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こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆です。今回は4年間の振り返り後編です。

議会という組織について

議会は4年間でメンバーが入れ替わるため、組織として前進していくのが非常に難しいという実感があります。連続性があるようでないので、どうしても組織としての成果に結びつけるのが難しいのです。何かを変えようと議論している間に任期が終わってしまう。

会社のようにそもそも同じ方向を向いているといった組織でもないので、興味関心も優先順位もバラバラ。話をまとめるのにかなりの労力がかかるというのがよくわかりました。

例えば議会改革と題して議会のさまざまなルールや体制について、主に議会運営委員会で議論がされてきましたが、まず任期スタート時には新人との情報量に差がありすぎるので少ししてから課題の洗い出しがあり、それから順番に問題を整理して改善案が検討されていく。これであっという間に4年間が終わりとなりました。

とはいえもちろん何も変わらないということではなくて、例えば大きなこととして今回は会議中に水分補給できなかったのが持ち込み可となり水が飲めるようになり、上述したように妊娠中や産後はとにかく水分をというところでとても楽になりました。

小さなようで実は大きな変化だと思います。昔からずっとあるきまりをきちんと見直し、時代に合わせていくのは議会内でもとても大切です。

また、議会広報委員会でも広報誌やSNS、中継などについての議論が継続的に行われており、広報誌「市議会だより」は300号でのリニューアルに向けて前進をしています。

一方インターネットでの発信がまだまだ弱い傾向にあり、私なんかは紙よりネットをさらに充実させてほしいと訴えるものの、まだまだ力及ばず具体的なかたちにまでは持っていくことができませんでした。

こうしたところは利用する媒体やほしい情報の違い、デザインの好みなど、どうしても世代的な部分が出るところだと思います。

紙がいい人もいればネットがいい人もいるわけなので、両方に対してアプローチをしたい、そう思うわけですが、変化に対応するためにはさらに予算が必要になる。このあたりで議論がとまってしまいます。

自身でも議会でニーズを伝えるとともに、もっともっと若い人たちにも議会に興味を持ってもらって、こういうものがほしいとか知りたいといった声を届けてもらわなくてはならないと思うばかりです。

4年間を振り返って

総じてこの4年は、このまちのことを知り、「人間」について学ぶ期間であったと思います。キラキラとした部分だけではなくて、さまざまな感情、価値観、本質的な部分はどこにあるのかを探し求めていくこと、課題解決のためには何が必要なのか。

ときに難しい判断をしなくてはならないこともありましたが、最後は決断をすること。本当にいろんな経験をさせていただきました。

足りなかったこととすれば、リアルでの活動でしょうか。子育て中そしてコロナ禍もあいまって、オンラインでの活動が多くを占めることとなりました。

本当は市内の施設見学ツアーなど会派ワクワクはたらくのメンバーで企画したこともあったのですが、このご時世、実現させることができないままとなってしまいました。

それでもネット上では、匿名・お顔もわからない関係性ではありますが、この期間にたくさんのご意見やリアクションをいただくことができ、いつも励まされ、また学びや刺激をいただいてきたと感じています。

これから迎える選挙において不安はありますが、この4年間で出会えた皆さんとのつながりを大切に、今後もリアルとオンラインのハイブリッドで活動を発展させていきたいと思っています。

こうして振り返ってみると、議員という貴重な役割を担わせていただいたことによって、私自身はさまざまな知見を深めることができ、たくさんの出会いに恵まれました。

このことを忘れず心に留め、これからもまちの人たちのために力を尽くしていかなくてはと思わされます。歩みをとめずに、さらなる挑戦を続けます。