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2026年8月16日に開催された武蔵野市議会主催の「中学生議会」では、市内6校の中学生議員がそれぞれのテーマについて調査・議論を行い、市政への提案を発表しました。通学環境や交通安全、公園整備、防災、学校施設の活用など、日頃の生活の中で感じている課題をもとに、多くの建設的な意見が示されました。

今回の議論を通じて印象的だったのは、「自分たちだけではなく、周囲の人も含めてより良いまちにしたい」という視点です。中学生らしい柔軟な発想と、現実的な課題認識の両方を感じることができました。

▼第四中学校
中学校同士の交流と交通施策について

第四中学校からは、市内中学校同士の交流機会が少ないという課題が提起されました。現在は部活動に所属していなければ他校生と関わる機会が限られるため、学校対抗で盛り上がれるイベントの開催を提案。武蔵野陸上競技場などの市内施設を活用し、学校間の交流や健全なライバル関係を育むことで、学校生活をより充実させたいという意見でした。

また、赤字運営が課題となっているムーバスについては、利用者増加を目的に小中学生の運賃を半額にすることや、長期休暇中の無料化といったアイデアも発表されました。

交通安全の分野では、自転車に関する法改正など社会状況の変化を踏まえ、自転車レーンや自転車歩行者専用道路の整備をさらに進めるべきとの提案がありました。加えて、信号機や標識が街路樹で見えにくくなっている箇所について、街路樹の適切な管理と整備の必要性も指摘されました。

▼第五中学校
学校遠足、防災宿泊、学校開放について

第五中学校は、学校生活をより豊かなものにする提案を行いました。

まず、学校全体での遠足や校外活動の機会を増やすことで、学年を超えた交流や他校との交流を促進できると提案。市内には中学生が魅力を感じる大型公園が少ないことから、そうした居場所づくりの必要性にも言及しました。

また、防災宿泊体験の実施も提案されました。避難所生活を実際に体験しながら防災意識を高めるとともに、学校で宿泊するからこそできる活動を取り入れることで、楽しく学べる機会になるのではないかとの意見が出されました。

さらに、新校舎完成後も土日に利用できない現状を踏まえ、自習室や校庭の開放を求める声もありました。学習環境の充実だけでなく、運動機会の確保やデジタルデトックスにもつながるという視点が印象的でした。

このほか、猛暑や重い荷物への対応としてムーバス通学の検討、自転車通学の導入可能性についても提案があり、安全講習や運用面での工夫の必要性について議論されました。

▼第一中学校
五日市街道の安全対策と給食時間について

第一中学校は、五日市街道の道路環境改善について提案しました。

五日市街道は道幅が狭く、自転車が安全に通行しづらい箇所があることから、道路拡幅や自転車専用レーンの整備を求める意見が発表されました。通学路として利用する生徒も多く、事故防止の観点からも重要な課題です。

また、給食時間についても問題提起がありました。小学校より給食量が増える一方で、実際に食事に充てられる時間は短い状況にあり、ゆとりある給食時間の確保を提案。残食削減や健康的な食習慣の形成にもつながるとの視点が示されました。一方で、給食センターの配送スケジュールなど、一校だけでは解決できない課題もあることを踏まえた調査結果が報告されました。

▼第三中学校
校庭照明、公園整備、歩道拡張について

第三中学校からは、放課後の活動環境と通学路の安全に関する提案がありました。

部活動の時間帯に暗くなり、安全な活動が難しくなることから、校庭への照明設置を要望。また、中学生以上がボール遊びをできる公園が少ない現状を踏まえ、市内各地への整備を提案しました。その際には、騒音や事故防止など周辺環境への配慮も必要であると述べられました。

さらに、通学路となっている女子大通りについて、歩道の狭さやガードレール未設置区間の危険性を指摘。特に雨天時の利用実態も踏まえながら、歩道拡張を求める提案が行われました。

▼第二中学校
通学路の安全対策と暑さ対策

第二中学校は、身近な危険箇所の改善について具体的な提案を行いました。

第二小近く交差点では、歩行者用信号に注意を向けた車両の動きに危険を感じた経験があることから、反射カバーの設置や安全対策の強化を提案。また、大人とは異なる小学生の視点から危険箇所を把握するためのヒアリングや、地域独自の交通ハザードマップ作成の必要性も訴えました。

スポーツ環境の充実では、バスケットコートの設置を提案。大会やイベント開催による地域活性化の可能性に触れる一方で、騒音対策などの課題も整理されていました。

さらに、近年深刻化する暑さへの対応として、校庭やテニスコートへの日よけシェード設置、グリーンカーテンの活用、ドライミスト導入など、多角的な暑熱対策が提案されました。

▼第六中学校
自転車通学と学校のバリアフリー化

第六中学校は、自転車通学とバリアフリーについて発表しました。

部活動拠点校方式の導入によって移動機会が増え、徒歩30分以上かけて登校している生徒もいることから、自転車通学の必要性について提案がありました。

また、校内で松葉杖を使用する教職員の事例を紹介しながら、学校施設のバリアフリー化について提言。バリアフリーは一部の人だけの問題ではなく、けがをした人や重い荷物を運ぶ人など、誰もが関わる身近な課題であると訴えました。学校改築時にスロープなどの整備を進め、困っている人が特別な思いをしなくて済む環境づくりを目指すべきだという発表は、大変印象に残りました。

▼おわりに
今回の中学生議会では、交通安全や通学環境、公園やスポーツ施設、学校施設の活用、防災、バリアフリーなど、幅広いテーマについて活発な議論が行われました。

日常生活の中で感じている違和感や不便さを出発点としながら、地域全体の利益や将来のまちづくりまで視野を広げた提案が多く、中学生の高い問題意識と柔軟な発想に大いに刺激を受けました。

いただいた提案の一つひとつを大切に受け止め、今後の市政運営やまちづくりの参考としていきたいと思います。中学生議員の皆さん、サポートいただいた各校の先生方、本当にありがとうございました。