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こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆です。議会が始まり、新しい任期での最初の一般質問を行いました。

今回は主にこども子育て関連。いただいた相談事項をいくつか散りばめながら展開しました。

やりとりのまとめ版を載せたのち、通告した質問要旨を掲載します。さらっと知りたい方はぜひまとめ版までご覧ください。

当日のやりとりまとめ版

▼武蔵野市の育業推進の取り組みは?
・市はワークライフバランスの大切さについて発信を続けている。

▼育児休業中のきょうだいの学童利用について
・育児休業を取得するとそのきょうだいが学童に入ることはできない(退所)
→こどもの居場所にもなっている、保護者にとっても大切な相談の場、とはいえ定員があることも認識。まずは特別な事情がある場合は相談をとあるのでそこでぜひ丁寧に対応してほしい

▼学童クラブのアンケートや第三者評価の結果から
・学童クラブ利用の保護者の就労実態の多様化は認識しており、民間学童の設置含め検討続ける
・人数の多いところはスペースの拡大やクラブの分割などを検討し落ち着いて過ごせる環境を
・学童クラブ第三者評価からの課題はそれぞれ全体で検討し対応していく

▼こども誰でも通園制度と保育人材の不足について
・働いていなくても保育園を利用できるとされるこども誰でも通園制度の詳細はまだ国から来ていない、現状でも保育士の確保などは大変な状況。現状働いていない場合に利用できる一時保育を拡充してきている。

▼小中学生の荷物が重い問題
・小中学生の荷物についてはタブレット導入後も対応に工夫を求めてきている
→小学校から中学校へ進学した際に変化に戸惑いがあったそう、さらに取り組みをお願いしたい

▼認可保育を1ヶ月休むと退園になるというルールについて
・認可保育での長期欠席でやむを得ないと想定されるのは、子や親自身の入院など
→保護者の親の看護などで遠方へ行くのに、1ヶ月と2日で退園とされたケースがあるが、規則上はおおむね1ヶ月と記載がある。保育のしおりでは原則1ヶ月、どちらが正しいのか。待機児童が少なくなってきたからこそ見直しを、個別具体なケースについては寄り添いをお願いしたい。他の自治体では多くが原則2ヶ月〜となっている。

▼産後ケアのさらなる拡充へ
・産後ケア事業を拡大してきた、コロナ禍での受け入れ中止もあり予約が取りにくい状態だったと思う。今後もニーズに合わせて対応を考えていく
→生後半年を過ぎると休養目的で利用できるはずの日帰りや宿泊型は使えなくなる。訪問型で休養ができるよう時間を伸ばすなど検討してほしい

▼市のホームページで情報にたどり着きやすくするために
・市のホームページの階層構造は他にも影響を与える、トップページなどからたどり着きやすくするなど工夫を重ねたい

通告した質問要旨

件名 「こどもと子育てを応援するまち」のさらなる実現に向けて等について
(要 旨)
1.「こどもと子育てを応援するまち」のさらなる実現に向けて
第六期長期計画では、子どもと子育てを応援するまちの実現を目的のひとつに、さまざまな施策が計画されている。第六期長期計画・調整計画策定の議論では、さらなる具体的な提言へという発言もあり、残りの計画期間においてより一層充実した支援の実現が望まれることから、以下質問する。

(1)「育業」と武蔵野市の保育・学童保育制度の関連について
①「育業」の推進と市の取り組み
令和5年4月から改正育児・介護休業法の一部が施行され、労働者 1,000 人超の企業は男性の「育業」取得率の公表が義務化された。

こうした法改正を契機に、性別を問わず誰もが育業をしやすい環境整備、機運の醸成が望まれている。武蔵野市における「育業」推進の取り組みについて伺う。

②育児休業による保育や学童保育での取り扱い
複数名のこどものいる家庭の保護者が、そのうち 1 人のこどもに対する育児休業を取得した場合に、別のこども(きょうだいとなる者)の保育や学童保育における取り扱いについて伺う。

③「育業」推進と学童保育利用の考え方
市の学童保育の案内には育児休業中は原則入会要件に該当しないとされ、そのうえで「育休中であっても家庭で監護できない特別な事情がある場合はご相談ください」と記載がある。

「育業」が推進される中で、この原則が見直されることはないのか、また例外となる「特別な事情」とは具体的にどのようなものが想定され、またどのような判断基準があるのかを伺う。

④学童クラブアンケートに見る実態
令和4年度の「武蔵野市学童クラブアンケート調査結果報告書」において、保護者の働き方の多様化や、契約書だけでは見えない残業時間の存在、育休での退所についてなど具体的な指摘や要望がある。こうした実態に対する市の考え、今後の方向性を伺う。

(2)こども・子育てを応援する各種施策について
①学童クラブの第三者評価結果
令和4年度の「学童クラブ第三者評価結果報告書」を受けて、課題として指摘されている以下の点についての他のクラブを含めた調査検討状況、今後の対応について伺う。
ア 地域連携のさらなる促進(開かれた学校づくり協議会への参加や他の連携)
イ こどもが落ち着いて過ごせる環境の工夫
ウ 保護者からの苦情解決のための仕組みの確立
エ ヒヤリハット報告書等の活用

②こどもたちの成長を支える人材の不足
国政では、働いているかを問わず柔軟に利用できるとする「こども誰でも通園制度」を始めるとする報道がなされている。

これまでも求めてきた、柔軟な保育制度の実現に寄与すると感じる一方で、保育や学校など、こどもたちとかかわる人材の少なさや待遇について依然として課題が多い。市の現状と対策について伺う。

③登下校時の荷物について
「ランドセル症候群」なる言葉もあるほど、小中学生の荷物の重さについては毎年のようにメディアでも目にすることが多い。
ア 小中学校の登下校時の荷物について、市としてはその重さに対してどのような考えを持っているか、またその基準を定めているか伺う。
イ タブレットと教科書の併用がスタートし、「置き勉」などのルールの変更はあったかを伺う。
ウ 実際に昨夏は長期休暇前の荷物の持ち帰りを行う児童が、帰り道の途中で途方に暮れているのを見かけて思わず声をかけたことがある。日常的な荷物に加え、長期休暇前の対応についても変化はないのかを伺う。

2.市民からの相談や過去質問してきたことについて
①保育所等の長期欠席
令和5年度の保育施設のしおりには「原則 1 か月を超えて休むことはできません。ただし、里帰り出産等やむを得ない事情があると市が認める場合には、3か月以内であれば休むことができます」と記載がある。

このやむを得ない事情として想定されていることはどういったことか、また市の判断基準はどこにあるのかを伺う。

②産後ケア事業のニーズと拡充
産後ケア事業については利用者の満足度も高く、さらなる拡充を行なっていただいているが、予約が取りにくい状況について把握しているか、またその改善や、現在は相談が主となっている訪問型について、時間数を伸ばし在宅での休養目的の利用拡大が望めないかを伺う。

③市のホームページにおける情報の見つけやすさ
いざ情報を探そうと思ったとき、階層が奥まっているためになかなかたどり着かないことが多い。

例えば、昨今市民参加をより促進するために公共施設の改築に関連してワークショップなども多数行われているが、市の計画などについては所管別になっているため、どこが担当しているかを知らないとなかなか見つけることができない。

サイト内の検索機能もあるが、古い情報に行きつくこともあり探し方に工夫が必要な状態である。前回のリニューアルでこの階層については課題とされなかったのか、今後の対応についても伺う。