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こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆です。

前回の記事「準備を始めるにあたり|2期目への挑戦」では自分自身のモチベーションと、幸せのもと(要素)からまちの役割を整理するところまでをお伝えしました。

今回からは私の考えるまちの役割について、2つの記事に分けて、具体的にエピソードを交えながらお伝えします。まずは前半の2つです。

学びやボランティア/事業などさまざまな活動を支援すること

自己実現や成長に欠かせないのは学びやさまざまな活動です。活動についてはボランティアだけでなく事業として、地域活動や民間事業者による経済活動も含まれます。

行政としては創業支援やコロナ禍における事業者支援が行われたことも記憶に新しくあります。

学びというとこどもたちへの教育が想起されますが、それだけでなく大人も学び続ける、この学びというのは何も難しいことを指しているのではなく、日頃のちょっとした気づきや趣味、遊びといったものまで幅広くあると思います。

学びや活動というのは、それぞれが前進する実感を得られるものであるとともに、地域の課題解決にもつながる大切なものであると感じます。

「アントレプレナーシップ」は起業家的行動能力とも訳され、イノベーションをもたらし新しい価値を生み出す思考・行動要素として注目されています。例えばこうした学びを提供することで、地域の課題解決は促進されるのではないでしょうか。

すっかり浸透してきた「SDGs」に関連しても、国際的な課題解決に向けて起業家を育成することは重要だという論調があります。

何もこれは経済活動としてということだけでなく、ボランティア活動なども含めた地域活動へつながるものと思います。

こうした提案を議会でも行うことで、現代における学びの支援とはどういうものか、どんなニーズがあるかといった情報を届けることができました。

議会では唯一の30代ということもあり、若い世代がどのようなことを求めているか、どんな状況にあるかを伝えることも大切な役割であると感じています。

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コミュニティや「ゆるいつながり」を支援すること

武蔵野市はコミュニティ活動がとても活発なまちだと評されてきました。町内会のようなものがないという異色の歴史を持つ中で、「コミュニティ構想」から50年、脈々と継がれてきたさまざまな活動がまちの至るところにあります。

私自身は議員になるまで、地域におけるコミュニティ活動を強く意識したことはありませんでした。

それは特段意識をしなくても自然にあるものという感じだったのかもしれませんし、20代まではあまり直接的に地域の活動にかかわることがなかったということもあるかもしれません。

一方で、地域で事業を営み子育てをする中で、コミュニティ活動だと思っていなくても、人と人との「ゆるいつながり」を実感することは多々あり、今ではこれもまたひとつのコミュニティ活動なのだと考えているところです。

今、武蔵野市ではこうしたコミュニティ活動について、これからに繋いでいくにはどうしたらいいのだろう?というテーマがあります。

担い手の高齢化というのも言われますが、そのまま引き継いでいくかたちだけを模索するのではなく、時代の変化に合わせて、少しずつ変容を遂げながら、また今すでに存在している若い世代のコミュニティの新しいかたちにも目を向けて、多彩な活動の支援を行っていくべきだと思います。

活動の見える化が進むことで、かかわりを持ちやすくなるはずです。行政が活動のプラットフォームになるべく、その役割や広報についても引き続き訴えていきたいと思います。

次回は後半、残り2つの役割について書いていきます。