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cloudless sky over meadow and trees

こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆です。9月議会が終了しました。今回は選挙を控えていることから、少し静かな、と言いつつ激しい場面もある、そんなひと月でした。いつもは9月に行う決算委員会が12月に移動するため、少し短い会期となりました。

今回の選挙は市議の補欠選挙もあり、しかも2名となったので、その後の議会の中のバランスはどうなるのか、気になっています。また、新たなメンバーが入ることで新しい視点や知見も得られるといいなと思っているところです。

26人議員がいますが、それこそ議会に多様性があると、お互いに刺激を受けられます。そう思っている議員ばかりではないかもしれませんが、少なくとも私は議員間のコミュニケーションについて面白味を感じています。まぁ、もやっとすることもないわけではないですけどね。笑

今回の目玉議案でもあったパートナーシップ制度を導入するための条例改正については、考えを述べる討論をしましたので、その原稿を以下そのまま掲載します。他の会派の討論を聞いていても、やはり今後の取り組みが重要であり、また視野を広げていくことが大切であると感じました。

会派ワクワクはたらくの討論原稿

武蔵野市男女平等の推進に関する条例の一部を改正する条例に賛成の立場で討論します。

第六期長期計画にも多様性を認め合う社会を構築するとあり、今回のパートナーシップ制度の導入はそのひとつの表れとなりました。こうしてさまざまな課題を乗り越え制度が作られる、それは決してゴールではなく、これからの取り組みが大切と考えます。

この夏、中学生と「SDGs」について考えました。SDGsの各論ではなく、そもそもなぜ、SDGsを作る必要性があったのか、そこに着目をしました。キャッチーなデザインもあり、SDGsの取り組みに注目が集まりますが、なぜこれがあるのか、こうしたものがなくてもいい世界だったら…ということに思いを馳せました。

もとをたどれば、多様性を認め合う社会に必要なのは人権への理解です。誰もが基本的人権を持つ存在である、このことが社会において浸透していない、だからこそ今、子どもの権利についての議論などが活発に行われているのだと思います。本当は子どもも大人も関係ない、性についてもその人それぞれ、一人ひとりの人権が尊重される社会となるべきなのです。武蔵野市においては、このことについて率先して取り組んでいくべきと考えます。

以前より、相談事業においては相談者の属性ではなく困っている内容でカテゴライズすることを提案してきました。パートナーシップ制度については多様性を認め合うということに加えて、例えば不動産や病院での手続きなどでの利便性の向上にも寄与するとされています。一方でそうした手続きにおいて困っている方は、他にもたくさんいるはずです。ぜひ支援の幅が、層がこれからも広がるように、お願いをしたいと思います。

最後に、この制度が男女平等条例の改正によって形になると聞いたとき、性の多様性でなぜ男女平等…?とはてなが浮かびました。しかし今回の改正により中身の表現も広がって、いわばこれは人権条例と呼べるのではとも思った次第です。今はまだ、男女平等というワードがタイトルになること、その歴史を背負っていることをしっかりと受け止めて、武蔵野市における人権への取り組みに繋げていきたいと思っています。

以上、今後の取り組みへの期待を込め、賛成の討論といたします。