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策定委員会との意見交換|武蔵野市議会レポート

こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆です。 12月25日、長期計画調整計画の二次調整計画策定について、有識者や市民で構成される策定委員会と市議会との意見交換が行われました。 二次調整計画は主に小美濃市長の公約実現を早急に行うためのもので、論点を絞って協議されてきました。 今回も会派ごとに順番にお話するスタイル。持ち時間はひとり10分のため、会派ワクワクはたらくは20分です。 策定の途中途中で何度も行っていただいているものであり、私としては専門的知見を披露していただけることからも毎回お話できるのを楽しみにしています。 こちらから論点を絞りながらお話し、回答をもらいます。 学校改築については常に見直しを続けるべき、高齢者だけでなく全世代が市の担い手になれるようにすべき、機能の地域偏在を解消すべきといった、いつものポイントではありますが、次期長期計画策定に向けた頭出しの意味も込めて、お話をさせていただきました。 委員の方々にはいつも前向きなコメントをいただき、感謝しております。問題を提起し、共有する場として、今後も議論させていただきたいと思います。 委員の皆さまにおかれましては、急な延長戦のような機会になった二次調整計画の策定でしたが(任期途中で市長が変わったことによる影響)、お忙しい中ありがとうございました。

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映画「小学校~それは小さな社会~」を観て|活動レポート

こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆です。議員コミュニティでこれは観たほうがいい!というおすすめがあり、ちょうどアップリンク吉祥寺で上映中(2024年12月26日まで)の「小学校~それは小さな社会~」を観てきました。 UD Castというツールも使われており、英語での字幕や視覚障害への対応も同時に行われているようでした。 世田谷の公立小に1年間密着し、主に1年生と6年生のこどもたちの日常がたくさんフューチャーされています。また、ほぼ観ることなどできないような、先生方の会議風景など、非常に興味深いものです。 今の小学校を知り、未来の教育を考えてほしいという監督の想いがこもった作品。ナレーションもなく、生の映像と音を通して、私たちが考えるきっかけをもらえる、そんなドキュメンタリーです。 保護者や教育にかかわる皆さんに、ぜひおすすめしたい映画となりました。 公式サイトhttps://shogakko-film.com YouTubeでの予告編https://youtu.be/P9O5TcFr-zQ

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武蔵野市都市計画審議会に出席|武蔵野市議会レポート

こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆です。担当となっている、都市計画審議会に参加しましたので、概要だけになりますがメモをアップします。 ▼委員長の互選 推薦により、邊見委員(東京都都市づくり公社)が選出された。 ▼都市計画生産緑地地区の変更(付議) 3件の削除などにより、23.65haから23.4haに。結果、承認。 ①相続による買取申し出(吉祥寺北町4丁目) ②都が公園用地として買取(桜堤3丁目・小金井公園内) →法の趣旨にかなう事例。計画案の中で小金井公園の用地になることを明記して、履歴わかるようにしたほうがよい。(竹内委員) ③グループホーム用地に(境南町4丁目) ▼都市計画道路の変更-武蔵野市決定(付議) 2024年1月から準備してきたもの。前回の都市計画審議会で原案を諮問した。武蔵野プレイス横の、西側が寺院のところを歩行者中心に。結果、承認。 ・主な内容 3・4・27号線→区画街路7・4・2号線へ 市道291号線→幹線街路へ (交通量にはあまり変化がない見込み) ・変更理由 周辺環境の変化により実態に即した変更を行う。 ①武蔵境駅周辺における歩行者中心のまちづくりへの方針転換 ②武蔵境駅周辺の道路整備の進捗 ③nonowa改札の新設による歩行者需要の増加 ▼都市計画道路の変更-東京都決定(諮問) 3・4・3号線(井ノ頭通り)について、都方針を発端に、優先整備路線として選定しなかった路線の検討が行われ、拡幅整備の有効性の検証対象に一部が位置づけられた。西久保1丁目から2丁目のあたり。 評価幅員16m以上あったことから、20mの計画から現道合わせの計画変更に。ただし、交差部における隅切計画は安全上の理由で継続したことから、一部制限がかかり続けるところもある。 上記について都に対し、意見なしという回答でよいかという諮問。本日の審議会を経て、東京都の都市計画審議会で付議される。 なお、市における沿道の用途地域の変更は、すでにこれに合わせた土地利用がされているため行わない。 ▼武蔵野市用途地域等の指定方針及び指定基準の改定 2月の審議会で報告のあったものの修正。

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期末手当についての議案審議|武蔵野市議会レポート

こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆です。第4回定例会が無事に終了しました。 最終日の今日は議決の日ということで、特に今回意見がわかれた期末手当の議案についてまず報告します。 今回提案された期末手当の議案において、会計年度任用職員(1年更新の職員)の期末手当の考え方についてさまざま議論が紛糾し、共産党会派から修正案が出されるに至りました。修正案はMAXの月数に向けて段階的引き上げに2年かけるというのを、1年に前倒しするというものです。 これについては、過去のベースアップの経緯、常勤職員との逆転現象についてなどが課題とされ、会派としては反対しました。早急な全体の見直しが重要と考えていますので、会計年度任用職員の方にとって目先の部分での利益をもたらすことはできないところでありますが、全体としての改善に向けてご理解を賜れればと思います。 ・結果 修正案否決 賛成11/立憲6、共産3、むさしの2 反対13/自民5、公明2、維新2、ワクはた2、会派に属さない議員2(小林、下田) 以下、考えを述べた討論原稿です。 ▼討論 ワクワクはたらくを代表し、120号から124号までの原案に賛成、121号に対する修正案には反対の討論をいたします。 総務委員会また本日の質疑において、多様な議論がなされたと思いますので、ポイントを絞ってお伝えしますが、まず今回のような修正案が出されるに至ったプロセスにおいて、そしてこれまでの市の対応について、足りないところがあったからこうなっているのだというように認識をしています。 私たちが提案するいつものリスクマネジメント、そして最近で言えばハインリッヒの法則、かもしれません。今回市はこの流れを受けて、一定の危機感をお持ちであると、答弁などから感じているところです。 会計年度任用職員については労働組合がないということが何度も指摘されていますが、待遇改善、働き方改革といった取り組みに際し、どれほどのコミュニケーションが取れていたのかというのは、課題としてきちんと捉えるべきであると思います。 さまざまな職種の方が多様な現場で働いていることから、状況も、持っている情報もそれぞれに違い、足並みをそろえるのも大変です。そもそもこれだけの幅広い職種の方が、同じ枠組みで働いているということ自体が、構造的な問題なのだろうとも考えています。 このことをとらえ、上長との面談というだけでなく、働く環境の改善については、市として何かしらの場づくりが必要なのではないでしょうか。今後職責など役割の整理などされるとのことでしたので、その際には必ずやコミュニケーションを大切にし、実態を丁寧に把握したうえでの改善を求めたいと思います。 このような状況の中、修正案に反対をしたのは、全体にとって根本的な解決に至らないと考えたためです。先ほどの質疑の中で、報酬月額の引き下げについては現状は考えていないというお話でしたが、財政上の理由でということを差し置けば全体の調整の中で可能性として否定しきれないこと、また全体にとっての影響などの整理がなされていないことが理由です。 組織への影響として、単に金額を上げるだけで終わりましたということにはならないと思っています。全体で鑑みれば、モチベーションが上がる人もいれば下がる人もいるのではないかということです。 確かに、1年ごとに更新について考えなくてはならない方々にとって2年待ってくださいというのは目の前の部分で酷なところもあるとも思いますが、どこに優先順位を置くかというのは、対象の方々の中でも、価値観によって分かれるものと思います。 本来はこうした要望の優先順位などを検討して交渉するのが組合なのだと思いますが、今はそうしたものがありませんので、前提としてできるだけ不利益変更になるようなことは避ける必要があるというのを私たちの優先事項としました。 現状についてこれまでの歴史的経緯からベースアップが行われてきたこと、また、昨今の状況からすれば本来は手当の部分ではなく報酬月額のアップをしていかなくては今いる方の更新も、新規の採用も立ち行かないことも鑑み、まずは原案のスケジュールで進め、そもそもの改善がなされることが望ましいと判断しました。 全体の整理がなされ、結局のところ全体の待遇が良くなったというのが、本来望まれる「実利」であると思います。これについては市も改善について同じ方向を向いていると受け止めていますので、必ずや早期の実現をお願いしたいと思います。 完璧な会社組織というものは、私はないと思っています。だからこそ常に改善をし続けるものです。これはお金のことだけではありません。改善が行われているのだという実感を、きちんと持っていただけるようにすることが、働き続けるモチベーションに繋がります。 すぐにできること、時間のかかることがあると思いますが、適宜職員とのコミュニケーションを大切にし、先日の一般質問でもお伝えした熱意ある人が武蔵野市に集まるように、皆が働きやすい、働きたい職場環境づくりに取り組んでいただくことを重ねてお願いし、120号から124号までの原案に賛成の討論といたします。 ▼定例会資料などはこちらhttps://www.city.musashino.lg.jp/shigikai/kaigi/1001139.html

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文教委員会まとめ(2024/12/11)|武蔵野市議会レポート

こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆です。 委員として出席した、文教委員会(2024年12月11日開催)における主な議論について紹介します。 ▼議案・0123吉祥寺・0123はらっぱの指定管理者の指定 ・自然の村の指定管理者の指定 ・武蔵野プレイスの指定管理者の指定 ・体育施設の指定管理者の指定 ・吉祥寺図書館の指定管理者の指定 今回の議会ではさまざまな施設に関する指定管理手続きが行われています。休館日の設定について、プレイスと吉祥寺図書館であればなぜ水曜から変わらないのか、これまでもさまざまなところで意見が出ていることから質疑しました。 図書館としてのアンケートではそれほどニーズ高いとは捉えていないとのことでしたが、青少年の居場所としてのアンケートでは、水曜日の要望が出ていたと認識していることから、図書館に求められている機能の変化とともに捉え直してほしいことを要望しました。 他の議員から0123の土日運用についても質疑がありました。 また、自然の村については、最近はひたすらに熊の話なわけですが、電気柵などをつけるという対策が決まり始めている中で、自然というものをどう捉えるのか?という疑問を率直にぶつけさせてもらいました。 リスクマネジメントではあるものの、自然の中での体験活動というものをどう捉えるのか、議論が必要だと思います。 ・五中備品買い入れについて ・五小解体工事請負契約について 入札の結果が特徴的だったこともあって、多くの質疑がなされました。備品買い入れについては10社指名したものの1社入札、解体工事は工期を優先するために予定金額を公表した結果8社が同額でくじで決定となりました。どちらもそうあることではないようです。 入札についてはこれまでもかなりの質疑があり、どうすれば公平性や透明性を高められるのか、課題となっています。物価高騰などもあいまってより難しい状況にあります。 ・補正予算 保育施設や幼稚園に対して、都の補助金も活用しての物価高騰対応臨時金が給付されます。また、国と都からの補助金に市もさらに補助を加えて、保育施設に対して性被害防止対策の推進がなされるとのこと。外部からの視線をカットするパーテーションやカーテン、内部向けのカメラ設置などに利用できるそうです。 そして目玉として出てきたのは、私立国立小中学校に通うこどもの保護者に対して、物価高騰対応としてのデジタルギフト1万円分が支給されるということです。発端は市立小中学校における給食費無償化の議論の中で、対象外のこどもたちはどうするのかということでした。 がしかしそうするとこうした臨時給付を何度もしなければならないことになるため、今後どうしていくのかは考えなくてはならないと思います(今回の予算規模2600名分で事務費含めて約3500万円ほど)。 デジタルギフトの中身については業者が決定しないと確定しないとのことでしたが、せっかくやるのであれば市内産野菜などに使える引換券事業がすでに子育て支援事業としてなされていることを鑑み、ぜひそうしたことも視野に入れてほしいと要望しました。 ▼行政報告 ・市立保育園の給食食育振興財団への段階的委託について 2025年4月から委託を想定していたが、調理員の雇用意向調査の結果、人員不足により4園同時ではなく段階的委託にする(2025年4月から吉祥寺保育園・境保育園、2027年4月から南保育園・境南保育園)。 ・総合体育館の大規模改修基本設計について 概要版にて説明あり。さまざまな箇所でリニューアル、一番の課題は16ヶ月もの休館か。 以上、文教委員会まとめでした。本会議での議決は12月18日に行われます。

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今回の一般質問を振り返って|武蔵野市議会レポート

こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆です。 12月5日に一般質問をしました。今回のテーマは3つです。 ①持続可能な「支え合いのまちづくり」実現のための人材の考え方について ②ICT活用や広報力向上の取り組みについて ③投票率向上の取り組みについて まず、①持続可能な「支え合いのまちづくり」実現のための人材の考え方については、今年市議会で特に話題になったと感じた「人材不足」や「待遇改善」についての検討を後押しするべく、第一テーマとして取り上げました。民間同様、公務員の分野においても人が足りないということが大きな問題となっています。 どうしても人対人の業務が多く、でもだからこそやりがいも大きい仕事であると思います。一方でカスタマーハラスメントについて今回別の議員が質疑していましたが、大変なことが多いというのも事実です。 武蔵野市が目指してきた「まちぐるみの支え合い」というキーワードを出しながら、熱意ある方が集まってくださるよう、より一層の工夫について市長とディスカッションすることができました。 武蔵野市のYoutubeで配信されている、学校用務員の方々の合同研修動画や、職員の方々による武蔵野市で働く理由紹介動画など、例に出させていただきましたので、ぜひあわせてご覧ください。 https://youtube.com/@citymusashino?si=aRYv30cmUBw7kGzV ②ICT活用や広報力向上の取り組みについてでは、広報戦略アドバイザーが就任されたことを受けて、これまで以上のブラッシュアップが進んでいるはずと期待を込めて質問しました。 特にホームページの階層がわかりにくい問題については、すぐにできることから始めてほしいと要望し、また市民意見交換会の告知についても十分な余裕や告知の工夫などをお願いしました。 今もこどもプランや長期計画関連のパブリックコメントが募集中、また自転車利用のアンケートも実施されています。ぜひご参加ください。 https://www.city.musashino.lg.jp/shiseijoho/ikenboshu_enquete/index.html 最後に③投票率向上の取り組みについてでは、先日の都議補選の投票率が39%と低かったことから、来年の各種選挙に向けて振り返りを求めました。期日前投票は前回とさほど変わらなかったものの、当日の投票が前回日で65%と大幅に下がったことがわかり、その原因分析もお願いしました。 来年に向けての新たな取り組みとしては、不在者投票のオンライン請求、ユニボイスの導入を検討されているとのこと。ニーズを感じながら新たな取り組みを取り入れようとしてくださっているのがわかり、この数年だけでも前進が見えています。 また、投票用紙をSNSにアップする事象が増えてきていることについても懸念を伝えました。主権者教育などを通して、秘密投票の意味なども含めて伝わると良いと思っています。 以上、今回も質疑の中でほとんどのものを前向きに捉えていただけたと感じました。激しい変化の時代の中で、スピーディーに取り組んでいただくことを願い、さらなる後押しをしていきたいと思います。 後日動画もアップされますので、ぜひご覧ください。 https://musashino-city.stream.jfit.co.jp/ 当日の読み原稿はこちらから。 https://www.honda-natsuho.info/activity-report/2147/

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農業委員会との意見交換会に参加しました|武蔵野市議会レポート

こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆です。 2024年11月25日、総務委員会の視察としてひらかれた、農業委員会との意見交換会に、委員外ではありますが参加させていただきました。 意見交換の前に実際の畑で収穫体験!大根と白菜を収穫し、その大きさ、立派さに驚きました。武蔵野市産の野菜、新鮮でとても美味しいのです。 そのあとは畑の中を見ながら、ハウスの状況なども教えていただき、途中でねずみの死骸にも遭遇…最近特に害獣対策が大変であることも伺いました。 会議室に移動後は議員からの質問に答えていただく形で意見交換会を実施。夏の暑さについてや設備投資、また野菜の適正価格とは?という大きなテーマについても議論を深めることができました。 都市農業を引き継いでいくことの大変さは、相続税への対応のみならず、設備の老朽化などからもあいまっています。農業委員と議会との連携に向けて、今後も意見交換を行っていくことを約束しました。

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臨時会が開催されました|武蔵野市議会レポート

2024年11月22日、武蔵野市議会では臨時会が開催されました。これは都議補選にともなって辞職したひがし前議員が副議長であったことから、その空席の人事を行うことを主な目的としてひらかれたものです。 下記の流れで多数の手続きを経て、最後にはこの間行われた選挙についての専決処分の議案も審議されました。 [当日の流れ]・本会議 副議長選挙→与座議員に・議会運営委員会 この後の流れの確認など(与座議員になったことにより総務委員長の交代などが発生)・総務委員会 委員長推薦→やぶはら議員に・全員協議会 都市計画審議会委員抽選→東山議員に決定・本会議 東京都十一市競輪事業組合議会議員及び東京都六市競艇事業組合議会議員指名→木崎議員に決定 議運・外環委員会の定数減 専決処分の承認(衆院選・国民審査・都議補選の補正予算) 淡々と手続きは進みましたが、選挙費用の場面ではやはり皆さんいろいろなご意見があり、急な選挙となったことに対する影響や、連続の選挙となったことでの費用の詳細など質疑がありました。 また、都議補選については投票率が大幅に下がったことを受けて、課題感の共有がはかられました。 [裏話]副議長選挙の際、たまたまですが開票立会人になったので、小林議員と2人前に出て開票作業を近くで見ていました。 すると欄外に書かれたものが1枚。この場ではこれが無効票扱いとされ、24人中23人が与座議員に投票、1人は無効票にということになったのです。 しかし休憩を挟み事務局が確認をしたところ、欄外にあっても他意がないと読み取れるようであれば有効とした判例が見つかり、結果としてこの1票も有効ということで修正がなされました。 なかなか珍しい状況になりましたが、またひとつ勉強になりました。 [今後の議会スケジュール]12月の定例会に向けて、準備が過密になっていく時期となります。来週には一般質問の締め切りがあるので、皆そこに向かって…というところ。 また11月23日には「市民と議会の意見交換会」も行われますので、ぜひ当日はお気軽にご参加ください。 13時半から武蔵野市役所にて、詳細はこちら。

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文教委員会視察報告2024|武蔵野市議会レポート

こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆です。今年も常任委員会ごとの視察が行われ、私は文教委員として10月16日~18日に参加をしてきました。今回はそのレポート記事です。 視察の概要 ・長野市:児童生徒の学校以外の居場所「SaSaLAND」・石川県:県立図書館における子どもの居場所機能・滑川市:学力向上の取り組み「科学の時間」・立山町:子育て支援策と元気交流ステーションみらいぶ 視察の詳細 ▼長野市:児童生徒の学校以外の居場所「SaSaLAND」 視察工程上、現地まで行くと時間が足りないということで市庁舎にて。 平成2年築の分校だった建物を使用している。教育支援センターとしての位置づけだが、学校とは異なるものという「感覚」の部分が重要なポイントであると感じた(勉強しなさいとかなになにしなさいとかはない)。 これだけ経費をかけて、本当に人は来るのか?という内部的な意見への対峙がまずあった。凶暴な子が来るのか、親は何をしているのかといった近隣の声もあった。こうしたことについては、担当者の熱い想いで向き合ってきたことがお話の中で随所に感じられた。 人件費やバスの経費が年間4,000万円ほど。元養護教諭や元消防士などがおり、緊急対応ができる。熱意や情熱で採用。給食も運ばれてくる。生徒の評価は在籍校が行う。 武蔵野市においてもこうした居場所の重要性が叫ばれる中で、地域偏在が課題とこれまでも指摘してきた。SaSaLANDについても同様の課題はあるのではないかと思う(送迎バスや保護者送迎で対応)。 市内各所に教育支援センター自体は多数配置されているとのことで、それらのサポートや連携体制が重要とも考えられる。施設のイメージはぜひ下記サイトを見てほしい。 ・長野市ホームページhttps://www.city.nagano.nagano.jp/n601000/kosodate/p001548.html 担当者が、不登校の原因についての調査がようやく最近行われるようになってきたとお話されていた。確かに不登校の数ばかり注目され、原因分析をきちんと行っていないのではないか?そうすると対策がずれるのは当然である。 国が重い腰を上げる中、現場でのリサーチももっと深くスピーディーにやっていかないといけない。 ▼石川県:県立図書館における子どもの居場所機能 とにかくインスタ映えする大規模図書館。基礎免震構造にしていたのと、円構造が効いて、震度5強でも強かったとのこと。 最近、教育委員会から管轄を離し、県政の課題に取り組む体制が整ってきている。ここは大きなポイントであったと思う。単なる図書館に終わらせず、「文化」活動を押し出しているように感じられた。地元の技術を活かしたアートが随所に飾られている。 こどもエリアの家具は遊具のように(参考:福井県のエンジェルランド:せんだみつる氏)。 とにかく巨大な施設でゆとりがある。多世代の居場所になっていた。車社会であることから使い勝手は良いのかもしれないが、こどもがふらっと立ち寄るには距離があるのではないかというのも課題感としてあり。 向かいにある大学もリニューアルされたことで、一帯がこれまたアートのように設えられていた。学生との連携も行われており、ものづくりの部屋は休日満杯とのこと。 終日テレワークをしている人もおり、それがよしとされていること、ライフスタイルを包摂していることが魅力的だった。 ・石川県立図書館 公式ホームページhttps://www.library.pref.ishikawa.lg.jp/ ▼滑川市:学力向上の取り組み「科学の時間」 主体的な学びや問題解決能力を養うべく、2017年度から「科学の時間」を開始。理数教育とともにICT教育に取り組む。 小中での学習のかぶりがないように配慮をしていたり、先生の負担軽減も鑑みて事例集のようなスタンダード集を作成したりしている。地元企業との連携もあり、工場見学なども盛ん。 はじまりは教育長発信、ものづくりについて取り組んでいきたいという想い。市長もものづくりに対して想いがあった。 そもそも教育委員会が「テレビ寺子屋」なる番組を制作していた過去もあるなど、興味深い取り組みを多数されていると感じた。 一方、この取り組みによる成果の指標が難しく、特に全国テストなどでの変化は見られないとのこと。アンケートも設計が難しいことを質問したが、今後の課題であるとの答えをいただいた。 予定にはなかったが、ちょうど駅前に新しい公共施設「メリカ」ができたとのことで、電車を待つ間に視察。 災害時の避難施設であり、交流にも繋がる複合施設。下記の立山町の施設と同様に、駅直結なのが嬉しい。 ▼立山町:子育て支援策と元気交流ステーションみらいぶ モンベルのリュックサック配布でニュースになったのを覚えている方も多いのでは。子育て支援に力を入れており、保育の代替としての「まごもり」報奨金事業では、祖父母等による保育へ経済的支援を行っている。 保育園を完全に整備するというのはやはり今後への影響も考えられるため、こうしたソフト面での施策は魅力的である。 駅直結の施設みらいぶは、これまた地域交流の場となり、また保健センターの役割等も含まれていて、気軽に立ち寄れる施設として賑わっていた。 ・孫守り(まごもり)報奨金https://www.town.tateyama.toyama.jp/supportsite/kosodateguide/kosodateshienseido/6592.html ・小学校通学用リュックサック無償配布https://www.town.tateyama.toyama.jp/kosodate_kyoiku/gakko_kyoiku/shochugakko/5538.html ・元気交流ステーションみらいぶhttp://miraibu.jp/ 終わりに 衆院選のさなか、視察の受け入れをありがとうございました。またプライベートでも訪れたいと思わされる、自然豊かで魅力的な地ばかりでした。 このたびの学びの機会に、感謝申し上げます。施策のできた経緯だけでなく、今ある課題についても伺うことができ、良かったです。今後の武蔵野市政に活かしていきます。

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保健センター・子育て支援複合施設増改築の議論(全員協議会)|武蔵野市議会レポート

2024年10月7日、保健センターと子育て支援施設の増改築について、全員協議会がひらかれました。当初の予算が40億円程度だったものが70億円と示されたことで、議論と情報共有を議会からも求めていたものです。 前回2月の全員協議会においては、大幅な見直しを求める議員や、お金がかかっても機能を落とさずにと訴える議員など、考えもさまざまでした。それを踏まえての市からの修正案が示されました。 ▼修正ポイント ・増築棟の4階と地下を削り、大幅にフロア面積を縮小(857平米減)  →多目的に利用する部分を減らしたことから、機能としての縮小はない ・チャレンジルームを当初の地下から既存棟の3階へ  →当初から希望があった地上階にし、プライバシーへの配慮については別動線を確保 ・大野田ポンプ所は地下に入れられなくなるため現在の場所にて更新予定 ▼事業費の変遷 2021年3月 基本計画試算 約40億円 2024年1月 基本設計概算 約69.5億円 2024年10月 設計変更案 約56.7億円[今回] ▼議論や質問の内容 概ね議会のさまざまな意見が取り入れられた内容になっており(機能は落とさずに規模縮小で予算減)議会側の受け止めとしては前向きな意見が多く出ました。特にチャレンジルームが地下から3階になったことで、明るい環境で過ごせることについても喜びの声があがりました。 私からは、この見直し検討のプロセスについての評価を伺ったところ、市として大きな価値になるという認識を持たれていることがわかりました。今後も公共施設の更新が続くことから、このように規模を精査し見極めることがとても重要な視点になってくると思います。 また、吉祥寺南病院の閉院をはじめとして、市内全体の医療体制について、今後もどうなっていくかわからないことから、その状況との連動についても質問しました。市としても将来についてはわからないが、その点柔軟に対応ができるように考えていく必要があるとのことです。 子どもの居場所についてはどのようなイメージをしているかについては、中央エリアに中高生の居場所が不足していることをメインに考えているようでした。西はプレイス、東はこれから複合施設が駅前にと考えられていることから、中央はこの場所にということです。乳幼児から中高生まで、時間帯や部屋などをうまく考えながら、それぞれが過ごしたり交流したりしていけるように想像しているとのこと。 キッチン設備や土足エリア、靴を脱げる相談スペース、ベビーカー動線などについても伺いましたが、細かい点は今後の実施設計の検討に反映されることになります。 最後に大きな考え方として何度も質問していることですが、この場所に機能を詰め込めば良いということではなく、全市的に健康や子ども子育てについての取り組みを戦略的に配置していく必要があることを確認しました。 先日も地域の会議で、高齢者総合センターの方が「中町にセンターが引っ越してきたことで中町の方からの相談が増えている」というお話をされていました。各地域に機能を分散配置していくことも、本来の目的達成に繋がるものと考えます。 今後のスケジュールとしては、順調にいけば12月の議会に補正予算が出され、実施設計に移りたいとのこと。そこでまた議論がなされることになります。 市からの提案資料は下記からご覧ください。 https://www.city.musashino.lg.jp/shigikai/kaigi/1045731/1045733/1046293/1046305.html