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近づく選挙に向けて

選挙の雰囲気高まる日曜日ですね。八丁通りでお店をしているので、ここは関係する車もよく通ります。そこでちょっと小話と言いますか、無所属ってこういう時どうしているの?というのを書いておきたいと思います。 選挙に出たきっかけ 私は議員の方や市長からもお声がけをいただき、選挙に出ることになりました。なので最初は市長とのポスターもあり、目にされた方も多数いると思います。私の場合選挙まで40日しかなかったので、急な準備の中で、最初はとにかくアドバイス通りに、そこから徐々に自分の考えで進んでいきました。 きっかけをいただきとても感謝していますし、当初のアドバイスがあってなんとか選挙を迎えられました。ただ、私のやっていきたいことはあまり政党色がなく、自分でも考えがいろんな方面と合致したりしなかったりで、こっちだ!とは決められない状況に。そこで最終的には自分の陣営だけでやることに。 結果、サポートしていただいたことを含めても自力で当選したと言えるだろう数を得票できた(と思う)ので(その節は皆さまに大変お世話になりました)、どこの党とも組むことなく、無所属同士で会派を組み議員活動をしています。そもそも行政書士会の活動をしていたこともあり、どこかとくっつくといろんなところに影響するなどの背景もありました。 議会活動に入って 無所属と言えど、どこかに寄っているというのはよくあることだと思います。それが良い悪いは別です。ただ、お互いにはっきりとサイドが分かっていると、議会での判断も最初からはっきりしなくてはならないことがほとんどになります。私はその意味で、毎回迷えることはありがたく、こうして良かったと。 このことから、いろんな議案に対して賛否を最初から表明しないスタイルに落ち着いています。吟味せずに決められないからです。どちら側かが決まっていると、もう数は見えるので、議論がどう動くのか、中の人的に言うと分かります。なのである種どちら側でもない私たち会派は、四方八方へ動けるのです。 選挙に向けて 選挙においてもこれは同じで、私たちはどこにも付かないということを表明しています。曖昧だと言われることもあります。でも、曖昧だからこそ地域の方々と一緒に考え、行動することもできます。デメリットは数がいないので分担が難しいことやインパクトを出せないこと、国や都へのパイプが少ないなど。 選挙は魔物と言われます。無所属で通るというのは実に大変、特に国や都を見れば頷けるでしょう。上を目指すなら入党しないととよく言われますが(そもそも上下関係ではないと思う)、私は今そういう考えはないので地域でできることを無所属でやろうと思います。ちなみにどことも仲は悪くないはずです。笑 最後に選挙に向けてのお役立ち?情報、どこと仲が良いのかを知るポイントは・ちらしや選挙公報にある「私たちが応援しています!」の方々・推薦を出している団体・演説しているときに周りにいる方々や応援演説をする政治関係の方あたりでしょうか。ぜひチェックしてみてくださいね。 \公式LINEでも市政情報をお届けしています。ぜひご登録ください!/ ・ID検索で追加:@740ouxev・URLで追加:https://lin.ee/5MJEEQF 公式LINEでは友達追加のみだとこちらからはアカウントが分からないため、匿名で情報をキャッチするだけという使い方ができます。トークでご連絡いただくと、アカウントがこちらに表示され、直接やり取りができるようになります。

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武蔵野市政情報|2021年9月17日号

こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆です。少しずつ秋が深まってきましたね。週末は台風の予報、皆さまお気を付けください。 外にあるものは片付け、外の排水溝のごみ取り、多少の備蓄や作り置きをするなどがおすすめです。 今は自宅療養の件もあるので、体調不良の時のための備蓄も考えたいところですね。感染症拡大時においては、原則「在宅避難」が推奨されています。 ・武蔵野市の防災安全センターはこちら↓市HPへhttp://www.city.musashino.lg.jp/bousaianzen/index.html さて、今日のお知らせです。 ■議会の動き 9月は定例会の月でしたが、今年は市長選があるためイレギュラーで決算委員会が12月へ移動され、コンパクトな日程となっています。 今日までで委員会が終わり、22日に諸々の議案の賛否を決議し閉会予定。 選挙があることから、いつもより激しい攻防が見られることもありました。各委員会で注目を集めたものは、 総務委:パートナシップ制度導入、追加経済対策文教委:一中と五中の改築コンセプト後半部分の説明厚生委:自宅療養者支援とワクチン接種の今後建設委:吉祥寺東部エリアの市有地売買に関する陳情 こうした内容でした。22日の決議にもぜひご注目ください(陳情は継続審査となり次回へ持ち越し)。 (文教委員会行政報告資料より) ■来春入園の保育のしおりが出ました 保育園入園をお考えの方へ、一斉入園のルールブックとも言える保育のしおりが発表されました。 ・令和4年度の申込についてはこちら↓市HPへhttp://www.city.musashino.lg.jp/kurashi_guide/hoikuen/ninkahoikuen/ninkahoikuen_annai/1033733.html ■現在行われている意見募集(パブリックコメント) ①幼児教育振興、②障害者福祉センター建て替えについて募集中です。 幼児教育とありますが、こちらは乳幼児全般にかかわる分野でもあります。センターについては建物のことが中心ですが、今後求められる機能なども広くぜひご意見を。メールでも提出できます。 ・意見募集についてはこちら↓市HPへhttp://www.city.musashino.lg.jp/shisei_joho/public_comment/boshu/index.html \公式LINEでも市政情報をお届けしています。ぜひご登録ください!/ ・ID検索で追加:@740ouxev・URLで追加:https://lin.ee/5MJEEQF 公式LINEでは友達追加のみだとこちらからはアカウントが分からないため、匿名で情報をキャッチするだけという使い方ができます。トークでご連絡いただくと、アカウントがこちらに表示され、直接やり取りができるようになります。

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学校改築(一中・五中)をテーマに全員協議会が開催

学校改築事業(一中・五中)のコンセプトなどについて、議員から行政側へ質疑を行う全員協議会が開催されました。 まず説明の中で、改築コンセプトとして標準仕様と各学校の特徴の考え方や、ゾーニング、平面図などが示され、今年の残りのスケジュール案が提示されました。それに対し、各議員が会派の持ち時間の中で質疑を重ねます。 ■一中のコンセプト案はこちら■五中のコンセプト案はこちら↑イラストやパースなど多々掲載されているのでぜひご覧ください。 未来の学びと建物の関係性や、工事期間中の配慮、市民参加の方法など多く質疑がなされ、私自身は主に以下を尋ねました。 ■9月以降開かれる説明会の内容は■工事期間中の子どもたちが受ける制限と工夫は、それはいつ説明されるのか(井の頭小・五小の子どもたちも一中・五中の仮説校舎を使うことになる)■説明会などの対象に「子ども」を加えて記載して欲しい(現在の記述は「保護者・学区内住民説明会」)■説明会など情報提供や意見収集の場をオンライン化するなどして多くの方が参加しやすいように工夫して欲しい、乳幼児を抱える人たちも多く関係する、感染症もある■改築をワクワクするようなポジティブな流れにしたい 自分の子どもが通うことになるという意味でも、非常に重要な事業と認識しています。実際、設計自体は専門の方々によるもので、パースなど見ると非常に楽しみに思うところが多いです。 その中で、行政が担うべき部分として、実際に通う子どもたちへの対応が大切だと思います。長らく仮設校舎に通ったり、校庭など設備が十分に使えなかったりすることがあります。その説明が今のところはまだあまり出てきていません。 工事中の音に対する配慮などは設計のことなので話にあがるのですが、学びや生活にどのような制限がかかるのか、対する工夫がどうなされるのかはまだ見えていません。周囲ではリスクを考え、受験などを検討する声も聞こえます。 今後、子どもたちへの影響についての情報がいつ頃示されるのかを、9月の説明会において説明して欲しいとお願いしました。 また、説明会などの機会をぜひオンライン化して、たくさんの方がアクセスできるようにして欲しいと依頼しました。これまでもさまざまな機会において要望してきたことなのですが、今回前向きな答弁をいただいたので、これは実現を強く強く強く期待しています! 残された課題 今回大きく取り上げられていたことのひとつに「標準仕様となるのはどこの部分なのか」という点があります。一中・五中から改築がスタートするために、そのうちのどこが今後の他の学校改築に引き継がれていくのかが注目されています。 行政側の説明では「学びの公平性」を考えなくてはならないということですが、例えば特別支援学級があったりなかったり、そういった福祉の面における学びの公平性の確保をどう考えているのか、福祉や防災の観点からも、市内学校の公平性は担保される必要があると考えます。 このあたりの議論は今後もさまざまな場面に派生し、20年以上をかけて各校の改築を行う中でも大きなテーマになることと思います。 また、お金の動きについても質問が出ましたが、積算できるのは基本設計がほぼ出来上がる12月に報告するとのことです。こちらもしっかりと注目していく必要がありますね。 今後のスケジュール(時系列) ○第1回説明会 五中:9/9.11 一中:9/10.12*文教委員会行政報告:9/14●第2回改築懇談会 一中:9/21 五中:9/29●第3回改築懇談会 一中・五中:11/30*文教委員会行政報告:12/14○第2回説明会:1月以降 第1回の説明会については、これから学校を通じてや未就学児の家庭には郵送など、お知らせがされるとのことです。注目していきましょう! 武蔵野市の学校改築に関するページはこちら↓http://www.city.musashino.lg.jp/shisei_joho/sesaku_keikaku/kyoikubu/1030335/index.html 追記:意見募集が始まったのでstand.fmでもラジオを収録しました!ぜひこちらからさらっとお聴きください。

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2021年7月 来年度の予算について要望しました

こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆です。一気に暑くなりましたね。熱中症などご自愛ください。 予算要望って? さて、7月16日には年に一度の「予算要望」というものがありました。予算要望とは、次年度の予算組みをする際にこんなことをして欲しいといったお願いや、意見交換などを市長サイドにできるものです。 議会以外でしっかりと話をするのは実はこの機会くらいなのではと思うくらいで、しかもざっくばらんに話せるので、とても貴重な時間です。 要望は会派ごとに行い、人数で時間が決められています。私たちワクワクはたらくは2名で30分。市長と副市長、総合政策部長、財務部長らが出席する中で、主に市長とコミュニケーションを取ります。 1年目はてんで何をするのかよく分からず、2年目は限られた時間を有効活用するのが難しく、ようやく今回3年目で話したいことは話せた!という実感がありました。 会派によっておそらくやり方は異なるのだと思われますが、私たちは毎年話したいことの箇条書きメモをお渡しし、その順番にポイントを伝えます。 何を要望したの? 今年は大きく3つのテーマについてお話をしました。 学校改築の進め方について 実効性ある環境政策について 感染症の影響と対策について この3点です。 学校改築については、これから個々の学校の計画・設計が決められていきます。8月には議員に対し、全員協議会という場で説明がなされることになっていて、そこでは一中・五中の改築コンセプトについて発表があるそうです。 そうしたことを踏まえ、要望としては大きな方向性として、これまでの市の学校改築についてきちんと検証し、過去の経験を生かして欲しいこと、また情報提供をしっかりとして欲しいことなどを要望しました。 環境政策については、まず低炭素化を目指し諸々計画など出ていますが、実際にどうするのか、具体的で効果的な施策を行うよう求めました。また、それとエコreゾートの関係性、大枠としてのSDGsなど話は広がり、市民からもわかりやすい広報、そして市民参加を促進していけるようにとお願いをしました。 最後に感染症の影響と対策ですが、これについてはそろそろはっきりとした数値が出てきており、本当に困っているところはどこか、どうすればその人に届くのかといった、実態把握やこれまでの施策の効果検証を行い、そのうえで効果的な施策を打って欲しいと伝えました。 税収増なども報道されていて生活への影響がよく分かっていないものの、自殺者数は特に子どもにおいて明らかに増えていて、高校生年代などの性被害や犯罪に巻き込まれるケースも出ていること、こうした部分に対しては早急な対応が必要として予算化を求めました。 具体的に何ができるか難しさはありますが、子どもたちをサポートできる人を一気に増やすなども提案し、限られた時間の中で議論することができ良かったです。 今後のスケジュール 次は8月の閉会中の委員会にいろいろと動きがあるはずですが、8月の議会が終わるとすぐ9月の議会が始まるという、五輪スケジュールでいつもと違ったペースです。 細かな施策についてはまた9月の一般質問に向けて準備していきたいと思いますが、さらに今年は市長選があり決算委員会が9月から12月に変わるため、いまいちペースが掴めません… 前述した通り学校改築の情報提供が全員協議会で行われたりもするので、またそのあたりもレポートしていきたいと思います。 お知らせ 武蔵野市のワクチン集団接種予約情報です。 基礎疾患のあるかたの集団接種予約を受け付けます。予約受付開始日時:7月21日(水曜日)午前8時30分接種日:8月1日(日曜日)予約方法:インターネット予約サイトまたは市コールセンター(電話番号0570-666-852) (注意)予診票に基礎疾患について記載し、接種時に必ず申告してください。(注意)接種当日にお薬手帳、診療報酬明細書、健康診断結果など、基礎疾患が証明できる書類をご提示ください。ご提示いただけない場合は、当日接種を受けられません。 http://www.city.musashino.lg.jp/stopcovid19/kenko_hoken/1031272/1032594/1032613.html 今回は基礎疾患のある方の予約受付となっています。何かしらの証明書類も必要とのこと、ご注意ください。

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選挙話|都議選を目の前にして

こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆です。賑やかだった選挙期間もあっという間に過ぎ、いよいよ明日が投開票日になりました。 今日も期日前投票をやっているので、土曜ということもあり投票所は多少混雑しているのではないかなと思います。ぜひお天気がいいうちに足を運んでみて欲しい!とようやく筆をとりました(言い訳は子どもの体調不良で今週は戦闘力ダウン…です)。 私自身はどの陣営にも属しておらず、意図的にそうしています。普段から議会では議案ごとに審議をする立場を取っており、与党でも野党でもないとして行動しているからです。他の人がどうということではなく、今の市議会のバランスにおいても私の場合はそうしたほうが責任を果たせると考えています。なのでこの記事は誰かに誘導するような内容にはしません。 議会でも市に求めてきた投票率向上を目標に、今回も私自身SNSでの広報などに力を入れてきました。なるべくフラットに、きっかけとなるような記事にしたいと思いつつ以下記します。 武蔵野市からは1人しか当選できない!1票が運命を変える大激戦エリア 武蔵野市からは1名が当選することになります。「1人区」(いちにんく)というやつです。1人しか通らないので、誰に投票するかはとても重要な意味を成すと思っています。 NHKの選挙WEB「選挙の基礎知識」を見てみます。(https://www.nhk.or.jp/senkyo/database/togisen/2021/knowledge/) 正確には有権者数ですが分かりやすく人口で見ると武蔵野市は14万人、同じ1人区の小金井市は12万人。その一方、おとなり三鷹市は18万人で2人区、2人当選することになります。 うーん、羨ましい…ちなみに同じ2人区の府中市は26万人。これまたずいぶんな差がありますね。どこかに線を引かなくてはなりませんが、これが俗に言う「1票の格差」というのに繋がっています。 最も多いところは世田谷区(93万人)の8人、次いで練馬区(72万人)と大田区(71万人)がそれぞれ7人当選です。前回も今回もいくつかの選挙区で増減の調整があり、少しずつ変わってきてはいますが、武蔵野市としては1人しか選ばれない、大激戦のエリアとなっています。 選挙ドットコムでは2019年に1票以内の差で候補者が決まった選挙がなんと26もあったとのことです。(https://go2senkyo.com/articles/2019/12/28/47613.html) ちなみに前回の武蔵野市議会議員選挙でも、当選ラインは1,215票、その次の方が1,192票とその差は23票!!!ね、1票がどれだけ大事か感じていただけたでしょうか… いろいろあってどれを見ればいいか迷う…そんなときは「選挙公報」を見てみよう! 選挙公報は東京都選挙管理委員会のページで全部見られるようになっています。(https://www.r3togisen.metro.tokyo.lg.jp/campaign-bulletin.html) 選挙公報はオフィシャルのものなので全戸配布です。上記のようにネットでも見られますし、投票所にも並んでいます。ちなみに掲載順はくじで決まります。 今回は4人しかいないので見やすいですが、市議選ともなると前回は37人分で新聞をめくるような感じに…それはそれで目立ち方が異なり、読むほうも結構気力が要ります。 お住まいによってはちらしが配られたり、候補者からのはがきが届いたりしていることでしょう。ちらしの投函はポストの状況によって配布状況が異なりますよね。ポスティングNGとなっているところも多いかもしれません。 はがきについてはなんで自分の情報知られてるの?と焦った方もいるかもしれませんが、有権者の名簿から書き写すことが認められており、それをもとに郵送されているものが多いかと思われます。時代錯誤…と思うやり方かもしれませんが、オフィシャルなやり方ではあるので、送り主を責めず、今後の選挙のあり方についての議論にぜひ意見を出して欲しいところです。 結局どこを重視したらいいの? さてようやく中身、まずはどんな考えを持っている人なのか、プロフィールなども簡単に書かれています。武蔵野市の選挙公報はこちら。 また、それぞれどんな価値観を持っているかというのは、NHKの候補者アンケートがシンプルにまとまっていて分かりやすいです。都政への評価や新型コロナウイルス感染症対策についてなど。とはいえ似たような考えを持つ傾向もあり、絞り込みには使えると思います。(https://www.nhk.or.jp/senkyo/database/togisen/2021/survey/) 都議は武蔵野市と東京都の繋がりとして、非常に大きな役割を担っていると日々感じています。都全体としての立ち位置ももちろんあると思いますが、それでもやはりこの地域から1名しか都議会へは行かないわけで、期待は大きいです。 市議会にいると、しょっちゅう都の話が出てきます。お金も流れてきますし、都の取り組みをそのまま市が委託されて行うということも多々あります。少し例を挙げると、 都道がいつどのように工事されるのか(沿道の方には大きな影響が及びます) 都営水道一元化をどのように進めていくのか(市の水道は老朽化が進んでおり、自分たちで行っていくのはコストが高すぎて困難な状況です) 外環道路をどうするのか(最近調布で道路陥没があった道路工事、武蔵野市も東部に住んでいる方以外はあまり知らないかもしれませんが大きな道路工事です) こうした大きな公共工事に関することや、保健所や児童相談所といった都管轄の施設機能との連携、再編といったこと、また学校関係でも地方公務員としての採用人事関係は都に権限があります(教育の中身は元をたどれば文科省ですが)。都立公園も私たちの生活に密着したものですね。 国民健康保険についても武蔵野市では億単位での赤字繰り入れを続けており、財政健全化を図っているところではありますが、都や国に対し負担を減らすよう求めています。 こうした武蔵野市の今、今後を知るには第六期長期計画という計画が一番上の計画となり、これに沿って具体策が打たれます。イラストたっぷりで見やすいです。(http://www.city.musashino.lg.jp/res/projects/default_project/_page/001/026/874/tokuchou_gaiyo.pdf) また感染症下においては、医療体制はもちろんのこと商業に対する制限と補償、最近では吉祥寺への療養施設設置についてなども大きな話題となっていますね。 というように、武蔵野市に住んでいて東京都議会にいろいろと要望していかなくてはならないこと、たくさんあります。その席が1つしかないのですから、とっても大切な選挙です。 市にも大きく関係することとして公報を見る限りでは、鈴木さんは都営水道一元化をさらに進めていく姿勢、土屋さんと五十嵐さんは保健所機能を市にもという視点、そして土屋さんは都立公園の設備、五十嵐さんは外環道路反対の意思を表明しています。もう一人の候補者遠藤さんは武蔵野市に特別限った政策ではなく、消費税廃止などを述べられています。 あとはそれぞれ独自性があり、得意を生かす内容になっているのではないでしょうか。経歴やスキルによってアピールポイントは変わりますね。 また私見ですが、大枠で見たときに土屋さんは元市長・元国会議員のお父さんがいるわけで政権与党である国とのパイプに強い、五十嵐さんは今の武蔵野市長の後継と言われており市とのパイプに強い、鈴木さんは都議会与党だったので都とのパイプに強い、そんな関係性も見えてきます。 こうした人脈や各所との関係性というものも、働く中では非常に重要なことだと思いますし、仕事のやりやすさには関係してきます。人対人で仕事をしていることからすれば当然人柄なども気になるところですが、そのあたりはぜひ皆さん演説や動画、SNSなど見てみることで少しずつ感じ取ることができるのではないでしょうか。 武蔵野市にとってしっかりと働いてくれる方を推したい、私はそう考えます。誰かとは書きません、それぞれの価値観を大切に、その1票に託して欲しい。 投票は20時まで!散歩がてら寄ってみませんか さて、長くなりましたが投票に行きませんか?武蔵野市の期日前投票はこちらで行っています。すべての自治体での期日前投票所一覧はこちらです。券がなくても、明日行けない理由が何でも、直接突っ込んで大丈夫です。 どうしても迷ったら、何も書かないで投票することもできます(白票と言います)。投票結果が世代別で出たとき、少ない世代に対する態度が変わってきます。何も言わないなら優先的に考えなくてもいいだろう、そう思われてしまいます。ぜひ世代の投票率を上げましょう。 世代別の投票率結果、前回のものが出ています。10代・20代・30代、投票に行こう行こう行こう!大事なことなので3回言いました。(https://www.nhk.or.jp/senkyo/database/togisen/2021/numerical/) お子さんと一緒に投票所に入れます。投票所に入ったことがあるお子さんは将来投票する確率が高いというデータも出ています(総務省調査)。投票へ行くことが自然なこととして捉えられるのかもしれません。 ふう、結局書いていたらこんな時間になってしまいました…この記事で1人でも多くの方が投票に行ってくだされば本望です。私もこれから行ってきます!

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2021年6月一般質問でのメッセージ

今回も一般質問が終わりました。正式な議事録は後日お待ちいただければと思いますが、原稿部分をここに公開しておきたいと思います。 ということで下記は当日の読み原稿より… ワクワクはたらくの本多夏帆です。また6月になりました。昨年の今頃は何をしていたかと思い振り返ってみると、保育園が登園自粛で家庭での保育となり、仕事や子育てを両立するのにてんやわんや、公園は人で溢れ、音やゴミなどの問題が言われたり、図書館がしまってご意見をいただくなどいろんなことがありました。 そこからすると今年に入ってからの緊急事態宣言下においては、市の方針もかなり柔軟に変化をしてきたと感じており、1年前の何がなんだかわからないような状況を脱し、データや論理的な考えをもって感染症への対応を進めていると思っています。 今回も健康や産業など、以前からに引き続いての質疑を中心に行わせていただきますが、まずは健康第一、市役所で働く皆さんも、そして中継を聞いていらっしゃる市民の皆さんも、ご自身のケアをしっかりしていただき、日々の仕事や活動に取り組んでいただきたいとエールを送ります。質問に入ります。 ~中略:自殺対策についての質問~ 質問の背景について少しお話させてください。以前から取り上げている通り、約2万人の方が毎年自殺に至っている状況ですが、自傷行為での救急搬送人数は年間約3万5千人と消防白書にあります。そのまま全員が植物状態になるということではありませんが、自傷行為によって命を落とさないにしても、大きな傷を残したり、障害を生じることになったり、自分で意思表示をすることができない状態になってしまうこともあるということです。昨秋からの自殺者数の増加に対する危惧は、実はその数には表れないこうした方々にも及んでいると再確認をしました。 平成26年の労働安全衛生法改正によって、規模の大きな事業所では「ストレスチェック」が行われるようになりました。ちょうど今市役所でも健康診断が行われているので、ストレスチェックを受けましたかという張り紙を目にしますね。このストレスチェックにおいては、高いストレスを抱えている人を抽出し、メンタル不調に至る前に予防的措置を行うというのが大きな目的とされています。また、自身の「ストレス耐性」を知ることで、どのようなものにストレスを感じやすいか、そういった傾向を認識し、物事に対する取り組み方、構え方を変えていくという自分自身での予防も考えられるでしょう。こうした自分自身の状態や傾向を知るという取り組みも、感染症影響下の心身の健康づくりに繋がると考えます。 また、ストレス耐性という観点から視野を広げると、「レジリエンス」という概念もあります。レジリエンスとは外的な衝撃にも折れることなく立ち直ることのできる、しなやかな強さを指すそうです。去年からもうずっと、ストレスのある状態を皆が強いられています。長期戦になってしまったからこそ、このレジリエンスという考え方を知っていく必要があるのではないでしょうか。 以前、幸せの4因子という考え方を用いてここでお話をしたことがあります。自己実現をしたい、人を喜ばせたい、いつも楽しく笑顔で、そして人と比較せずマイペースでいるということ。こうした考え方を自分の心に持ち、外的な衝撃に対してもこうした心持ちで取り組むことができれば、自然とレジリエンスが高まってくるのではないかと思います。 実際私自身も日々の生活の中でこの心持ちを保つことは簡単なことではありません。特に子育てにおいては思うようにいかないことが多く、いつも自分の行動を省みては、どうすればいいのかなと考えています。ただ、今年は子どもの権利条例の議論も活発に行われますし、私たち子育て世代がどのように考え、子どもと接していけばいいのか、ともに勉強をしながら実践していきたいです。 ~以下ほとんど質問のみのため省略~ 毎回何を扱うか悩む一般質問ですが、タイムリーなことだけでなく、過去から何度か質問を重ねているものなど、多様な内容になります。今だからこそという想いを割と大事にしていて、この時にこの内容を聞いた方に、少しでもきっかけになるような、そんなイメージをしながら毎回原稿を書いています。 一般質問の内容は前の記事をご覧ください。

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一般質問2021年6月「心身の健康や保育の質、産業とコミュニティを守ること」

こんにちは、本多夏帆です。4年の任期も折り返しを迎え、6月の議会に突入します。今回の一般質問の通告内容を下記に載せておきます。順番は9番目です。中継(トップページ | 武蔵野市議会 インターネット議会中継 (jfit.co.jp))もありますので、ぜひご覧ください。 ■心身の健康を守ることについて 感染症拡大の影響で、未だ自殺者数は増加しているとの報道がなされている。それを受け、市の自殺防止対策について伺う。 ・市内の自殺者数や判明している原因について、最新の情報を伺う。 ・自殺しようとしたが死亡に至らず、心身に障害を生じたり、植物状態などになってしまったりする人が一定数いるとのことだが、市においてそうした状況を把握しているかを伺う。 ・市の自殺防止対策の実施状況と今後の取り組みについて、市として、また学校においてそれぞれ伺う。 ■保育の質を守り追求する取り組みについて 今年度も待機児童ゼロが達成されたとのことだが、シンプルに数字だけで良し悪しを判断できないのが保育の課題と考え、以下伺う。 ・待機児童数についてはゼロを維持するという目標が示されているが、その他の数値について、例えば旧基準で計った場合、その数値に変化は出ているのかといった、他の指標となり得る数値の推移と、あれば目標を伺う。 ・児童福祉法に基づく認可保育施設・事業(以下「保育所等」という。)について市が負う責任(対園・対利用者・対市民)は何か、また保育所等が市に対し負う責任は何かを伺う。 ・保育所等における以下のような一般的に言われるトラブルについて、市がどう把握し対応しているか伺う。 ①事業所内トラブル(経営状態や人材不足から生じる労務問題やハラスメント、スタッフの一斉退職などの事象) ②事業所外トラブル(交通問題など) ■産業とコミュニティを守る取り組みについて 感染症の影響下での国や都の方針を受け、各事業者の運営についても難しい局面に直面していると考える。それを受け以下伺う。 ・飲食店を始め、休業要請を受けるところでも営業するかしないかで判断が分かれている。このことによる市内での影響はいかがか。 ・昨年は「自粛警察」と呼ばれるような事態も起き、落書きやいたずら、風評被害などさまざまな事象に発展した。市内の治安状況について伺う。 ・事業者においても、またその地域の住民においても、多様な価値観がある。そのうえでそのエリアにおけるコミュニティが分断されないようにしたいと考えるが、市として何かできることはあるのか、行っている取り組みや今後の展望があれば伺う。 ■投票率向上について 都議会議員選挙の執行を目の前に、以下伺う。 ・投票率の向上、特に若い世代への施策を伺う。 ・感染症拡大の影響で投票に行くのが困難な方に対する取り組みを伺う。

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議会報告・第二号発行

こんにちは、本多夏帆です。武蔵野市議会Noteを年に一度発行しています。今年もあっという間に春になり、無事にリリースすることができました。 もう少し紙媒体を作ってもいいのかもしれないとは思っているのですが、日々SNSで発信することが多く、なかなか記事をまとめきれない状況です。 とはいえいろいろな方に議会に興味を持っていただきたいと思っているので、多様なツールを使っていきたいと思っています。

blue sky with white fluffy clouds
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代表質問2021年3月

こんにちは、本多夏帆です。今年は初めて代表質問をさせてもらいました。会派を代表し、理事者に対して大綱的な質問をします。だいぶ長いですが、原稿をそのまま掲載します。アーカイブもありますので、ぜひご覧いただけますと幸いです。 ■以下、当日の読み原稿です。 ワクワクはたらくの本多夏帆です。代表質問も終盤となりましたが、どうぞよろしくお願いいたします。  昨年の第1回定例会から早1年、おかげさまで第二子も無事1歳になりました。この1年は本当にあっという間で、激しい変化の中を必死にもがき続けているような、そんな気持ちです。ここ数週間はこの議会に立つこともイメージしながら過ごしていましたが、この状況の中で今何を議論したらいいのか、考えれば考えるほど気持ちに焦りが出てきて、もう1年が経ってしまったし、だんだんと私も疲れてきているのかな、周りの人たちも同じだろうけど大丈夫かなと、心配にもなりました。臨戦態勢で頑張り続けるのは、本当にエネルギーが要ると思います。市長はじめ市役所の職員の方々も、そして中継を聴いていらっしゃる市民の方々も、周囲とコミュニケーションを取りながら心身ともに健康でいられるよう、気を付けて過ごして欲しいと思っています。  それでは今回は大綱的な質問ということで、以下順に伺っていきます。 【市政運営の基本的考え】  まずは新型コロナウイルス感染症の影響について伺います。施政方針を作るにあたり、昨年からどのような変化があったでしょうか。これはざっくばらんに、市長のお言葉を頂戴したいと思っています。これだけ変化が激しいと、先を考えるのは非常に大変なことです。本文にも多々そうしたことがありますが、①昨年と比べての想いや考えを伺いたいと思います。  そしてこの中を拝見するに、柔軟性という考えと、長期計画との整合という考えがせめぎ合っているように感じます。例えば「先が見通せない中でも、数週間や数か月単位で解決できることなのか、それとも年単位の長期にわたって対策を講じる必要があるのかという目安を持ちながら様々な対策をとるべきであると考えます」(P3)とこれは感染症対策についてかと思いますが、基本的考えの終わりには「私には、コロナ禍であっても第六期長期計画に基づき、やるべきことをしっかりと行う責任があります」(P9)とあります。どういった視点で、この区別を行っていくか、難しい判断が迫られていると思いますが、どの業界においても、変化に対応しながらも短期・長期的視点を持ち活動をしています。②どのように見直しをしながら調整を行っていくのか、伺いたいと思います。  次に、長期的視点での市政についてです。今回の施政方針においても、少子化と人口減少について触れられています。少子化と人口減少というのは、日本社会の大きな流れですが、それ自体をどのように評価し、どんな未来を描くのかについてはおそらくや人それぞれ違うと思います。 方針の中で市長は、国の少子化対策について「言葉自体に強迫的な感じがしないか、子どもを持たないあるいは持てない人たちへの配慮に欠けていないかと感じる」(P4)と述べられています。個人個人の考え方を尊重するということは非常に大切な考え方であると私も思いますが、市としては少子化対策をどのように考えているのでしょうか。めぐりめぐって少子化対策になっている施策は現在も多数あると思いますが、③市として少子化に対し積極的に対策を講じていくということなのか、市の方向性を考えるにあたり、その価値観をお聞かせいただければと思います。 そして人口減少についてです。これについては「現在の日本には様々な課題がありますが、国をあげて取り組み、解決しなければならないのがこの急速な人口減少への対応だ」(P4)とあります。人口減少の対策としての少子化対策というのも論理関係としては分かるのですが、おそらくこの表現はそれを指しているのではなく、急速な人口減少という事態に対してどう取り組んでいくのかということだと思います。 それを踏まえ、④市はどれくらい先のことを考えて今の施策を構築しているのでしょうか。長期計画では10年先を見て、また先日から取り上げられている都市計画マスタープランでは20年先というワードが出てきます。そんな中、長期計画を策定した際には、参考とあれどこの数十年で基金が0になるシミュレーションも示されています。 先日、「いよいよ肩車社会」という記事を見ました。私の世代はずっと腕をぷるぷるさせながら人を上に乗せたイラストを教科書で見てきましたが、それがいよいよ肩車になったのかと衝撃を受けました。2020年は高齢者1人に対し現役世代が2人、このまま出生率に改善がなければ2060年には1対1の肩車だということです。 私は、この事実があるからさぁ皆子どもを生みましょうと言うつもりはありません。ただ、私たち自身が前向きに生きていくために、未来に期待を持てる社会を皆で作っていく必要があると考えています。 【未来ある子どもたちが希望を持ち健やかに暮らせるまちづくり】  次に、「未来ある子どもたちが希望を持ち健やかに暮らせるまちづくり」の部分です。子育て分野として主な施策の部分も絡めて質問します。  今回の施政方針では、子どもの権利条例制定についてや主な施策としての子育て世代包括支援センターという機能強化を図る組織再編といった、子育て施策にさらに取り組んでいくという方向を伺い知ることができました。子どもと子育て家庭の支援の在り方や新たな複合施設の必要性についても検討するとあり、非常に心強く感じています。  一方で心苦しいことに、昨秋から話題にしている自殺の数字は上がってきています。昨年の自殺者は2万人を超え、11年ぶりに増加に転じました。全体的な自殺対策についてはずっと取り上げていますが、今回は特に子ども・若者に関するデータをたくさん見てきました。国立成育医療研究センターのグループによる「心の状態」の調査では、昨年11月から1ヶ月半の間に4600人の小学4年生以上の子どもや保護者が回答し、小学生4年生以上の15%、中学生の24%、高校生の30%に中等度以上のうつ症状が見られたとしています。また、文部科学省がまとめた自殺の人数については、去年1年間に自殺した児童や生徒の人数は前の年より140人増えて479人となったとのことです。特に顕著なのは高校生で、92人増えて329人、特に女子は67人から138人と倍増したと出ていました。  おそらく子ども関係において最新のまとめではないかと思う、内閣府の「子供・若者育成支援推進のための有識者会議の報告書」を読みました。55ページあるのですが、問題があふれすぎて、めまいがするほどです。家庭、学校、地域社会、IT環境、就業(働く場)における諸問題について、この議会で年間通して耳にする話題もほぼすべて入っているのではと思いました。お時間のある方にはぜひ見ていただきたいのですが、子どもや若者を取り巻く問題・課題はこんなにあるのかと、見ていて辛くなります。しかし、これに立ち向かわなくてはなりません。この報告書においても、真っ先に取り上げられているのが自殺、虐待、性被害等といった課題に対する「子ども・若者の生命・安全の確保」です。  まずはこの⑤子ども・若者の命と安全を守るために、市はどのように取り組んでいくのでしょうか。細かな施策は予算の審議においてと思いますが、横断的な考え、そして市長としてのメッセージをいただきたいと思います。今回の施政方針では自殺というワードは出てきていませんが、「不安」という言葉で引っ張ると高齢者、妊産婦、そして感染し自宅療養している方に向けたメッセージはありますが、子ども・若者にはそうした内容がありませんでした。それでも、以前から申し上げている通り、子ども・若者の死因1位は自殺です。また、今回自殺が急増している高校生世代については、医療費控除の件でも市として注目していると思いますが、おそらく市として実態が掴みにくい世代なのではないかと感じています。⑥高校生世代についてどんな課題があると認識し、どう対応していくのか、大きな方向性でも構いませんのでご意見をいただければと思います。 【コミュニティを育む 市民自治のまちづくり】  次に、コミュニティを育む 市民自治のまちづくりについてです。自治基本条例について、「市民の皆様一人ひとりが、自分たちのまちをつくるということを考えるきっかけになってほしい」(P7)とあり、本当にその通りだなと感じています。この1年は在宅勤務やテレワークが進み、自分の暮らす地域で過ごす時間が以前に比べ大幅に増えたという方が多いことでしょう。遠方へ出かけることも少なくなり、地元の魅力を発見したという声もよく聞かれます。また、例えば学校教育についても、経済施策についても、自治体の判断が自分の暮らしに直結しているのだということもまさに実感となって表れたのではないかと思います。その意味でも、何か一つでも地域に関わるきっかけがあり、自分事としてまちのことを考えられれば、武蔵野市はさらにさらに住みよいまちになっていくのではないかと希望を持っています。  今年はコミュニティ構想の策定から50周年ということで、脈々と繋がってきたこの50年に敬意を表するとともに、私自身この武蔵野市で多数のコミュニティに出会い、日々楽しみ、そして助けられながら生活できていることを、本当に誇りに思っています。私自身は子どもを生み、店を開いたことでようやく地域と繋がった感がありましたが、繋がったと思った瞬間に、ばぁーっと世界が開けたような、ものすごい勢いでアメーバ状に人が繋がったと感じたのも、武蔵野市のコミュニティの特徴なのではないかと思っています。すなわち個人が1つのコミュニティにずっといるのではなくて、いくつかのコミュニティに複層的に関わり、それぞれがまた交わり広がっていると感じています。その意味でも、次の「このまちにつながる誰もが 住み・学び・働き・楽しみ続けられるまちづくり」にも掲げられている「市役所がプラットフォームとなること、つなぎ、広げる」というのは、ぜひ期待をしたい大きな役割とも考えます。市長におかれましては、⑦コミュニティ構想の今後の展望につき、どんなメッセージを発信していこうとお考えですか。市長が感じる武蔵野市ならではのコミュニティの魅力についても聞かせていただければと思います。 さてそんな地域のコミュニティの中で、最近「幸せの因子」というものを教えてもらいました。慶應義塾大学大学院の前野教授によれば、幸せには長続きしないものと長続きするものがあり、長続きしない幸せは金やモノ、地位など人と比べられる財のことで、一定以上の経済的豊かさやモノの豊かさは必ずしも幸せをもたらさないそうです。一方、長続きする幸せは環境に恵まれていることや健康であることのほか、心の要因による幸せが多く含まれているとのこと。 この心の要因の幸せは4つに整理されます。1つ目は自己実現と成長、2つ目はつながりと感謝、3つ目は前向きと楽観、4つ目は独立とマイペース。この中でコミュニティというのは、2つ目のつながりと感謝をメインに考えることが多いと思いかもしれませんが、特に子どもや若い世代においては教育や働く場面で「自己実現と成長」を強く感じることができるでしょうし、「前向きと楽観」という幸せ因子も地域の未来が明るければ、また他人と比べない「独立とマイペース」といった因子においても「多様性を認め合う」と施政方針にもあるように、まちづくりの中で実現していくことができるのではないかと思います。➇こうした幸せの因子、つまり教育や環境といったベースとなるものを作るのに行政は大きく寄与していると思いますが、市長の見解をお聞かせください。 【限りある資源を生かした 持続可能なまちづくり】  基本的な考えの最後にある「限りある資源を生かした 持続可能なまちづくり」においては、「予防保全型の維持管理を適切に行うことにより、インフラ施設の機能を確保し」、また「老朽化が進む公共施設などの保全や改修、耐震化などについては先送りをせずにしっかりと予算を充てていく」(P8)とあります。これが先ほども質問した、長期的視点を持つこと、新型コロナウイルス感染症の影響下であっても取り組んでいかなくてはならないことと繋がってくると思います。学校改築の件については、先日、保育園世代である我が家にもお知らせが届き、広く周知に力を入れてくださっていることが伝わってきました。今年はいよいよ基本設計に入り、目に見える形で表れてくるのだなと楽しみでもあります。  さてこのようなインフラ整備は、行政の重要な役割であり、また効果も、財政にも大きなインパクトを与える事業です。それこそ「限りある資源を生かした」とあるように、財政に余裕があるようには到底思えません。先に述べたように、数十年で基金がゼロになると想定されています。私は今30代ですが、30年後に自分の子どもが今の自分の年になる世代です。そんなに遠い話ではないのです。そのことをどう伝えたらいいだろうか考えていたのですが、一番わかりやすいのが「ゆとり世代」という表現かなと思い、それで説明しますと、私はちょうど中学2年生からゆとり教育が始まったいわゆるゆとり世代のはしりです。高度経済成長の熱狂的な雰囲気も、バブルの羽振りの良さも、知りません。物心ついたときから景気はどんどん悪くなり、少子高齢化が進み、私たちは年金はほとんどもらえない、そんなことばかり言われて生きてきました。皆さんがおそらくや「ゆとり、ゆとり」と話題にしてきた私たちが今、こうしてもう大人になっているのです。時間が過ぎるのはあっという間です。  先日、行財政アクションプランの市民意見交換会に参加しました。あいにくのタイミングで、緊急事態宣言が発令された初日ということもあり、私も含めて参加者は二人だけ。見学しようと思って行ったところがしっかりとお話できる機会には恵まれましたが、これからの市の未来を考える非常に大きなテーマであるのに、もったいないと感じる気持ちもありました。ただそれくらい、まさにこれからの現役世代である私たちの世代、そして子ども・若者世代には、そうした危機感は届いていないのではないか。あるいは社会との関わり、地域社会との関わり自体、持とうとされていないのではないかとも考えられます。⑨市長の行財政改革、また今回も記述のある「説明責任や成果・効率の向上など、行政活動の質をより高めることを主眼に置いた行政評価制度についての検討」(P24)といった、未来を作っていく分野についての熱意を伺います。  長々とですがここまで9点、質問をさせていただきました。おさらいしますと、 施政方針を作成する上での昨年との違い、想い 変化に対する柔軟性と第六期長期計画との整合 少子化に対する価値観 人口減少を踏まえどれくらいの将来から施策を考えているのか 子ども・若者の生命と安全をどう守るのか 高校生世代の課題と対応 コミュニティ構想の今後の展望と武蔵野市ならではのコミュニティの魅力 それぞれが幸せに向かうベースを作ることと行政の関係性 行財政改革や行政評価といった未来を作る分野への熱意 です。 最後に、昨年は予算のテーマが「新たな時代へ挑む予算」、ちなみにおととしは「命を守り育む予算」でした。そして今年は「命を守り次世代へつなぐ予算」となっています。この1年の軸とも言える、タイトルです。今日の私の質問は、この命を守ること、そして次世代へつなぐこと、あらかたこれに沿って市長の考えを聞く内容にさせていただきました。というより、考えていったらそうなっていました。今年1年、向き合っていかなくてはならない課題は、きっと世界的に、似通っているのではないかと思います。 今市中には、「武蔵野市くらし地域応援券」があふれています。私はこの「応援」という言葉が、自分の今年のテーマかなと思っています。応援とは「力を貸して助けること」「励ますこと」という2つの意味があります。もしその時に貸せる力がなくても、励ますというマインドを忘れないようにすることで、よい効果が広がるのではないかと思うのです。予算を使う、制度設計をするだけではなくて、日々の業務の中で励ますというマインドを持ち、市民を励まし、またともに働くチームで励まし合うことが、きっと互いの心の状態をよくします。皆さんにエールを送り、壇上での質問を終わらせていただきます。今年もよろしくお願いいたします。

本多夏帆
活動報告

武蔵野市の市民意見交換会って何するの?

こんにちは、武蔵野市議の本多夏帆です。雪もちらつくようになり、本格的に冬ですね。 さて、先日武蔵野市の行財政改革に関する市民意見交換会に参加してきたので、報告記事を書きたいと思います。市民意見交換会ってどんなことをするの?という疑問にもあらかた答えられるようにしてみます。 今回の市の案内ページはこちらです↓第六次武蔵野市行財政改革を推進するための基本方針・アクションプラン 中間まとめhttp://www.city.musashino.lg.jp/shisei_joho/public_comment/boshu/1030762.html パブリックコメントの募集とともに、市民意見交換会が実施されました。双方が必ず行われるわけではなく、長期計画や市政運営全般に関わる条例など、重要度の高いものについては開催されることになっています(自治基本条例)。 で、これは今後のホームページリニューアルに期待したいですが、なかなかこの会の情報を得るのは難しいかもしれません。開催される場合、パブコメのページにたどり着かないと発見が遅れます…(今回私も、どこかで見た記憶が…どこだっけ?としばらく探しました) 今回は三鷹駅北口そばの芸能劇場にて開催でした。金曜夜という設定で、本当はいろんな方にご参加いただきたかったのだと思いますが、緊急事態宣言が発令された初日…タイミングが悪かったと職員の方々もおっしゃっていて、参加者は私のほかに1名のみ、職員は5名でした。 人数が多いときはそうもいかないようですが、今回はきっと少ないだろうとの見込みで、職員と市民がぐるっと向き合って話ができるようなテーブル配置になっていました。長方形で10名ほどが顔を合わせて話せます(会場写真を撮らせてもらえばよかった)。 昨今の状況を踏まえ、座ると前にも横にもアクリル板があるという状態。もちろん検温と手指消毒を入り口でしています。 市民意見交換会なのでなるべくざっくばらんに、いろんな方が発言し、互いの考えを知ったり、議論を深めたり、要望したり、分からないことを職員の方に説明してもらい理解を深めたりというのが、会の中身です。 毎回細かなルールは違うようですが、今回は1人ずつ1回の発言は5分までで区切り、それに対して職員が答えるというのの繰り返し。2人で1時間もあると思いましたが、あっという間に終わってしまいました。 本来は議員は見学という立場が多いのですが、今回はさすがに2人しかいなかったので私も少し質問させていただきました。 今回は行財政改革の基本方針とアクションプランについてだったので、市政の未来を見据えた質問や、市の価値観を問うものが多く話されたと思います。 ・ICT活用による業務の効率化をどのように考えているか(確認)・行財政改革だからこそ横断的なアクションプランが欲しい(提案)・セーフティーネットを重視とあるがどういう考えなのか(確認) などなど、こんなような形です。ここで出されたものはパブコメと一緒に回答がまとめられ、後日公表されます(発言者の名前は出ません)。計画の中に盛り込まれるものももちろんありますし、直接的に反映されなくても他の場面で議論となったり、議員が議会で取り上げたりもします。 当日発言するのが難しいなぁと思う場合であっても、ぜひそこでの議論を踏まえて後日ゆっくりパブコメを出すこともできますし、多様な議論がなされるのでいろいろと考えるいい機会になるのではないかなと思います(ちなみに今回は会が1月8日でパブコメ期限が15日)。 まだまだ多様な意味では参加者も少ないですし、私としてはオンライン配信や参加含め、もっといろんな方が参加しやすい環境を作っていくことも急務と思います。いろんな日程でやってはくださっていますが、私も子どもをほっぽって(=家族に任せて)参加するしかないので、常にリアルで参加するというのも難しいところです。 パブコメや市民意見交換会って自分も関われるの?と思っている方も多いのではと思い、今回は大まかな流れとともに書いてみました。参考になれば幸いです。