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こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆です。

前回の記事では総務委員会での議案審議と行政からの報告についてまとめました。今回は陳情審査についてです。

陳情一覧は令和5年 請願・陳情一覧|武蔵野市公式ホームページ (musashino.lg.jp)にあります。総務委員会にはここから4件が付託されました。

「住民投票制度確立に向けた論点整理」関連予算の保留に関する陳情

陳情者から直接の訴えとなる陳述があり、そこでは住民投票制度への必要性に対する疑問や、市長・市議会に対する不信感についても意見されたと感じました。

趣旨としては、この4月の選挙を終えるまで、予算執行を待ってほしいというものと受け止めました。

私からは、陳情の内容を受けて行政に対して以下を質問しました。

・自治基本条例から住民投票制度を別の条例でと分けたのはなぜか?
→市の答弁:住民投票制度についてはじっくりと議論する必要性を感じたため

・第六期長期計画調整計画での議論の中でも、制度ありきということではないように書き込みの仕方を検討してほしいという声があるがそれについてどう考えているか?
→市の答弁:これについてもしっかりと議論しようということだと考えている

このような内容でした。いずれにせよ、住民投票制度については、じっくり議論をするのだという市の姿勢を伺うことができたと思っています。

予算にある事業内容については予算特別委員会で審議が行われるものとして、総務委員会では継続という結論となっています。

◆関連情報
住民投票制度について|武蔵野市公式ホームページ (musashino.lg.jp)

武蔵野公会堂改修関連予算の執行停止に関する陳情

こちらも直接の陳述があり、周辺住民や事業者からの意見を聞いていないのではないかという意見がありました。

2月の総務委員会でも、公会堂改修の意見募集を行うという報告に対し、なぜ20年の延命化ということが市民に伝わっていないのではないかという指摘がありましたが、そのことが顕在化したような内容とも感じました。

質疑では、文化施設としての動きとまちづくりとしての動きがずれながら出てきたことにより、市民からわかりにくくなってしまったのではないかと尋ねました。

先日行われた市民意見交換会でも、文化施設としての機能よりも、吉祥寺南口エリアはどうなるの?という質問が多かったです。

まちづくりという観点からであれば周辺住民や事業者への説明が多く行われますが、今回は文化施設としての意見募集だったことがわかりにくい点になったと私自身は分析しています。

この陳情も予算に関することなので、総務委員会では継続審議とされました。

◆関連情報
武蔵野公会堂を含むパークエリアの将来像立案|武蔵野市公式ホームページ (musashino.lg.jp)

民主主義・立憲主義の基盤である思想・良心の自由、請願権等を守ることに関する陳情

こちらも陳情者からの陳述があり、具体的な宗教信者に対する差別が広がっているとのことでした。

思想良心の自由など、憲法で当然に保障される内容であったことからも丁寧に審議がされたと感じますが、要望の内容が市や市議会に~しないでほしいというものであったため、今後何が起きるかは誰にもわからない中で○○するなという決議は権限を縛ることになることから、不採択となりました(小林議員が調査が必要と継続を希望しましたが賛成者なく結論を出すこととなり、全員が不採択)。

庁舎内における職員への政党機関紙の勧誘・配達・集金の自粛を求めることに関する陳情

最後の陳情は陳述なく、書面のみの審議でした。こちらは市庁舎内で政党機関紙を勧誘したり、議員からそうした圧力をかけたりしてはならないというものでした。

平成28年にも似たような内容で陳情が出ており、また昨年の決算特別委員会でも政党機関紙についての質疑が出ていたこともあって、武蔵野市では現状こうした問題が起きていないということから、現状にあたらないとして不採択となりました。

私からは、今はないとしたとしても、何かあった際の職員の相談窓口などはきちんと対応してほしいと要望しました。

以上、今回は総務委員会で4件の陳情審査を行いました。月曜日からはまた各委員会が開かれます。ご注目ください。

市議会|武蔵野市公式ホームページ (musashino.lg.jp)