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決算認定の討論原稿|武蔵野市議会レポート

2026年9月29日に本会議にて、昨年度の決算認定の議決が行われました。その際読み上げた討論原稿(意見表明)を掲載します。 ▼決算本会議討論会派ワクワクはたらくを代表し、2025年度すべての決算の認定に賛成の立場から討論します。 今回の決算審査では、新たに作成された事務事業評価シートによって、各事業について市がどのように評価し、今後の方向性をどのように考えているのか、これまでより把握しやすくなりました。 これまでは、まず「この結果をどのように評価、分析しているのか」と確認するところから質疑を始めることも多くありましたが、今回は資料を基に、その先の議論へ進むことができたと感じています。作成に携わった職員の皆様のご尽力を評価するとともに、私たち議員も、まず評価シートを十分に読み込んだ上で審査に臨む必要があると、質疑をしながら改めて感じました。 また、2025年度から始まった内部統制制度についても、重大事例やリスクを全庁的に共有し、再発防止だけでなく、未然防止につなげる仕組みとして、その定着に期待します。一方、セルフチェックの回答者数が対象者数に比べて少ないなど、制度を実効性のあるものにしていくための課題も見えました。事務事業評価と内部統制、監査をそれぞれ別の仕組みとするのではなく、相互に連携させ、改善につなげていただくことを求めます。 決算審査を通じて、改めて重要だと感じたのは、制度があることと、必要な方が実際に利用できることは同じではないという点です。サポートを必要としていたが予約が取れなかった、所得制限により利用を控えた、施設はあるが入りにくい、利用しにくい、制度があること自体を知らない、こうしたケースを想像し、できる限りそのハードルを下げる取組が必要です。 なお、今回の審査では、多くの資料を作成していただき、個別の事業について丁寧な答弁をいただきました。一方で、市民目安箱の件数に誤りがあったことについては、資料に対する信頼性に関わる問題です。複数の資料に掲載する数値については、発行前の照合を徹底していただきたいです。 2025年度決算については、各分野で必要な事業が実施され、市民生活を支える取組が進められたことを認めます。その上で、事業量や利用件数だけでなく、市民の行動や暮らしがどう変わったのかを捉える評価へと、さらに進化させることを求めます。 以上、今後の予算編成及び事業改善に、本決算審査で明らかになった課題と提案が十分反映されることを要望し、会派ワクワクはたらくを代表して、2025年度すべての決算認定に対する賛成討論といたします。審議への多大なご協力をありがとうございました。

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決算特別委員会4日目(教育費・上下水道など)|武蔵野市議会レポート

決算特別委員会4日目最終日。まずは教育費から。 学校で起きているトラブル、1人1台端末、保護者が負担する教育費、市営プールなどについて質疑しました。 ■スクールロイヤー、初年度35件の相談 この年度から始まったスクールロイヤーによる学校法律相談。 初年度は各校から35件の相談がありました。 内容を聞くと、いじめではないかという保護者からの問い合わせに対する教員からの相談、児童館でのトラブル、セクハラに関するものなど。 学校で起きる問題が複雑化する中、先生だけで抱え込まず、早い段階から法律の専門家に相談できる仕組みができたことには意味があると感じます。 今後は「何件相談したか」だけでなく、早期対応やトラブル防止にどうつながったのかも見ていきたいです。 ■1人1台端末、「壊れる」だけではない課題 学習者用コンピュータについて、過去5年間の故障や不具合、それにかかった費用や保険対応について資料を求めました。 端末の管理自体は、導入当初と比べると落ち着いてきているとのこと。 一方で、「自分のものではない」という感覚や、「機械だから壊れるもの」という意識については、引き続き指導が必要との話もありました。 そして、端末をめぐる問題はハードだけではありません。 資料では、「パソコンや携帯電話等で誹謗中傷や嫌なことをされる」といういじめが、小学校7件、中学校2件。 ほかにも、タブレットでの長時間の動画視聴、チャットの私的利用、故意の破損などが確認されています。 市からは、「人を傷つけてはいけない」という基本を大切にしながら、生活指導やICT担当の教員など学校全体で早期対応・未然防止に取り組んでいるとのこと。 デジタルだから特別というより、道具が変わっても、人との関わり方の基本をどう教えていくかが大切なのだと思います。 ■オンライン授業、災害時にも使える? 1人1台端末に関連して、オンライン授業の実績についても確認しました。 不登校の児童生徒への対応では活用実績がある一方、災害などの緊急時に一斉にオンライン授業へ切り替えるような対応については、まだ十分ではなく、今後研究していくとのこと。 端末を配備したからこそ、平時の学習だけでなく、非常時にどう使うのかも考えておく必要があります。 ■学校に通うため、家庭はいくら負担している? 今回ぜひ確認したかったのが、市立小中学校における個人負担です。 私費教材費、標準服、修学旅行費などについて、過去の推移がわかる資料を求めました。 算数セットが個人負担ではなくなるなど、以前とは変わってきているものもあります。一方、書道用具や裁縫セットなど、ほかにも家庭で購入するものがあります。 デジタル教材の導入などによって、「学校で何を買うのか」自体も変化しています。 そこで、 ・何を公費で、何を家庭負担とするのか・標準服や修学旅行費は学校によってどの程度差があるのか・家庭負担をどの程度までとするのか、考え方や基準はあるのか などを確認しました。 就学援助についても、所得制限の基準が今の生活実態に合っているのか、定期的に確認していく必要があります。 「義務教育だから無償」という言葉だけでは見えない、実際に家庭が負担している教育費を把握することが、まず必要だと思っています。 ■市営プール、これまでの議論を1枚で見えるように 市営プールの更新についても質疑しました。 「十分に意見を聞いてもらえていない」という声がある一方、市としては2021年から長期間にわたり議論してきたという認識です。 こういうときに起きるのが、 行政は「これまで議論してきた」市民は「いつ決まったのかわからない」 という認識のズレです。 そこで、2021年からどのような検討をし、いつ市民の意見を聞き、何を決めて現在に至ったのか。 経緯を1ページで確認できる資料をつくってはどうかと提案しました。 市からも「つくってみたい」との答弁。 計画や事業について、情報を公開するだけでなく、「初めて見る人でも経緯がわかる」ようにする。 3日目の吉祥寺や三鷹駅北口のまちづくりとも共通する、大切な視点だと思っています。 最後は水道・下水道事業会計、そして締めくくりの総括質疑へ。 ■下水道の固定資産、176円のずれから確認 監査委員の審査意見書に、有形固定資産について「誤った単価で取得価額を算出した」との記載がありました。 昨年度の決算審査では、公共ますの固定資産計上漏れについて議論していたため、関連するものなのか確認。 今回は別件で、塩ビ管を台帳に登録する際、単価を3円高く積算したことによる合計176円のずれだったとのこと。 金額としては小さいですが、繁忙期のチェック体制の甘さが原因として挙げられました。 なお、昨年度指摘された公共ますの固定資産計上漏れについては、すべて計上対応済みとのことでした。 決算だからこそ、金額の大小だけではなく、なぜ誤りが起きたのか、その後どう改善したのかまで確認することが大切です。 ■豪雨への関心が高い「今」こそ情報発信を 豪雨が頻発する中、武蔵野市の下水道や雨水排水について、市民の関心も高まっています。 一方で、市のホームページを見ると、水害対策や下水道、雨水排水などの情報が複数のページに分かれていて、「結局どこを見ればいいの?」と感じるところがあります。 どんな対策をしているのか。自分の地域はどうなっているのか。大雨のときには何を確認すればいいのか。 関心が高まっている今だからこそ、必要な情報にたどり着きやすい広報をお願いしました。 ■最後に確認した「資料の数字」 締めくくりの総括質疑では、市民目安箱の件数について、事務報告書に誤りがあったことを取り上げました。 一方、事務事業評価シートには正しい数字が掲載されていました。 同じ事業について複数の資料があるのに数字が違う。 元データはどこなのか。資料をどう作成しているのか。発行前に資料同士を突き合わせているのか。 確認したところ、市としても今回の件を課題として捉えているとのことでした。 決算審査では、このほかにも資料の誤りがいくつかありました。 議会も市民も、この数字をもとに行政を評価します。だからこそ、資料の信頼性は大前提です。 ■「これを見ればわかる」決算資料へ 一方で、今年度から新たに「事務事業評価シート」が作成されたことは、今回の決算審査で大きな変化でした。 これまでは質疑で、 「この結果を市としてどう評価しているのですか?」 と一度確認してから、その先の議論に進むことも多くありました。 今回は、評価シートを読めば、市が事業をどう評価し、何を課題と考え、今後どうしていこうとしているのかがある程度わかります。 その分、議会側も「確認」ではなく、その先の議論から始められます。 事務事業評価報告書と事務報告書についても、今後さらに整理・連動させ、最終的には「これを見ればすべてわかる」という形を目指したいとの答弁がありました。 ぜひ進めてほしいと思います。 ■4日間を通して 今回の決算審査では、本当にたくさんの資料を作成していただきました。 その中で私が繰り返し確認してきたのは、 「何件実施したか」だけではなく、「その結果、何が変わったのか」。 制度を利用した人数だけではなく、「使いたかったけれど使えなかった人はいないか」。 行政が何をしたかだけではなく、「市民や地域に何ができるようになったのか」。 ということでした。 今年度から始まった事務事業評価や内部統制は、行政をより良くしていくための重要な仕組みです。 監査も含め、それぞれを別々に動かすのではなく、つなげて次の改善へ。 今回の決算審査で見えた課題や提案が、次の予算や事業にどう反映されるのか。 ここからもしっかり追っていきます。 4日間、審議にご協力いただいた職員の皆さま、ありがとうございました。

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決算特別委員会3日目②(土木費・消防費)|武蔵野市議会レポート

【決算特別委員会3日目②|土木費・消防費】交通、公園、吉祥寺・三鷹駅北口のまちづくり、防災などについて質疑しました。 ■EVムーバス、「補助金があるから大丈夫」ではない補助金が入ることで市の負担が抑えられていても、その補助金も税金です。 導入時にも指摘しましたが、「補助金があるから収支が合う」というだけで事業を評価してほしくありません。 市からも、お金をかけても効果が見込めなければ意味がないとの認識が示されました。 新しい取組だからこそ、導入したこと自体ではなく、どんな効果が生まれたのかを検証していくことが重要です。 ■民泊、今はトラブルが少なくても民泊や旅館事業について、近隣からの問い合わせやトラブルへの対応実績など、過去5年間の資料を求めました。 把握されている問い合わせとしては、ごみ出しに関するものなどで、現時点では大きな問題が多数発生している状況ではありません。 ただ、他地域で民泊をめぐる議論が広がる中、今後の変化も見ておく必要があります。 東京都とも情報共有しながら取り組んでいくとのことでした。 ■公園の遊具、もっと「魅力」として発信しては?市立公園の遊具について、過去10年間の修繕内容や費用などの資料を求めました。 改修・補修・交換と整理していただき、特定の問題が続いているというより、必要に応じて管理されていることが確認できました。 今後は公園緑化リニューアル計画の中で、地域ごとのバランスも考えながら整備。森林環境譲与税を活用した木製遊具の導入なども進めています。 そこで提案したのが、「公園の魅力をもっと発信しては?」ということ。 子どもと出かける場所を探すとき、どんな遊具があるのかは大事な情報です。 DXの取組の中で、緑や公園についても発信を考えていくとのことでした。 ■自転車点検、安全教室をもっとわかりやすく市立小学校では約600台もの自転車点検が行われています。 一方、学校の事情で実施できていないところもあり、低学年から自転車に乗る子どもも多くなっています。 学校だけでなく、市の事業としてもっと広く取り組めないか質問しました。 実際にはイベントに出向いて点検するなど、学校以外でもさまざまな取組を行っているとのこと。 ただ、担当や資料が分かれていて、市民から見ると全体像がわかりにくい。 ここでも「すでにやっている取組をどう見える化するか」が課題だと感じます。 ■「NEXT吉祥寺」は今どこにいる?NEXT吉祥寺は2021年からの10カ年計画。 そろそろ折り返しを迎える中で、「今どこまで来ているのか」を確認しました。 来年度から中間の見直しに入る予定で、これまでの取組や、実現が難しそうなものも含めて改めて協議していくとのこと。 計画をつくったときには、多くの市民や関係者が時間をかけて議論に参加しています。 その後、計画の名前自体を聞く機会が減ってしまえば、「あの議論は何だったのだろう」と感じてしまいます。 計画をつくって終わりではなく、 今どこにいるのか。何が実現したのか。何がまだできていないのか。 関わった人たちにも、市民にも、継続して見えるようにすることが大切です。 ■三鷹駅北口のまちづくりも「今どこ?」を見えるように三鷹駅北口街づくりビジョンについても同じ問題意識です。 さまざまな調整事業が進んでいますが、それぞれがビジョンの実現とどうつながっているのか、関係者でなければわかりにくくなっているのではないかと指摘しました。 市からも、そうならないよう取り組んできたものの、さらに情報発信していきたいとの答弁。 今年は久しぶりにオープンストリートも予定されています。 吉祥寺も三鷹駅北口も、「計画があります」ではなく、市民が現在地を共有できるまちづくりにしていきたいです。 ■防災訓練、「参加人数」も成果指標に消防費では、実効性のある防災訓練について。 昨年度の総務委員会視察で、岡山県倉敷市の一斉地震対応訓練について伺いました。 同じタイミングで多くの市民が一斉に訓練に参加する取組で、武蔵野市でも以前から提案してきたものです。 市では現在、まず訓練内容を大きく見直し、市役所側の災害対応体制を整えているところ。 その体制ができた先には、こうした大規模な市民参加型訓練も検討していきたいとのことでした。 ■防災の成果を「地域にできる人が何人増えたか」で見る事務事業評価の指標としても、「地域で防災を担える人がどれだけ増えたか」をもっと重視してはどうかと提案しました。 市からも、防災人材を増やす取組を進めていきたいとの答弁があり、他自治体の事例なども参考にしているとのこと。 防災施策を「行政が何を実施したか」だけで評価するのではなく、 地域に何ができるようになったのか。担える人が何人増えたのか。 そんな成果の測り方へ。

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決算特別委員会3日目①(衛生費・商工費など)武蔵野市議会レポート

【決算特別委員会3日目①|衛生費・商工費など】決算では、利用実績や件数の増減だけでなく、「なぜそうなったのか」「事業の目的に対して成果が出ているのか」を確認しています。 ■家庭ごみは減少。一方で処理費用は増加家庭ごみの収集量は大きく減少。 市民の皆さんの分別への協力や、リサイクル・リユースの広がりなどが影響していると考えているとのことでした。 一方で、物価高騰などによる消費行動の変化も考えられます。また、ごみの量が減っていても、廃棄物処理にかかる費用は人件費高騰などにより増加しています。 「ごみが減った」という結果だけでなく、なぜ減ったのか、コストはどう変化しているのかまで見ていく必要があります。 ■吉祥寺の吸い殻、三鷹・武蔵境と大きな差駅周辺の吸い殻については、吉祥寺駅周辺は改善傾向にあるものの、年間で三鷹駅周辺約5万本、武蔵境駅周辺約8.9万本に対し、吉祥寺駅周辺は約27.8万本と突出しています。 清掃直後はとてもきれいになる一方、清掃と清掃の間や、マナー推進員が回らない場所などで捨てられてしまうとのこと。 コンテンツ産業とのコラボなども含め、さらにマナーアップに取り組んでいくとのことでした。 吉祥寺駅周辺の環境改善では、商業者との連携やごみ出しの適正化、ネズミ対策などを進めてきました。 そこで得たノウハウを、三鷹・武蔵境にも広げていく方向です。 ■産後ケア、「予約が取れる」までが制度産後ケアについて、過去5年間の改善要望などの資料を求めました。 特に多かったのが、予約や利用回数に関する要望。受け入れ期限についての声もあります。 10月からクーポンが電子化され、予約の取りやすさも改善していく見込みとのこと。 利用回数や期限には国のルールなどもありますが、受け入れ施設が増えることで改善できる余地もあるとの話でした。 2日目の産前・産後支援ヘルパーなどとも共通しますが、「制度があります」「利用者が増えました」だけでなく、必要なタイミングで本当に予約できるのかまで見ていきたいと思います。 ■スズメバチだけを助成する理由スズメバチの巣の駆除費用助成についても確認。 以前から制度変更があり、現在は助成対象がスズメバチ等の巣に限定されています。 その理由の一つが生物多様性。 ハチには受粉を助けたり、益虫として働いたりする役割もあります。そのため、危険性などを考慮して助成対象を絞っているとのことでした。 こうした制度変更にも、理由を確認すると行政の考え方が見えてきます。 ■「こうのとりベジタブル」利用率50.6%市内産野菜などと交換できる「こうのとりベジタブル事業」。 利用率を見ると、令和5年度69%、令和6年度60%、今回50.6%と低下しています。 有効期限が3年間あるため、現時点で単純に「使われなかった」とは言えませんが、なぜ利用率が下がっているのかはまだ十分分析できていないとのこと。 事業の趣旨や2,000円分という金額、配布方法なども含め、「どうすれば使ってもらえるのか」を考えてほしいと求めました。 ■吉祥寺の一等地にある市民会議室商工会館市民会議室の稼働率は51.7%で、ほぼ横ばい。 吉祥寺の一等地にあり、公会堂が使えない現在は特に貴重な公共施設です。 一方で、公会堂の会議室と比べると利用料金にも差があります。 この稼働率でよいのか、利用料金は適正なのか、予約システムへの掲載などでもっと利用しやすくできないかを確認。 市も、さらなる利用促進を含めて検討していくとのことでした。 ■創業支援、「最初の出店」だけでいい?商店会活性出店支援金についても質疑しました。 この年度は、飲食店約30件、美容室など約25件、小売店約10件が活用。 一方、市内には大きな空きテナントもあります。 創業時の出店だけでなく、「市内で事業が成長して、もっと広い場所へ移転したい」という場合も初期費用は大きくかかります。 市内での拡大移転なども支援対象として考えられないか提案しました。 また、創業支援を「テナントへの出店」だけで考えないことも以前から提案しています。 特定創業支援についても、個人事業として一定期間活動していると対象にならないケースがあります。さまざまな形の「創業」をうまく拾える制度にできないか、市も実態を調査してみるとのことでした。 ■地域で何かしたい人と、取組をつなげる1日目にも取り上げた「人材バンク」「プラットフォーム」の話を、産業振興の側からも聞きました。 市内には、行政、市民、事業者が関われるプロジェクトや取組がたくさんあります。 でも、それぞれバラバラに存在しているため、「地域で何かやりたい」と思った人からは見つけにくい。 市からも、さまざまなプロジェクトを個別に実施してきた中で、そろそろ検証して、つなげていきたいという話がありました。

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決算特別委員会2日目(総務費・民生費)|武蔵野市議会レポート

決算特別委員会2日目。9月17日は総務費、民生費を中心に質疑しました。 決算では「何件あった」「いくら使った」という実績だけでなく、その数字がなぜ変わったのか、制度が実際に機能しているのか、そして必要な人が本当に利用できているのかを見ることを意識しています。 ■公益通報制度は機能している? 今回、公益通報が1件あり、調査の結果「口頭注意1件」となっていました。 具体的な内容を公表できないことは前提として、どのようなプロセスで処理されたのかを確認。 委員会を2回開催し、通報を受理するか判断したうえで事務局が調査。不法・不当な行為には該当しなかったものの、記録の書き方に曖昧な部分があり、改善の余地があるとして口頭注意を行ったとのことでした。 市としては公益通報制度は機能しているとの認識。 制度が「ある」だけでなく、実際に通報があったときに調査され、必要な改善につながる仕組みになっているかが重要です。 ■行政不服審査に1年以上かかるケースも 行政の処分に納得できない場合、その処分について改めて審査を求める「行政不服審査」という制度があります。 今回、審議中となっている3件について、どのくらい時間がかかっているのか確認したところ、 454日、257日、259日。 長いものでは1年以上かかっています。 個々の事案について調査が必要なことに加え、反論や見解をまとめることなどにも時間を要しているとのこと。 慎重な審査はもちろん必要ですが、権利救済のための制度でもあります。適正な審査と必要な時間を確保しながら、長期化をどう防ぐのかは考えていく必要があります。 ■公共施設に将来いくらかかるのか、もっと精度の高い分析へ 学校、市庁舎、コミュニティセンターなど、市が持つ公共施設を今後どう維持・更新していくかは、将来の財政を考えるうえで非常に大きなテーマです。 今回、中長期的な投資的経費を算出するプログラムを改善したとの記載があったため、その意味を確認しました。 これまでは、今後30年間の投資的経費や基金などについてExcelを使いながら手作業で算出していた部分もあったとのこと。 今回の改善によって、将来推計に使う情報の質を高めていくとのことでした。 公共施設は一度整備すると何十年と使うもの。将来どれだけのお金が必要になるのか、より精度高く見通せるようにすることは重要です。 ■市役所のATM、もっと便利にできない? 市庁舎にあるATMについても資料を求めました。 現在は三菱UFJ銀行のATMがありますが、銀行側が管理しているため、利用件数について市では把握していないとのこと。 一方、今はさまざまな種類のATMがあります。 市役所の食堂も閉店した中、市役所を単に「手続きに行く場所」とするのではなく、立ち寄る理由や利便性を高める機能を考えてもいいのではないかと提案しました。 市からも、利便性が上がる可能性があるため研究したいとの答弁でした。 ■子どもの見守りと市民安全パトロールをつなげられないか 市民安全パトロール隊の年間延べパトロール回数は3,113回。 どのような場所を巡回しているのか、また他の安全対策ともっと連携できないかを確認しました。 たとえば井之頭小学校は仮設校舎となり、登下校の見守りにもさまざまな工夫が必要になっています。 行政の中には、防犯、交通安全、学校、地域など、それぞれの立場から行われている「見守り」があります。 それぞれを別々に考えるのではなく、地域の安全という目的でつないでいくことができないか。市も連携しながら安全対策を進めたいとのことでした。 ■選挙が続く中、選挙管理委員会の体制は? この年度は、都議会議員選挙、参議院議員選挙、衆議院議員選挙と、大きな選挙が続きました。 事務事業評価には、職員が他業務と兼任していることによる非効率さも課題として記載されています。 今後の人員配置について確認したところ、専任を含めた体制強化を希望しているとのことでした。 また、以前から検討されている三鷹駅北口付近への期日前投票所についても確認。さまざまな可能性を検討しているものの、現時点ではまだ難しい状況とのことでした。 ■数字の変化から、住民の変化を見る 住民異動のデータについても確認しました。 出生数が減少していることに加え、「その他」に分類される住民異動手続きが大きく減少していたため、その内容を質問。世帯合併などの細かな手続きが含まれているとのことでした。 一方、「住民異動届出期間経過通知」は増加。 こちらはコロナ禍に届出期間の取扱いが緩和されていた影響があり、その後通常の運用に戻ったことも背景にあるとのこと。 決算書や事務報告書には、こうした一見小さな数字の変化がたくさんあります。その理由を一つずつ確認すると、市民生活や行政の変化が見えてきます。 【ここから民生費】 ■福祉の相談窓口、本当に利用しやすい? 福祉総合相談、高齢者、障害者福祉などの窓口について、混雑状況がわかる資料を求めました。 2月の一部の期間での平均来客数を見ると、生活福祉課41人、高齢者支援課43人に対し、障害者福祉課は80人。 窓口の数や相談にかかる時間も異なるため単純比較はできませんが、「どの窓口で、いつ、どのくらい待つのか」まで把握しなければ改善にはつながりません。 市でも現在、相談時間や件数などを含めて分析中とのこと。 市役所に相談に来る時点で、何らかの困りごとを抱えている方も多いはずです。できるだけ待たせない仕組みを考えてほしいと思います。 ■利用実績が変わったら「なぜ?」を見る 決算では、前年との数字の違いから見えてくることもたくさんあります。 「保育所等訪問支援」は、以前確認した際には年間2件でしたが、今回は7件に増加。相談自体も増えているとのことでした。 移動支援・日中一時支援では、全体の利用が増える一方、児童の利用時間は減少。その背景を聞くと、以前は放課後等デイサービスに入れず、代わりに移動支援を利用していた実態もあったとのこと。 ショートステイも利用が大きく伸びていますが、「わくらす」が利用しやすくなったことや、人員確保などが影響しているとのことでした。 数字が変わったとき、その背景まで見ることで、「何を変えればサービスを使いやすくできるのか」も見えてきます。 ■「登園許可証」は本当に必要? 今回かなり気になったのが、登園許可証などの証明発行です。 事務報告書では、認可外102件、認可保育所1,331件、市立保育園165件。 これだけの証明を医療機関に求めることが、小児科の予約の取りにくさなどにつながっていないのか。 そもそも何のために必要なのか、今のやり方が本当に必要なのかを問いかけました。 園長会でも話題になっているとのことで、市も検討していきたいとの答弁でした。 これまで当たり前にやってきた手続きも、「今も本当に必要なのか」という視点で見直すことが必要だと思います。 ■産前産後ヘルパー、ベビーシッター。「制度はあるけれど予約できない」をなくしたい 産前・産後支援ヘルパーについて、過去5年間の改善要望や「予約が取れない」という問い合わせについて資料を求めました。 利用家庭数が増えている一方、「予約が取れない」という問い合わせは10件まで増加。利用期間や時間を延ばしてほしいという声もあります。 ベビーシッター利用支援についても同様です。 制度をつくって終わりではなく、 「申し込もうとした人が、本当に利用できたのか」 まで見ていく必要があります。 利用件数だけでは見えない「利用できなかった人」の存在を、もっと政策に反映したいと思っています。 ■養育費を受け取れない人への支援 養育費確保支援事業は、年間10件前後の利用があります。 この制度を利用できる方への支援はもちろん重要ですが、それでも養育費を受け取れない人をどう支えるのか。 自治体によっては養育費の立替払いなどに取り組む例もあります。 「制度を利用できた人」だけではなく、その制度でも救えないケースまで見て、次の支援を考える必要があります。 ■保育の「質」をどう確認する? 保育所への指導検査についても確認しました。 実地検査59件、業務管理体制指導検査18件。重複はなく、安全管理や会計などさまざまな観点から確認しているとのことです。 一方で、1日がかりになることもあり、検査する側・される側双方の負担も大きい。 検査を何件行ったかだけでなく、「検査によって何が改善され、保育の質や安全性がどう高まったのか」まで評価していくことが重要だと考えています。 ■学童とあそべえ。「預かる」だけでなく、その先へ 学童クラブの保護者アンケートなどからも、いくつか質疑しました。 普段と違う部屋になっていたことで1年生が場所を把握できず、駅周辺にいたケースや、学童に行かず帰宅してしまったケース、子ども同士・支援員とのトラブルやけがなどもあります。 安全管理の観点から防犯カメラについて質問したところ、前向きに検討するとのことでした。 また、育休中の学童利用、学習支援、4年生以上の居場所についても議論。 特に気になるのが、学童を卒業した後の選択肢として「あそべえ」が十分にポジティブな選択肢になっているかということです。 市からも、現状では低学年向けの遊びが多くなっているとの認識が示されました。 高学年が行きたくなる居場所とは何か。学習支援なども含めて考えていきたいところです。 ■病児保育と、多様な保育ニーズ 病児保育については、中央エリアの今後について確認。市も事業者と連絡を取り合っていますが、現時点ではまだ物件を探している状況とのことでした。 そして今回、特に調べたかったのが「多様な保育ニーズ」です。 日曜日に働く人。平日の夜に働く人。曜日が固定されていない人。 働き方が多様になっている一方で、行政の保育サービスは、こうした働き方への選択肢がまだ非常に限られています。 さらに、保育コンシェルジュは基本的に「今ある選択肢」の中から提案する仕組みです。 つまり、今あるサービスでは対応できないニーズは、相談の中でも見えにくくなってしまう可能性があります。 市からは、現在の保育コンシェルジュとしてできることはかなり充実しており、この枠組みだけでは限界もあるため、今後は他課とも連携して広げていきたいとの話がありました。 これはとても重要だと思っています。 「ある制度から選んでもらう」だけではなく、「どんな選択肢が必要とされているのか」を知り、制度そのものを広げていく。 そして、決算の数字に表れる「使えた人」だけでなく、「使いたかったけれど使えなかった人」も見る。 総務費から民生費まで幅広い質疑となりましたが、制度や事業を「実施した」で終わらせず、実際に機能しているのか、その先にどんな改善が必要なのかを考える2日目となりました。

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決算特別委員会1日目|武蔵野市議会レポート

9月16日は決算特別委員会で質疑を行いました。 今回、決算審議の準備をしていて大きな変化を感じたのが「事務事業評価シート」です。 これまでは「この結果を市としてどう評価・分析しているのか」を質疑で確認する場面も多かったのですが、評価シートを見れば、担当課がどう捉え、今後どうしていこうとしているのかがある程度わかるようになりました。 私たち議員側も、まず資料をしっかり読み、その先を議論することが必要になります。職員の皆さんの考えが見える資料が増えたことは、とてもありがたい変化です。 さらに、この年度から始まった「内部統制制度」の評価報告書も今月発行されました。どのような事例が発生しているのかを庁内横断的に確認し、事故やミスを予防する取組につなげていく仕組みです。 今日は、こうした新しい仕組みが実際の行政運営や決算審査をどう変えているのか、というところから質疑をスタートしました。 そのほか、取り上げたのはこんなテーマです。 ■職員の働き方と人手不足 監査委員の審査意見書にも「物価高騰や人手不足」という記載があります。 入札不調など、市役所の外側でも人手不足の影響が出ている一方、庁内では人数だけでなく人材育成も課題とのこと。 また、有給休暇の取得状況を見ると、全職員平均15.94日に対して、財政課9.44日、秘書広報課10.45日、図書館11.05日、人事課11.93日。 特定の部署や管理職に「休みにくい構造」がないかを確認しました。 産業医面談における健康管理措置の件数についても、単に「件数が増えた」で終わるのではなく、なぜ増えているのか、その原因に対して組織全体として何をするのかを見る必要があります。 事務事業評価はとても有用ですが、「一つの事業だけを評価すると、複数部署にまたがる課題への対応が見えにくい」という次の課題も感じました。 ■市民の力をもっと地域につなげられないか 健康づくり人材バンク、健康づくりパートナー、2050ゼロパートナー、防災推進員、部活動指導員など、市には「地域に関わりたい人」と行政をつなぐ制度がいくつもあります。 一方で、それぞれの部署・制度に分かれていて、市民や事業者から見ると全体像がわかりにくい。 「地域のために何かしたい」という人が、分野を横断して参加先を探せる一覧やプラットフォームがあってもいいのではないか。 有償・無償、専門性が必要なもの、短時間だけ参加できるものなど、いわば地域活動の「人材バンク」を横断的につくれないか提案しました。 ■所得制限は、人の行動をどう変えているのか 今回、障害児支援やひとり親支援について、所得制限に関する問い合わせや「利用控え」「働き控え」に関する意見等の資料を求めました。 私が知りたいのは、所得制限があるか・ないかだけではありません。 制度によって、「働きたいのに働けない」「収入を増やしたいのに増やせない」「生活上の選択を変えざるを得ない」といったことが、実際にどれくらい起きているのか。 9月の一般質問でも取り上げましたが、制度が人の選択や行動にどんな影響を与えているのかを調べ、それを次の制度設計につなげてほしいと考えています。 また今回、「所得制限を設けていない個人向け給付・助成制度一覧」も資料として出していただきました。市の制度を横断して見ることができ、とてもわかりやすい資料です。 こういう一覧こそ、市民の皆さんが見られる形にできたらいいのでは、とも提案しました。 ■子どもの事故を「市全体」で把握する 保育園、幼稚園、学校、学童、子育て関連施設などで起きた事故についても資料を求めました。 内部統制の報告書などを見ると、園外活動中の園児の見失い、個人情報漏えい、学校施設のトラブル、給食への異物混入など、さまざまな事例が確認できます。 ただ、行政が把握しやすいのは、どうしても市が直接・間接的に関わる施設が中心です。 子どもの権利条例ができた今、市立施設だけではなく、都立、私立、民間サービスも含めて、「武蔵野市で過ごす子どもたち」という視点で、どこまで情報を把握し、事故予防や権利擁護につなげられるのか。 行政だけですべてを管理するという意味ではなく、地域全体をどう巻き込んでいくのかを考える必要があると思っています。 ■そのほかにも 市税収入が伸びる一方で、各種資料を見ると子どもの数がかなり減っていることから、人口構成の変化を歳入や将来の財政見通しにどう織り込んでいるのか。 市役所職員の自転車ヘルメット着用と安全管理。 インターンシップや1day職場体験が採用にどうつながっているのか。 そして議会費では、議事録や議会中継システムを長期間同じ事業者・システムに依存する「ベンダーロックイン」の課題や、議事録の検索性向上についても質疑しました。 決算審議は、「去年いくら使ったか」を確認するだけの場ではありません。 実施した事業から何がわかったのか。その結果をどう評価したのか。そして、次の政策や予算をどう変えていくのか。 事務事業評価や内部統制など、新しい仕組みが整ってきたからこそ、決算審議も「確認」から一歩先へ進められるのではないか。 そんなことを感じた1日目でした。

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2024決算まとめ②|武蔵野市議会レポート

こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆です。前回の記事では、決算審議のうち行財政やこどもに関する質疑を紹介しました。今回は市の広報や産業振興、防災などを取り上げます。 詳細な資料などはこちら(市ホームページ) [広報のさらなる改善]広報については重ねて質問をしてきており、市のホームページの相談窓口一覧のページができたことはありがたいことです。 一方で、例えば障害児については健康福祉とこども子育てという2つの分野に情報が点在していることや、若年性認知症の方については認知症が高齢者支援課の分野であることから市のホームページにおいても探しにくいだけでなく当事者の方にとって違和感があることなど、横断的な広報の工夫が求められていることを指摘しました。ホームページの構造上の問題は残りますが、検索しやすくしたりリンクで誘導したり、できるところから手をつけてほしいとお願いしました。 意見聴取についてもアンケートやパブリックコメントだけでなく、市民目安箱「common」など他のツールも増えてきています。その一覧がないことからなかなか知られていないということもあり、情報の一元化を依頼しました。 「むさしのどこでもミーティング」といった職員がまちに出ていくしくみや、「むさぼの」といったプロボノ人材活用といった、市と市民が交わるようなプロジェクトも増えています。活用しきれていないと感じているところもあるので、さらなるアピールをしていきたいところです。 [吉祥寺東町1丁目市有地利活用事業はどこへ]食と相談というテーマ設定で事業者を募集したものの、コロナ禍という状況において手が挙がらなかった事業。せっかくの資産が宙ぶらりん状態になっていることに課題感があります。この年度においては事業者へのサウンディング調査を行ったとのことですが、なかなか今後もいばらの道のような印象。地域の方へのコミュニケーション含め、取り組みへの尽力をお願いしました。 [おくやみサポート窓口の委託先は専門家?]3年契約で委託を行っているとのこと、確かに満足度は高いようですが、私自身も行政書士としてなぜ専門家団体に依頼しないのか疑問に感じています。行政書士法が改正されるタイミングでもあるため、本当にこのままでいいのかは検討してほしいです。 商工会議所や士業団体など、地域連携を深める機会でもあり、また相続などは庁内の手続きで完結するわけではないことから、専門家の知見が必須です。このまま委託形式にするかどうかは検討するとのことだったので、ここはきちんと見直しをしてほしいと思います。 [産業振興分野が武蔵野市の魅力をつくる]まちの魅力をつくり、また発信し、ブランディングをしっかりとしていくこと自体が、例えば武蔵野市の豊かな担税力に繋がっていると考えられます。まちの事業者や団体などとも連携し、その大きな役割を担っているのが産業振興分野の取り組みです。予算規模が小さく、もっともっとここに力を入れていくことが、武蔵野市の未来に寄与すると思っています。 規模の大きな会社の流出が続いていることへの懸念を共有し、どうすれば居続けてもらえるか、また新しいところに入ってきてもらえるかを考えなくてはならないとお伝えしました。コロナ禍から始めた商店会活性出店支援金についても、空きテナントが減少してきていることからか動きが鈍化しています(新規出店での申請件数は前年度比28%減)。制度の見直しが必要です。 社会課題とされるものについて、ビジネスで解決を図ることもできます。横浜や府中では「共創の窓口」といった事業があり、官民連携が促進されています。武蔵野市でも庁内での課題解決に向け、産業振興分野がプラットフォームになれる可能性があります。 市民目安箱commonでも、ストリートピアノ導入の提案があり、また審議会などでも「回遊性」を重視する意見が出ていることから、デザインマンホールのみならず、ピアノなどの音楽やアートを含めたさらなる回遊施策の必要性についても要望をしました。 [民泊トラブルは把握できているか]民泊については東京都が管轄しているため、武蔵野市に具体的な権限があるわけではありませんが、まちづくりの中で大きな影響を与える可能性のあるものであり、トラブルの未然防止に取り組む必要があると考えています。 旅館業に対する条例改正などを行ってきた中で、そこにも民泊の文字はなく、実際にどうなっているか、よくわからない状況です。特に吉祥寺においては事例も見られるようになってきており、適正な形での運営やトラブルの防止へ動いてもらいたいと思います。 [災害時の対応に向けた準備強化]100以上の自治体や団体と防災協定を結ぶ武蔵野市。古いものは昭和55年締結などあり、結びっぱなしになっていないか確認をしました。ちょうどこの数年でこの見直しやコミュニケーションを行っているとのことでひとまず安堵。災害時に機動的にこの協定が力を発揮するためには、定期的な確認が大切です。今後は各担当課と協定先との連携が重要とのこと。ホームページの内容も更新を依頼しました。 防災訓練のやり方も大きく変わってきたのを感じており、今回は競争入札で訓練に委託事業者を入れたとのこと。自衛官OBの方々がメインとなる事業者だったそうで、かなり厳しいコメントももらいながらよい訓練ができたとのことでした。プランAしかない状態を脱するため、プランB、C…と多様な準備を行っている最中だそうです。 [カーボン・オフセットの目的説明を]武蔵野市が鳥取県と協働して森林整備を促進し、カーボン・オフセット(温室効果ガス削減)の取り組みを行ったというもの。森林環境贈与税を活用した事業ですが、そもそもこの国税に対する懸念も言われる中、なぜこの取り組みなのかということをきちんと伝えないといけないのではないかと提案しました。 事業の広報において、「武蔵野市の公用ガソリン車約48台が排出した二酸化炭素の埋め合わせ」と表現されていることによって、本当にこれで良いのか?と。環境施策は価値観の分かれるところであるため、丁寧な広報が求められます。 [下水道事業会計の精査]監査の指摘の中で、固定資産の計上漏れについて課題を解決するよう書かれており、深掘りをして質問したところ、過去の手続きフローにおいて漏れが発生し100件以上の計上漏れがあることがわかりました。 氷山の一角として捉え、このようなことがないように工夫を重ねていかなくてはなりません。 以上、決算特別委員会の中での質問をピックアップしてお届けしました。総じての意見を述べる「討論」を10月1日の本会議で行います。終了後、また原稿をアップしますのでぜひご覧ください。

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2024決算まとめ①|武蔵野市議会レポート

こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆です。武蔵野市議会では、9月の19日から26日まで、決算特別委員会がひらかれ、2024年度の決算について集中的に審議が行われました。 ・詳細な資料などはこちら(市ホームページ) 私も委員として参加しましたので、簡単にどのような質問をしたか紹介します。4日間で分野ごとに順番に質問をしていくのですが、私の持ち時間は1日20分(答弁は含まれない)。どう聞くかで議論の深さが変わるので、計算しながら展開をしていきます。 まずは行財政的なところやこども関係です。 [決算全体のテーマ]全体として、「何をして何をしなかったのか、優先順位付けや予算配分の考え方の変化について問う」として、コロナ禍からのシフトを大きなテーマに置きながら質疑を展開しました。 コロナ禍が落ち着いたと思ったところで大きな影響をもたらす物価高騰の流れ。武蔵野市でも実際に事業の延期や見直し、優先順位の変化にも繋がっています。 [歳入である税の分野について]市の収入である税については、安定的で高い水準が保たれていますが、法人市民税が景気の回復とともに増加する一方で、中小企業にとってはそのような状況ではまったくないのではないかと指摘。 また、路線価の上昇(前年度比6.6%増)にともない固定資産税も2.9%増加しているものの、個人市民税とのバランスも考えていかないと長く住み続けることができず、流出に繋がってしまうのではないかという課題感を共有しました。 キャッシュレス導入により税の徴収事務は効率化されているとのこと。市が手数料を負担するという影響は出ているものの、そこまで大きな負担には至っていないとのことです。 ・令和6年度決算等審査意見書はこちら [教育費の規模感について]また、中学校費が前年度比198.7%増というように、学校の建て替えが大きな影響を及ぼしている一方で、こうした改築事業が入ることによって教育事業そのものの金額の傾向が見えづらくなることや、やたらと教育費が高く見えてしまうことによる影響についても考えて表現をしていってほしいと依頼。 学校は教育活動としてだけでなく、地域の核であり防災にも役立てる施設であり、多目的なものですが、どうしても予決算ではすべて教育費に含まれてしまうために全体の中で相当大きな配分をしていると見えてしまいます。 子育て世代が少なくなりこどもが減っている中でもはやこどもはマイノリティであり、教育にこんなにお金がかかるのはおかしいと言われることもある。そういった懸念や、庁内での予算の配分においても、そのような見え方で課題が出てくるようなことはあってはならないという思いから質問をしました。 [こどもたちへのアプローチ強化]関連してこども関係ではまず「子どもの権利擁護センター」ができ、こども自身、保護者からの相談に対応できている旨がわかりました。学校との連携もできているようで、教育委員会側としても学校との調整役になってくれている、またこどもたちの意見表明に繋がる取り組みなどにも繋がってきているといった成果が報告されました。事業の初年度のため、今後ますますよい事例が出てくるものと思われます。 学校では外国にルーツのあるお子さんも増え、日本語指導の相談も増加傾向。拡充や実施場所の検討なども提案しました。また、家庭と子どもの支援員の常駐型が増員となり、学校の中での居場所というのが増え、しっかりと運営されているようです。 学校に行きたくても行けない、例えば起立性調節障害のようなお子さんもいることから、学校ごとの居場所だけでなく市全体でひとつのオンラインでの居場所をつくるなど考えてみてもいいのではとお伝えしました。メタバースの試行事業なども行われているため、今後の発展を望みます。 [学校施設や教育活動の支援]物価高騰などの波は学校にも当然に押し寄せており、また中学生議会でもたびたび空調や給水機などの要望が出ていることから、学校がそれぞれの課題解決に使える学校裁量予算の拡充をお願いしました。やはり物価高騰の影響は受けているとのことで、この学校裁量予算だけでなくさまざまなところで工夫をする必要がありそうです。 施設整備についても建て替えの議論に待ったがかかった状態で、老朽化していく部分をどうするかという課題が残ります。待っている間にこどもたちはどんどん卒業してしまいます。加えて、施設の中でメンテナンスが置き去りにされてきた校庭についてもそのままにせず、きちんと点検をして補修をしてほしいと思います。 また、武蔵野市の魅力的な教育が伝わるよう、学校ポータルサイトのリニューアルやSNSの活用についても要望しました。「選ばれる学校」となるには、やはり発信も大切です。非常に充実した発信が行われているのに、見てもらえるツールを使わないのはもったいないので、改善を望みます。 [産後の支援強化]産後ケア事業については、予約の取りにくい状況について重ねて質疑。今すぐ助けてほしいという状況に対しても、助産師会の協力などを得ながら対応している状況がわかりました。予約状況の見える化などを通じて見通しを立てられるようにし、さらに利用しやすい状態へ繋げていってほしいと要望しています。 [世代間ギャップへのアプローチ]男女平等施策において、データに基づいた施策の展開をお願いするとともに、性別というよりも親子といった世代間での価値観の違い、社会背景の違いについて理解できるような取り組みを増やしたほうが、効果が出るのではないかと提案しました。白書などを読むと「親から逃げたい」といった理由で地方から東京へ移住するという事例もよく見られます。相互理解という意味においては世代に着目するのもひとつではないかと思います。 ・男女共同参画白書はこちら・東京都の女性活躍施策データ集はこちら [保育現場への支援]保育所に出ている補助金の中で、性被害防止や安全対策のものについても触れました。度重なる痛ましい事故や事件によって、こうした補助金が国から出てきているものと思われます。パーテーションや簡易更衣室、熱中症対策のテントなどにも活用されており、こうした取り組みによってこどもたちがきちんと守られるようにと切に願います。 また、保育現場での事故情報についても、この前の年度まで2年連続で起きていたおさんぽ中の置き去りについては0件となっていて、良かったです。あってはならないことですので、改善をし続けてほしいと思います。 [子育て世代の所得制限撤廃]先日の一般質問でも取り上げた子育て世代の所得制限撤廃については、放課後等デイサービスを例に挙げて具体的に質疑を展開しました。年間5万円程度のところから一気に44万円超になってしまう。国の制度とはいえ、こうした状況に目を向けて市独自の支援を考えてほしいと訴えました。 児童手当の所得制限があったコロナ禍当時、所得制限に引っかかっているのは武蔵野市の子育て世代のうち約4割という答弁が当時の議論でありました。そこから考えれば労務単価の上昇もあり、さらに割合として増えていることも考えられます。昨今の日本の状況からして働き控えが起きるような所得制限のしくみは撤廃、見直しをすべきです。武蔵野市からも声をあげていってほしいと思います。 [こどもの交通事故防止のために]こどもの交通事故が増えている傾向にありましたが、この年度は少し落ち着きを見せたとのこと。とはいえ市全体の事故は増えており、特に自転車がかかわるものが多くなっているとのことです。 小さい頃からの交通ルール徹底が大切だということでしたので、武蔵野市にはない交通公園の整備や、1歳児になる前にヘルメットを配布しこどものヘルメット着用率100%を目指してほしいといったことを要望しました。 まずは行財政のところからこども関係を紹介しました。長くなってきたので、市の広報や産業振興、防災などは次の記事に続きます。

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決算審議が始まりました|武蔵野市議会レポート

こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆です。武蔵野市議会では9月22日の週、決算特別委員会がひらかれています。 今回の決算審議における質疑の大きなテーマは「何をして、何をしなかったのか」ということです。コロナ禍においては、事業の中止や延期といったことが目立ちましたが、今回審議する2024年度(令和6年度)はその影響からようやく脱したタイミングとも言えます。 市においてどのような基準、価値観を持って、予算の配分・優先順位づけを行っているかを問いたいということです。 計画が進められる中で予算から外れたものとして、ひとつ大きな事例があります。公立保育園2園の建て直しについて延期の方針が示されたことです。理由は以下の通りで、コロナ禍の影響ではありません。 その一番の大きな理由としましては、近年の物価高騰の影響及び建築業界の人材不足など社会経済情勢の変化により、仮設園舎の建築について、建築費用が高額となることから、市民の皆様への十分な理解を得ることができないため、また2番目に、建て替え時期を延期することにより、今後の人口の推移及び保育需要の動向を見据え、本園舎の建物規模、定員の見直し及び地域子育て支援拠点の整備について検討を行うことができるためとしております。 武蔵野市議会 文教委員会(2025年2月4日)議事録 これまでの武蔵野市は計画行政を重視し、着実に事業に取り組んできたと思います。今回の延期がそれを無視したものであるとは思っていませんが、計画策定後の大きな方針変更であり、これまでと違うなという印象を受けたものです。 事業が行われるにあたっては、たいていの場合計画が策定され、庁内で担当から予算の要求があり、財務や企画調整の部門で審議され、予算書に載り、議会で予算が承認、そして執行するという大きな流れに乗る必要があります。 この延期については計画の審議においては進んできているものの中で、実際に予算を付ける段階で変更になったものであり、なかなかに珍しい事案でした。 がしかし昨今のもので言えば、保健センターの増改築について議会側で見直しを要求したものもあり、こうした社会情勢の変化による変更自体は増えてきているようにも思います。 一方、年度の途中で突然組まれる補正予算で出てくる新たな事業というものもあります。 最近ではトイレトラックの購入事案について、あまりに検討が足りていないのではと指摘したこともあります。 庁内での予算要求のフローで丁寧に審議されてきたものと比較して、少々そのプロセスが曖昧なのではないかと感じていることもあり、こうした事業の優先順位付け、庁内での議論のフローが少しでも見える化できないかと質疑してみることにしました。 初日の総括質疑、監査委員を含めた質疑時間の中でも上記の大テーマに触れ、価値観の部分を含めた議論をさせていただけたと思います。これまでの時間をかける計画行政の手法も、変化を求められています。私たち議会でも、質疑、指摘をするタイミングを考えていかなくては、結局もう遅いということになりかねません。 どういうかたちで情報交換をしていけばいいか、プロセスを見せながら議論をすればいいか、職員の方々にとっても考える機会になっていれば幸いです。 その他、法人市民税や固定資産税の分析、内部統制制度、基金管理の運用体制整備などについて質問しました。 2日目となる9月24日から3日間は、各分野別の質疑が中心に行われます。事業をピックアップしながら、大きなテーマにも触れつつ質疑を展開できればと思います。 ・決算特別委員会のスケジュールや資料はこちら(市HP)

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2022年度の決算審議|武蔵野市議会レポート

こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆です。 ▼決算特別委員会での審議 例年9月は前年度の決算についての集中審議が行われます。 今回は令和4年度ということで、コロナ禍3年目。緊急的な施策とともに、さまざまな事業がようやく前に進められるような状況になっていった年でもありました。会派ワクワクはたらくからは私が委員として審議に参加しました。質疑の際に述べた主な意見を紹介します。 【市が行っているサービス、事業の精度を高めるために】 施策の全体的な考えとして、例えばサービスの使用率が低いのは需要がないのではなくて知られていないのではないか?あるいは行きたいけど行けないとか、制度の狭間に落ち込んでいるとか、どこか使い勝手の悪いところがあるのではないか?という視点を持ち、「疑う」ということをしてほしい。 【広報のさらなる工夫を】 ①中高生が市の情報を取りにくいという声がある。保護者を通じてではなく自分で情報を取る世代。媒体含め工夫してほしい。 ②縦割りでの事業別広報ではなく、例えば公共施設なら公共施設、まちづくりなども含めて一体的にPRをするとわかりやすいのではないか。 ③情報公開とその後の審査請求においては大変に時間がかかる。市民の知る権利の保障、透明性の高い姿勢運営の実現のため、広報と連動させて市民の「知りたい」にタイムリーに応えてほしい。 【安全性を高める取り組みを】 ①保育現場での重大事故、不適切保育などについてデータをいただいた。骨折や公園への置き去りが発生しており、しくみの部分からの改善が求められる。 ②吉祥寺駅周辺での客待ち行為などへのアプローチがいたちごっこになっている。市としての強いメッセージが必要。また、全市的に治安の向上を追求してほしい。 ③公共施設などの更新を多数行っていくにあたり、建築指導課などのチェック体制が重要になってくる。道路陥没でも不安がある。ベテラン職員のノウハウ継承もお願いしたい。 【データの積極的な活用を】 ①ゴミの組成分析を継続して行なっているが、そこからわかっていることは分別が正しく行われていないということ。LINEで分別について聞いても的確な答えはない。ユーザー目線に立ち、地道な改善を。 ②健診結果が悪化傾向にある。コロナ禍でのライフスタイル変化も考えられるが、個人に対してだけでなく全体的な取り組みにもデータ活用を。 ③ふるさと応援寄附では11.4億もの住民税が流出している。寄附された3600万円においてもその約半分は事業実施のための手数料など支出になる。都内からの寄附が多いことなどニーズ捉え、返礼品の拡大を。 【適切・的確な対応を】 ①学校に行けない、行かないこどもたちにとって、ICTの積極的活用を再度お願いしたい。また、起立性調節障害といった症状がある場合もある。こどもも保護者も含めて、医療など専門家との連携を欠かさずに。 ②特別支援学級の教員は児童生徒の人数により配置されることはわかっているが、その教員数が1名である場合引継ぎや特に新任時のフォロー体制は必須である。介助についても専門人材によるサポートなど検討を。 ③武蔵野市開発公社が管理運営するF&Fビルの5階フロア名がずっと「ママ&キッズ」であることについて、時代に合わせ変更を検討、委託先などとも連携して早期に対応してほしい。 【組織的視点での向上を】 ①学校においては市講師などさまざまな施策を追加していただいているが、それにより組織が大きくなる。情報連携などについても業務として定め支払いをし、現場が組織活動を取りやすいようにしてほしい。 ②例えば孤立防止対策について福祉×産業振興という視点で事業者のコミュニティを巻き込むといった、庁内での横断的な連携体制が求められる。経営サイドからさらなる可能性の模索に努めてほしい。 ③採用について、特に技術者の獲得が年々厳しくなってくる。武蔵野市で働くことについて広報の工夫もしていただいているが、定着についてもさらに取り組み、安定した組織づくりをお願いしたい。