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こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆です。約1ヶ月間にわたる定例会が終わりました。最終日の今日は、決算の認定について、各会派等が意見を討論として述べ、可決しました。今後の事業執行に役立ててもらえるよう、引き続き行動していきたいと思います。

以下、本会議での私の討論原稿をそのまま掲載します。

会派ワクワクはたらくを代表し、令和6年度、2024年度すべての決算認定に賛成の討論をいたします。

今回は冒頭、市の事業の優先順位付けや配分について、コロナ禍から基準が変わってきたのではないかという視点をお伝えしました。事業の中止といったことが続いたコロナ禍から、今度は物価高騰などの影響を受けて事業自体の延期や見直しがなされるようになり、またそのスピード感も求められるようになったと思います。このことは市の事業への取り組み方自体を根本から大きく変え始めていると感じています。

委員会審議では、チェック機能の大きなひとつである監査による審査意見を取り上げるシーンが多く、その中で特に健康福祉分野での予備費の充用についてや、下水道事業での固定資産計上漏れなど、手続きのフローにおけるミスがいくつもあったことで、深掘りされることとなりました。

処理として違法ではないにしても、こうしたことは氷山の一角です。ミスをしない人はいないので、おそらくミスが出ることは今後もあると思うのですが、トライアンドエラーで前進しつつ、大きなミスやトラブルは防止していく、リスクマネジメントの低減にあたると思いますが、走りながらよりよい状態を目指していくということが必要になります。

その過程において地域や専門家の方々、私たち議会など、多様な目や手を入れていくことで、チェック体制も強化されていくはずです。その分、多角的なコミュニケーションが多くなりますが、ここをコストと捉えるか、事業へのポジティブな効果をもたらすものと考えるかでモチベーションも変わります。市民の意見を聴くためのツールも増えてきましたが、それ自体が広報されていない課題もあります。効果的に活用し、意見交換、情報共有を進めていただきたいです。

これから、第7期長期計画の策定に向けて、武蔵野市自体が大きく動いていく期間に入っていきます。昨今の日本の情勢を見るに、行政が考えていることが誤解はたまた曲解されて伝わったり、ボタンの掛け違いからすれ違いを起こしたりすることによって、大きなトラブルに発展し、本来の目的を達成できないばかりか、大変な労力をかけて収束を図らなくてはならないといったことが全国的にトレンドとなっているように思います。

こうしたことを受け丁寧なプロセスが求められる一方で、時代の変化に伴って、事業を進めるにあたっての熟議・熟慮をするための期間はこれまでに比べて短くなっていくと思います。その時間がより濃く深いものになるように工夫いただき、着実な事業執行をお願いしたいと思います。

以上、決算にあたりご尽力いただいた皆さまに感謝申し上げ、賛成の討論といたします。