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Radio / Podcast

ラジオ「むさしのみたかだより」開始

こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆です。 この度、stand.fmで「本多夏帆のむさしのみたかだより」という音声メディアをスタートさせることにしました。 きっかけは「このラジオを始めようと思った理由」でもお話しましたが、なるべく手軽に情報を取れるようにし、そこからまず地域のことに興味を持ってもらえるようにすること、さらには考えていることを伝えようと思っていただけたらなという想いにあります。 武蔵野市議会では30代は私だけ、乳幼児がいる子育て中の議員も私1人です。20代の議員もいません。 世代間抗争ということではなく、異なる時代背景を生き価値観を育ててきた人たちが議会という場でディスカッションをする。そう考えると、1人でこの世代を背負うのは結構荒業です。 私自身が多様な意見を知りたい、ディスカッションする中で議会での審議にアウトプットしていきたいという想いがあり、まずこの音声メディアでは発信を、そして受信とディスカッションの場は不定期ながらもイベントでというスタイルに繋げていけたらと思います。 不定期を定期にしなくてはと思いながらも、いろんなことを言い訳にしているところがあるので、ここは意志を強く持って変えていきたいと思っています。 さらっと情報を手に入れていただけるよう、また考えるきっかけになるような投げかけをしていきたいと思うので、音声メディアもぜひご活用いただければ幸いです。以前行っていた各地の議員さんとのコラボにも取り組んでいけたらと思います。 stand.fm「本多夏帆のむさしのみたかだより」

活動報告

2021年6月一般質問でのメッセージ

今回も一般質問が終わりました。正式な議事録は後日お待ちいただければと思いますが、原稿部分をここに公開しておきたいと思います。 ということで下記は当日の読み原稿より… ワクワクはたらくの本多夏帆です。また6月になりました。昨年の今頃は何をしていたかと思い振り返ってみると、保育園が登園自粛で家庭での保育となり、仕事や子育てを両立するのにてんやわんや、公園は人で溢れ、音やゴミなどの問題が言われたり、図書館がしまってご意見をいただくなどいろんなことがありました。 そこからすると今年に入ってからの緊急事態宣言下においては、市の方針もかなり柔軟に変化をしてきたと感じており、1年前の何がなんだかわからないような状況を脱し、データや論理的な考えをもって感染症への対応を進めていると思っています。 今回も健康や産業など、以前からに引き続いての質疑を中心に行わせていただきますが、まずは健康第一、市役所で働く皆さんも、そして中継を聞いていらっしゃる市民の皆さんも、ご自身のケアをしっかりしていただき、日々の仕事や活動に取り組んでいただきたいとエールを送ります。質問に入ります。 ~中略:自殺対策についての質問~ 質問の背景について少しお話させてください。以前から取り上げている通り、約2万人の方が毎年自殺に至っている状況ですが、自傷行為での救急搬送人数は年間約3万5千人と消防白書にあります。そのまま全員が植物状態になるということではありませんが、自傷行為によって命を落とさないにしても、大きな傷を残したり、障害を生じることになったり、自分で意思表示をすることができない状態になってしまうこともあるということです。昨秋からの自殺者数の増加に対する危惧は、実はその数には表れないこうした方々にも及んでいると再確認をしました。 平成26年の労働安全衛生法改正によって、規模の大きな事業所では「ストレスチェック」が行われるようになりました。ちょうど今市役所でも健康診断が行われているので、ストレスチェックを受けましたかという張り紙を目にしますね。このストレスチェックにおいては、高いストレスを抱えている人を抽出し、メンタル不調に至る前に予防的措置を行うというのが大きな目的とされています。また、自身の「ストレス耐性」を知ることで、どのようなものにストレスを感じやすいか、そういった傾向を認識し、物事に対する取り組み方、構え方を変えていくという自分自身での予防も考えられるでしょう。こうした自分自身の状態や傾向を知るという取り組みも、感染症影響下の心身の健康づくりに繋がると考えます。 また、ストレス耐性という観点から視野を広げると、「レジリエンス」という概念もあります。レジリエンスとは外的な衝撃にも折れることなく立ち直ることのできる、しなやかな強さを指すそうです。去年からもうずっと、ストレスのある状態を皆が強いられています。長期戦になってしまったからこそ、このレジリエンスという考え方を知っていく必要があるのではないでしょうか。 以前、幸せの4因子という考え方を用いてここでお話をしたことがあります。自己実現をしたい、人を喜ばせたい、いつも楽しく笑顔で、そして人と比較せずマイペースでいるということ。こうした考え方を自分の心に持ち、外的な衝撃に対してもこうした心持ちで取り組むことができれば、自然とレジリエンスが高まってくるのではないかと思います。 実際私自身も日々の生活の中でこの心持ちを保つことは簡単なことではありません。特に子育てにおいては思うようにいかないことが多く、いつも自分の行動を省みては、どうすればいいのかなと考えています。ただ、今年は子どもの権利条例の議論も活発に行われますし、私たち子育て世代がどのように考え、子どもと接していけばいいのか、ともに勉強をしながら実践していきたいです。 ~以下ほとんど質問のみのため省略~ 毎回何を扱うか悩む一般質問ですが、タイムリーなことだけでなく、過去から何度か質問を重ねているものなど、多様な内容になります。今だからこそという想いを割と大事にしていて、この時にこの内容を聞いた方に、少しでもきっかけになるような、そんなイメージをしながら毎回原稿を書いています。 一般質問の内容は前の記事をご覧ください。

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一般質問2021年6月「心身の健康や保育の質、産業とコミュニティを守ること」

こんにちは、本多夏帆です。4年の任期も折り返しを迎え、6月の議会に突入します。今回の一般質問の通告内容を下記に載せておきます。順番は9番目です。中継(トップページ | 武蔵野市議会 インターネット議会中継 (jfit.co.jp))もありますので、ぜひご覧ください。 ■心身の健康を守ることについて 感染症拡大の影響で、未だ自殺者数は増加しているとの報道がなされている。それを受け、市の自殺防止対策について伺う。 ・市内の自殺者数や判明している原因について、最新の情報を伺う。 ・自殺しようとしたが死亡に至らず、心身に障害を生じたり、植物状態などになってしまったりする人が一定数いるとのことだが、市においてそうした状況を把握しているかを伺う。 ・市の自殺防止対策の実施状況と今後の取り組みについて、市として、また学校においてそれぞれ伺う。 ■保育の質を守り追求する取り組みについて 今年度も待機児童ゼロが達成されたとのことだが、シンプルに数字だけで良し悪しを判断できないのが保育の課題と考え、以下伺う。 ・待機児童数についてはゼロを維持するという目標が示されているが、その他の数値について、例えば旧基準で計った場合、その数値に変化は出ているのかといった、他の指標となり得る数値の推移と、あれば目標を伺う。 ・児童福祉法に基づく認可保育施設・事業(以下「保育所等」という。)について市が負う責任(対園・対利用者・対市民)は何か、また保育所等が市に対し負う責任は何かを伺う。 ・保育所等における以下のような一般的に言われるトラブルについて、市がどう把握し対応しているか伺う。 ①事業所内トラブル(経営状態や人材不足から生じる労務問題やハラスメント、スタッフの一斉退職などの事象) ②事業所外トラブル(交通問題など) ■産業とコミュニティを守る取り組みについて 感染症の影響下での国や都の方針を受け、各事業者の運営についても難しい局面に直面していると考える。それを受け以下伺う。 ・飲食店を始め、休業要請を受けるところでも営業するかしないかで判断が分かれている。このことによる市内での影響はいかがか。 ・昨年は「自粛警察」と呼ばれるような事態も起き、落書きやいたずら、風評被害などさまざまな事象に発展した。市内の治安状況について伺う。 ・事業者においても、またその地域の住民においても、多様な価値観がある。そのうえでそのエリアにおけるコミュニティが分断されないようにしたいと考えるが、市として何かできることはあるのか、行っている取り組みや今後の展望があれば伺う。 ■投票率向上について 都議会議員選挙の執行を目の前に、以下伺う。 ・投票率の向上、特に若い世代への施策を伺う。 ・感染症拡大の影響で投票に行くのが困難な方に対する取り組みを伺う。

活動報告

議会報告・第二号発行

こんにちは、本多夏帆です。武蔵野市議会Noteを年に一度発行しています。今年もあっという間に春になり、無事にリリースすることができました。 もう少し紙媒体を作ってもいいのかもしれないとは思っているのですが、日々SNSで発信することが多く、なかなか記事をまとめきれない状況です。 とはいえいろいろな方に議会に興味を持っていただきたいと思っているので、多様なツールを使っていきたいと思っています。

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活動報告

代表質問2021年3月

こんにちは、本多夏帆です。今年は初めて代表質問をさせてもらいました。会派を代表し、理事者に対して大綱的な質問をします。だいぶ長いですが、原稿をそのまま掲載します。アーカイブもありますので、ぜひご覧いただけますと幸いです。 ■以下、当日の読み原稿です。 ワクワクはたらくの本多夏帆です。代表質問も終盤となりましたが、どうぞよろしくお願いいたします。  昨年の第1回定例会から早1年、おかげさまで第二子も無事1歳になりました。この1年は本当にあっという間で、激しい変化の中を必死にもがき続けているような、そんな気持ちです。ここ数週間はこの議会に立つこともイメージしながら過ごしていましたが、この状況の中で今何を議論したらいいのか、考えれば考えるほど気持ちに焦りが出てきて、もう1年が経ってしまったし、だんだんと私も疲れてきているのかな、周りの人たちも同じだろうけど大丈夫かなと、心配にもなりました。臨戦態勢で頑張り続けるのは、本当にエネルギーが要ると思います。市長はじめ市役所の職員の方々も、そして中継を聴いていらっしゃる市民の方々も、周囲とコミュニケーションを取りながら心身ともに健康でいられるよう、気を付けて過ごして欲しいと思っています。  それでは今回は大綱的な質問ということで、以下順に伺っていきます。 【市政運営の基本的考え】  まずは新型コロナウイルス感染症の影響について伺います。施政方針を作るにあたり、昨年からどのような変化があったでしょうか。これはざっくばらんに、市長のお言葉を頂戴したいと思っています。これだけ変化が激しいと、先を考えるのは非常に大変なことです。本文にも多々そうしたことがありますが、①昨年と比べての想いや考えを伺いたいと思います。  そしてこの中を拝見するに、柔軟性という考えと、長期計画との整合という考えがせめぎ合っているように感じます。例えば「先が見通せない中でも、数週間や数か月単位で解決できることなのか、それとも年単位の長期にわたって対策を講じる必要があるのかという目安を持ちながら様々な対策をとるべきであると考えます」(P3)とこれは感染症対策についてかと思いますが、基本的考えの終わりには「私には、コロナ禍であっても第六期長期計画に基づき、やるべきことをしっかりと行う責任があります」(P9)とあります。どういった視点で、この区別を行っていくか、難しい判断が迫られていると思いますが、どの業界においても、変化に対応しながらも短期・長期的視点を持ち活動をしています。②どのように見直しをしながら調整を行っていくのか、伺いたいと思います。  次に、長期的視点での市政についてです。今回の施政方針においても、少子化と人口減少について触れられています。少子化と人口減少というのは、日本社会の大きな流れですが、それ自体をどのように評価し、どんな未来を描くのかについてはおそらくや人それぞれ違うと思います。 方針の中で市長は、国の少子化対策について「言葉自体に強迫的な感じがしないか、子どもを持たないあるいは持てない人たちへの配慮に欠けていないかと感じる」(P4)と述べられています。個人個人の考え方を尊重するということは非常に大切な考え方であると私も思いますが、市としては少子化対策をどのように考えているのでしょうか。めぐりめぐって少子化対策になっている施策は現在も多数あると思いますが、③市として少子化に対し積極的に対策を講じていくということなのか、市の方向性を考えるにあたり、その価値観をお聞かせいただければと思います。 そして人口減少についてです。これについては「現在の日本には様々な課題がありますが、国をあげて取り組み、解決しなければならないのがこの急速な人口減少への対応だ」(P4)とあります。人口減少の対策としての少子化対策というのも論理関係としては分かるのですが、おそらくこの表現はそれを指しているのではなく、急速な人口減少という事態に対してどう取り組んでいくのかということだと思います。 それを踏まえ、④市はどれくらい先のことを考えて今の施策を構築しているのでしょうか。長期計画では10年先を見て、また先日から取り上げられている都市計画マスタープランでは20年先というワードが出てきます。そんな中、長期計画を策定した際には、参考とあれどこの数十年で基金が0になるシミュレーションも示されています。 先日、「いよいよ肩車社会」という記事を見ました。私の世代はずっと腕をぷるぷるさせながら人を上に乗せたイラストを教科書で見てきましたが、それがいよいよ肩車になったのかと衝撃を受けました。2020年は高齢者1人に対し現役世代が2人、このまま出生率に改善がなければ2060年には1対1の肩車だということです。 私は、この事実があるからさぁ皆子どもを生みましょうと言うつもりはありません。ただ、私たち自身が前向きに生きていくために、未来に期待を持てる社会を皆で作っていく必要があると考えています。 【未来ある子どもたちが希望を持ち健やかに暮らせるまちづくり】  次に、「未来ある子どもたちが希望を持ち健やかに暮らせるまちづくり」の部分です。子育て分野として主な施策の部分も絡めて質問します。  今回の施政方針では、子どもの権利条例制定についてや主な施策としての子育て世代包括支援センターという機能強化を図る組織再編といった、子育て施策にさらに取り組んでいくという方向を伺い知ることができました。子どもと子育て家庭の支援の在り方や新たな複合施設の必要性についても検討するとあり、非常に心強く感じています。  一方で心苦しいことに、昨秋から話題にしている自殺の数字は上がってきています。昨年の自殺者は2万人を超え、11年ぶりに増加に転じました。全体的な自殺対策についてはずっと取り上げていますが、今回は特に子ども・若者に関するデータをたくさん見てきました。国立成育医療研究センターのグループによる「心の状態」の調査では、昨年11月から1ヶ月半の間に4600人の小学4年生以上の子どもや保護者が回答し、小学生4年生以上の15%、中学生の24%、高校生の30%に中等度以上のうつ症状が見られたとしています。また、文部科学省がまとめた自殺の人数については、去年1年間に自殺した児童や生徒の人数は前の年より140人増えて479人となったとのことです。特に顕著なのは高校生で、92人増えて329人、特に女子は67人から138人と倍増したと出ていました。  おそらく子ども関係において最新のまとめではないかと思う、内閣府の「子供・若者育成支援推進のための有識者会議の報告書」を読みました。55ページあるのですが、問題があふれすぎて、めまいがするほどです。家庭、学校、地域社会、IT環境、就業(働く場)における諸問題について、この議会で年間通して耳にする話題もほぼすべて入っているのではと思いました。お時間のある方にはぜひ見ていただきたいのですが、子どもや若者を取り巻く問題・課題はこんなにあるのかと、見ていて辛くなります。しかし、これに立ち向かわなくてはなりません。この報告書においても、真っ先に取り上げられているのが自殺、虐待、性被害等といった課題に対する「子ども・若者の生命・安全の確保」です。  まずはこの⑤子ども・若者の命と安全を守るために、市はどのように取り組んでいくのでしょうか。細かな施策は予算の審議においてと思いますが、横断的な考え、そして市長としてのメッセージをいただきたいと思います。今回の施政方針では自殺というワードは出てきていませんが、「不安」という言葉で引っ張ると高齢者、妊産婦、そして感染し自宅療養している方に向けたメッセージはありますが、子ども・若者にはそうした内容がありませんでした。それでも、以前から申し上げている通り、子ども・若者の死因1位は自殺です。また、今回自殺が急増している高校生世代については、医療費控除の件でも市として注目していると思いますが、おそらく市として実態が掴みにくい世代なのではないかと感じています。⑥高校生世代についてどんな課題があると認識し、どう対応していくのか、大きな方向性でも構いませんのでご意見をいただければと思います。 【コミュニティを育む 市民自治のまちづくり】  次に、コミュニティを育む 市民自治のまちづくりについてです。自治基本条例について、「市民の皆様一人ひとりが、自分たちのまちをつくるということを考えるきっかけになってほしい」(P7)とあり、本当にその通りだなと感じています。この1年は在宅勤務やテレワークが進み、自分の暮らす地域で過ごす時間が以前に比べ大幅に増えたという方が多いことでしょう。遠方へ出かけることも少なくなり、地元の魅力を発見したという声もよく聞かれます。また、例えば学校教育についても、経済施策についても、自治体の判断が自分の暮らしに直結しているのだということもまさに実感となって表れたのではないかと思います。その意味でも、何か一つでも地域に関わるきっかけがあり、自分事としてまちのことを考えられれば、武蔵野市はさらにさらに住みよいまちになっていくのではないかと希望を持っています。  今年はコミュニティ構想の策定から50周年ということで、脈々と繋がってきたこの50年に敬意を表するとともに、私自身この武蔵野市で多数のコミュニティに出会い、日々楽しみ、そして助けられながら生活できていることを、本当に誇りに思っています。私自身は子どもを生み、店を開いたことでようやく地域と繋がった感がありましたが、繋がったと思った瞬間に、ばぁーっと世界が開けたような、ものすごい勢いでアメーバ状に人が繋がったと感じたのも、武蔵野市のコミュニティの特徴なのではないかと思っています。すなわち個人が1つのコミュニティにずっといるのではなくて、いくつかのコミュニティに複層的に関わり、それぞれがまた交わり広がっていると感じています。その意味でも、次の「このまちにつながる誰もが 住み・学び・働き・楽しみ続けられるまちづくり」にも掲げられている「市役所がプラットフォームとなること、つなぎ、広げる」というのは、ぜひ期待をしたい大きな役割とも考えます。市長におかれましては、⑦コミュニティ構想の今後の展望につき、どんなメッセージを発信していこうとお考えですか。市長が感じる武蔵野市ならではのコミュニティの魅力についても聞かせていただければと思います。 さてそんな地域のコミュニティの中で、最近「幸せの因子」というものを教えてもらいました。慶應義塾大学大学院の前野教授によれば、幸せには長続きしないものと長続きするものがあり、長続きしない幸せは金やモノ、地位など人と比べられる財のことで、一定以上の経済的豊かさやモノの豊かさは必ずしも幸せをもたらさないそうです。一方、長続きする幸せは環境に恵まれていることや健康であることのほか、心の要因による幸せが多く含まれているとのこと。 この心の要因の幸せは4つに整理されます。1つ目は自己実現と成長、2つ目はつながりと感謝、3つ目は前向きと楽観、4つ目は独立とマイペース。この中でコミュニティというのは、2つ目のつながりと感謝をメインに考えることが多いと思いかもしれませんが、特に子どもや若い世代においては教育や働く場面で「自己実現と成長」を強く感じることができるでしょうし、「前向きと楽観」という幸せ因子も地域の未来が明るければ、また他人と比べない「独立とマイペース」といった因子においても「多様性を認め合う」と施政方針にもあるように、まちづくりの中で実現していくことができるのではないかと思います。➇こうした幸せの因子、つまり教育や環境といったベースとなるものを作るのに行政は大きく寄与していると思いますが、市長の見解をお聞かせください。 【限りある資源を生かした 持続可能なまちづくり】  基本的な考えの最後にある「限りある資源を生かした 持続可能なまちづくり」においては、「予防保全型の維持管理を適切に行うことにより、インフラ施設の機能を確保し」、また「老朽化が進む公共施設などの保全や改修、耐震化などについては先送りをせずにしっかりと予算を充てていく」(P8)とあります。これが先ほども質問した、長期的視点を持つこと、新型コロナウイルス感染症の影響下であっても取り組んでいかなくてはならないことと繋がってくると思います。学校改築の件については、先日、保育園世代である我が家にもお知らせが届き、広く周知に力を入れてくださっていることが伝わってきました。今年はいよいよ基本設計に入り、目に見える形で表れてくるのだなと楽しみでもあります。  さてこのようなインフラ整備は、行政の重要な役割であり、また効果も、財政にも大きなインパクトを与える事業です。それこそ「限りある資源を生かした」とあるように、財政に余裕があるようには到底思えません。先に述べたように、数十年で基金がゼロになると想定されています。私は今30代ですが、30年後に自分の子どもが今の自分の年になる世代です。そんなに遠い話ではないのです。そのことをどう伝えたらいいだろうか考えていたのですが、一番わかりやすいのが「ゆとり世代」という表現かなと思い、それで説明しますと、私はちょうど中学2年生からゆとり教育が始まったいわゆるゆとり世代のはしりです。高度経済成長の熱狂的な雰囲気も、バブルの羽振りの良さも、知りません。物心ついたときから景気はどんどん悪くなり、少子高齢化が進み、私たちは年金はほとんどもらえない、そんなことばかり言われて生きてきました。皆さんがおそらくや「ゆとり、ゆとり」と話題にしてきた私たちが今、こうしてもう大人になっているのです。時間が過ぎるのはあっという間です。  先日、行財政アクションプランの市民意見交換会に参加しました。あいにくのタイミングで、緊急事態宣言が発令された初日ということもあり、私も含めて参加者は二人だけ。見学しようと思って行ったところがしっかりとお話できる機会には恵まれましたが、これからの市の未来を考える非常に大きなテーマであるのに、もったいないと感じる気持ちもありました。ただそれくらい、まさにこれからの現役世代である私たちの世代、そして子ども・若者世代には、そうした危機感は届いていないのではないか。あるいは社会との関わり、地域社会との関わり自体、持とうとされていないのではないかとも考えられます。⑨市長の行財政改革、また今回も記述のある「説明責任や成果・効率の向上など、行政活動の質をより高めることを主眼に置いた行政評価制度についての検討」(P24)といった、未来を作っていく分野についての熱意を伺います。  長々とですがここまで9点、質問をさせていただきました。おさらいしますと、 施政方針を作成する上での昨年との違い、想い 変化に対する柔軟性と第六期長期計画との整合 少子化に対する価値観 人口減少を踏まえどれくらいの将来から施策を考えているのか 子ども・若者の生命と安全をどう守るのか 高校生世代の課題と対応 コミュニティ構想の今後の展望と武蔵野市ならではのコミュニティの魅力 それぞれが幸せに向かうベースを作ることと行政の関係性 行財政改革や行政評価といった未来を作る分野への熱意 です。 最後に、昨年は予算のテーマが「新たな時代へ挑む予算」、ちなみにおととしは「命を守り育む予算」でした。そして今年は「命を守り次世代へつなぐ予算」となっています。この1年の軸とも言える、タイトルです。今日の私の質問は、この命を守ること、そして次世代へつなぐこと、あらかたこれに沿って市長の考えを聞く内容にさせていただきました。というより、考えていったらそうなっていました。今年1年、向き合っていかなくてはならない課題は、きっと世界的に、似通っているのではないかと思います。 今市中には、「武蔵野市くらし地域応援券」があふれています。私はこの「応援」という言葉が、自分の今年のテーマかなと思っています。応援とは「力を貸して助けること」「励ますこと」という2つの意味があります。もしその時に貸せる力がなくても、励ますというマインドを忘れないようにすることで、よい効果が広がるのではないかと思うのです。予算を使う、制度設計をするだけではなくて、日々の業務の中で励ますというマインドを持ち、市民を励まし、またともに働くチームで励まし合うことが、きっと互いの心の状態をよくします。皆さんにエールを送り、壇上での質問を終わらせていただきます。今年もよろしくお願いいたします。

本多夏帆
活動報告

武蔵野市の市民意見交換会って何するの?

こんにちは、武蔵野市議の本多夏帆です。雪もちらつくようになり、本格的に冬ですね。 さて、先日武蔵野市の行財政改革に関する市民意見交換会に参加してきたので、報告記事を書きたいと思います。市民意見交換会ってどんなことをするの?という疑問にもあらかた答えられるようにしてみます。 今回の市の案内ページはこちらです↓第六次武蔵野市行財政改革を推進するための基本方針・アクションプラン 中間まとめhttp://www.city.musashino.lg.jp/shisei_joho/public_comment/boshu/1030762.html パブリックコメントの募集とともに、市民意見交換会が実施されました。双方が必ず行われるわけではなく、長期計画や市政運営全般に関わる条例など、重要度の高いものについては開催されることになっています(自治基本条例)。 で、これは今後のホームページリニューアルに期待したいですが、なかなかこの会の情報を得るのは難しいかもしれません。開催される場合、パブコメのページにたどり着かないと発見が遅れます…(今回私も、どこかで見た記憶が…どこだっけ?としばらく探しました) 今回は三鷹駅北口そばの芸能劇場にて開催でした。金曜夜という設定で、本当はいろんな方にご参加いただきたかったのだと思いますが、緊急事態宣言が発令された初日…タイミングが悪かったと職員の方々もおっしゃっていて、参加者は私のほかに1名のみ、職員は5名でした。 人数が多いときはそうもいかないようですが、今回はきっと少ないだろうとの見込みで、職員と市民がぐるっと向き合って話ができるようなテーブル配置になっていました。長方形で10名ほどが顔を合わせて話せます(会場写真を撮らせてもらえばよかった)。 昨今の状況を踏まえ、座ると前にも横にもアクリル板があるという状態。もちろん検温と手指消毒を入り口でしています。 市民意見交換会なのでなるべくざっくばらんに、いろんな方が発言し、互いの考えを知ったり、議論を深めたり、要望したり、分からないことを職員の方に説明してもらい理解を深めたりというのが、会の中身です。 毎回細かなルールは違うようですが、今回は1人ずつ1回の発言は5分までで区切り、それに対して職員が答えるというのの繰り返し。2人で1時間もあると思いましたが、あっという間に終わってしまいました。 本来は議員は見学という立場が多いのですが、今回はさすがに2人しかいなかったので私も少し質問させていただきました。 今回は行財政改革の基本方針とアクションプランについてだったので、市政の未来を見据えた質問や、市の価値観を問うものが多く話されたと思います。 ・ICT活用による業務の効率化をどのように考えているか(確認)・行財政改革だからこそ横断的なアクションプランが欲しい(提案)・セーフティーネットを重視とあるがどういう考えなのか(確認) などなど、こんなような形です。ここで出されたものはパブコメと一緒に回答がまとめられ、後日公表されます(発言者の名前は出ません)。計画の中に盛り込まれるものももちろんありますし、直接的に反映されなくても他の場面で議論となったり、議員が議会で取り上げたりもします。 当日発言するのが難しいなぁと思う場合であっても、ぜひそこでの議論を踏まえて後日ゆっくりパブコメを出すこともできますし、多様な議論がなされるのでいろいろと考えるいい機会になるのではないかなと思います(ちなみに今回は会が1月8日でパブコメ期限が15日)。 まだまだ多様な意味では参加者も少ないですし、私としてはオンライン配信や参加含め、もっといろんな方が参加しやすい環境を作っていくことも急務と思います。いろんな日程でやってはくださっていますが、私も子どもをほっぽって(=家族に任せて)参加するしかないので、常にリアルで参加するというのも難しいところです。 パブコメや市民意見交換会って自分も関われるの?と思っている方も多いのではと思い、今回は大まかな流れとともに書いてみました。参考になれば幸いです。

活動報告

2020年の議員活動を振り返って

年末までにあれこれやらなくちゃ!と決めるのは自分自身で、どんどんと詰め込んでしまうのは毎年恒例なわけですが、あれもこれもやりたいと思えることがたくさんあるのは幸せなことかもしれません。 さて、今年は本当に大変な年でした。1年を振り返り、頭の中を整理したいと思います。ぜひお付き合いいただき、市政や政治に興味を持っていただければ嬉しいです。 1月 広報委員会 国民健康保険運営協議会 賀詞交歓会 ラジオ「はひふへほんだの〇〇教えて!」レコーディング この頃は実際まだ感染症の影響は少ないように思い出す。よく考えてみれば賀詞交歓会なぞ毎日のように集まっていて、本当に「普通」の年始でした。私は大きなお腹を抱えて、皆さんに声をかけていただいたのをよく覚えています。 2月 常任委員会 第二子出産 結果的に委員会は出席でき、外部の会議である三多摩上下水道及び道路建設促進委員会だけ欠席させていただきました。入院中にちょうど感染症の騒ぎが激化し始め、不穏な空気が流れ始めた気がします。 議会日程的にはちょうどいいタイミング?に生まれてくれたため、期限にも間に合い5日間の退院翌日に一般質問の原稿提出へ。「紙が本物」という文化はなんとかしたいところ…。 3月 第1回定例会(本会議・常任委員会・広報委員会・予算特別委員会・自治基本条例審査特別委員会) まなびの森保育園内覧会 ラジオ「はひふへほんだの〇〇教えて!」レコーディング 3月はそもそも予算がありイレギュラーな議会月。感染症の影響が出始める中で、まだまだ不確かな状況において情報の整理も追いつかず、右往左往していたような思い出。休校についてが大テーマでした。 その中でこれまで議論を重ねてきた武蔵野市の自治基本条例が最終段階。特別委員会を経て可決となりました。ここまで突き詰めたものは実際運用においてまたさまざまな課題や新たな展開が出てくると思います。少しずつその様子も最近感じるところ。 ラジオのレコーディングもここが最後になってしまいました。次の手法を考えるなり何なりしなければと思いながらもう年末…これまでに出演くださった皆さまにまずは感謝。Podcastでいつでも聴けます。 4月 広報委員会 本来4月は行事月のため議会はそれほど稼働がありませんが、今年はあらゆるものが中止に。この辺りからすべてのものが止まり始める。 5月 第1回臨時会(本会議) 第2回臨時会(本会議) 常任委員会 三多摩上下水及び道路建設促進委員会(書面審査) 会派オンラインイベント「ワクワクはたらくオンラインミーティング」 私自身は初めての臨時会。しかも同じ月に2回も!感染症対応での補正予算審議がメインです。 自分自身も店舗運営を行っているため、現場として感じることが多数ありました。都の施策に対する疑問、そこから派生する市の施策に対する意見…周囲の方々ともコミュニケーションを取りながら、実際の体験をもとに発言できたのは意味のあることだったと思っています。 会派としてもオンラインイベントを開催してみて、今後に繋げようと。さまざまなところでオンラインツールが爆発的に広がっていった頃です。 6月 第2回定例会(本会議・常任委員会・広報委員会) 議会的には暗黒期に入ったのではないかと思うところ。というのは、通常のことができないので、なんとなく時短、省略、次に回す…といったような行動が多くなりだしたのです。 私自身もそうしなきゃみたいなところもあったし、行政側から情報が出てくるにもなるべく短くみたいな感じになり、とにかく物事が進まず、見えなくなっていく。 7月 第3回臨時会(本会議) 予算ヒアリング 文教委員会懇談会/傍聴 また補正予算をやって、例年通り市長らとの予算についての議論はあるも来年はどうなるか誰にも分からず、その中で文教の懇談会にて2校のICT活用話を聞けたのは希望に思えました。なぜその学校だけということは置いておいたとしても、先生の熱量や工夫が伝わってきて、今の現場を垣間見ることができたと思います。 8月 常任委員会 広報委員会 国民健康保険運営協議会 むくむくみらい保育園内覧会 この夏はまだまだ情報がストップ。委員会では行政報告も少なく、あまりコミュニケーションが取れない。行政側で何が行われているのかが見えないと感じました。少しずつそれに対する議会側の不満も出始め、その流れで決算を迎える… 9月 第3回定例会(本会議・常任委員会・広報委員会・決算特別委員会) ということでこの頃には議会が割と火照っていたように思います。9月議会はもともと決算があるのでこれまたイレギュラー月。議論も多いです。昨年度の事業を評価しようにも、本来出てくる情報がきちんと出てこなかったり(これは作業遅延のためがおおよそ)3月の事業は中止が多かったり、次のことを聞いてもまだわかりませんとなってしまい、本当に難しさを感じました。 決算については別の記事も書きましたが、私自身は自殺対策計画を軸に質疑を展開し、一貫性を持たせられたのには意義を感じています。個別の事業について話すのももちろんいいのですが、大きな流れの中で評価をするという軸もぶらさずに持っていきたい。 2年連続で決算の委員をやったことで、焦らずきちんと質疑することもできたと思います。去年の決算時に聞いたことを再度確認することもでき、連続性も大事だなと。議会は都度都度になりがちなこともあって、少し深堀りができた経験になりました。 10月 広報委員会懇談会×2 文教委員会オンライン視察/傍聴 国民健康保険運営協議会 自主視察/池袋の公園事業(IKE・SUNPARK としまキッズPARK) 例年10月は2泊3日で委員会ごとに視察へ行きます。今年は当然に中止。昨年は妊婦ながらも参加しましたが、建設委員会ならではさまざまな施設や駅前広場など見せていただき、議員同士のコミュニケーションも取れて深い話ができ、そういう企画なのだと感じていたところでした。 とはいえオンラインでさまざま情報を集めることも、コミュニケーションを取ることができるようになったことも踏まえると、今後はもっともっとやり方を変えていく必要があると思います。行くとなれば当然お金もかかりますし、工夫していける部分だなと強く感じました。 そんな中お誘いをいただいて、女性議員の集団で池袋の公園事業について視察。抱っこひもで第二子を連れて参加させていただきました。キッズパークは時限ということで手法に大注目。また、インクルーシブ遊具もとても魅力的でした。 11月 常任委員会 広報委員会懇談会 外環委員会勉強会 一中改築説明会 男女平等推進市民協議会議員懇談会 障害者有志の会厚生委員会懇談会/傍聴 エコreゾート内覧会 放課後等デイサービスパレット・ライフデザインつむぎ内覧会 武蔵野市福祉公社視察 空き家セミナー/東京都行政書士会武鷹支部と市の共催 学校施設整備勉強会 あっという間に11月。公共施設も使えるようになってきて、一気にイベントごとが噴出した雰囲気です。年の前半にやっていたものなども延期延期でここに来て実施されるものが多く、ようやくという感じでした。さまざま意見交換ができたり、施設などのリリースが出たりと、少しずつ希望が見えてきたような、そんな気持ちに。 ただ、あまりに情報が一気に来たがために、急ぎ決めなくてはならないものも多くて、議論が十分にできなかったと思うところも多いです。これは来年以降にも引きずってしまうのかもしれないと感じるところ。時間がない中でも的を得た言動をしていかなくては。 12月 第4回定例会(本会議・常任委員会・広報委員会) 歳末パトロール ムーバス勉強会 議員報酬審議会ヒアリング 次年度以降を強く意識した年末の議会が終わりました。あらかた来年のことが見えてきて、議会の動きも変わってきたように思います。大きな方向性を問う質疑が多かった。 15歳から18歳までの医療費助成対象拡大という、市としては大きな条例についても議論がありました。政治的な場面も多く、私自身は是々非々と常に言ってきたことからもとにかくよく考えました。会派でも50代と30代のコンビであることから、年代による価値観や将来への意識、そして施策の位置づけ、この辺りに重きを置いて議論を重ねました。正直、毎日のように流れが変わる展開でした。迷いがあったと思います。 結論として賛成に至ったのは、とかく「子育て世代を応援する」この強い一点です。武蔵野市にお金はない、そう思っているのはおそらくほぼいない、今は誰もが「余裕のあるまち武蔵野市」という認識のはずです。でも、いつかは来ます。少子高齢社会である前提は、武蔵野市も無関係ではいられない。 だからこそ子育てを応援することの重要性が出てきます。今からできることをやっていかなくては、順繰りにガタが来る。しっかりとまず生活基盤を整えていくためにも、将来世代に向けたお金が必要です。「普通に」「今まで通りに」生活していけるのか、私たちの世代は近い未来に向けて、もっともっと行動していかなくてはならないのだと思います。 2021年に向けて 冬はまたダメになるだろう、初夏の時点でそう思いながら過ごしていた方が多いと思います。私もそのうちの一人。やはり、感染拡大は止められていません。 それでも、「正しく怖がる」という行為は、レベルアップしたんではないかと思います。経済活動は止めることはできない。それでいて文化的活動も、私たちが私たちでいるために大切な行為です。 医療現場のことを考えれば予断を許さない状況ですが(友人にも多く切実な声を聞いています)、今年で当たり前になったことを当たり前に対策として続け、さらなる創意工夫で日常を守っていくしかありません。 それぞれができることをしっかりやる、これに尽きると思います。無理は禁物、早めに相談することを忘れないで。少しずつ力を出し合って、支えあっていきましょう。地域の力は無限大です。私は来年も目の前のことに尽力します。 どうかよいお年をお迎えください。皆さまが心身ともに健やかでありますように。

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一般質問2020年12月「広報広聴の充実と横断的な相談体制づくりについて」

こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆です。12月議会での一般質問が終わりました。今回は広報広聴と横断的な相談体制の充実をまた主題として質問をしました。 今年はより一層このことが求められていると感じていることから、機会があるごとに取り上げています。 ホームページについては今後さらに使いやすいものになるよう、LINEなどのSNSもあわせて活用しながら進めていくとのこと。トップページの新着のところにパブコメ募集のお知らせを載せて欲しいことや、議事録や資料を会議からなるべく早く掲載、またその抜け漏れがないか担当課をフォローすることもお願いをしました。 横断的な相談体制の整備についてはまず福祉分野において大きく進むものと思われ、今後も子育て分野においても取り組んでいくとのことです。こうした分野に切り分けていくこと自体に難しさや課題もあるため、市民相談として今ある「一般相談」というものをさらにアピール、拡充することを求めました。 また、相談窓口のフィードバックをどう行うかということでは、現状、市長への手紙でも意見をいただいているとのことなので、そうした手段の周知が進むといいと発言しました。対応についてよかったこともそうでないことも、どちらも市長への手紙で届いているそうです。各課へ情報が繋がっていきますので、何かあったらぜひこの手段を使ってみてください。メールでも送れますよ。 最後に、紛争性を帯びた相談についての専門家との連携や添付書類の見直しなどをお願いしました。この辺りの質問がわかりにくくなってしまい反省しているのですが、メッセージとしては1つひとつの対応がリスクをはらんでいること、重みがあることの認識を持っていただきたいということです。 当然ではあるのですが、その感覚を磨くのは割と難しいことと自分の仕事でも思います。今年は市民の方々が手続きや相談を行うことも多かったのではと思い、今一度考えて欲しいということで質問させていただきました。 総括としてまとめましたので全編は中継動画をご覧いただけたらと思います。来週は委員会です。

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決算特別委員会で委員を務めました

今年も決算特別委員会が行われ、昨年に引き続き委員を務めました。同じ会派の宮代議員とどちらかが出ることになるのですが、宮代議員は予算、私は決算を2年連続で担当することにしています。 交代するのもいいのですが、同じものをやるとより深く議論ができるのではないかという考えのもと、常任委員会においても宮代議員が厚生、私が建設を2年連続で担当しています。 さて、今回の決算特別委員会の質疑では「自殺総合対策計画」を取り上げました。決算という場面でテーマを設定するのは珍しいことだと思うのですが、自殺というテーマ自体は非常に横断的、全庁的な課題であり、現状の感染症のことについてもこれが大きなテーマに今後なってくるという考えからです。 費目ごとに進んでいく委員会において、延々と同じ計画について取り上げるのは少し勇気が要りましたが、1つのことについて集中的に質疑することで、議論を深めていくことや、職員の方々の印象にも残ったのではないかと感じています。そうであれば嬉しいです。 以下、決算委員会が終わって本会議場での「討論」をした際の原稿をそのまま掲載します。どのようなことを大切に考えているかが少しでも伝われば幸いです。 ワクワクはたらくを代表し、令和元年度武蔵野市決算の認定、水道事業会計利益の処分及び決算の認定に賛成の立場で討論いたします。 今年は感染症の影響が拡大する中、より一層「行政の役割」について議論することの多い特別委員会でした。私たちの会派は、横断的な相談体制の充実、全庁での連携体制の強化を主に要望し、また財政について中長期的な視点を重視した質疑をさせていただきました。具体的には、みらいをつくるリスクマネジメントや将来の財政状況を踏まえた事業の必要性についての丁寧な発信、そして市民との、また職員同士での充実したコミュニケーションです。 たどり着いた方にとって、市役所は最後の砦です。この数カ月、悲しいニュースを聞くことが増えたように感じています。いのちを守るというのはどういうことなのか、私たち 1 人ひとりが考え、真摯に取り組む必要性があると思います。困っている方に寄り添い、思考を想像した応対、そして広報広聴の施策を求めます。 私が連日取り上げた「自殺総合対策計画」について、この機会に目を通してくださった職員の方、議員の方も多いのではないかと思います。10 代・20 代・30 代の死因の第 1 位は自殺です。また、産後の女性の死因 1 位も自殺です。こんなに悲しいことはありません。今回、感染症の影響による心の病気も問題視されています。課題は山積みですが、想像力をもって、また当事者からの生の声を大切に、日々の業務にあたっていただきたいと切に要望します。 最後になりますが、大変な状況の中、決算に向けてご準備くださり、ありがとうございました。職員の方にとっても健康が第一です。例年に比べ激務となっている方も多いのではと想像します。こういう時こそ「チーム」で働くことの意義が高まります。力を合わせて、周りの人を頼りながら、事業を進めていただければと思います。決して 1 人ではありません。 組織の内外ともに、大切なのはコミュニケーションの充実です。そのことが武蔵野市のさまざまな課題の解決、市民のより良い暮らしに寄与すると思います。引き続きよろしくお願いいたします。

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一般質問2020年9月「日常を守る交通安全や防災、保育や産業振興などについて」

こんにちは、本多夏帆です。今回の一般質問では、シーズンを考えながらの質疑を行いました。感染症のことに目を向けるのは当然ですが、ベースには普段の暮らしがあることを意識したからです。執行部側とのやり取りは動画や議事録をぜひご覧ください。 以下当日の原稿をそのまま掲載します。 こんにちは、「ワクワクはたらく」の本多夏帆です。この半年、もう半年、激動の毎日を過ごしています。皆さんもそれぞれにきっとそうなのではないでしょうか。夏が終わり、秋を迎えようとしていますが、季節の変わり目は心身ともにこたえるタイミングです。今年は特に大変な思いをされている方が多いはず、ぜひご自愛いただきたいと思っております。 さて、今回は何を質問するか、ひどく悩みました。感染症のことも少しずつ状況が変わり、次のフェーズに入ったかに見えます。また、感染症のことを考えるあまりに、他のことが頭の隅に追いやられてしまったようにも感じられます。そこで、感染症の影響下であることを踏まえつつも、この時期ならではのことに想いを馳せ、内容を考えてみました。絞りきれず幅広くなってしまいましたが、交通安全、防災、保育、産業振興、そして選挙の振り返りを題材に質問したいと思います。 まずは交通安全対策についてです。今年も 9 月 21 日から秋の全国交通安全運動が行われます。ちょうど昨年もこの時期に同じテーマを扱いましたが、今年は尚のこと交通安全対策に力を入れていただきたいと考えております。というのも、これまでと違い、感染症の影響下において人々の生活が大きく変化しているからです。 街にはテレワークで自宅や自宅付近にいる方が増え、また子どもたちもいつもとは違う動きをしている場合が多く見受けられます。今はだいぶ元通りになったかもしれませんが、市立だけでなく私立へ行く子どもたちは午後から学校へ行く日があったり、土曜日に通学していたり、さまざまです。保育園では今までと違うスケジュールでお散歩に行っています。また、冬に自粛が要請されるような事態となれば、さらにこれまで通りとはいかなくなります。 先日、恥ずかしながら私の家族のことですが、3 歳の息子が道路に飛び出してしまったことがあります。詳細は省きますが、そのときは車を運転する方が危険予測をしっかりしてくださっていたことで、事故にはなりませんでした。それでもその後しばらくは頭が真っ白になり、冷や汗が止まりませんでした。飛び出してしまったのは八丁通りですが、普段から止まれの大きな標識を無視する車が多く、一方通行も相まってスピードを出す方が多いからです。最近はよく逆走する車も見かけます。 『令和 2 年版交通安全白書』では、緊急かつ重点的に取り組む施策として未就学児を始めとする子どもが関係する事故について大きく取り上げられています。悲しい事故が起きないように、運転者も歩行者もできることをしっかりと行っていくことが大切だと思います。市においては警察と連携しながらさまざまな施策を進められていることと思いますが、この感染症影響下において、現状や課題、対応策について伺います。 次に、防災対策です。昨日9月1日は防災の日でしたが、今年もまた、台風の季節に入りました。気象庁によれば 8 月の記録的高温により、日本の南の海域では海面水温が平均よりかなり高く、今後 9 月下旬までその状態が続くそうです。これにより台風が発達する可能性が高まっていると報じられています。 昨年の 10 月にも大きな台風がこの武蔵野市にも到来し、自宅でさまざま準備したことを思い出します。今年はこの感染症の影響も考えると、避難についてや準備しなくてはならないことも去年とは違うのではないかと感じています。東京都のホームページでは、在宅避難や車中泊についても紹介がありました。限られた方々が避難所に行くことになるのではと予想していますが、本当に避難が必要な方がどれくらいいるのかの調査や、その方々へ向けた避難時の事前案内なども必要なのではないでしょうか。また、避難所の運営マニュアルなども感染症下で新たに用意する必要があると思います。 発災時に大きな混乱を招かないようにするためにも、市からの事前の情報共有が大切だと思います。市のホームページにある「武蔵野市防災安全センターWEB」には緊急情報も掲載されていますが、Yahoo!ブログは昨年 12 月で終了し削除されていました。地域防災計画は掲載されていますが、なるべくわかりやすい情報提供が求められます。これからアクセスが増えると思いますので、どのように周知広報されていくのか気になっています。備えるという意味でも、地域メディア・ブログなどの活用なども考えてはどうかと思いますがいかがでしょうか。防災対策の現状や課題、今後の対応について教えていただければと思います。 次に保育です。毎度テーマにしていることですが、今年も認可保育所・地域型保育事業において、来年度の一斉入所申込みの時期が近づいてきました。待機児童数が減少傾向にある中で、今年の「保育のしおり」配布に向け、制度の中でどのようなことを検討されているでしょうか。また、これまでとの変更点や課題があれば伺いたいと思います。 私的には柔軟な保育と柔軟な働き方をテーマにしてきましたが、今回感染症の影響を受けて働き方の多様化が一気に進み出しました。この動きを見つつ保育制度の設計に反映して欲しいと切に願っています。本当に保育が必要な方に必要な分の保育を提供できるのが望ましいと考えています。まだこれから大きなうねりが出てくると考えていることから今回の質問では制度改革という大きな視点には触れていませんが、第六期長期計画にも「行政には父母・保護者が適切に子育てができるよう環境整備を行う責務がある」と記載があります。今後、地域の保育行政のあり方についてさらに議論していく必要性を感じています。 さて次に産業振興です。地域経済には激震が走っています。私もいち事業者として街の中で過ごしていますが、不動産はどんどん空きが出てきていますし、冬に向けてさらに空きが出るだろうと言われています。この秋まで各種助成金や補助金が出ていたことから、ひとまずはそこまで頑張ろうという雰囲気はありますが、この後の動きには各事業者も不安が多いのではないかと感じています。 一方で、ひとつ良いことと言いますか、価値観に変化が表れていると感じられることがあります。それは地域で過ごすことに前向きになっている方が増えているのではないかということです。テレワーク、在宅勤務により地元で過ごす時間が増えたことにより、地域の中で新たな魅力の発見、そして地域に貢献したいとか、地元で働きたいという声も上がっています。また、オフィスの多摩地域移転の可能性もあるでしょう。今後武蔵野市は大きな変化を遂げる可能性を持っていると言えると思います。 第六期長期計画でも基本施策として「まちの魅力を高め豊かな暮らしを支える産業の振興」とありますが、このように地域経済も大きく揺れ動いている中、計画との整合を取りつつも新たな検討など必要と考えます。まちづくり含め産業振興においてこれからどのように施策を計画し実施していくのかについて伺います。 最後に選挙の振り返りです。7 月に都知事選がありました。毎回選挙の後は施策の振り返りを伺わせていただいているので、今回もお願いしたいと思います。感染症の影響を受ける中での選挙でしたが、今回の取り組みや結果、今後の課題、対応について伺わせてください。 以上、よろしくお願いいたします。