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2月26日、武蔵野市議会では、市長の施政方針に対して質問をする「代表質問」が行われました。私も登壇し、持ち時間30分で以下の原稿の通り質疑を行いました。

▼読み原稿(話しながら付け足したこともあるため中継動画をぜひあわせてご覧ください)

会派ワクワクはたらくを代表し、2026 年度の施政方針に対して質問を行います。今年は年始早々、衆議院における解散総選挙が行われ、社会の揺らぎを大きく感じるスタートになったと思っています。物価高騰、社会保険料や税の負担、人口減少…大きなテーマがずっと先送りにされてきた結果のようにも感じる、昨今の社会情勢です。複雑化・多様化した課題の解決はそう簡単ではありませんが、私たちは政治家として、少しでも社会を良くするための挑戦を続けていかなくてはなりません。

今回の施政方針を受け、まず良かったと感じていることは、広報における着実な成果が出ていることにあります。過去から広報についてはさまざまな提案を行ってきましたが、広報力が上がることにより、市の各種施策が市民にきちんと伝わり、その効果がアップすることは間違いありません。

先日の市議会議員研修会においても、「行政は政策を届ける力が弱い」ということが課題として挙げられていました。プッシュ型の支援にしていくこともひとつの理想ではありますが、広報のさらなるブラッシュアップ、拡大にも引き続き取り組んでいただきたいと要望します。

また、水道や下水道等のインフラ整備への意気込みも強く感じるところです。ここ数年で全国各地、武蔵野市も漏れなく、事故が見える形で生じてきています。あるのが当たり前という状態だからこそあまり注目されてこなかった分野かもしれませんが、それこそインフラは行政の基礎中の基礎であり、ここにこそ持続可能性が求められます。命にかかわるものでもありますので、より一層の尽力をお願いしたいところです。

さて、こうした評価をする中において、市長にまずお伺いしたいことは、任期の折り返しに際し、どこにゴール設定をしているかということです。公約の実現に向けては、計画策定から急ピッチで各事業が進められてきたわけですが、残りの時間も少なくなってきました。来年の施政方針から新しく頭出しをするには、間に合わないこともあるのではないかと思い、そうであるならば今回の施政方針がゴールに向かっての重要な役割を担うものになると考えます。市長が任期中に特に成し遂げたいと考えていること、まずは大きくこの点について質問をさせていただきます。

大枠として 2 つ目の質問です。今回の衆議院選挙においてひとつの論点とされていたのが、補正予算から脱却というものでした。今後この取り組みがどう進められていくのかはまだよくわからないところではありますが、市にはどのような影響があると考えられるでしょうか。

また、補正予算ありきで考えるべきではないというのは、市の予算策定の考え方においても一理あるのではないかと考えていますが、市は補正予算というものをどう捉えていますか。今回の予算案から漏れ、補正予算で対応したいとすでに考えているものはどの程度あるのでしょうか。伺います。

では次に、各テーマについて質問をしていきたいと思います。8 点ありますので、よろしくお願いいたします。

(1)地域における担い手不足の問題について

長期計画策定の段階からずっと課題とされているのがこの担い手不足です。ムーバスの運転手といった各論で取り上げるのみで、全体的な課題として記載がないことを残念に感じています。この数年で一気に噴出している、各現場での大きな課題であると認識しています。このことを原因とする「崩壊」は目前で、地域全体での担い手不足について、全体的な議論、抜本的な改革、対策を打ち出していくことを検討すべきと考えますが、見解を伺います。

(2)学校改築と地域への影響について(施政方針 P6)

学校改築の議論が進められています。井之頭小は今週末の土日で最後の見学会がありますのでぜひお越しください。いよいよ引っ越しですが、まず現に行われている工事による影響や、不確かな状態による影響が少なからず出ています。もう数年前からずっとこの移転引っ越しについては決まっているはずなのに、作業についての情報は直前まで展開されず、働く方々も保護者も、もちろんこどもたちも、振り回されているように感じてしまいます。

今後は 2 校ずつの展開は難しいという考え方は示されていますが、なぜこのような状況になっているかという振り返りが必要ではないでしょうか。見解を伺います。

また、移転による活動制限は地域コミュニティの存続にも関わる問題です。どんど焼きといった行事、スポーツ団体の活動等、代替の施設をと思っても、いたるところで同時期に施設更新が行われているために、活動のための空間量がそもそも足りていないと考えます。

井之頭小はこれから一中の敷地内の仮設校舎へ移りますが、中央コミセンも4月からお休み、総合体育館も2026年度に休館に入る予定です。行事等行う調整もとても大変です。同じエリアで工事の時期が重なりすぎてはいないでしょうか。縦割りの弊害ではないかと思うのですが、どのように捉えていらっしゃいますか。今後の市内全体における公共施設の更新スケジュールについて、マネジメントが必要と考えますが見解を伺います。

(3)開かれた学校づくり協議会の役割について(施政方針 P6)

開かれた学校づくり協議会についての初期の頃のちらしで「PTA の負担軽減」といったワードを目にした記憶があります。私はこれに対して疑問を抱いており、そもそもこの協議会は PTA の負担軽減のために行われているものではないと考えていますが実際はどうなのでしょうか。

PTAだけではなく学校に関わるさまざまな協議体がある中で、それぞれの負担を軽減するという点を目的に含めているということなのでしょうか。例えば PTA からもこの協議会に人を出しており、その一部を担っています。どちらかと言えばその仕事は増えていることになります。

その他、PTA 会長会においても多様な会議体のあて職があり、会議体が増えていく一方とも言えます。そうしたことを含めて、この開かれた学校づくり協議会の果たす役割、学校に関わるさまざまな会議体の整理が必要と考えますが見解を伺います。そこをやらないと、現場の負担は減らず、担い手不足の問題も解決に向かうことはないのではないでしょうか。

(4)障害福祉サービスの拡充について(施政方針 P5)

事業者における課題についてどのように考えているか伺います。今回、高齢者の介護については事業者支援のかなり具体的な書き込みがありますが、地域の障害福祉を支える事業者に対して、積極的な取り組みが記載されているとは感じられませんでした。

また、障害福祉においては「生活」が前に出ていますが、特に移動支援といった市にある程度の権限があるものや、高校生・大学生世代を含む子どもたちの学びや活動の支援など、若年層からもニーズの高い支援メニューについて、さらなる充実が求められていると考えますが見解を伺います。

障害福祉の分野は、対象者数が介護に比べて少なく、またサービスにおいても画一的ではないことが多い点もあって、その分対応する事業者も少ないことがひとつの課題であると考えています。また、高齢者になると介護分野へ移行することから、障害福祉はそれまでの比較的若い世代やこどものニーズが高くあると思います。すでに、そういったニーズについてたらい回しになっているということも、市内で聞いています。市がより一層力を入れるべき分野であると考え今回質問をいたしました。

(5)コミュニティ施策のさらなる推進について(施政方針 P7)

コミュニティ活動はもっと広いものであるにもかかわらず、コミュニティセンターの整備だけがクローズアップされることに課題感を持っています。総論で取り上げた「担い手不足」について、地域にあるそれぞれのコミュニティ活動において同様の状況が続き、さらに拡大すると考えられる中において、早期に取り組みを強化する必要があるのではないでしょうか。

武蔵野市が脈々と大切にしてきた「コミュニティ構想」をベースに置くことに異論はありません。それこそ「不易流行」、いつまでも変わらない本質的な価値であると言えます。がしかし、そこに固執するあまり、可能性を狭めてはいないでしょうか。

今回コミュニティ構想の資料を再度確認しましたが、おそらくはこのポイントにはまり込んでいるのではないかという点があります。資料冒頭にある「コミュニティについての基本的な考え方」が 4 点示される中で、4 つ目として「市民のコミュニティづくりのために、市は市民施設、生活道路さらに緑のネットワークの適正な計画的行政によってそれに協力する」という記述があります。これが原点となって、市の役割はコミュニティセンターの整備ということになっているのではないかということです。

ぜひとも今回ここから考える機会を持ちたいと思っています。武蔵野市の公式サイトにおいても、コミュニティについての記述、すなわちコミュニティ構想のページにたどり着くためには、トップから「平和・文化・スポーツ」のカテゴリに進み、「コミュニティセンター」というページを押すようになっています。コミュニティセンターのページの中にコミュニティ構想が掲載されているのです。

これは市側の役割の捉え方が表れてしまっていませんか。市民から見れば「コミュニティ」かもしくは「コミュニティ施策」といったページの中にコミュニティ構想があり、またコミュニティセンターのページがあるという状態にするべきではないでしょうか。

これからも地域の素敵なコミュニティが存続し、そして新たなコミュニティが生まれ続けていくためにも、市のかかわり方、考え方について見直しが求められると思いますが見解を伺います。

(6)産業振興分野への取り組み強化について

クリエイティブ産業の件が取り上げられるのみであることを残念に感じています。地域の産業を支援することは、武蔵野市のブランディングに大きな影響を与え、将来の人口構成、財政状況にも良くも悪くも変化を生じかねません。その礎となる商店会支援の強化はどこにいったのでしょうか。

防災、防犯、コミュニティといった公共を担う存在であるからこそ、市の考え方、取り組みのアップデートを求めたいと思います。そこが変わらないと、市民へのメッセージもやはり不足すると考えています。今回この施政方針に書き込みがないことは、そういったメッセージという意味でも非常に残念だと思っているわけです。

マナーの悪さによって例えばごみの問題や商店会のエリアで排尿をされたり、吐しゃ物等も絶えないと伺っています。もちろんこれは来街者含めてになりますから、広い市民ということになると思いますが、皆でまちを守っていく、そうした意識の醸成が必要ではないでしょうか。

環境浄化の件含め、商店会が果たしている役割を的確に把握し、公共性の高いものについてさらなる支援、効果的な施策を行っていくことが必要です。これも急いでやっていかないと、担い手不足問題からもう気持ちが続かないと感じています。崩壊してからでは遅いのです。

また、東京都が公式アプリの展開をスタートし、市区町村との連携も視野に入れていると伺った。DX における手続き分野だけでなく、経済活性化にも活用できると考えるが見解を伺います。本件は地域ポイントの予算にも関係するかもしれませんが、まずここで伺っておきたいと思います。

(7)都市農業を守り育むことについて

農業についても今回記載がありませんでした。このまま待っているだけでは、特に相続における問題によって、武蔵野市の農地はほとんどなくなってしまうと思います。農業委員の方々からも、悲痛な叫びを聞いています。地域特性を踏まえた施策が必要であるからこそ、国への要望だけでなく都への取り組みの要望、また市が率先して独自の取り組みを行うことが必要なのではないでしょうか。見解を伺います。

(8)職員の安全確保について(施政方針 P2)

地域にどんどん出ていくこと、現場を見たり、市民と交流したりすることが増えるのは良いことであると考えています。一方、カスタマーハラスメントの問題や、先日は市外ですが強制執行時の殺人事件まで起きてしまいました。相談対応における危険性もあると考えます。私も店舗運営をしていますが、スタッフが危険を感じるようなことはゼロではありません。そうしたことの蓄積がやはり人材の流出にも繋がると思います。職員と市民が接する機会を増やす方針だからこそ、対策の必要性を感じますが、見解を伺います。

以上、冒頭で 2 点、各テーマで 8 点、合計 10 点の質問をさせていただきました。私は今回大局的には、やはり担い手不足の問題、ここが今後すべての分野に派生、課題が噴出すると考えていることから、質問の軸として展開をさせていただきました。今回の予算は「基盤を整え しなやかな未来をつくる予算」という位置づけがなされています。基盤は「人」です。ご答弁をよろしくお願いいたします。