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補正予算の審議について|武蔵野市議会レポート

本日、だいぶざわつきました武蔵野市議会の報告をします。そもそも本日は定例会の会期最終日ということで、例年では決算認定だけをやって終わりなのですが、補正予算が提出されたため、その審議を追加で行うことになりました。 【予算の内容】資料を2点つけますが、予算の主な内容は消防団第2分団の改築にともなう、仮詰所のリース契約の入札が不調となったことから、見積もりを取り直し、約1.5倍に増額をするというものです。 【審議の経緯】最終日ということでこの日しか審議する日がないことから、執行部側からは本会議での即決を求められましたが、本来こうした議案は基本的に委員会へ送り、委員会でじっくり議論するもの。さすがにこれを即決はないだろうということで、議会側の総意で総務委員会を開くこととし、本会議を中断して急遽総務委員会を開会。そこで質疑が行われることになりました。 【会派の意見】私たちの会派ワクワクはたらくは総務委員がいないため、直接質疑をすることはできませんでしたが、議論を拝聴し、金額の適正性が検証されたと言えないこと、今後さまざまな発注の困難さが浮き彫りとなる中でこのやり方を認めてしまってはさらに苦しくなるという未来を見据え、予算に反対をしました。 【審議の結果】結果的には1票差で可決。私たちの考えと似た視点もあれば、吉祥寺東部のまちづくりをとめることはできない、入札をする中でこの予算額よりさらに下がるはずだといった肯定意見もあり、賛成が上回ることとなりました。 【私見】今回の内容は、確かに物価高騰などを踏まえればリスク管理と言える一手かもしれません。しかし、だからといって焦って上程し熟慮せず、また計画のスケジュールを優先するあまり高い金額設定をしていくということは今後の市の事業全体の首を絞めることにもなりかねません。 まちづくりを進めたいのは皆同じ想いです。どこを優先するかということでもありますが、今回はまだもう少し時間的余裕があったことからも、ブラッシュアップしたうえでタイミングを再度はかってほしいと考えていました。予算は通ってしまいましたが、担当課などとも議論を続け、来年の予算にも繋がる話をしていきたいと思います。

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3/3総務委員会まとめ~陳情審査編|武蔵野市議会レポート

こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆です。 前回の記事では総務委員会での議案審議と行政からの報告についてまとめました。今回は陳情審査についてです。 陳情一覧は令和5年 請願・陳情一覧|武蔵野市公式ホームページ (musashino.lg.jp)にあります。総務委員会にはここから4件が付託されました。 「住民投票制度確立に向けた論点整理」関連予算の保留に関する陳情 陳情者から直接の訴えとなる陳述があり、そこでは住民投票制度への必要性に対する疑問や、市長・市議会に対する不信感についても意見されたと感じました。 趣旨としては、この4月の選挙を終えるまで、予算執行を待ってほしいというものと受け止めました。 私からは、陳情の内容を受けて行政に対して以下を質問しました。 ・自治基本条例から住民投票制度を別の条例でと分けたのはなぜか?→市の答弁:住民投票制度についてはじっくりと議論する必要性を感じたため ・第六期長期計画調整計画での議論の中でも、制度ありきということではないように書き込みの仕方を検討してほしいという声があるがそれについてどう考えているか?→市の答弁:これについてもしっかりと議論しようということだと考えている このような内容でした。いずれにせよ、住民投票制度については、じっくり議論をするのだという市の姿勢を伺うことができたと思っています。 予算にある事業内容については予算特別委員会で審議が行われるものとして、総務委員会では継続という結論となっています。 ◆関連情報住民投票制度について|武蔵野市公式ホームページ (musashino.lg.jp) 武蔵野公会堂改修関連予算の執行停止に関する陳情 こちらも直接の陳述があり、周辺住民や事業者からの意見を聞いていないのではないかという意見がありました。 2月の総務委員会でも、公会堂改修の意見募集を行うという報告に対し、なぜ20年の延命化ということが市民に伝わっていないのではないかという指摘がありましたが、そのことが顕在化したような内容とも感じました。 質疑では、文化施設としての動きとまちづくりとしての動きがずれながら出てきたことにより、市民からわかりにくくなってしまったのではないかと尋ねました。 先日行われた市民意見交換会でも、文化施設としての機能よりも、吉祥寺南口エリアはどうなるの?という質問が多かったです。 まちづくりという観点からであれば周辺住民や事業者への説明が多く行われますが、今回は文化施設としての意見募集だったことがわかりにくい点になったと私自身は分析しています。 この陳情も予算に関することなので、総務委員会では継続審議とされました。 ◆関連情報武蔵野公会堂を含むパークエリアの将来像立案|武蔵野市公式ホームページ (musashino.lg.jp) 民主主義・立憲主義の基盤である思想・良心の自由、請願権等を守ることに関する陳情 こちらも陳情者からの陳述があり、具体的な宗教信者に対する差別が広がっているとのことでした。 思想良心の自由など、憲法で当然に保障される内容であったことからも丁寧に審議がされたと感じますが、要望の内容が市や市議会に~しないでほしいというものであったため、今後何が起きるかは誰にもわからない中で○○するなという決議は権限を縛ることになることから、不採択となりました(小林議員が調査が必要と継続を希望しましたが賛成者なく結論を出すこととなり、全員が不採択)。 庁舎内における職員への政党機関紙の勧誘・配達・集金の自粛を求めることに関する陳情 最後の陳情は陳述なく、書面のみの審議でした。こちらは市庁舎内で政党機関紙を勧誘したり、議員からそうした圧力をかけたりしてはならないというものでした。 平成28年にも似たような内容で陳情が出ており、また昨年の決算特別委員会でも政党機関紙についての質疑が出ていたこともあって、武蔵野市では現状こうした問題が起きていないということから、現状にあたらないとして不採択となりました。 私からは、今はないとしたとしても、何かあった際の職員の相談窓口などはきちんと対応してほしいと要望しました。 以上、今回は総務委員会で4件の陳情審査を行いました。月曜日からはまた各委員会が開かれます。ご注目ください。 市議会|武蔵野市公式ホームページ (musashino.lg.jp)

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3/3総務委員会まとめ~議案と行政報告編|武蔵野市議会レポート

こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆です。かなりの量の花粉が飛散しているとのこと、せっかくあたたかくなってきたのに外に出るのが億劫になっています。 さて、3月3日は総務委員会が行われ、私も委員として出席しました。案件の多さから深夜までか…という話があったものの、端的に、でも濃い議論がされたと思いますが18時頃に終了しました。 本記事では市からの議案と報告について、主な内容についてまとめていきたいと思います(長くなるため陳情は次の記事でまとめます)。 市からの議案審査 まずは市から出された議案についての審査です。 ▼指定管理者の指定の手続きについての条例改正指定管理者候補審査委員会を設置するというもの。 ▼情報公開・個人情報保護審議会と審査会の条例改正市議会側の条例が制定されたのでその対応を市の条例に反映する改正。 ▼事業資金融資あっせん条例の改正コロナ禍の対応につき、年を越えたため比較する年を変更するための改正。 ▼印鑑条例の改正デジタル法関連の改正対応。具体的には、マイナンバーカードにある電子証明がスマホに搭載されることに伴い、コンビニ交付の際にスマホをかざせばできるようにするためのもの。 とここまでは手続き系が多く、質疑も少なめでスイスイと進みました。 ▼補正予算年度末の補正予算はさまざまな額が確定してくることから盛りだくさん。それぞれが気になるところについて質疑をしました。いくつか私の質疑含めご紹介。 ・光熱費当初の1.5倍くらいになっているとのこと、施設関連がやはり大きな影響…その分の補正増あり。 ・活性出店支援金、開店時だけでなく6ヶ月後にも受け取ることができるが、閉店してしまった分を補正減。この支援金は商店会に入ることが要件のため、先日商店会で「入ったのは嬉しかったがもうやめてしまった」という声を聞いたのを情報提供。実効的な策を今後も望む。 ・市道16号の無電柱化事業にて管理所在不明の埋設管が確認、数ヶ月工事がずれ込むことになり、繰越明許費に計上。周辺住民へ影響するが、工期全体としての遅れはひとまずない見込み。 以上で議案審査が終わりました。陳情については次の記事でと思いますが、時系列的に陳情後にあった行政からの報告についても本記事でまとめておきます。 市からの報告事項 今回の行政報告は3件でした。 ▼特別職報酬等審議会からの答申について市長や副市長、市議会議員の報酬等についての検討が2年に一度行われます。審議会は市内のさまざまな団体の方や税理士などから構成され、私たちも審議会からヒアリングを受け、その後こうして審議会から答申が市長へ提出されます。 今回は現状維持との結論。コロナ禍であるということ、とはいえ物価高騰が起きていることなど、さまざま社会情勢を見ながらの判断ということでした。 市は基本的にこの答申に従うという方針だと報告されました。 ▼債権放棄についての報告のやり方について生活困窮や時効などにより、市が債権を放棄することになる場合の市議会への報告方法について、基本的には9月の議会でまとめて報告があるということが共有されました。 ▼男女平等に関する意識調査の報告書について次の男女平等推進計画を策定するにあたり、その基礎資料となる意識調査の報告書が出ました。私は男性にも相談窓口の拡充をと訴えてきた際、次のこの調査においてニーズを把握したいという答弁をいただいていたので、熱望していた調査結果です。内容についてはぜひ男女平等に関する意識調査(令和4年度)|武蔵野市公式ホームページ (musashino.lg.jp)からご確認ください。 以上、行政からの報告でした。次回の記事では4件の陳情審査についてまとめます。 3/3総務委員会まとめ~陳情審査編|活動レポート | 武蔵野市議会議員 本多夏帆 オフィシャルサイト (honda-natsuho.info)

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総務委員会での視察に参加しました|武蔵野市議会レポート

こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆です。 武蔵野市議会では、毎年10月に常任委員会(総務・文教・厚生・建設)それぞれが他自治体を視察に行くという恒例イベントがあります。 この2年はコロナ禍で中止でしたが、今年は受け入れ先も無事に見つかり、視察に行けることになりました。当選して初めての視察以来、2度目の委員会視察に参加することができましたので、そのレポートです。 視察先はどうやって決まるの? 年度や委員会ごとにまちまちだとは思いますが、基本的にはまず委員会メンバーに希望のテーマなどが図られ、それに議会事務局がさまざま工夫しつつ視察先へ依頼、旅程を組んでいくことになります。 今年私が所属する総務委員会は他の委員会よりも所掌分野がかなり広いため、どのような内容になるかなぁと思いつつ、ほとんど事務局任せにはなってしまいましたが、何度も断られながらも事務局の皆さんが視察先との調整をしてくださいました。 旅程が決まり、事前に質問事項を送付して、いざ出発です。 今回の視察の中身 2泊3日の旅程の中で、4つの自治体を伺うことができました。 ①芦屋市:芦屋リジューム事業(主に女性活躍)について②西宮市:危機管理センター・防災事業について③堺市:さかいSDGsプラットフォームについて④尼崎市:あまラブ指数などを活用したシティプロモーションについて 宿泊は甲子園・大阪梅田でした。過去の例として2日目にまた新幹線移動などある広範囲な視察工程もあるので、今回はまとまったエリアでの視察で、無理のない旅程に感謝です。 それでは1つずつ内容と気づきを書いていきたいと思います。 ①芦屋市:芦屋リジューム事業(主に女性活躍)について まずは女性活躍をテーマとした芦屋市の芦屋リジューム事業について。リジュームは再生・リスタートの意味。 女性が活躍するまち芦屋を目指し、『ASHIYARESUME(アシヤリジューム)』事業を実施しています。『ASHIYARESUME』事業は、第1歩を踏み出したいと考えている女性を対象に、ライフスタイルの見直し、キャリアの棚卸、多様な働き方の提案などから、自分らしい生き方や働き方に向けた支援や就労や起業に向けたスキルアップのための支援などを行ないます。 芦屋市ホームページ さまざまなイベント、講座などを行っていて、まさに私の行っていることとも繋がりがあり、食い気味にお話を伺いました。 特徴的と感じたのは、女性活躍と男女共同参画は切り分け、また具体的な創業支援フェーズも切り分け、とにかく一番最初の一歩を踏み出すためのきっかけづくりにとことん焦点を当てた事業だという点。 働き方や生き方を知る、そのためのサロンやマルシェ、施設見学、ミーティングなどを開催されているとのことです。コロナ禍はもちろんオンライン活用にて。 女性向けというのが押し出されることに敏感な私としては、女性以外からの反応はどうかといったことや、男性育休などの施策との絡みなども伺いましたが、その辺りは他の市の事業で整えている印象。 上記の通りこの事業はあらゆる角度から女性のきっかけづくりに集中していて、その統一感のようなものが事業効果に表れていると感じました。 1社が継続して事業を行っているとのことだったので、この部分が固定化せずに多様な事業者が主体になり市と協働していくことが今後の課題ではないかとも思いました。 ◆芦屋市ホームページはこちら ②西宮市:危機管理センター・防災事業について 西宮市では、市役所の第二庁舎として2年前に建てられたばかりの危機管理センターを見学し、その他防災情報システムの中身なども見せていただきました。 阪神淡路大震災の経験を振り返り、あの時はやはり市庁舎が大破して使うことができず、災害時にもきちんと活用ができる拠点が求められていたとのこと。 市内に点在する公共施設の統合や移設などを総合的に勘案して、市役所の目の前、元は教育委員会の施設だったところに今回のセンターが出来上がったとのことです。 整備の目的○庁舎機能の集約化老朽化や耐震性に課題を抱え、かつ本庁舎周辺に点在している庁舎機能を集約するとともに、各部門の効率的な再配置を行うことで、日常の市役所の業務効率化と連携強化を図ります。 ○危機管理体制の強化近年、頻発している地震や台風・豪雨などの自然災害をはじめ、様々な危機事案に対応する、防災・危機管理の中枢拠点となります。これまでは、災害発生後に中心的な役割を果たす対策本部機能や消防本部機能が複数の庁舎に分散していましたが、同庁舎の整備により庁舎を集約することで連携して迅速な対応することができます。 西宮市ホームページ 屋上にはヘリポートがあり、救急対応なども行われるとのこと。免震構造や発電施設なども見せていただきました。 運用はまだまだこれからというところで、実際に稼働することがないのが一番ではありますが、大きな施設ということでメンテナンスなども大変そうです。 地理的に山も河川も海もあるということで、武蔵野市とはまた全然違う課題が多くあるのだなという印象。最近は県や自衛隊、警察などと合同で大規模な訓練などもされたそうで、報道に取り上げられた様子をビデオで拝聴しました。 また、ハードだけではなくシステムについても大変興味深く、防災情報システムから市ホームページ、SNS、防災ポータルサイトへと一気に広報ができること、避難所開設時は現地で職員がタブレットから発信ができるなど、システム活用もとても充実していました。 何よりUIが魅力的で、簡単な操作画面、仕組みになっていて、有事の際もスピーディーに対応できそうな印象。 課題としてはやはりアクセス集中がどれくらい影響するか実際把握するのが難しいことや、個人情報の関係で要配慮者リストなどは別システムになっており直接的にはまだ連携ができていないこと、災害時のメディア対応などに触れられていました。 過去の経験からの本気度が伝わってくる内容で、近年の災害についての変化などを踏まえた非常に先進的な取り組みと感じました。 ◆西宮市危機管理センターの整備についてはこちら◆西宮市防災ポータルはこちら ③堺市:さかいSDGs推進プラットフォームについて 堺市では、さかいSDGs推進プラットフォームについてたくさんの事例を紹介いただきました。 市長の強い想いで行われている事業とのことで、市長公室という市長直下の組織にて事業を行うことで、全庁的に取り組みが繋がっている様子が伝わってきました。  SDGs未来都市とは、SDGsの理念に沿った基本的・統合的取組を推進しようとする都市・地域の中から、特に、経済・社会・環境の三側面における新しい価値創出を通して持続可能な開発を実現するポテンシャルが高い地域として、国から選定されるものです。  堺市は、平成30年(2018年)6月、SDGs未来都市に大阪府内の自治体で初めて選定されました。 堺市ホームページ 堺市では、企業・団体・地域の人たちと連携し、SDGs達成に向けた取組を推進するため、さかいSDGs推進プラットフォームを開設しました。 堺市ホームページ 実はホームページにはそれほどプラットフォームにおける事例が載っていなかったので、これからなのかなと思っていたのですが、1年半で数十件のプロジェクトがこのプラットフォームにおける出会いの中ですでに実現していることが分かり、市のサイトということで掲載量を絞っているとのことでした。 プラットフォームでは企業や団体、学校といったところが会員となり、市はマッチングを主に担っているようです。また、全庁的に課題や要望が出てきたときにそれを民間や学校などに繋ぐという、行政と民とのマッチングにも貢献しているよう。 行政の信頼性を活かした立ち位置で、実際の事業は会員同士で行うというのが主流になっており、市としては人件費くらいしかかかっていないそうです。これにはびっくり。 SDGsとは?という時代は終わり、いかに実践をしていくかというフェーズに早くから取り組んでいることで、この実績に繋がっているのだなと思いました。 行政課題というのはたいていの場合SDGsとも関連するので、非常に親和性が高く、そのうえで市民参加もしやすい流れができていることにこの事業の魅力が詰まっています。 ◆堺市ホームページはこちら ④尼崎市:あまラブ指数などを活用したシティプロモーションについて 最後は尼崎市のシティプロモーションです。 シティプロモーションの取り組みが3つの賞を受賞ということで、とても期待値高く伺いました。動画にもまとめられているのでぜひ。 「あまがさきを好きな人(=あまらぶな人)があふれるまち」を目指して 「そのまちを好きな人と出会うことが、そのまちを好きな人を増やすことにつながる。」そんな思いから、本指針は「あまらぶ大作戦」と名付けました。今後、本市の全部局で、本指針を踏まえ、個々の事業を展開していきます。まずは職員一人ひとりが、尼崎のプロモーター(尼崎のまちを知り、好きになり、良さを伝えていく人) となること。そして、尼崎に関わるすべての人や市内で活動する様々な団体とも連携していきながら、取組を進めていきます。 尼崎市ホームページ なぜこの事業を行うことになったかという点において、尼崎市は過去からネガティブイメージが強いエリアであるというのに驚きました。私はそういう事情をあまり知らなかったのですが、昔から工場地帯として公害が問題になったり、犯罪が多かったりして、関西圏における印象があまり良くなかったとのこと。 その頃のことを今も引きずっていて、テレビ番組などでも「いじり」の対象となっていたのだとか。そういう現実があることにまずびっくりしました。 そうした背景があり、尼崎市を好きな人を増やしたい、好循環を生み出していきたいという想いを持って、シティプロモーションに早くから取り組みだしたとのことです。 印象的だったのは、説明してくださる職員の方が巧みに数字を扱っていたこと。データに基づいて事業を行っていること、進める中での目標設定や振り返りにおいてきちんとデータを取り、それを活用していることが感じられました。 政策評価の手法は多岐に渡りますが、事業の成果を分析し、しっかりと振り返りを行って次に向かうことの意義を改めて感じたところです。 特にこの広報分野については武蔵野市でも現在大きな課題となっていることからも、尼崎市では各課に広報担当を置き、どのように広報をすれば事業効果を高められるかまで考えたうえで事業を進めているといったことは、姿勢としてとても大切なことだと思いました。 ◆尼崎市ホームページはこちら 視察のまとめ 以上、簡単ではありますが視察の内容レポートでした。総じて多岐に渡るテーマ、かつ今の武蔵野市にとっても関心度の高い内容が多く、調整していただいた事務局の皆さまに感謝です。 また改めて、臨月前とはいえもうかなりお腹も大きい中で、公務としての責任を果たせるようサポートしていただいた方々に心から感謝いたします。休むという選択肢もあるものの、やはりいち議員として、経験させてもらえることはしたい、学びを市政に活かしたいという想いで取り組んでいます。 当然危険が及んだり、周囲に迷惑をかけたりするような場合は自分の想いだけでなくぐっとこらえなくてはならないこともありますが、今回は健康状態やタイミングも鑑み参加を決断、無事に行って帰ることができ、本当にありがたく思っています。 行く先々でもあたたかいお言葉を頂戴し、ありがとうございました。コロナ禍での視察受け入れということで、さまざまご調整いただきました。もう少し落ち着いてきたらもっともっと外へ出ていきたいなぁと思わされる久々の視察となりました。 堺市役所の展望ロビーにて、ハニワ部長と(古墳のまち!)

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総務委員会の内容まとめ②市からの行政報告について|武蔵野市議会レポート

こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆です。前回の記事に続き、9月7日の総務委員会の内容について報告します。 2つ目のこちらの記事では、行政からの報告「行政報告」6件についてまとめました。 1.市の将来人口推計2022~2052年速報版 ≒長期計画や調整計画策定のタイミングで資料とするもの(前回の推計は2018年実施) <本多質疑> ・議員になって初めて最新の推計が出てくる機会にあたった(前回は議員になる前)、今回の変化というところでは、武蔵野市においても出生率がこの数年でいよいよ減少に転じたということを改めて受け止めなくてはと感じる、人口というものを学ぼうとするともうずいぶん前から例えば良い悪いは別として仮想国民とか、そういう取り組みも実際にあったりして、この人口に対する考え方というのは非常に興味深いものだなと思っている。人口減少への価値観分かれるところ、皆で議論していきたい(感想) ・16ページの5歳階級別人口ピラミッド、本当に30年後こうなるのか?飛び抜けたグラフだがこれは85歳以上とまとめているからこうなるのか? →(市担当)その通りで、以上とまとめているためこのような見え方になる ・これまでの傾向との大きな違いというのは出ていない(上記出生率減はある)と思うが、すぐにでも何か対応が必要ということはあるのか →(市担当)今すぐにということには特にない、これからの議論に生かしていくことになる 2.吉祥寺東町1丁目市有地利活用事業 事業者公募プロポーザル募集要項(案)等について ≒募集要項・要求水準書について、審査委員会を組織し案を作成した。9月7日~21日にパブリックコメント、13日と27日に市民意見交換会を実施する。8月17日には本案について事業者意見交換会を開催した <本多質疑> ・資金力がないとなかなか大変な内容だなぁと改めて感じた(感想) ・案について事業者意見交換会がすでに行われているが、この3者について、何を見て来たのか、今後参入の感触はどうか(可能な範囲で) →(市担当)PPP・PFI協会での情報提供から、3者立場も異なる事業者、感触はいいかな、前向きに捉えているとは思うがもちろん事業者によりさまざま ・先日の一般質問でも質問したが、市民説明会のアンケート2ページのぽち5つ目にも「誘導」という言葉がある。答弁ではそういったことはしていないとのこと、それは当然と思うし、こうした意見というのは当たり前に主観であることも踏まえたうえで、それでも職員の皆さんとしてはこうした声が出てこないようにするために何ができるかについて追究してほしい →(市担当)なぜこんなに引きずってしまったか考えている。ワークショップが終わったとき1つの案に集約はしていない、是非を問うていないこと、すべての意見を全部取り入れることは難しいとしたうえですべての要素を検討し、本当に適しているものは何かと考えてきて進めてきたが、その過程と結果をワークショップ参加者にお伝えする機会をコロナ禍もあり作れなかったことが原因と思う。自分の意見がどうなったのかということについて、庁内検討の内容を丁寧に説明することができなかった。今、説明会などで経緯を丁寧に説明するようにしている。 →(本多)今、関係性のリカバリーを行っていると思う、引き続き丁寧に進めてほしい ・このアンケートは市民説明会におけるものだが、市民意見交換会とは異なる位置づけだと思う。こうした説明会でのアンケート結果はどのような位置づけで、何に繋がるものか →(市担当)事業者のヒアリングのところの参考にもなると思ってまとめている ・パブリックコメントや意見交換会のあと、10日ほどで募集要項等決定となっているが非常にタイト、間に合うのか →(市担当)募集要項自体は事業者向けのものなので、そこまで専門的な意見は出てこないと考えており、短期間での対応としている →(本多)先ほどのアンケートと同様、ここで出てきた意見が事業者とのこれからのやりとりに生かされるのだということを合わせてPRし、市民からの意見をさまざま集められるようにしてほしい 【市HP】パブリックコメント【市HP】吉祥寺東町1丁目市有地利活用の検討について 3.旧赤星邸の利活用検討 ≒2021年にカトリック・ナミュール・ノートルダム修道女会から寄贈された旧赤星邸は今年度末に登録有形文化財に登録される見込み。緑豊かな庭との一体的な利活用について検討を開始する。利活用に関する10月8日近隣居住者向け一般公開、10月9日・29日には一般公開を行う予定(事前申込制)で、1月以降に4回の市民ワークショップを開催(公募枠・無作為抽出枠) <本多質疑> ・登録有形文化財に登録される見込み良かった!(感想) ・有識者会議には地域団体などがいないなと思ったが、そこは市民ワークショップのほうでということだと思う。今回は近隣という側面より全市的、文化的な意味合いが強いと考えており、そうなると地域団体と言っても地区的なものではなくて、文化的な活動をしているとか、緑化や環境の活動だとか、教育関係、観光産業など、そういったところが特に連携していけるといいのではないか?地域のさまざまな方々と情報共有、連携を深める予定か。 例えば玉川上水の整備の件で先日都の説明会に行ったが、水道の専門家だけで整備を判断するのではなくて、例えば植物であるとか、虫などの生物であるとか、そういう専門の方を入れて整備をしていかないと先々に繋がらないだろうというので想いを持って、かなりお怒りの市民の方もいた。 説明会には他の自治体からは学芸員の方も来ていたりして、そういう視点での整備というのも大事だと思うが、文化財とか緑地、シティプロモーションなどの有識者は会議に入っている、市民との連携は。その意味でも産業振興課や市民活動推進課などの市民部も関係深いのでは →(市担当)いろんな要素があるのでさまざまご要望いただく中で調整していきたい。多様な団体それぞれとも意見交換していく。観光やコミュニティは総合政策部が総括的に入ることになった ・社会実験等の実施検討というのはどういうものか?オープンハウスみたいなものとかを例えば吉祥寺でやるとかもある?事業を知ってもらえる →(市担当)小さいことから少しずつさまざま取り組んでいく予定 ・パークPFIは池袋のイケサンパークの手法ですね(確認) 【市HP】旧赤星鉄馬邸の利活用について 4.多文化共生推進プラン(仮称)中間まとめに関する意見募集 ≒中間まとめについて9月15日~10月21日まで意見募集を行う <本多質疑> ・分けて考えるものではなく、国籍関係なくそれぞれの人に文化があり、互いを理解することが大事だと思う。そのうえで支援が必要なら支援が届くようにしないといけない。MIA(市国際交流協会)を知らないという方が多いように思うが、それはその方々は特に困っていないからなのか、それとも困っているのに知らないということなのか、どちらかでやることが全然違うと思うがその分析はどうなのか →(市担当)6割知らない、4割は知っているという結果でもあるが、そもそもこれに回答できた人はそんなに困っていないという可能性があると考えている →(本多)その通りで、言語の習得状況など見ても意識調査に回答できている人はおそらくそんなに困っていない、その分析をしっかりしていただいて、本当に助けが必要だという方に支援が到達するようにしてほしい 【市HP】パブリックコメント【市HP】武蔵野市多文化共生推進懇談会【関連サイト】武蔵野市国際交流協会(MIA) 5.証明書自動交付機廃止に伴う市民周知スケジュール ≒本体機器の製造中止、後継機種もなく2024年8月末で廃止へ。青カードは使用できなくなるが、緑カードは印鑑登録証として使用するため捨てないでほしい(処分した場合再度有料で印鑑登録が必要になる) 【市HP】証明書自動交付機について 6.地域防災計画原案に関する意見募集 ≒災害の頻発化・激甚化を受け、7年ぶりの修正。案について9月15日~10月5日まで意見募集を行う。9月24、27日、10月2日には市民意見交換会を開催 <本多質疑> ・意見を集めるというよりは、ここに書かれていることが実際市民にとってどのようにかたちになるのか、大枠のしくみや流れが伝わることが大事で、意見募集をしながらPR・情報共有するという視点を持つことが特に重要な分野と考える。 防災の日もあり、フェスタもあった、そういうところからイベントと繋げるなどの工夫があるといいと思う。地域の事業者も巻き込んでほしい。先日のこどもの権利のように地域フォーラムなども打診してはどうなのか →(市担当)情報共有していきたい、フェスタも大盛況でよかったが、そのときにこの告知をしたわけではないので今後は参考にしたい。先日東町のほうで地域支えあいステーションを学ぶ会あり職員も参加した ・他の計画や条例と整合をということを言われたが、例えば女性や子どもというところで男女別トイレなどの施策あるが、性の多様性についての記述や対応はあるか →(市担当)計画の前提としてはあるが、要配慮者というところに包含されているような現状 →(本多)そのあとに女性と子どもというのは出てくるが、男女別トイレを~などはそれでよく、ただ考え方としてそういった配慮が必要であるということが伝わるものになっていないといけないと思うので考えてもらいたい 【市HP】パブリックコメント

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総務委員会の内容まとめ①市からの議案について|武蔵野市議会レポート

こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆です。9月7日の総務委員会は22時近くまで開かれる大ボリュームでしたので、2つの記事に分けて内容の報告を書きます。 【市HP】提出議案一覧 市から出された議案についての審議 議案の主な内容と本多の質疑についてまとめました。 ▼議案第51号 「選挙運動の公費負担に関する条例の一部改正」 ≒公職選挙法の施行令の一部を改正する政令の施行を踏まえ、公費負担の上限金額の変更 ▼議案第52・56号 「育児や介護休業による職員定数の運用変更」 ≒育児や介護での休業を取りやすくする措置 ▼議案第53~55、57~62号 「地方公務員法の改正に伴う定年延長制度の導入について」 ≒法改正に合わせて、①定年の段階的引き上げ・②役職定年制・③再任用制度の廃止と暫定再任用制度の措置・④再任用短時間勤務制の導入・⑤特定日以降の給与を7割水準に・⑥退職手当の設定・⑦職員へ情報提供や意思確認を行うもの <本多質疑> ・再任用制度について令和14年以降はどうなるか決まっていないということでいいか? →(市担当)法改正に対応するため、ひとまずここまででこの制度は終了という条文のつくりにしている ・職員団体との協議において、課題などは出ていないか?あれば対応などはどうか? →(市担当)法改正対応のため大きな課題というのは出ていないが、役職定年の部分でどうしても役職が埋まってしまう状態が生まれる可能性があるため、若い管理職の補佐や新たな分野へのチャレンジなどうまく対応していく必要があると考えている ▼議案第63号 「長期優良住宅法等の改正に伴う手数料徴収条例の一部改正」 ≒法改正に伴い、長期優良住宅の認定に建築行為なしのものも加える対応。これまでは新築や増改築でないと認定されなかったが、この新設により中古物件等でも付加価値をつけることができるようになるなど <本多質疑> ・市内への影響の想定は →(市担当)どこまで動きがあるかはまだ分からないところ ・市民からというよりかは不動産屋やメーカーなどからの周知ということで、そういった業者の方々に市が働きかけていくということか →(市担当)ハードルが高いところもあるが国もこれからPRに動いていくので市としても取り組む ▼議案第67号 「市庁舎空調設備改修工事請負契約」 ≒市庁舎の水熱源ヒートポンプ式空調機を空冷式空調機へ改修するほか、中央監視装置の更新および加湿器の追加設置を行うもの <本多質疑> ・2回目の入札では1社以外は辞退となっているがこれはどう考えればよいか →(市担当)1回目の金額を見てこれ以上は難しいという判断と推察している ・長期にわたる大規模な工事になると思うが、市庁舎とはいえ市民生活への影響はどうか →(市担当)金曜日終業後~など日程は工夫する、会議室など市民も使うものについてはあらかじめ周知するなど行う、そこまで市民が使うところではないので大きな影響はないと考える ・音などはどうか →(市担当)屋外工事もあるが、継続的にするようなものではなく、大きなものは出ない予定、土日祝日に行う ▼議案第68号 「第3回補正予算」 ≒歳入全部、歳出のうち人件費、総務費(一部除く)、農業費、商工費にかかるもの、債務負担行為補正、予算総則 ≒新型コロナウイルス感染症への対応や物価高騰などに対応するための各種施策、よろず橋架け替え工事契約における債務負担行為補正(インフレスライド条項の適用と工法変更による契約金額の変更) <本多質疑> ・債務負担行為補正について、よろず橋架け替え工事における工法の変更において、必要性の検討についてはどうか、全額市が負担しなければならないのか →(市担当)NTTとの協議の中で、振動による影響があるということで、こちらの必要性で工事を行うため市が負担するという考え →(本多)協議を一度したあとに変更されていることの責任はないのか →(市担当)さまざまな法律や制度を検討した結果市が負担することにした →(本多)結局何か問題が起きたら市の責任になるというリスク含めての判断と受け止める ・上記工事において、インフレスライド条項については請求があったら全て市が飲んで負担するということなのか(不可能な場合というのはないのか?)、一度補正したら終わりか →(市担当)国からの通知があり、業者からの交渉・通知があれば適切に対応することになる。協議によって行うものなので、合理的な判断を行ったうえで請求が出てきている ・本件での適用による今後の他の入札への影響は →(市担当)最新の単価で算出を行っているので今のところはない ・くらし地域応援券事業第3弾について、各種経済対策がある中でこの事業を選定した理由、財源(新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金との内訳)、事業スケジュールの意図を伺う →(市担当)昨年までは事業者への支援というのがメインだったが今回はウクライナ情勢の影響が大きく市民生活への影響が大きいと考えている。行動制限が解かれているので、そこも事業者にとっては変化。事業者からは支援金や家賃補助の声もあったが、なかなか難しく今回の策に。郵送配布が課題で年賀状送付が終わってからになる。財源としては国からの交付金(約5,000万円)と市の財政調整基金(約8億3,000万円)を合わせている。 →(本多)第1弾、第2弾に比べて財調の使用率が高いと思うが、交付金に使用用途の制限などがあるのか。名前が新型コロナウイルス感染症対応~交付金とある →(市担当)感染症にも物価高騰にも使える交付金になっているので、単純に交付金で足りない分を財調から出している。今後さらに交付金が増えるようなことがあれば財源の振り替えをする →(本多)となるとこれまで以上にこの事業の必要性を説明しなければ財調を使う理由が伝わらない →(市長)経済団体(武蔵野商工会議所・商店会連合会)からの要望書があったことも大きいが、市民の代表である議会の多数の会派から物価高騰対策として予算要望があったことも踏まえている。 →(本多)他会派の要望を知ることはあまりないので初めて知ったがそれは理解した。事業者の参加を増やす必要があるがこれまでの手法からのさらなる工夫は →(市担当)経済団体からまずは周知されていくが、入会していない事業者含めて周知する 【市HP】提出議案一覧 次の記事では行政からの報告「行政報告」について記載します。