BLOG

ブログ

活動報告

どうする?学童クラブでの昼食提供ー他の議員の質疑から|武蔵野市議会レポート

こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆です。 こちらの学童クラブでの昼食提供についても6月議会でさまざま議論が噴出、今回にも続いている内容です。 市内でもさまざまクラブごとに対応がなされている状況で、家からの持参のみのところもあれば、保護者が主体となって注文したお弁当を配布する取り組みをしているところもあります。 現状、クラブ側ではスタッフの業務範囲を超えることから配食に保護者の立ち会いが必要となっていて、そうしたことも負担ではといった議論がなされているところです。 これも他の自治体で動きがどんどんと出てきていて、市が取りまとめて注文をしたり、全ての日ではないにしても給食を提供したりし始めていることから、業務範囲やアレルギー対応など、課題をクリアしながら進んでいくものと感じています。 8月の文教委員会でも給食についての議論があり、今後学校だけでなく市立保育園への給食提供がされるようになる見込みとの報告がありました。バランスの取れた質の高い給食が、市内のさまざまなところで安価に供給されるようになるならば、これはこども子育て支援に大きく繋がるものと考えています。 現在提供されていないチャレンジルームなどのこどもたちの居場所や、幼保施設に通っていないこどもたちにも、食にアクセスできる状態が作れると良いのではと提案をしています。 武蔵野市の給食は財団が担っているため、少子化を考えるといかに提供の裾野を広げていくかといったことも、今後の事業計画として必要ではという指摘もありました。 法的な枠組みなどもあるとは思いますが、公共サービスにおける食事提供というのは非常に大きな役割・生活の根本の部分を担うものであるため、効率化を図りながら拡充をしていってほしいと考えています。 その他、関東大震災から100年を受けての防災対策や特別支援教育における体制、保育園整備の補助金不正受給などさまざまな質疑がありました。補助金不正受給については今回の文教委員会で報告があるとのこと、また詳細をお知らせします。

活動報告

どうなる?給食費無償化〜他の議員の質疑から|武蔵野市議会レポート

こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆です。 他自治体で広がる給食費無償化。6月の議会でも多くの議員が取り上げ、今回も話題になりました。 答弁からは市長は実施したいという考えだが、武蔵野市は計画重視の市政であるため、市民や議会の理解を得なくてはならないとのこと。現在は長期計画の議論の中で、有識者や市民に意見交換をしてもらっている段階だそうです。 私自身、質を低下させない給食費無償化については選挙時のちらしにも掲載し、子育て支援の取り組みとして賛同するところではありますが、実際にかかる費用として毎年約5億円。子どもたちについての優先順位として、ここから着手するのが良いのかどうか?考えていかなくてはならないと思います。 5億円あれば学校でこどもたちとかかわる大人を何人増やすことができるでしょうか?具体的に考えると、例えば1名あたり年間500万円として、新たに100人採用できます。小学校12校、中学校6校、それぞれの学校に5名ずつ、フルタイムでないとするならばさらに人数を増やすこともできる金額です。 財源の考え方として、当然他の分野から子育てに持ってくれば、給食無償化も人員増加も両方ともできるのかもしれません。少子化が止まらないことを鑑みれば、できることはなんでもやりたい、私もそう思っています。 ただしそれには相当な調整の積み重ねが必要で、かつ今の財政状態は良くても、今後の学校改築や他の公共施設改修により武蔵野市の貯金はほぼ使い切ることになるのが見えています。人口減少社会の中で、どこに税金を投入していくのか、きちんと議論をしなくてはならないのは間違いありません。 23区において一気に給食無償化が広まり、このままだと「多摩格差」と言われる状態になってしまうとも評されています。 そもそも区とはリソースが全く異なるため、それをどう考えるのか、はたまた東京都や国といった大きなところで一律に議論すべきことではないかとも言われています。武蔵野市の動きに注目するとともに、この国全体での少子化、こども子育て支援の議論へも働きかけていく必要があると思います。

活動報告

「命を大切にする市政へ」一般質問を行いました|武蔵野市議会レポート

こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆です。9月の市議会定例会がスタートしました。 議員がそれぞれ考えて質疑を展開する「一般質問」。今回はこの夏に感じたことをベースに大きく3つのテーマで市と議論しました。 全体的に前向きな回答をいただくとともに、市の考え方についての理解が深まったので、今後のさらなる提案に繋げていきます。以下、主なポイントです。 ①死と向き合う市民に市ができること 地域で過ごす中で、生まれる命もあれば死を迎える場面に居合わせることもあります。市の取り組みでは相続など手続きのことばかりがテーマになりますが、最後の最後、不安や悲しみを吐露する場はないのか、死と向き合うことに、コミュニティのちからを活かすことはできないのか、これからの新たな視点としての提言を行なったつもりです。 市からは「市民に真に寄り添う体制づくりを検討する」という答弁をもらいました。私たち自身が、身近な人の最後とどのようにかかわるか、自分の最後をどう受容していくのか、大きな課題であると考えています。 ②子どもの権利条例の実効性を高めよう! 4月から施行された子どもの権利条例を受けての市の取り組みの変化はどうか伺い、中高大生の参加した市のワークショップでの声を聴き、すぐに改善できるようなことへの後押し、親になる世代への啓発などもお願いをしました。 新しい取り組みが多数生み出されることになると思います。学ぶ当事者であり続けなくてはと思うばかりです。 ③子育てに必要なハードの整備は十分? おむつ替えや授乳スペース、公園でのトイレなど、子育てに必要な機能が整備されているのかということについて質疑しました。 武蔵野市は公共施設の配置基準がありますが、機能やサービスについての配置というのはあまり検討にあがらない印象を持っています。私の生活する三鷹駅北口はいくつかの公共施設がありますが、授乳スペースはいっこうにできません。 機能面からの配置というのはどうやらこれまでの考え方にはないようなので、このあたりは考え方として今後深掘りをしてみたいと思います。また、設備があっても周知広報がうまくいかなければ使用率は上がらないので、その工夫もお願いしました。 事前に提出した質問については、ひとつ前のブログで紹介しています。数日内に録画もアップされますので、市議会中継ページをぜひご覧ください。読み原稿は2023年9月一般質問の原稿を掲載します|武蔵野市議会レポート | 武蔵野市議会議員 本多夏帆 オフィシャルサイト (honda-natsuho.info)へ。

お知らせ

2023年9月一般質問を行います|お知らせ

こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆です。まだまだ暑い日が続きますね。季節の変わり目は体調を崩しやすいかと思います、気を付けていきましょう。 さて、9月はまるまるひと月、市議会の定例会が開かれます。 議員が事前に提出した質問に沿って質疑を行う一般質問に始まり、常任委員会にて市からの議案や市民からの陳情審議、そして今回は決算のある定例会となるため、令和4年度の決算についての集中審議も特別委員会で行われる予定です。 私は決算の委員も務める予定のため、最近の市政におけるテーマやいただいている相談などを一般質問と決算審議、また文教委員会など振り分けをしながら、一般質問の事前提出を行いました。 多岐にわたるテーマがあるため、どこで何を質問するか、効率的に組まないとすべてをやりきれないのが難しいところです。 ということで今回の事前提出内容を以下に記載します。大きく3つのテーマで質問を組んでいます。これから細かな原稿書きです、伝わる内容になるよう、頑張ります。質疑は9月6日の予定です。 ▼市議会の詳しいスケジュールなど定例会開催のお知らせ|武蔵野市公式ホームページ (musashino.lg.jp) 一般質問の提出内容 件名 「命を大切にする」武蔵野市の多様な取組等について  (要旨)  生と死に向き合う市民に武蔵野市ができることについて  (1)市民が「死」について考える取り組みが市によって行われているか伺う。  (2)死を目前とした市民のQOL向上のための市の施策について伺う。  (3)身近な人の死に向き合う市民に対する市のサポート体制について伺う。  武蔵野市子どもの権利条例の実効性を高めることについて  (1)本条例が施行されてからの武蔵野市の取り組みの変化を伺う。  (2)第六期長期計画・調整計画策定プロセスにおけるワークショップ「住んでる・住みたい武蔵野市を中高生世代が考えよう」や第三期産業振興計画策定プロセスにおける市民等ワークショップなどにおいて、若い世代の声が生々しく可視化されているものと考えるが、市としての分析、気づきについて伺う。  (3)声として可視化されにくい幼少期のこどもたちの価値観については、どういった調査や分析を行い、施策へ反映するのか伺う。  子育て支援におけるハード面の整備について  (1)おむつ替えや授乳スペースなど、子育てに必要なハード面の整備について、現在不足していると認識しているところがあるか、またその改善予定について伺う。  (2)公共施設において、例えば女性トイレにあるおむつ替えシートが男性トイレにはないといった、保護者の性別により子育てを阻害しているところがないか伺う。  (3)ハードが多数整備されていたとしてもその情報が子育て世帯に届かないと利用に繋がらないが、市公式サイトの施設マップなどでの工夫を伺う。 

活動報告

2023年6月の一般質問は?|活動報告

こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆です。議会が始まり、新しい任期での最初の一般質問を行いました。 今回は主にこども子育て関連。いただいた相談事項をいくつか散りばめながら展開しました。 やりとりのまとめ版を載せたのち、通告した質問要旨を掲載します。さらっと知りたい方はぜひまとめ版までご覧ください。 当日のやりとりまとめ版 ▼武蔵野市の育業推進の取り組みは?・市はワークライフバランスの大切さについて発信を続けている。 ▼育児休業中のきょうだいの学童利用について・育児休業を取得するとそのきょうだいが学童に入ることはできない(退所)→こどもの居場所にもなっている、保護者にとっても大切な相談の場、とはいえ定員があることも認識。まずは特別な事情がある場合は相談をとあるのでそこでぜひ丁寧に対応してほしい ▼学童クラブのアンケートや第三者評価の結果から・学童クラブ利用の保護者の就労実態の多様化は認識しており、民間学童の設置含め検討続ける・人数の多いところはスペースの拡大やクラブの分割などを検討し落ち着いて過ごせる環境を・学童クラブ第三者評価からの課題はそれぞれ全体で検討し対応していく ▼こども誰でも通園制度と保育人材の不足について・働いていなくても保育園を利用できるとされるこども誰でも通園制度の詳細はまだ国から来ていない、現状でも保育士の確保などは大変な状況。現状働いていない場合に利用できる一時保育を拡充してきている。 ▼小中学生の荷物が重い問題・小中学生の荷物についてはタブレット導入後も対応に工夫を求めてきている→小学校から中学校へ進学した際に変化に戸惑いがあったそう、さらに取り組みをお願いしたい ▼認可保育を1ヶ月休むと退園になるというルールについて・認可保育での長期欠席でやむを得ないと想定されるのは、子や親自身の入院など→保護者の親の看護などで遠方へ行くのに、1ヶ月と2日で退園とされたケースがあるが、規則上はおおむね1ヶ月と記載がある。保育のしおりでは原則1ヶ月、どちらが正しいのか。待機児童が少なくなってきたからこそ見直しを、個別具体なケースについては寄り添いをお願いしたい。他の自治体では多くが原則2ヶ月〜となっている。 ▼産後ケアのさらなる拡充へ・産後ケア事業を拡大してきた、コロナ禍での受け入れ中止もあり予約が取りにくい状態だったと思う。今後もニーズに合わせて対応を考えていく→生後半年を過ぎると休養目的で利用できるはずの日帰りや宿泊型は使えなくなる。訪問型で休養ができるよう時間を伸ばすなど検討してほしい ▼市のホームページで情報にたどり着きやすくするために・市のホームページの階層構造は他にも影響を与える、トップページなどからたどり着きやすくするなど工夫を重ねたい 通告した質問要旨 件名 「こどもと子育てを応援するまち」のさらなる実現に向けて等について(要 旨)1.「こどもと子育てを応援するまち」のさらなる実現に向けて第六期長期計画では、子どもと子育てを応援するまちの実現を目的のひとつに、さまざまな施策が計画されている。第六期長期計画・調整計画策定の議論では、さらなる具体的な提言へという発言もあり、残りの計画期間においてより一層充実した支援の実現が望まれることから、以下質問する。 (1)「育業」と武蔵野市の保育・学童保育制度の関連について①「育業」の推進と市の取り組み令和5年4月から改正育児・介護休業法の一部が施行され、労働者 1,000 人超の企業は男性の「育業」取得率の公表が義務化された。 こうした法改正を契機に、性別を問わず誰もが育業をしやすい環境整備、機運の醸成が望まれている。武蔵野市における「育業」推進の取り組みについて伺う。 ②育児休業による保育や学童保育での取り扱い複数名のこどものいる家庭の保護者が、そのうち 1 人のこどもに対する育児休業を取得した場合に、別のこども(きょうだいとなる者)の保育や学童保育における取り扱いについて伺う。 ③「育業」推進と学童保育利用の考え方市の学童保育の案内には育児休業中は原則入会要件に該当しないとされ、そのうえで「育休中であっても家庭で監護できない特別な事情がある場合はご相談ください」と記載がある。 「育業」が推進される中で、この原則が見直されることはないのか、また例外となる「特別な事情」とは具体的にどのようなものが想定され、またどのような判断基準があるのかを伺う。 ④学童クラブアンケートに見る実態令和4年度の「武蔵野市学童クラブアンケート調査結果報告書」において、保護者の働き方の多様化や、契約書だけでは見えない残業時間の存在、育休での退所についてなど具体的な指摘や要望がある。こうした実態に対する市の考え、今後の方向性を伺う。 (2)こども・子育てを応援する各種施策について①学童クラブの第三者評価結果令和4年度の「学童クラブ第三者評価結果報告書」を受けて、課題として指摘されている以下の点についての他のクラブを含めた調査検討状況、今後の対応について伺う。ア 地域連携のさらなる促進(開かれた学校づくり協議会への参加や他の連携)イ こどもが落ち着いて過ごせる環境の工夫ウ 保護者からの苦情解決のための仕組みの確立エ ヒヤリハット報告書等の活用 ②こどもたちの成長を支える人材の不足国政では、働いているかを問わず柔軟に利用できるとする「こども誰でも通園制度」を始めるとする報道がなされている。 これまでも求めてきた、柔軟な保育制度の実現に寄与すると感じる一方で、保育や学校など、こどもたちとかかわる人材の少なさや待遇について依然として課題が多い。市の現状と対策について伺う。 ③登下校時の荷物について「ランドセル症候群」なる言葉もあるほど、小中学生の荷物の重さについては毎年のようにメディアでも目にすることが多い。ア 小中学校の登下校時の荷物について、市としてはその重さに対してどのような考えを持っているか、またその基準を定めているか伺う。イ タブレットと教科書の併用がスタートし、「置き勉」などのルールの変更はあったかを伺う。ウ 実際に昨夏は長期休暇前の荷物の持ち帰りを行う児童が、帰り道の途中で途方に暮れているのを見かけて思わず声をかけたことがある。日常的な荷物に加え、長期休暇前の対応についても変化はないのかを伺う。 2.市民からの相談や過去質問してきたことについて①保育所等の長期欠席令和5年度の保育施設のしおりには「原則 1 か月を超えて休むことはできません。ただし、里帰り出産等やむを得ない事情があると市が認める場合には、3か月以内であれば休むことができます」と記載がある。 このやむを得ない事情として想定されていることはどういったことか、また市の判断基準はどこにあるのかを伺う。 ②産後ケア事業のニーズと拡充産後ケア事業については利用者の満足度も高く、さらなる拡充を行なっていただいているが、予約が取りにくい状況について把握しているか、またその改善や、現在は相談が主となっている訪問型について、時間数を伸ばし在宅での休養目的の利用拡大が望めないかを伺う。 ③市のホームページにおける情報の見つけやすさいざ情報を探そうと思ったとき、階層が奥まっているためになかなかたどり着かないことが多い。 例えば、昨今市民参加をより促進するために公共施設の改築に関連してワークショップなども多数行われているが、市の計画などについては所管別になっているため、どこが担当しているかを知らないとなかなか見つけることができない。 サイト内の検索機能もあるが、古い情報に行きつくこともあり探し方に工夫が必要な状態である。前回のリニューアルでこの階層については課題とされなかったのか、今後の対応についても伺う。

お知らせ

議会での質問検討のためのフォームを作成しました|お知らせ

こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆です。 4年間の任期が終わり、そしてまた始まりました。2期目とはいえ、ひとつの節目だなぁと。支えていただいた感謝をまたエネルギーにして、頑張っていきたいと思います。 5月もいろいろありますが、6月から本格的に議会が始まります。フリーテーマで質問できるものもあるので、情報収集のためにフォームをつくりました。 1期目は自分でテーマ設定することが多かったですが、2期目はさらにご相談などいただく機会を増やしていきたいと思います。お気軽にお声掛けください。 フォームはこちらから

活動報告

一般質問が終わりました|活動レポート

こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆です。 任期最後の一般質問が終わりました(読み原稿はこちら)。全体的に前向きな答弁をいただくことができ(ちょっと拍子抜けする気持ちでもありましたが)職員の方々もご準備をいただき、意見を伝えることができてありがたいと感じています。 何度やっても緊張するのですが、今回もひとつ再質問が抜けてしまって、やり切った!ということにはならず、なかなか難しいところです(ホームページリニューアルのところを聞きたかったのに抜けました…) どうしても時間を気にしながらの質疑になるので、淡々と落ち着いてやるのにはまだまだ訓練が必要です。。 とはいえ今回大きく取り上げた広報力の向上やアントレプレナーシップ教育の促進については非常に前向きな回答で、特に広報の専門人材については予算の重要施策にはなかったものの、早い段階で導入が検討されそうな内容でした。広報目的の達成のために、とても期待をしています。 また、選挙の投票率向上についても、デザインを取り入れた投票済証は今回の市議選から導入予定とのこと、楽しみです。選挙小屋やフェスティバルといった民間の取り組みについても、最新情報として意見交換をすることができました。 市民から多様な取り組みについて相談があった際には、選挙管理委員会としてできる対応はするとのことです。何かあればぜひ選管に相談をしていただければと思います。 そしてメインテーマの情報共有・市民参加・協働のサイクルと計画的な市政運営については、現在さまざまな取り組みが行われている中で、社会変化にどう柔軟に対応していくのかについて議論しました。 具体的事例として吉祥寺東町1丁目の市有地利活用事業を挙げましたが、計画の策定や事業の執行をする中で社会変化が起こった際、どう行政が対応していくのかが課題となっています。 今回この事業では食と相談がテーマとされましたが、コロナ禍を経て本当にそれでいいのか、議会からもさまざま意見が出ていました。さらに物価高騰の影響を受け、市の事業者公募に応募がなく、現在さらなる検討段階にあると考えています。 こうした変化を誰がどう判断するのか、ここが難しいのではないかという結論になりましたが、今後のためにこうした可能性についての議論ができたことは有意義であったと自分では思っています。 計画を策定するのにかなりの労力を割き、市民参加もありながら進めているので、そう簡単に変えてはいけないと思うのは当然です。 それでも社会の変化、ニーズの変化をとらえながら事業を調整していかなくては、本来の目的達成が遠のいてしまうことも想像できます。 今後に残された課題とも言えるかもしれませんが、事業の内容や手法をどう変えながら目的の達成へ進んでいくのか、そのことについて考える時間を少し持つことができたと思います。今走っている事業としても吉祥寺東町の件は、続けて注目をしていきたいと思います。 思い返せば4年前、初めての一般質問はとにかくガチガチでどう質問をすればいいのか分からず、しかもなんとなく対峙するものだみたいな厳しい気持ちで臨みました。 しかし今となっては対立をするということではなく、ここで話していることは市民だけでなく職員の耳にも入っており、どうすれば自分の考えを理解してもらえるか、伝わるか、取り入れてもらえるか、その先のことを考えながら質疑をするようになりました。 それは別に厳しいとか甘いとかそういうことではなくて、意見や要望をどうかたちにしていくのか、その実現可能性を高めるために議員に与えられた機会であると考えられるようになりました。 もちろんこの考え方も議員によって違うでしょうし、この機会をどう活用するか、活用してほしいかというのは市民によっても異なると思います。議員の役割とは何か、この問いに対してそれぞれの答えが異なることと同じです。 年に4回、4年で16回しかない機会でしたが、産後の1回以外はすべて登壇をすることができ、15回毎回それぞれのテーマを取り上げながら深掘りすることができたのは、貴重な体験だったと思います。 過去の回もすべて動画がアーカイブで残っているので、ご興味ある方はぜひ見ていただけたら嬉しいです。実は汗びっしょりになりながら、質疑を展開している姿が見られるかと思います。 答弁の資料を作成する職員の皆さまも、毎回私が事前に出した質問書から意図を汲み取ろうと工夫してくださり、感謝申し上げます。ありがとうございました。 さて、ここからは市からの議案を揉む委員会審議が始まります。3月3日の総務委員会から、ご注目ください。

お知らせ

2/28に一般質問を行います|活動レポート

こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆です。2月28日(火)に市に対してフリーテーマで質疑をする「一般質問」を行います。中継もありますのでぜひご覧ください。また、動画のアーカイブも数日内にアップされます。 以下、読み原稿です。当日は読みながら多少修正をしているため、正確なものは議事録の公開をお待ちください。質問項目は事前に提出をしています。 当日は原稿を読んだ後、残った時間で市の回答に対して再質問を行います。今回は原稿が4000字程度なので、いつもよりは時間に余裕があるかな?と思っています。 読み原稿 ワクワクはたらくの本多夏帆です。感染症の流行の始まりと同じ頃に生まれた娘が、今月3歳になりました。まる3年、本当に長い長い期間であったなぁと思います。 まだ終わりではなく現在進行形ではあるものの、一定情報が出てきた中で、これからは自己判断という部分が大きくなってきます。マスクについてなども、指針がなくなる今後、それぞれの組織ごとにどうするのかが示され始めたところです。 活動ごとのリスクの評価の違いによって、結論が分かれるものと思いますが、そこにあるのはそれぞれの民主主義であり、決定の後にも尊重がある、そうであってほしいと思います。想像すること、自分の想像を超える部分があるということを受容すること、コロナ禍を経ての学びはここにあるのではないかと考えています。それでは質問に入ります。 1.武蔵野市の情報共有・市民参加・協働の循環と計画に基づく市政運営について (1)現在の取り組みについて前回、12月は産後でお休みを頂いたので9月の議会ですが、一般質問で市と市民の関係性をテーマに自治基本条例関連の質疑をいたしました。だいぶ壮大に話を広げたので時間が足りず自分としては消化不良になってしまったのですが、今回は任期最後ということで大切なこととして、改めて取り上げた次第です。 市と市民の関係性について、協働においてこれは対等であるとの答弁をいただきました。車の両輪のように、はたまた、これは最近気に入っている表現なのですが30人31脚のように、横並びになってまちのために取り組んでいく。そんなイメージかと思います。 昨年11月に行われた自治基本条例のシンポジウムでは、条例はこれまで行ってきたことを明文化したものだということが伝えられ、それに対して素晴らしいという考えもあれば、文字にするとやらされている感があるという声もありました。 これはさまざまな条例制定においても同様のことが言えると思います。そんなルールなくても当たり前、そう思うこともあれば、なければ気づかないこともある。きまりになると圧力を感じるかもしれないけれども、考えなくてよいという気楽さもあったりする。 自治基本条例において、まず情報共有がなされ、市民参加が行われ、そして協働に至る。このサイクルを回し続けることが大切であるとして基本原則となっています。この数年まちを考える身となってみるとこのサイクルはよくできたしくみだなぁと思うとともに、課題となるところはどこなのだろうかと深く考えるようになりました。 例えば30人31脚において、前に進むには目的地、そしてスピードや歩幅など手段の情報が共通認識になっている必要があります。目的と手段の共有だけでなく、さらには年齢もライフスタイルもバラバラの30人がまず集まれる、そして参加できるところからの工夫も必要かもしれません。そもそもやりたい、やりたくないといった違いもありそうです。まちという大きな規模で考えれば、このことの難しさは想像に難くありません。 このようにサイクルをさらに細分化してみることで、すぐに解決には至らなくても、少しずつでも課題解決に繋がればと考えています。そこで以下質問します。 ①自治基本条例の基本原則「情報共有・市民参加・協働」の3つのサイクルを回すことで自治を推進していくために、現在市が積極的に行っている取り組みについて伺う。 ②意見交換会やパブリックコメント等の市民参加への取り組みを行う際のより一層の工夫について伺う。これは以前からお尋ねしていますが、コロナ禍を経て少しずつ活動も活発化する中でさらなる工夫がなされているのではないかと思い改めて伺うものです。 ③計画策定に向け熟慮を重ねる間に社会が大きく変化した際、どのような軌道修正が考えられるか、取り得る手段の可能性について伺う。 自治基本条例の基本原則は、情報共有・市民参加・協働に加えて計画に基づく市政運営の4つです。この計画というのが同じ目的地ないしは手段を指すと考えます。昨今の社会情勢は変化のスピードが早く、また有事の際には当然計画通りにいかないことを私たちは直近で体験をいたしました。 コロナ禍においては事業の延期が多かったように思いますが、そのままずらせば良いものもあれば、社会変化を反映させたほうがいいものもあったのではないかと思います。これまで積み重ねた検討を大きく修正するのにはかなりのエネルギーをまた要するわけですが、過去に計画で定めたからということだけを根拠にするのでは思考が停止してしまいます。 どんどん変更をという考えではなく、必要性が生じた際のためにこの質問をいたしました。そういう時にどのような可能性、選択肢があるかを知っておくことが大切だと思います。ご答弁をお願いします。 (2)「広報専門員」について 次に関連して、具体的な提案を申し上げます。かねてから情報共有、広報が課題であると議論されてきました。市長も施政方針で手を替え品を替えと記載されているように、あらゆる手を打っていくべきだと思います。企業においても広報活動は大変に重要な業務であり、経営にも深くかかわる分野です。 広報媒体が多様化するにつれ、全国でも同様の課題が指摘される中で、自治体広報を強化するために、「広報専門員」といった名称のアドバイザー、専門的知見を有する職員が全国各地で配置されるようになってきました。検索すると兵庫県、神戸市、徳島市などなど、そして最近では杉並区もこうした取り組みを行なっていることがわかります。 東京都では昨年戦略広報部という部署を作り、実務経験のある広報担当を採用しているとのこと。昨年総務委員会で訪問した尼崎市でも、庁内に広報についてアドバイザーが控えており、チラシひとつでも担当課から相談をして、どうすれば対象者に情報が届くか、その先の広報目的の達成まで含めて、逆算して広報活動を行なっているということでした。これらを踏まえ以下伺います。 ①昨年は市のホームページのリニューアルがありましたが、その後の反響について伺う。②市のホームページリニューアル後においても、残された課題は何と認識しているか伺う。③広報専門員を配置することへの見解を伺う。 (3)アントレプレナーシップ教育について 次にアントレプレナーシップについて、アントレプレナーシップは起業家的行動能力とも訳され、イノベーションをもたらし新しい価値を生み出す思考・行動要素として注目されています。先ほど30人31脚を例に、やりたいかやりたくないかといったそもそもの違いもあるかもしれないと述べましたが、地域社会が抱える課題に対して取り組む、かかわるというモチベーションの部分についても、考えていかなくてはならないのだと思います。 次のテーマとしている投票率向上にも通ずる話であり、私が4年前初めての一般質問に際に、SDGsにおいて起業家育成は地域課題の解決にとって必要だとして質疑させていただいたことにも立ち返る話です。当時は起業家育成として創業支援と絡めていましたが、今回は起業家的行動能力ということで、より広く一般的な学びとして取り入れられると考え提案するものです。以下伺います。 ①市の職員に対し、アントレプレナーシップ教育を取り入れることについての市長の見解を伺う。②学校教育において、アントレプレナーシップ教育を取り入れることについての教育長の見解を伺う。③市民に対して、アントレプレナーシップ教育における学びを提供することについての市長の見解を伺う。 2.投票率向上のための取り組みについて 地域社会に対するモチベーションの表れでもある投票。最もシンプルで分かりやすい指標と言えるのが投票率なのかもしれません。 ①第六期長期計画・調整計画の議論においても、「投票率が低い」という言葉が策定委員より出ている。これについての市長と選挙管理委員会委員長の見解を伺う。 ②投票率向上を目指すにあたり、武蔵野市の投票率が平均より高いということに満足せず徹底して取り組みを実施すべきと考えるが見解を伺う。 ③法的に可能なことは1つでも多く取り組んでほしいと考えるが、現状行っていないこととして投票済証にデザインを取り入れることや、投票に来た人にオリジナルグッズなどを渡すなど、今後取り組む予定の具体的な内容を伺う。 ④「選挙小屋」という北欧の取り組みが注目されている。武蔵野市においても候補者が一堂に会し、市民と気軽に交流できるイベントなどを行うことができないか、見解を伺う。 以上が質問となります。最後にお詫びです。令和2年度決算特別委員会において、八丁通りの標識が変更されたと述べましたが、過去まで遡って調べ直したところ工事が行われただけであり標識の変更はされておりませんでした。事実誤認により発言しましたことお詫び申し上げます。より注意をして発言してまいります。

お知らせ

2023年2月一般質問について|活動レポート

こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆です。2月20日から約1か月間の議会(定例会)がスタートします。 今回は4年間の任期最後の議会会期となります。市長の予算編成方針である施政方針に対して質疑する「代表質問」は会派代表である宮代議員が担当し、私は一般質問にて以下の内容を質疑します。 来年度の予算が決まる今回の議会、ぜひご注目ください。 武蔵野市の情報共有・市民参加・協働の好循環を生み出すために等について (要 旨) 武蔵野市の情報共有・市民参加・協働の循環と計画に基づく市政運営について (1)現在の取り組みについて ①自治基本条例の基本原則「情報共有・市民参加・協働」の3つのサイクルを回すことで自治を推進していくために、現在市が積極的に行っている取り組みについて伺う。 ②意見交換会やパブリックコメント等の市民参加への取り組みを行う際のより一層の工夫について伺う。 ③計画策定に向け熟慮を重ねる間に社会が大きく変化した際、どのような軌道修正が考えられるか、取り得る手段の可能性について伺う。 (2)「広報専門員」について  自治体広報を強化するために、「広報専門員」といった名称のアドバイザー、専門的知見を有する職員が全国各地で配置されるようになってきた。 ①市のホームページリニューアル後の反響について伺う。 ②市のホームページリニューアル後においても、残された課題は何と認識しているか伺う。 ③広報専門員を配置することへの見解を伺う。 (3)アントレプレナーシップ教育について  アントレプレナーシップは起業家的行動能力とも訳され、イノベーションをもたらし新しい価値を生み出す思考・行動要素として注目されている。 ①市の職員に対し、アントレプレナーシップ教育を取り入れることについての市長の見解を伺う。 ②学校教育において、アントレプレナーシップ教育を取り入れることについての教育長の見解を伺う。 ③市民に対して、アントレプレナーシップ教育における学びを提供することについての市長の見解を伺う。 投票率向上のための取り組みについて ①第六期長期計画・調整計画の議論においても、「投票率が低い」という言葉が策定委員より出ている。これについての市長と選挙管理委員会委員長の見解を伺う。 ②投票率向上を目指すにあたり、武蔵野市の投票率が平均より高いということに満足せず徹底して取り組みを実施すべきと考えるが見解を伺う。 ③法的に可能なことは1つでも多く取り組んでほしいと考えるが、現状行っていないこととして投票済証にデザインを取り入れることや、投票に来た人にオリジナルグッズなどを渡すなど、今後取り組む予定の具体的な内容を伺う。 ④「選挙小屋」という北欧の取り組みが注目されている。武蔵野市においても候補者が一堂に会し、市民と気軽に交流できるイベントなどを行うことができないか、見解を伺う。

お知らせ

子どもの権利条例についての質疑|武蔵野市議会レポート

こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆です。 今回の定例会においても、数名の議員が一般質問にて子どもの権利条例をテーマに取り上げました。 私の所属する会派ワクワクはたらくの宮代議員も、大きなテーマのひとつとして質疑しています。 今回は子どもの権利条例素案についての意見募集が行われている最中ということで、細かなところまでは突っ込んでいないのが実情です。 同じ会派なので私からも少し意見を出させてもらい、そのうえでの質疑でしたが、視点としてはどうすればより納得感のある案の上程とできるか?を市に考えてほしいという提案でした。 条約から始まったこの条例案ということは、まず条約があり、そして憲法があり、こども基本法もでき、都条例もある中での市の条例づくりです。 もちろんそっくりそのままということはなくて良いですし、オリジナリティーがあって良い。ですが上記に沿わないことはできないはずで、そうであるならば整合は取れていて、しっかりとそれを説明してほしいと考えました。 今回の質疑では提案にとどまり、市がどのようにそれを受け止めてくれたかは分かりませんが、来年の上程に向けて、さらにこの議論が深まり、市民への周知と説明がなされることを願います。このプロセスこそ、条例の理念の実現に繋がると信じています。 ◆数日内にアップされる中継動画はこちら 子どもの権利条例素案についての意見募集は12月12日まで!詳細は下記へ。 ◆武蔵野市意見募集ページはこちら