教皇選挙(コンクラーベ)のようなイメージもありつつ、決まるまで何度も何度も調整を続けます。 具体的には議長や副議長、監査委員、各委員会の委員長…というように、いろいろな役職があり、それらを順に決めていきます。 パワーバランスと言いますか、各会派(議会内でのグループ)にて思惑があるため、それらを少しずつ小出しにしながら意向を踏まえて調整していくのです。そのためにとにかく時間がかかります。 昔は日をまたぐまでやっていた時もあったそうですが、私が経験しているこの6年でさすがにそういったことはなく、数日かけて決まるという感じです。今回は2日目のお昼で終了とかなりスムーズ。 今年からはさらなる改革がなされ、臨時会という形でこの議会人事を議題とするのを通常の定例会から切り離し、集中的に話ができるようになりました。 それでは以下、今回の臨時会で決まった人事の内容です。 議長:木﨑剛議員(自由民主・市民クラブ) 副議長:西園寺みきこ議員(立憲民主ネット) 監査委員:大野あつ子議員(市議会公明党) 総務委員会:与座委員長(自由民主・市民クラブ)・副委員長 本多(ワクワクはたらく) 文教委員会:橋本委員長(日本共産党市議団)・藪原副委員長(立憲民主ネット) 厚生委員会:山本委員長(無所属むさしの)・山崎副委員長(自由民主・市民クラブ) 建設委員会:道場委員長(自由民主・市民クラブ)・三島副委員長(日本共産党武蔵野市議団) 外環道路特別委員会:深田委員長(日本維新の会武蔵野市議団)・深沢副委員長(立憲民主ネット) 議会運営委員会:川名委員長(立憲民主ネット)・宮代副委員長(ワクワクはたらく) 議会広報委員会:管委員長(立憲民主ネット)・きくち副委員長(自由民主・市民クラブ) 私は総務委員会で副委員長を拝命しました。1年間こちらの役割も頑張ります。所属は他に議会広報委員会です、よろしくお願いいたします。 裏話的なエピソードはYouTubeでお話していますのでぜひこちらもご覧くださいね。

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文教委員会(2025年5月)|武蔵野市議会レポート

こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆です。 5月15日、文教委員会がひらかれ、保健センター&子育て支援施設の増改築に関する行政報告がありました。 ▼主な報告内容・昨年2024年10月に全員協議会にて報告・議論なされたところからの変化・資材高騰や労務単価などによる概算費用の増額、図面での変更点・今後のスケジュール 全員協議会でリクエストした、ミニキッチンを作るなら飲食業許可が取れるようにというのがクリアされていてとても良かったです。また、その多目的スペースと外空間を一体的に利用できる可能性も見られ、入りやすい施設づくりに寄与できると感じました。 細かな予算増が今後も続くと考えられますが、優先順位をつけながら丁寧に進めてほしいとしつつ、運用面を今後議論するにあたって生涯学習や図書館など、協議できるところとはきちんと協議しさらなる可能性を検討してほしいと要望しました。 その他、チャレンジルームの遊び場に日除けや落下防止フェンスの設置、公園側との出入り口検討も進められており、議会側のリクエストが反映されていていることに安堵するとともに、雨水貯留槽の容量アップや近隣住民へのさらなる丁寧な説明、工事における配慮なども要望がなされました。 今後、近隣向けの住民説明会がひらかれ、土壌汚染調査を実施、来年2026年の3月予算審議にて、工事費が計上され議論することになるとのことです。工事を経て増築棟の利用開始は2028年7月、既存棟大規模改修後の一体利用開始は2029年12月を予定しています。 資料はこちらの武蔵野市ホームページをご覧ください。