イベント開催報告と武蔵野市の要チェック計画の紹介
こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆です。
リクエストいただき急遽1/8に開催したイベント「みんなで書こう!武蔵野市のパブコメ」ですが、なんと9名もの参加があり驚いています。ご参加ありがとうございました。
もっとああすればよかったなど、準備不足も反省しているところですが、ご参加いただいた皆さまのおかげでコミュニケーションも活発に行われ、今後のイベントにつながる第1回目になったと思っています。
初めてパブリックコメント(意見募集)の提出に取り組むという方が多く、それ自体にはものすごく手ごたえを感じているところですが、何をどうすればいいのかということを話しているとかなり遡っての情報収集が必要だったり、前提を理解したうえでどう提案するか考えないと実現可能性が低くなってしまうかもしれなかったりと、なかなか最初はハードルが高いなぁと感じました。
確かに私自身、議員になってからはもうひたすらに勉強勉強という感じで、いまだすべてのことが分かっているとは言い難い状況です。ベテランの議員さんたちはすぐ数十年前の話をさらっと出されることも多く、そこまで遡っての情報収集は至難の業…
ひとまずのところ今回のパブコメ(文化施設・コミュニティセンター・市民活動)に関連する主な情報を以下まとめておきたいと思います。ちょっとずつで良いので、心折れないで読み進めてください…(これでも全部じゃないのですがひとまず…)
基本のき!「第六期長期計画」
武蔵野市の計画は10年ごとの長期計画がベースになります。そのため、まずはここからチェックを。長期計画を作るにあたっては、かなりの時間と労力が割かれ、市民参加も多数の機会行われています。
中間のところで長期計画の調整計画が検討され、後半に向けての見直し作業もあります。ちなみに今年はその年にあたっていて、これから第六期長期計画の調整計画が議論される予定です。
施策の方向性の確認だけでなく、後ろのほうには財政のシミュレーションなども参考として掲載されているので、今後のイメージも掴みやすいかもしれません。
まずはちょっとだけ…という場合には概要版もおすすめです。
▼第六期長期計画の市ホームページ
http://www.city.musashino.lg.jp/shisei_joho/sesaku_keikaku/kihonkoso_chokikeikaku/1026874.html
市の運営ルール「自治基本条例」
自治体の運営についての基本的なルールが定められています。今回、住民投票条例の検討においても、その根拠条例として注目を集めました。
長期計画とはちょっと毛色が異なり、市政運営のルールという位置付けなので、行動指針のようなイメージが合うかなと思います。
▼自治基本条例の市ホームページ
http://www.city.musashino.lg.jp/shisei_joho/sesaku_keikaku/kikakuseisakushitsu/1014533/1027065.html
ハコモノのことなら「公共施設等総合管理計画」
今回は文化施設やコミュニティセンターの整備についてのパブコメが行われていますが、そのもととなるのが公共施設等総合管理計画です。
公共施設全体のことを考えて作られている計画なので、大きな方針としてどうなのか、全体的にどんなタイミングで更新時期が順番にやってくるのかなど、広く情報を取ることができます。
市ホームページにも「近年における少子高齢化の進行に伴い、生産年齢人口の減少により税収の増加が望めないことや社会保障関連費が増加することなど、将来は厳しい財政状況になることが予測され、すべての施設をこれまでどおり整備・更新することは困難であると予想」とあるように、今後の公共施設を考えるうえで大切なベースとなる考え方が提示されています。
▼公共施設等総合管理計画の市ホームページ
http://www.city.musashino.lg.jp/shisei_joho/sesaku_keikaku/kikakuseisakushitsu/1007707/index.html
いかがでしたでしょうか。疲れちゃいましたか…まずはちょっとでもいいので、ぜひ順番に見ていただけたらと思います。
また、例えば今回の文化施設の中でも特に注目されるのが吉祥寺の公会堂かと思いますが、吉祥寺の公園口エリアについては面的な整備を行うという方針が示されており、交通広場の件など含めて公会堂も大きなキーになるとされています。
とはいえ現在抱える課題もあり、今どうすべきか、全体としてはいつ頃どう進めていくべきなのかなど、深い、それでいて効果的な議論が必要です。
そうした「まちづくり」とも公共施設の整備は大きくかかわるものであり、それを考えるとまずは長期計画でまちづくりについてもチェックしていただき、そのうえで吉祥寺については吉祥寺グランドデザインやNEXT-吉祥寺といった各種計画、また三鷹北口についてもこれからの方針策定に向けた考え方というものが示されています。
また見るものが増えた…という感じではありますが、1つずつ見ていくと今後のイメージが少しずつ見えてきて、アイデアも浮かんでくるかもしれません。最初だけちょっと大変ですが、こちらもさまざまイベントなど発信を続けていくので、そうしたところで情報を得ていただき、パブリックコメントなどの提案に繋げていただければ幸いです。
今回募集中のものは1/14締切です。
▼パブリックコメントの市ホームページ
http://www.city.musashino.lg.jp/shisei_joho/public_comment/boshu/index.html
なお、パブリックコメントを実名で提出することに対しての不安が私のところにも寄せられていますが、もし個人情報が悪用されるようなことがあればそれは大変な問題であり、それこそどこの企業であっても何かそうしたことがあれば社内あるいは外でも処分が下るのと同様、大きな責任が問われることになります。
イベントに参加してくださった方でもう何年もパブコメを出し続けているという方がいましたが、その方からも「今まで悪用されたと感じたことは一度もない」という心強いコメントがありました。もし何か問題があった際にはきちんと手続きをして責任を問うことになりますし、そうした制度は用意されています。
最初の一歩としてはさまざま不安なことがあるかとは思いますが、自分たちが暮らすまちのこれからのために、思ったことやアイデアなどがあればぜひパブコメというツールで提案していただいて、すぐに実現はしなくとも、次に繋がる材料として提供していただけたらと思います。
議員としても公開されるパブコメは非常に学びになるものです(議員としてもどこの誰が書いたものかはもちろん分かりません、コメントだけが公開されますので)。箇条書きのような形でメールでも簡単に出せますので、ぜひ送ってみてください。