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一般質問をします!2024年6月議会|お知らせ

こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆です。 2024年6月議会が始まります。今回も一般質問と言って、議員がそれぞれ事前に質問提出し議論する場面があります。 事前に提出した質問項目を掲載します。登壇は12番目のため、6月14日(金)の午後の予定になりそうです。 他の議員の提出内容も見出しのみ令和6年 一般質問|武蔵野市公式ホームページ (musashino.lg.jp)から見られます。 提出した質問項目 件名 エリアマネジメントの推進や若い世代の病気・障害への対応等について (要 旨) 1.市政サービスにエリアマネジメント的視点を導入することについて (1)サービス提供の地域偏在についての現状認識を伺う。 (2)今後の長期計画や個別計画での議論の方向性を伺う。 (3)具体的に解消していこうとすでに考えているサービスを伺う。 2.若年性認知症や起立性調節障害といった若い世代への対応について (1)若い世代の病気や障害に対する市の主な取り組みを伺う。 (2)市の福祉総合相談窓口事業の全体的な成果と今後の課題を伺う。 (3)若年性認知症について  ①市内における状況を伺う。 ②予防や進行を遅らせるために市ができる取り組みを伺う。 ③ケアをする家族や介護者への支援について伺う。 ④いわゆる「ヤングケアラー支援法」の成立にともない、市の取り組み推進について伺う。 ⑤若年性認知症について知ってもらうための取り組みについて伺う。 (4)起立性調節障害について  ①市内における把握状況を伺う。 ②不登校との関連や対応について見解を伺う。 ③当事者やケアをする家族等への支援について伺う。 ④起立性調節障害について知ってもらうための取り組みについて伺う。 3.過去取り上げたテーマや市民からの相談事項について (1)保育や教育におけるDXが進んでいることは望ましいが、アプリの乱立や運用方法への課題が見える。見解を伺う。 (2)未就学児のいじめについて市の取り組みを伺う。 (3)「日本版DBS」について市の現状認識を伺う。

活動報告

教育長の辞職について[後編]|武蔵野市議会レポート

こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆です。前編から少し間が空いてしまいました。こどもも大人も体調を崩しやすい時期、皆さまもお気を付けください。 さて、前回の記事では、教育長の辞職について①任命から辞職までの経緯、②同時期に起きていたもうひとつの問題(議決を抜かしてしまった追認案件)について説明しました。 教育長の辞職について[前編]|武蔵野市議会レポート | 武蔵野市議会議員 本多夏帆 オフィシャルサイト (honda-natsuho.info) 今回の後編では、臨時会での質疑や私見について述べたいと思います。 臨時会での質疑 前編と少し重ねてになりますが、2024年5月9日、臨時会が開催されました。当初は、物品購入(教科書)が2,000万円以上となり議決が必要だったのにそれが漏れ、その支払いのために追認するという手続きのための臨時会開催でした。 が開催日の直前になってから、市長・担当副市長の減給についての議案が提出され、その2つについて主に取り上げる会となりました。 まず、物品購入についてはどのように取り扱うかが事前に議会で話し合われましたが、通常通り議案が出ていたとすれば文教委員会に付託されることになるため、同様に臨時会でも付託しようということで、文教委員会で議論されることに。 私も文教委員だったので、そこで質疑をすることになりました。 【文教委員会での質疑】 主な質疑は以下の通りです。 ▼なぜこのような事態が起こったか?・概算の段階で2,000万を超えていたが、従来通りの簡略化した手続きをとってしまった。・前回同じ事案で1,955万円とギリギリだが、アラートなし。 ▼チェック体制についてどうなっていたか?・指導課が担当だが、課長含め最初のチェック時点で気付かなかった。・そのまま順番に進み副市長決裁までとっていたが、その後の支払い段階での会計課が気づいて差し戻した。 ▼臨時会開催の意味は?・追認自体は法律で定めがないが、判例において瑕疵が治癒される(法的に問題のない状態になる)解釈になっている。・支払期限が5月15日であったため、臨時会開催をお願いしこの9日となった。 ▼今後の取り組みは?・物品購入で2,000万円以上は議決が必要という認識不足があるため、組織的に研修を実施する。・規則について変更し、マニュアルなど運用も合わせて全庁的に見直す。 このような質疑がなされ、ある程度の事実を確認。見直しを求めるのは当然として、もはやこの案件自体は追認せざるを得ないことから全員が賛成。 責任については次に出てくる減給の議案にて、本会議に戻って全体での議論へと進みました。 【本会議での質疑】 さてここからは本会議、委員会とは異なり全員での質疑体制となります。ある程度事前に会派で質問内容を相談してはきていますが、他の質疑を聞きながら突発的に質問するということも。 まず今回提案された減給については、議決を抜かした件と教育長の辞職についての2件が一緒になっているというのがひとつのポイントです。 一緒くたになったことによって、何がどのような責任の取り方となったのか、よくわからなくなってしまいました。宮代議員から、その配分はどうなっているのか聞きましたが、明確な答えは得られず。 また、金額や期間については特に決まりがないため、過去の武蔵野市の責任の取り方や他自治体の事例を参考にしたとのこと。 こうした根拠がよくわからないことについての質疑が多い中、教育長の辞職についてもここで議論されることに(文教委員会では物品購入のことしか話題には出せなかったため、本会議で話に上がることになりました)。 ▼なぜ処分について知りながら議会に共有しなかったのか ・新教育長について過去の所属組織である大学からこの3月にハラスメントを原因とする処分が出され、議会に事前説明をしたあとにそれを知り、議会日程までもう数日と間がなかった。しかしそれを言ってしまうと言い訳にしかならない。・処分について不服申し立て期間中であった。・処分について匿名で公開されていたため、公開してもよいものなのかと考えた。大学にも取材を申し込んだが、匿名の公開であることから一切答えられないと断られた。・いったん議案を取り下げようかとも思ったが、さまざまな調査をし総合的な判断でそのまま議会の日を迎えた。 ▼これからの人事案件はどうしていくのか ・議会とやり方について協議したい。・今回賞罰についてといった確認はしなかった、今後は確認する必要がある。 ▼次の教育長についてどうするのか ・なるべく空席の期間を短くしたい。・現在鋭意選定中である。 このようなことが質疑からわかりました。議事録は速報版が掲載されています(確定版が出ると議事録のページにて検索いただく必要があります)。 今回の件についての私見 会派ワクワクはたらくとしては、以下について特に問題認識を持っています。 人事案件は公にできない情報があるからこそ、慣例で議会に対し事前に調整がなされてきた。その信頼関係を損ねる行為。 一方、明確な基準がない責任の取り方に、今後の前例となることも鑑み疑問が残る。 教育長の件も議決を抜かした件も共通して、長らく指摘してきたリスクマネジメントについて、やはり対応がなされていないのではないか。 また、質疑でも取り上げましたが、 賞罰ありだから即NGということではなく、そうしたさまざまな情報が提供されたうえでそれでも選任したのだという説明が必要。 (特に議決が抜けた件について)小さなミスが大きなミスに繋がる、定期監査でもミスが減っていない。命に影響するようなことにもなりかねない。 (特に議決が抜けた件について)誰に謝罪しているのか、何を悪いと思っているのかわからない。 ということもあります。謝罪については、臨時会を招集することについて申し訳ないというような発言にも聞こえるところがありました。 私たちはそんなことを手間に思っているのではないと伝えましたが、「市民の税金を正しく使う」ということが求められているのだと、もっと強く自覚したうえで謝罪をと思いました(ここはやり取りの中で伝えきれなかったなと反省しているポイントでもあります)。 ▼ハラスメントの事実確認について なお、ハラスメントがあったかどうかについての質疑も白熱していましたが、市長は他組織のことであるためここで断定的に発言することは控えたいと話されました。私たちもこの考えに賛同しています。 本件について事実確認をすることは容易でなく、議会の場で憶測でものを言うのは避けるべきと考えました。とはいえ調査の中でさまざま情報は入っているにせよ、個人情報にあたる内容です。かなり細かな情報まで発言されている議員もいましたが、公開され、議事録としても残る、公の場でやることではないと思います。 今回問題であったのは議会の判断に必要であろう情報を共有しなかったこと、市長が議員時代に所属されていた会派(自由民主・市民クラブ)からも、「隠し事のない市政をというのが公約だったはずだ」と厳しい声が上がりました。 市長は組織のトップとして、判断の連続であることは間違いありません。議会は二元代表制の一翼として、市長の判断を助ける立場にもあると思います。 正しいとひとことで言っても、その正しさというのは非常にあいまいなものです。 だからこそ情報共有をし、熟議熟慮のうえで判断を積み重ねていく、これが先人の知恵であり、私たちそれぞれが今もなお全うすべきことです(えらそうに書きましたが、これを全うするのはそう簡単ではないと議会の場で常々感じています)。 6月13日からいよいよ議会定例会がスタートします。市長が代わってから、毎月のように大きな議論があり、休みなくさまざま調整を行っている気がします。 変化の激しい時代だからこそ、スピーディーな判断・変化が求められています。 今回は記事作成にとても時間がかかってしまいましたが、常にタイムリーな発信を心がけ、定例会に臨みます。ご注目ください。 毎日のタイムリーな情報はXで発信しています。ぜひフォローをお願いいたします!

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教育長の辞職について[前編]|武蔵野市議会レポート

こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆です。機を逸した感はありますが、ようやく筆をとりました。本件につきご存じない方も多数いらっしゃると思いますので、情報をまとめたいと思います。 任命から辞職までの経緯 2024年3月に議会が任命に同意し、4月から着任していた教育長が辞職されました。 概要についてはいくつか記事が出ています。すでに見られなくなっているものもあったので、現時点で見られた下記をシェアします。 ・東京新聞はこちら・朝日新聞はこちら 記事にあるように、過去所属していた組織からハラスメントに関する処分を受けていたが、そのことを市は知りながら議会に説明することなく、教育長として任命する同意を得たということです。 このような「人事案件」において、例えば教育長や副市長といった重要な役について任命する際は、武蔵野市議会の慣例で市長が議会の各会派に説明に回り、その後議会で正式に同意をするという流れをとってきました。 今回も同様に、3月の議会に向けて事前に市長が各会派を回り、教育長の任命について説明、その後3月26日、定例会最終日に任命の同意の議案が提出され、その場で可決されたという経緯でした。 実際にはこの事前の説明のあとにハラスメントによる処分が発覚し、しかし議会まで間がないこと含めさまざまな理由から説明をしなかったというのが、後の質疑にてわかっています(詳しくは後編にて)。 そして任命がされたあと、4月から教育長が着任し、業務にあたる中で、市長にも議会にもさまざまなところから本件について問合せがあり、市長と議会とでの会議が持たれることに。 そこで事実関係の整理、なぜこのようなことになったのかという質疑が行われる中、さてどうなるかと思っていた矢先に教育長から辞職の申し入れあり。 辞職について公式に明るみになったのは、5月1日に開かれた教育委員会の臨時会が突如開催され、その結果がホームページに掲載されたことでした。 令和6年武蔵野市教育委員会開催予定及び結果|武蔵野市公式ホームページ (musashino.lg.jp) ここからSNSでも情報が拡散され、議員もそれぞれに発信が始まり、さまざまな主張もあって背景情報が取りにくくなっていたかと思います。私自身もこの時間軸の中で、不確定なことや個人情報も多いことから発信には慎重になっていました。 同時期に起きていたもうひとつの問題 そしてこの時、話をややこしくしていたのがもう1件別の教育委員会案件、教科書(指導書)購入の決裁で議決を取り忘れたという事案が同時に動いていたというのがあります。 前提として武蔵野市では、物品購入において2,000万円を超える場合に議決を必要とするというきまりがあります。 今回、4年に一度の教科書購入において過去2,000万円を超えたことがないという実績から簡易的な手続きフローを踏んでしまい、最後の会計課のチェックまでこのことが発覚しなかったという事件でした(支払い直前で気づけたのは良かったですが)。 すでに物品の納入もあり、あとは支払いのみということでこのことが発覚し、支払期限である5月15日の前に議決をということで、大急ぎで5月9日に臨時会がひらかれることになりました。 議決を飛ばした場合、後からそれを認めるということで、法律にはない「追認」という議決を行うことになります。裁判例を基にしたもので、調べてみると結構な自治体で行われているようでした… この手続きについてもバタバタと議会側で対応する中、教育長の話まで出てきてしまい、結局のところ追認のためにひらかれる臨時会にさらに追加で「市長・副市長の給与減額」の議案が提出されました。 これで教科書購入のことだけでなく、教育長の任命責任についてまで、この臨時会で議論することが決まりました。 長くなったのでここで区切りまして、後編の記事では臨時会での質疑や私見について書いていきます。

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武蔵野市総合教育会議(2024年5月1日)傍聴|活動レポート

こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆です。暑いと思うと急に冷え込む、寒暖差の激しい毎日ですね。体調管理に気を付けていきましょう! さて、2024年5月1日に開かれた武蔵野市総合教育会議の傍聴に行ってきました。この会議体は、市長と教育委員会が協議・連携する場として作られたものです。 ▼武蔵野市の総合教育会議について(市公式サイト)https://www.city.musashino.lg.jp/shiseijoho/shisaku_keikaku/sogoseisakubu_shisaku_keikaku/sogokyoikukaigi/1007868.html 今回のメインテーマは次期学習者用コンピュータ(タブレット)の調達についてと、給食費無償化についてということで、大きな話題だなと傍聴へ行った次第です。市民の皆さんの関心も高いかと思い、以下内容をまとめます。 次期学習者用コンピュータの調達について ▼今回の会議で説明されたこと・令和8年度から使用するためには、7年度末までに機能検討し調達準備を行わなくてはならない。・国や都から提示されている共同調達の手法では、55,000円までのものとなっており、現在使用している機材よりもやや低スペックの見込み。・共同調達でなくオプトアウトで国に申請し調達する場合は、それ以上の高機能のものを使用できる見込みで、すでにそちらを表明している自治体もあり(西東京市・杉並区・世田谷区・品川区・足立区・台東区・墨田区・北区・荒川区・港区・都立校)・国の補助は2/3までに決まった。誰がどう負担するのか?演習ドリルのアプリなども有料。 ▼教育委員からの意見や質問・執行部の回答・現在の長所や短所は? →機能は十分で中学生になっても使えるという声。機材が重い、外に出て扱うには低学年にはあまり向いていない。・今後の使い方は? →オンラインや動画の活用など増えると思う。・オプトアウトだとどれくらい高くなるのか? →未定だが、共同調達に比べて1台あたり数千円は上がるだろう。・小中学生でも求められる機能は違うのではないか。・(保護者の費用負担も考え得るということに対して)物理的破損が増えていることへの懸念。貸与されているという意識が薄いのではないか。 以上が会議の中での主なやり取りでした。コロナ禍で当初より前倒しで整備された小中学生へのタブレットPC配布。国のGIGAスクール構想にともなっての動きで、すっかり定着したと思われる現状です。 一方、児童による盗撮事案の発生や機器の故障、修繕費の増加など、課題も多く出ています。 こどもたちのこれからの学びのために大切なものと言える中で、上記のような課題をクリアしていくことは必須です。 今回の会議ではさわりだけの内容と感じましたので、これから議会でも深い議論がなされるものと思います。国の制度で始まったものですが、調達の補助が半額というのは割と厳しいなという印象があり、支払うことが難しい自治体などはどうなるのかといった問題も今後出てくるのではないかと想像します。 必要な機能の整理を行い、今回出ていた意見のように学年などによっても異なる仕様のものなど、効果的・効率的な運用を考えていく必要があると思います。 給食費無償化について ▼今回の会議で説明されたこと・12月から4月まで緊急庁内検討会議を行ってきて、ひとまず1学期の引き落としを学期末に延期し保護者に通知した。・都が無償化の1/2補助を遡りで出すと決めたため、今後その流れに乗っていく予定。6月補正予算を組み進めたい。・4月から無償化対応をしたのは23区すべてと、26市の中の10市。・アレルギーや不登校など、給食を食べない児童生徒への対応が課題。 武蔵野市はやらないの?とよくお問合せいただく給食費無償化。試算では毎年5億円がかかることもあり、長期計画の策定委員会においても、慎重な意見が多く出てきました。私たちの会派ワクワクはたらくもどちらかというと慎重派で、財政の見通しももちろんですが、年5億といったものをこどもたちのどこに使うのがよいのか、優先順位なども検討する必要があるのではないかという考えを持っています。 そのうえで2023年の武蔵野市議選でも多くの議員が無償化を掲げ当選し、また当時の松下市長も導入を推進、その後市長となった小美濃市長も無償化を公約で掲げていたことから、上記緊急庁内会議が開かれるなど導入に向けた検討がどんどんと進んできたという経緯があります。 今回東京都が無償化に対する補助を出すことが決まり、実際には年5億円という規模からは市負担が少なくなる見込みとなりましたが、一度始めるとやめることが難しい内容でもあることや、何よりこれまでの質を保つことは必須であるということも含め、丁寧なプロセスを踏んでほしいと思います。6月の補正予算で審議となる想定です。 以上、今回の総合教育会議は議会にかかわる内容だらけだったので傍聴して良かったですが、予定されていた2時間の会議が1時間で終わり、もちろん会議を長引かせる必要はありませんがもっと集中的に議論する場としてもいいのではないかと感じました。年に2回しかない連携協議の場です。さらに有効活用してほしいと思います。

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2024年3月発行報告-後編|武蔵野市議会レポート

こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆です。年度末のまとめ記事、後編です。こちらは今回2~3月に開かれた定例会での内容が主です。 ▼一般質問をしました一般質問は議員がそれぞれ設定するテーマに基づいて質疑をするものです。今回は市長が変わったことから、これまで何度か考え方を聞いてきた「少子高齢化」について、改めて質問をしました。 国がこの6年がラストチャンスと言っていることに対し、義務教育で危機感を学んできた身として、この20年何をやっていたのかという強い疑問をお伝えするとともに、基礎自治体としてどう取り組むか、住民の奪い合いをしている場合ではないと提起しました。 市長は国と同様の考えを持っているというお答えでしたので、これからの6年がラストチャンスであることを踏まえ、市の少子化に対する施策への提案を続けていきたいと思います。 また、今後さらに深刻化する担い手不足についても、シルバー人材センターしかないことへの疑問を伝え、働く世代や学生などがもっと仕事としてまちのことにかかわれるしくみづくりができないか提案しました。 そして子どもの権利条例が施行されて1年が経とうとするタイミングであることから、その実効性を高めるための質問、提案を多数させていただきました。 ・事務事業見直しのように全ての課で条例の理念実現に向けた検証をすること(施策や窓口業務など含めて取り組みを見直す) ・兵庫県川西市のサポートルームのように校内の居場所を充実させること(不登校に限らず体調不良など誰でも利用できる教室の設置と教室至上主義からの意識改革) ・校外でこどもが出入りするところと、官民問わずネットワークを構築すること(理念の浸透のみならず事故予防など情報共有にも) ・学びの場と居場所それぞれのニーズ配分はこどもにより異なるので横断的に細やかなサポートをすること(かかわる人が多いからこそたらい回しや対応漏れにも繋がる) ・未就学児の居場所を運営してきた団体と現状や今後の見通しなど情報共有をすること(こどもが来ないのでやめようかという悩みに対しての寄り添いや工夫) ・こどもの事故防止に全力を注ぐこと(時間なく再質問できませんでしたが事故情報の共有など都度やってほしいし親になる前の学びの部分でも積極的な情報提供が必要) こども関連は話したいことがあふれてしまい、時間が足りませんでしたが、条例ができたからこそやれることの徹底、拡充をお願いしたいと思います。 最後にこれまでも質疑してきたことから、産後ケア事業の利用実態把握と安全管理の徹底のために事業者と連携すること、12月の選挙についての振り返りについて質問をしました。過去の質疑についても定期的に振り返り、そのままにしないよう努めています。 小美濃市長になり初めての一般質問となり、細かい点は部長からの答弁というスタイルでしたが、市長には価値観や方針を問い、細かいことは部長からとなればやり取りとしては濃くスムーズな議論の展開になると感じました。今後も質疑の充実を図れるよう、こちらも準備の徹底をしていきたいと思います。 ▼他の議員の一般質問は?一般質問は議員が自分で内容を決められるため、分野は多岐に渡りますが、それでもトレンドなどあり、割と内容が被る傾向にあります。今回2名以上が取り上げたテーマは、 ・能登半島地震を受けての防災減災対策・給食費無償化・HPVワクチン男性接種助成・こどもの居場所、多世代の居場所・武蔵野市子どもの権利条例の取り組み・市長公約の住民投票条例の凍結とは・市長公約の水素バスの実現性・公園管理体制の見直し・国民保護計画についての取り組み・教科書採択の経緯 このような内容が複数回登場しました。 市内小学校において発生した児童による盗撮事件について、教育委員会は非行行為と捉えており、人権道徳教育、いのちの安全教育、情報モラル教育の3つに重点的に取り組み、自分の大切さ、他の人の大切さについて指導していくとのこと。姿勢としては被害者の思いを第一にというコメントがありました。 また、市内私立学校における問題というのが、固有名詞を避けながら話題にあがりました。こちらは私学ということもあり、議会という場で取り上げることについての是非もあるため、慎重な対応が求められると考えます。答弁としては市の権限の説明があり、そのうえで子どもの権利条例の理念と救済制度についての解説がなされました。 こどもの権利という視点からすれば、市民の救済のために取り組むのが市の役割です。市民からの声を受け止め、でき得る対応を全力でやっていただきたいと思います。 [包括的性教育についての陳情の議論]盗撮事案を踏まえて、学校で包括的性教育を実施するよう市民から陳情がありました。報道もあり大きな話題となりましたが、まずは被害者を守ることが大前提であり、個人が特定されるような表現をしないなど議会でも配慮しながらの議論となりました。 陳情の審議においては包括的性教育についての是非が議論される場面もありましたが、どちらかというとこの教育内容が学習指導要領などに含まれていないことから、教育基本法の定め、そして教育の独立性・不可侵性と議会の関係性が問われることが多かったように思います。私たちの会派ワクワクはたらくとしてもその視点から反対の立場を採り、結果として反対多数で陳情自体は不採択となりました。 無論、こどもたちに対していのちの安全教育など、必要な取り組みを行っていくことは大前提です。学校・家庭・地域が連携しながら、充実した教育体制となるよう今後も尽力していきたいと思います。 月に数回お知らせをしています。公式LINEでの友達追加をぜひお願いいたします! タイムリーな発信はXにて行っています。ぜひフォローしてください!

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2024年3月発行報告-前編|武蔵野市議会レポート

こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆です。年度末ということで、あらかたまとめたレポートをお届けします。 ▼大まかな年間スケジュール5月 新しい任期がスタート!臨時会開催6月 定例会開催7月 予算要望・議会視察(友好都市:安曇野市)8月 委員会開催9月 定例会開催(決算特別委員会)10月 委員会視察11月 委員会開催12月 定例会開催・市長選・市議補選1月 選挙結果への議会対応・新年のご挨拶2月 委員会開催3月 定例会開催(予算特別委員会) 前任期4年の半分以上はコロナ禍の影響を受けさまざまな取り組みが中止になる中、新任期のこの1年は行事やイベントなども復活し、賑やかな1年であったと思います。議会での視察も本格的になり、実際の現場を目にすることができました。 ▼急遽の市長選・市議補選実施この1年の大きな出来事として市長選があります。松下前市長が2023年11月末で辞職され、同年4月の市議会議員選挙から間もない12月に市長選が行われることになりました。これに出馬するために市議が2名辞めたことから市議補選もあわせて実施されることに。 時間がない中で各陣営では選挙準備が行われ、論点整理もままならなかったのではないかと感じます。市長選の結果はオミノ安弘氏が27,024票、笹岡ゆうこ氏が26,685票と339票という僅差で小美濃新市長が誕生、市議補選では山崎たかし氏、菅源太郎氏が当選しました。 市民への選挙があることの周知についても短い時間の中で行われ、投票率が低迷するのではないかと言われた12月24日のクリスマスイブ選挙でしたが、44.77%とそこまで落ち込まずに終えることができました(前回2021年市長選:47.46%)。投票率アップに向け、期日前投票所の拡充や若年層へのアプローチなど、今後も市のさらなる取り組みを期待したいです。 なお、この選挙の影響で12月の定例会は空転することとなり、議員の1人として大変残念な想いでした。定例会は年に4回、集中的に審議をする大切な機会です。ものごとを決め、進める場。市長が不在となり、議論の機会が失われてしまったことに、なぜこのタイミングだったのかという疑問が残っています。 ▼市長が交代してからの変化は?年始から市長交代の影響が少しずつ表れるように。保健センターの増改築については当初議会に説明されていた40億規模が70億の試算となっており、その説明のために全員協議会が開かれました。そこでの議論を踏まえ小美濃市長は立ち止まることを決め、2024年度の予算案にあった設計についてはストップすることになりました。※ただしこの設計予算自体は書面により審議にかかってしまっていたことから、市長の口頭だけで止めることはできないと考えられ、議会側が修正案を出し、議決する運びとなりました。 また、市長の公約とされていた住民投票制度についての検討は凍結すること、二中・六中の統廃合については白紙に戻し中学校全体の検討を行っていく方向性が示されました。私自身はこの2件ともに議論することはどんどんすれば良いと考えていましたが、さまざま優先順位もある中でこのような判断がなされ、とはいえ他の議論の場面でも今後多々登場することが考えられることから、この話はしないということではなくまち全体で議論し続けていくものであると受け止めています。 ▼新年度予算は?今回の予算案は、ほぼ前市長時代に内容が詰められているものというのが前提であり、審議の場面でも話がうまく噛み合わない、なかなかに難しい議論が行われることとなりました。 また、物価高の影響だけに目を向けるのではなく、契約や見積もり段階からのリスクマネジメントのより一層の実施、市民への説明責任を果たすことなど、必要な対応は山積しています。武蔵野市は現在豊かな財政を保っていると言われていますが、いつまでもそうなのか?常にその視点を持って議論をしなくては、湯水のようにお金を使うことになるだけです。 公共施設の大更新時代に入り、市の貯金である基金も今後大きく減少していきます。必要な機能を洗い出し、市内全域で効率的な配置を考えながら、建て替えや改修に取り組んでいくことが求められます。 ▼大きく動いている事業について市民参加の機会も多数用意されています。ぜひ情報をチェックのうえ、さまざまなプロジェクトに参加してみてくださいね。 ・吉祥寺パークエリアのまちづくり南口の交通問題を解決するための広場整備や武蔵野公会堂を含むエリア全体での将来像づくりが進められています。 ・三鷹駅北口広場の再整備ロータリーの再編など交通課題を解決するための構想が進められています。 ・武蔵野プレイス前の広場公園リニューアル芝生の育成に課題があるとして現在の状態になっている公園を今後どのようにしていくのか、議論が行われています。 ・旧赤星邸の利活用成蹊学園そばにある建物と広い庭で構成された空間をどう利活用するか、実証実験などが行われています。 ・本町コミセン移転と複合化吉祥寺ヨドバシ裏にてコミセンとそれ以外の機能を含めた複合施設の建設が検討されています。 ・保健センターと子育て支援施設の複合化当初の予算規模40億から70億と大きく増加していることから、市役所内で見直しの議論が進められています。 ・小中学校の改築順に対象校から進められていますが、中学校全体の適正配置などについても議論がなされることになりそうです。 武蔵野市ホームページではパブリックコメントやアンケート、市民意見交換会、ワークショップなどの情報が発信されています。SNSや公式LINEでもピックアップされたものが流れているのでご注目ください。

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2024年3月陳情への討論原稿|武蔵野市議会レポート

こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆です。今回の定例会で審議された陳情につき、会派ワクワクはたらくとして討論したものの原稿を掲載します。 「女性差別撤廃条約選択議定書の批准を求める意見書」提出に関する陳情 ワクワクはたらくを代表し、採択の立場で討論します。条約の理念に賛同するものであり、国内でのあらゆる救済措置がかなわなかった場合に通報をするしくみ自体があることは、反対するものではないと考えました。一方で懸念されている、国内における混乱や不当な扱いを受けるといった勧告等の処分については、この選択議定書にかかわらずすでに問題視される事象が発生しているとのことです。 コロナ禍のときもそうでしたが、各国の価値観というものは否定されるものではなく、勧告等を受けて考え、そしてそのうえでどうするのかというのは自国に委ねられているものと思います。そこで真剣に議論がなされ、はねのけるものははねのけるということもあり得ると思います。コロナ禍でそうした場面を多く見たことは記憶に新しいのではないでしょうか。 なんであってもそうですが、鵜呑みにするのではなく、熟議熟慮、そうやって人間社会の理想を追い求めていくものと考えます。以上、賛成討論とします。 子どもを性犯罪、性暴力の加害者、被害者、傍観者にさせないために市内教育機関において「生命の安全教育」及び発達の段階や子どもの実態に応じた包括的性教育を充実させることに関する陳情 ワクワクはたらくを代表し、不採択の立場で討論します。なお、今回の陳情のきっかけとなった小学校での盗撮事案については、個別具体的なことになるため本日は触れませんが、市内ではこの件に留まらずさまざまな問題が発生していることは現実であると思います、原因の分析、協議、対話、対策の実行、情報公開そして市内のこどもたちや保護者等に向けたメッセージの出し方については、より一層のご尽力をお願いいたします。 そのうえで今回の陳情については相当悩みました。というのも、過去の陳情を調べても、学校教育の内容について議会が進言するという例がありませんでした。そもそも議会にそうした権限があるのかという問いかけです。 これまで武蔵野市議会であった教育関連の陳情は、教科書採択について国に対する意見書を出すものや、給食実施のための予算措置についてなどでした。確かに今回のものも教育の充実をというもので予算措置的な訴えと読むこともできるかもしれませんが、そこにおいてさらに大きな課題となったのは学習指導要領という法規範性のあるものの範囲内と言えない教育内容について、地方議会がどこまで、そしてどのように物申すことができるのかという点です。 私自身は人権教育、性教育のより一層の充実について賛同していますし、こどもたちの世代がこの情報社会、グローバル社会を生きていく中で、現在の学習指導要領や教育内容をブラッシュアップしていく必要性は強く感じています。 一方で、義務教育の課程のベースとなる学習指導要領は国において一律に定められるものであり、そのうえで学校での教育内容を決める権限は校長にあります。当然、学校ごとに独自性を持たせることはできると考えられますが、その範囲はどこまでなのか。議会は何に基づいて進言すればよいのか、相当に悩んだということです。 公教育とは何か、そうした問いと向き合わなくてはなりません。自分自身が今このテーマに、内容に賛成できるからそれでいいというのは、地方議会の権能としてどうか。この判断が前例になるということを考える必要があると思います。 定められた教育内容に対して、あれをやれ、あるいはこれをやるな、そうしたことが今後もこの場で行われていくというのでいいのでしょうか。それこそ教育は安定的な運用が求められるものであり、時の政治が混乱をきたさないようにすることも必要だと考えます。 教育基本法第16条には「教育は,不当な支配に服することなく,この法律及び他の法律の定めるところにより行われるべきものであり,教育行政は,国と地方公共団体との適切な役割分担及び相互の協力の下,公正かつ適正に行われなければならない。」と規定されています。「不当な支配」とは、教育の自主性、自律性を侵害するあらゆる支配を意味し、その趣旨に従って、教育現場・内容への過度の介入は許されないという制約が生まれるとのことです。 このことは、かの七尾養護学校事件において議論されたことです。地方自治における教育の権限はどこまでか、議論する場はどこなのか、私たちも学び、よく整理をしなくてはならないと思います。 無論、市民からの陳情はとても重いものです。今回の会派の判断において、だったら市民はどこに助けを求めればいいのかとお𠮟りもいただきました。ただ今回、陳情者による陳述や質疑等を通して、書面から読み取れない部分含め、市に陳情の趣旨は伝わったと考えており、私たちもこれで終わりにするのではなく、今後さまざまな機会を捉えて、目的が達成されるよう重ねて働きかけをしていく所存です。 議会の権限などという、どこを向いて仕事をしているのかというご意見も受け止めてはおりますが、私たちとしては今後、自分が賛成しかねる内容の教育がこの場で議論された際にも、自分たちの立場が変わっても、議会が言うならば権限の濫用といったようなことが起こらないよう考え努めることも、役目のひとつと考えて今回の決断をいたしました。 こどもたちへの教育の充実はきっと誰もが望むものです。それはこどもたち自身の幸せであり、こどもたちの未来にも繋がる大切な取り組みです。自身も子育てに直面する者として、こどもが加害者・被害者・傍観者にならないための行動をしていきたいと思いますし、これは私たち自身、大人にも言えることです。より一層の教育の充実に向け、社会全体での議論へ、繋げていきたいと思います。以上です。 隠し事のない市政実現のために、市報の公報機能の強化に関する陳情 市報とはなんなのかという議論になりましたが、他自治体でのアンケート等を読んでいても、市報に求めるものはかなり幅広いことがわかります。私たち議会の市議会だよりを検討するにあたっても、結果をということもあればプロセスをというのもあり、何が求められるのか非常に難しいものだと感じております。 優先順位を固定することなく、広報の専門員を入れると予算案も出ているのでよく議論してほしいと考えます。 「燃料費等物価高騰に対する市内中小事業者を救済するための助成制度の創設」を求める陳情 本件については討論はしていませんが、対象の絞り込みが難しいと考え不採択の立場を取りました。

お知らせ

武蔵野市学校改築事業のいま|お知らせ

学校改築について、5小と井之頭小の改築懇談会が2024年2月に開催され、基本設計概要版の案とスケジュールが掲載されています。 かなり詳細な資料になっているため、これから通うことになるかもしれないご家庭の方もぜひご覧ください。 ▼関連資料:学校改築事業について https://www.city.musashino.lg.jp/shiseijoho/shisaku_keikaku/kyoikubu_shisaku_keikaku/shochushisetsu_seibi/index.html 各校のページから第11回懇談会の欄までスクロールしてください↑ なお、市長公約により2中・6中の統廃合については白紙にということが示されています。そもそもこれはまだ検討段階の案として出てきたものであり、これから議論をということで決定していたものではありません。 市長の施政方針には「将来を展望したとき(中略)6校が必要かどうかという議論はしていくべきです。(中略)市全体の学校建替えの中で議論を進めてまいります。」とあり、中学校全体のことを議論すると読めます。 本来のスケジュールでは今年から6中の計画に着手し、工事自体は2027年から2028年に行なわれる予定であったことから、早期の方針をかためていかないと他の学校改築にも影響が出ることになりかねません。ちなみに6中から1年ごとにずれて2中、2小、境南小とスケジュールが続いています。 ▼関連資料:学校施設整備基本計画 https://www.city.musashino.lg.jp/shiseijoho/shisaku_keikaku/kyoikubu_shisaku_keikaku/shochushisetsu_seibi/1026841.html 物価高騰の波もあり、現在進んでいる1中・5中の工事でもさまざま困難が生じ、特に1中は入札不調、1年遅れのスケジュールとなりました。また、先日示された保健センターと複合施設の概算も、40億から70億とあまりに乖離した規模に反対の声が続出しているほどで、公共施設全般の改築について課題多き時代です。 2024年3月にひらかれる予算特別委員会でも、学校をはじめとする公共施設の今後については、激論となりそうです。また議論をまとめて発信していきます。

活動報告

他の議員の一般質問まとめ|武蔵野市議会レポート

武蔵野市議会では、15名による議員からの質疑(一般質問)が2024年2月27日から29日に行われました。 さて、今回の議会では市長の施政方針・予算編成方針についての質疑(代表質問)を先にやっているため、そこで登壇していない議員のうち、事前に質問事項を提出した議員が一般質問を行います。いつも20名ちょっとくらいが少し少ないのはこのためです。 ちなみに他自治体の議会に比べると、質問をする議員の割合はかなり多いそうです。武蔵野市議会だと基本やるものという感覚ですが、実はそうではないそう。年に4回しかないのでフル活用したいところです。 一般質問は議員が自分で内容を決められるため、分野は多岐に渡りますが、それでもトレンドなどあり、割と内容が被る傾向にあります。今回2名以上が取り上げたテーマは、 ・能登半島地震を受けての防災減災対策 ・給食費無償化 ・HPVワクチン男性接種助成 ・こどもの居場所、多世代の居場所 ・武蔵野市子どもの権利条例の取り組み ・市長公約の住民投票条例の凍結とは ・市長公約の水素バスの実現性 ・公園管理体制の見直し ・国民保護計画についての取り組み ・教科書採択の経緯 このような内容が複数回登場しました。 市内小学校において発生した児童による盗撮事件について、教育委員会は非行行為と捉えており、人権道徳教育、いのちの安全教育、情報モラル教育の3つに重点的に取り組み、自分の大切さ、他の人の大切さについて指導していくとのこと。姿勢としては被害者の思いを第一にというコメントがありました。 また、市内私立学校における問題というのが、固有名詞を避けながら話題にあがりました。こちらは私学ということもあり、議会という場で取り上げることについての是非もあるため、慎重な対応が求められると考えます。答弁としては市の権限の説明があり、そのうえで子どもの権利条例の理念と救済制度についての解説がなされました。 こどもの権利という視点からすれば、市民の救済のために取り組むのが市の役割です。市民からの声を受け止め、でき得る対応を全力でやっていただきたいと思います。 3月初旬は各委員会が開かれ、市からの議案と市民からの陳情について、それぞれ審議されます。それが終わると中旬は予算特別委員会です。インターネット中継もありますのでぜひご覧ください。 https://www.city.musashino.lg.jp/shigikai/kaigi/1001139.html

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一般質問の振り返り|武蔵野市議会レポート

今回は市長が変わったことから、これまで何度か考え方を聞いてきた少子高齢化について、改めて質問をしました。 国がこの6年がラストチャンスと言っていることに対し、義務教育で危機感を学んできた身として、この20年何をやっていたのかという強い疑問をお伝えするとともに、基礎自治体としてどう取り組むか、住民の奪い合いをしている場合ではないと提起しました。 市長は国と同様の考えを持っているというお答えでしたので、これからの6年がラストチャンスであることを踏まえ、市の少子化に対する施策への提案を続けていきたいと思います。 また、今後さらに深刻化する担い手不足についても、シルバー人材センターしかないことへの疑問を伝え、働く世代や学生などがもっと仕事としてまちのことにかかわれるしくみづくりができないか提案しました。 そして子どもの権利条例が施行されて1年が経とうとするタイミングであることから、その実効性を高めるための質問、提案を多数させていただきました。 ・事務事業見直しのように全ての課で条例の理念実現に向けた検証をすること(施策や窓口業務など含めて取り組みを見直す) ・兵庫県川西市のサポートルームのように校内の居場所を充実させること(不登校に限らず体調不良など誰でも利用できる教室の設置と教室至上主義からの意識改革) ・校外でこどもが出入りするところと、官民問わずネットワークを構築すること(理念の浸透のみならず事故予防など情報共有にも) ・学びの場と居場所それぞれのニーズ配分はこどもにより異なるので横断的に細やかなサポートをすること(かかわる人が多いからこそたらい回しや対応漏れにも繋がる) ・未就学児の居場所を運営してきた団体と現状や今後の見通しなど情報共有をすること(こどもが来ないのでやめようかという悩みに対しての寄り添いや工夫) ・こどもの事故防止に全力を注ぐこと(時間なく再質問できませんでしたが事故情報の共有など都度やってほしいし親になる前の学びの部分でも積極的な情報提供が必要) こども関連は話したいことがあふれてしまい、時間が足りませんでしたが、条例ができたからこそやれることの徹底、拡充をお願いしたいと思います。 最後にこれまでも質疑してきたことから、産後ケア事業の利用実態把握と安全管理の徹底のために事業者と連携すること、12月の選挙についての振り返りについて質問をしました。過去の質疑についても定期的に振り返り、そのままにしないよう努めています。 小美濃市長になり初めての一般質問となり、細かい点は部長からの答弁というスタイルでしたが、市長には価値観や方針を問い、細かいことは部長からとなればやり取りとしては濃くスムーズな議論の展開になると感じました。今後も質疑の充実を図れるよう、こちらも準備の徹底をしていきたいと思います。 中継録画は速報版にアップされたのち、通常のアーカイブに入ります。ぜひそちらもご覧ください。 https://musashino-city.stream.jfit.co.jp