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活動報告

どうなる?給食費無償化〜他の議員の質疑から|武蔵野市議会レポート

こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆です。 他自治体で広がる給食費無償化。6月の議会でも多くの議員が取り上げ、今回も話題になりました。 答弁からは市長は実施したいという考えだが、武蔵野市は計画重視の市政であるため、市民や議会の理解を得なくてはならないとのこと。現在は長期計画の議論の中で、有識者や市民に意見交換をしてもらっている段階だそうです。 私自身、質を低下させない給食費無償化については選挙時のちらしにも掲載し、子育て支援の取り組みとして賛同するところではありますが、実際にかかる費用として毎年約5億円。子どもたちについての優先順位として、ここから着手するのが良いのかどうか?考えていかなくてはならないと思います。 5億円あれば学校でこどもたちとかかわる大人を何人増やすことができるでしょうか?具体的に考えると、例えば1名あたり年間500万円として、新たに100人採用できます。小学校12校、中学校6校、それぞれの学校に5名ずつ、フルタイムでないとするならばさらに人数を増やすこともできる金額です。 財源の考え方として、当然他の分野から子育てに持ってくれば、給食無償化も人員増加も両方ともできるのかもしれません。少子化が止まらないことを鑑みれば、できることはなんでもやりたい、私もそう思っています。 ただしそれには相当な調整の積み重ねが必要で、かつ今の財政状態は良くても、今後の学校改築や他の公共施設改修により武蔵野市の貯金はほぼ使い切ることになるのが見えています。人口減少社会の中で、どこに税金を投入していくのか、きちんと議論をしなくてはならないのは間違いありません。 23区において一気に給食無償化が広まり、このままだと「多摩格差」と言われる状態になってしまうとも評されています。 そもそも区とはリソースが全く異なるため、それをどう考えるのか、はたまた東京都や国といった大きなところで一律に議論すべきことではないかとも言われています。武蔵野市の動きに注目するとともに、この国全体での少子化、こども子育て支援の議論へも働きかけていく必要があると思います。

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「命を大切にする市政へ」一般質問を行いました|武蔵野市議会レポート

こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆です。9月の市議会定例会がスタートしました。 議員がそれぞれ考えて質疑を展開する「一般質問」。今回はこの夏に感じたことをベースに大きく3つのテーマで市と議論しました。 全体的に前向きな回答をいただくとともに、市の考え方についての理解が深まったので、今後のさらなる提案に繋げていきます。以下、主なポイントです。 ①死と向き合う市民に市ができること 地域で過ごす中で、生まれる命もあれば死を迎える場面に居合わせることもあります。市の取り組みでは相続など手続きのことばかりがテーマになりますが、最後の最後、不安や悲しみを吐露する場はないのか、死と向き合うことに、コミュニティのちからを活かすことはできないのか、これからの新たな視点としての提言を行なったつもりです。 市からは「市民に真に寄り添う体制づくりを検討する」という答弁をもらいました。私たち自身が、身近な人の最後とどのようにかかわるか、自分の最後をどう受容していくのか、大きな課題であると考えています。 ②子どもの権利条例の実効性を高めよう! 4月から施行された子どもの権利条例を受けての市の取り組みの変化はどうか伺い、中高大生の参加した市のワークショップでの声を聴き、すぐに改善できるようなことへの後押し、親になる世代への啓発などもお願いをしました。 新しい取り組みが多数生み出されることになると思います。学ぶ当事者であり続けなくてはと思うばかりです。 ③子育てに必要なハードの整備は十分? おむつ替えや授乳スペース、公園でのトイレなど、子育てに必要な機能が整備されているのかということについて質疑しました。 武蔵野市は公共施設の配置基準がありますが、機能やサービスについての配置というのはあまり検討にあがらない印象を持っています。私の生活する三鷹駅北口はいくつかの公共施設がありますが、授乳スペースはいっこうにできません。 機能面からの配置というのはどうやらこれまでの考え方にはないようなので、このあたりは考え方として今後深掘りをしてみたいと思います。また、設備があっても周知広報がうまくいかなければ使用率は上がらないので、その工夫もお願いしました。 事前に提出した質問については、ひとつ前のブログで紹介しています。数日内に録画もアップされますので、市議会中継ページをぜひご覧ください。読み原稿は2023年9月一般質問の原稿を掲載します|武蔵野市議会レポート | 武蔵野市議会議員 本多夏帆 オフィシャルサイト (honda-natsuho.info)へ。

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2023年9月一般質問を行います|お知らせ

こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆です。まだまだ暑い日が続きますね。季節の変わり目は体調を崩しやすいかと思います、気を付けていきましょう。 さて、9月はまるまるひと月、市議会の定例会が開かれます。 議員が事前に提出した質問に沿って質疑を行う一般質問に始まり、常任委員会にて市からの議案や市民からの陳情審議、そして今回は決算のある定例会となるため、令和4年度の決算についての集中審議も特別委員会で行われる予定です。 私は決算の委員も務める予定のため、最近の市政におけるテーマやいただいている相談などを一般質問と決算審議、また文教委員会など振り分けをしながら、一般質問の事前提出を行いました。 多岐にわたるテーマがあるため、どこで何を質問するか、効率的に組まないとすべてをやりきれないのが難しいところです。 ということで今回の事前提出内容を以下に記載します。大きく3つのテーマで質問を組んでいます。これから細かな原稿書きです、伝わる内容になるよう、頑張ります。質疑は9月6日の予定です。 ▼市議会の詳しいスケジュールなど定例会開催のお知らせ|武蔵野市公式ホームページ (musashino.lg.jp) 一般質問の提出内容 件名 「命を大切にする」武蔵野市の多様な取組等について  (要旨)  生と死に向き合う市民に武蔵野市ができることについて  (1)市民が「死」について考える取り組みが市によって行われているか伺う。  (2)死を目前とした市民のQOL向上のための市の施策について伺う。  (3)身近な人の死に向き合う市民に対する市のサポート体制について伺う。  武蔵野市子どもの権利条例の実効性を高めることについて  (1)本条例が施行されてからの武蔵野市の取り組みの変化を伺う。  (2)第六期長期計画・調整計画策定プロセスにおけるワークショップ「住んでる・住みたい武蔵野市を中高生世代が考えよう」や第三期産業振興計画策定プロセスにおける市民等ワークショップなどにおいて、若い世代の声が生々しく可視化されているものと考えるが、市としての分析、気づきについて伺う。  (3)声として可視化されにくい幼少期のこどもたちの価値観については、どういった調査や分析を行い、施策へ反映するのか伺う。  子育て支援におけるハード面の整備について  (1)おむつ替えや授乳スペースなど、子育てに必要なハード面の整備について、現在不足していると認識しているところがあるか、またその改善予定について伺う。  (2)公共施設において、例えば女性トイレにあるおむつ替えシートが男性トイレにはないといった、保護者の性別により子育てを阻害しているところがないか伺う。  (3)ハードが多数整備されていたとしてもその情報が子育て世帯に届かないと利用に繋がらないが、市公式サイトの施設マップなどでの工夫を伺う。 

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2023年2月一般質問について|活動レポート

こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆です。2月20日から約1か月間の議会(定例会)がスタートします。 今回は4年間の任期最後の議会会期となります。市長の予算編成方針である施政方針に対して質疑する「代表質問」は会派代表である宮代議員が担当し、私は一般質問にて以下の内容を質疑します。 来年度の予算が決まる今回の議会、ぜひご注目ください。 武蔵野市の情報共有・市民参加・協働の好循環を生み出すために等について (要 旨) 武蔵野市の情報共有・市民参加・協働の循環と計画に基づく市政運営について (1)現在の取り組みについて ①自治基本条例の基本原則「情報共有・市民参加・協働」の3つのサイクルを回すことで自治を推進していくために、現在市が積極的に行っている取り組みについて伺う。 ②意見交換会やパブリックコメント等の市民参加への取り組みを行う際のより一層の工夫について伺う。 ③計画策定に向け熟慮を重ねる間に社会が大きく変化した際、どのような軌道修正が考えられるか、取り得る手段の可能性について伺う。 (2)「広報専門員」について  自治体広報を強化するために、「広報専門員」といった名称のアドバイザー、専門的知見を有する職員が全国各地で配置されるようになってきた。 ①市のホームページリニューアル後の反響について伺う。 ②市のホームページリニューアル後においても、残された課題は何と認識しているか伺う。 ③広報専門員を配置することへの見解を伺う。 (3)アントレプレナーシップ教育について  アントレプレナーシップは起業家的行動能力とも訳され、イノベーションをもたらし新しい価値を生み出す思考・行動要素として注目されている。 ①市の職員に対し、アントレプレナーシップ教育を取り入れることについての市長の見解を伺う。 ②学校教育において、アントレプレナーシップ教育を取り入れることについての教育長の見解を伺う。 ③市民に対して、アントレプレナーシップ教育における学びを提供することについての市長の見解を伺う。 投票率向上のための取り組みについて ①第六期長期計画・調整計画の議論においても、「投票率が低い」という言葉が策定委員より出ている。これについての市長と選挙管理委員会委員長の見解を伺う。 ②投票率向上を目指すにあたり、武蔵野市の投票率が平均より高いということに満足せず徹底して取り組みを実施すべきと考えるが見解を伺う。 ③法的に可能なことは1つでも多く取り組んでほしいと考えるが、現状行っていないこととして投票済証にデザインを取り入れることや、投票に来た人にオリジナルグッズなどを渡すなど、今後取り組む予定の具体的な内容を伺う。 ④「選挙小屋」という北欧の取り組みが注目されている。武蔵野市においても候補者が一堂に会し、市民と気軽に交流できるイベントなどを行うことができないか、見解を伺う。

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12月議会が始まりました|お知らせ

こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆です。 12月6日から、今年の第4回定例会といって数週間にわたる議会が開かれています。今回は予算や決算の審議がないので、コンパクトに約2週間です。 6~8日は質問を提出した20名の議員からの一般質問があり、それぞれのテーマで市への質疑がなされました。質問の大項目はこちらから見ることができます。 毎回幅広いテーマで質疑が繰り広げられるので、市政について知る貴重な機会です。 8日はそのまま議案の上程といって、市からの議案が提出、説明され、各担当委員会への振り分けが行われました。これに沿って12日の週に各委員会で審議がなされます。 今回は議案の数自体はそんなに多くないなという印象、類似するものはまとめての審議です。 今回出されている議案や陳情について詳しくは、定例会のページをご覧ください。 私は総務委員会担当のため、12日の委員会から復帰予定ですが、上記の通り総務に議案数が偏る傾向にあり…授乳のタイミングをうまく取りつつ臨みたいと思います。 連日ネット中継もありますので、ぜひご注目ください。

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定例会が終わりました|武蔵野市議会レポート

こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆です。 9月28日の本会議をもって、約1ヶ月に渡る定例会が終了しました。今回は決算があったので、長めの会期でした。 今日の本会議では、よろず橋架け替え工事の契約変更にともなう議案(先日総務委員会と建設委員会ですでに議論されたもの)、国から来ている緊急支援給付金の補正予算の議決を終え、決算の認定、議員からの提出議案についての審議がなされました。 議員からの提出議案は①郵便投票についての拡充を国に求めるもの、②旧統一教会等の被害者救済と実態解明を国に求めるもので、会派としては両方とも賛同し、2つとも可決されています。 前回の記事で決算特別委員会についてはだいたいまとめていますが、今日の本会議では改めて会派の意見を討論として述べましたので改めて掲載します。 本会議での決算討論 会派ワクワクはたらくを代表し、令和3年度武蔵野市すべての決算認定に賛成の立場で討論します。個別の事業については委員会質疑で行いましたので、全体的なことについて述べます。 令和3年度は、コロナ禍の制限を受ける中で、「実効性」というのがキーワードになった年度だと感じます。日々刻々と変化する状況によりさまざまな選択肢を考える中で、どうするのが最も事業効果に繋げられるのか、そこを追求する、突き詰めていく、そんな内容が共通していました。この姿勢は、今後の事業展開においても非常に大きな意味があることで、事業目的の達成に向けてさまざまなアプローチの仕方、多様な取り組み方や効率性を考えること、そういった改善・改革に繋がるきっかけとなったのではないかと思います。 一方で情報共有という面においては、さまざまな事業において市民とのすれ違いやスピード感のずれ、これもまたコロナ禍での制限を受ける中での課題に直面し、これまでのやり方が通用しない、新たな手法や考え方、より一層の改善が求められる事態が多数表出したと考えています。 感染症がさまざまな社会問題を見える化したと評されることも増えていますが、武蔵野市が抱える課題、そして日本社会が抱える課題というものも、この数年ではっきりと顕在化してきたのではないでしょうか。市民に対し情報共有を行うことも、事業の目的を達成するためには非常に重要な部分です。事業が進む・進まないということだけではなくて、その事業の理念的な部分、そこを理解いただくことによって、協力や応援、そして協働といった事業の実質的な効果に寄与するものと考えます。 このように、令和3年度は困難な中でも多くの学びがあった1年だと改めて感じる委員会でした。私はこの年度のことを一生忘れることはないと思っています。事業を前に進めていくことの大変さもよくよく実感する年でしたが、今後ともぜひこの「実効性」を追求する姿勢で各事業に取り組んでいただきますようお願いをいたします。 総括として、昨今の武蔵野市を取り巻く状況を鑑み、シティプロモーションという切り口から、ポジティブな発信と市民参加の好循環をという視点で質疑をさせていただきました。本定例会の一般質問においても市と市民の関係性について議論をいたしましたが、市と市民が協働において対等な関係であるとするならば、どんな繋がりを互いに構築していくのか、そのためにこの今の社会において具体的にどうするのかという部分が次のテーマであると思考しています。 改めてこれまで脈々と築かれてきた武蔵野市の文化、いいところを繋いでいきながら、新たにそこへ参加をしようとする人たちとの関係性をも大切にしていただきたい、していきたいと考えています。それが自治体としての、まちの持続可能性を高めることに寄与するはずです。 以上、令和3年度武蔵野市各種決算についての賛成討論とさせていただきます。事業をしっかりと振り返り、気づきを経て、そして前に進むことが大切だと考えて私自身は4年間決算の委員をやらせていただきました。この社会が抱える課題は多岐に渡りますが、1つひとつの議論を大切に、ぜひ今後の市政運営に反映していただきますよう重ねてお願いをいたします。ありがとうございました。以上 約1ヶ月集中して議会に向かうとなると、仕事や家庭などいろいろとしわ寄せが行くのが現実なのですが、ようやくホッとひと息という気持ちです。 連日SNSでも発信してきましたが、リアクションをいただいたり、オンラインなどで傍聴しながら疑問を投げかけていただいたりと、皆さまもお疲れさまでした&ありがとうございました。タイムリーに意見を交わしながら議会に臨めることは、独りよがりにならないためにもとても大切であると思っています。 10月は視察の多い月間です。コロナ禍で数年中止となっていたものも今年は催行予定、私も健康に留意しながら取り組んでいきます。 季節の変わり目、皆さまもどうぞご自愛ください。

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令和3年度決算特別委員会まとめ|武蔵野市議会レポート

こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆です。令和3年度(2021年度)の決算特別委員会が終わりました。計4日間に渡り集中的に審議を行いました。 上記画像の内容と同じですが、以下書き起こしです。 ▼令和3年度の決算は1,100億円規模で、そのうち一般会計は800億円ほど、その他は特別会計(国民健康保険・後期高齢者医療・介護保険)と水道・上下水道の公営企業会計です。 一般会計の中で多いものは、福祉や子育てなどを扱う民生費、学校や図書館、スポーツ分野の教育費、企画や財務、文化などの総務費となっています。ちなみに1人あたりの歳出決算額にすると約52万円(人口14万3,800万人)。 この数年、国からの給付金の関係で全体の規模は大きくなりました。市報(令和4年8月15日号)に分かりやすい図などがあるのでぜひご覧ください。 ▼私が注目する令和3年度の事業キーワードは…ワクチン/給付金/くらし地域応援券/住民投票/子どもの権利/旧赤星邸/学校改築/桜堤調理場/福祉総合相談 ▼ふるさと納税の影響市への寄附は約2,000万円、一方で流出した市民税は約9億円となりました。前年の7億円からさらにアップしています。 しくみとして評価されている面もありますが、武蔵野市が市民のために使える税は減ってしまう…都市部には厳しいしくみです。 ▼まとめとして・コロナ化で歳入が心配されたがなんとか持ちこたえることができた・ふるさと納税で流出増・何度も補正予算が組まれ、国や都からの事業などにも即時的に対応した1年だった・優先順位をつけながら各事業に取り組んだ、まだまだイレギュラー対応も多かった ▼私の感想・実効性がより求められる年だった・情報共有についての課題が表出した 以上がざっとですが内容のまとめです。 委員会での討論 委員会では最後に討論と言って、会派の意見を述べる時間があります。その際の原稿をそのまま載せておきます。以下読み上げた内容です(読みながら多少アレンジしているので正確なものは議事録をお待ちください)。 会派ワクワクはたらくを代表し、令和3年度すべての決算に賛成の立場で討論します。 令和3年度は、コロナ禍の制限を受ける中で、「実効性」というのがキーワードになった年度だったのではないかなと感じます。日々変化する状況によりさまざまな選択肢を考える中で、どうするのが最も事業効果に繋げられるのか、そこを追求する、突き詰めていく、そんな内容が共通していたなと。 この姿勢は、今後の事業展開においても非常に大きな意味があることで、事業目的の達成に向けてさまざまなアプローチの仕方、多様な取り組み方や効率性を考えること、そういった改善・改革に繋がったのではないかと思います。 一方で情報共有という面においては、さまざまな事業において市民とのすれ違いやスピード感のずれ、これもまたコロナ禍での制限を受ける中での課題に直面し、これまでのやり方が通用しない、新たな手法や考え方、より一層の改善が求められる事態が多数表出したと考えています。 感染症がさまざまな問題を見える化したと評されることも増えていますが、武蔵野市が抱える課題、ひいては日本社会が抱える課題というものも、この数年ではっきりと顕在化してきたのではないでしょうか。 市民に対し情報共有を行うことも、事業の目的を達成するためには非常に重要な部分です。事業が進む・進まないということだけではなくて、その事業の理念的な部分、そこを理解いただくことによって、協力や応援、そして協働といった事業の実質的な効果に寄与するものと考えます。 以上、困難な中でも多くの学びがあった1年だと改めて感じる委員会でした。私はこの令和3年度のことを一生忘れることはないと思っています。事業を前に進めていくことの大変さもよくよく実感する年でしたが、今後ともぜひこの「実効性」を追求する姿勢で各事業に取り組んでいただきますようお願いをいたします。 任期最後の決算特別委員会、私は事業をしっかりと振り返り前に進むことが大切だと考えて4年間決算の委員をやらせていただきました、今回も充実した議論をありがとうございました。 ▼関連リンク・予算や決算の資料(市HP)・決算特別委員会について(市議会HP)・今回の定例会について(市議会HP)

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総務委員会の内容まとめ②市からの行政報告について|武蔵野市議会レポート

こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆です。前回の記事に続き、9月7日の総務委員会の内容について報告します。 2つ目のこちらの記事では、行政からの報告「行政報告」6件についてまとめました。 1.市の将来人口推計2022~2052年速報版 ≒長期計画や調整計画策定のタイミングで資料とするもの(前回の推計は2018年実施) <本多質疑> ・議員になって初めて最新の推計が出てくる機会にあたった(前回は議員になる前)、今回の変化というところでは、武蔵野市においても出生率がこの数年でいよいよ減少に転じたということを改めて受け止めなくてはと感じる、人口というものを学ぼうとするともうずいぶん前から例えば良い悪いは別として仮想国民とか、そういう取り組みも実際にあったりして、この人口に対する考え方というのは非常に興味深いものだなと思っている。人口減少への価値観分かれるところ、皆で議論していきたい(感想) ・16ページの5歳階級別人口ピラミッド、本当に30年後こうなるのか?飛び抜けたグラフだがこれは85歳以上とまとめているからこうなるのか? →(市担当)その通りで、以上とまとめているためこのような見え方になる ・これまでの傾向との大きな違いというのは出ていない(上記出生率減はある)と思うが、すぐにでも何か対応が必要ということはあるのか →(市担当)今すぐにということには特にない、これからの議論に生かしていくことになる 2.吉祥寺東町1丁目市有地利活用事業 事業者公募プロポーザル募集要項(案)等について ≒募集要項・要求水準書について、審査委員会を組織し案を作成した。9月7日~21日にパブリックコメント、13日と27日に市民意見交換会を実施する。8月17日には本案について事業者意見交換会を開催した <本多質疑> ・資金力がないとなかなか大変な内容だなぁと改めて感じた(感想) ・案について事業者意見交換会がすでに行われているが、この3者について、何を見て来たのか、今後参入の感触はどうか(可能な範囲で) →(市担当)PPP・PFI協会での情報提供から、3者立場も異なる事業者、感触はいいかな、前向きに捉えているとは思うがもちろん事業者によりさまざま ・先日の一般質問でも質問したが、市民説明会のアンケート2ページのぽち5つ目にも「誘導」という言葉がある。答弁ではそういったことはしていないとのこと、それは当然と思うし、こうした意見というのは当たり前に主観であることも踏まえたうえで、それでも職員の皆さんとしてはこうした声が出てこないようにするために何ができるかについて追究してほしい →(市担当)なぜこんなに引きずってしまったか考えている。ワークショップが終わったとき1つの案に集約はしていない、是非を問うていないこと、すべての意見を全部取り入れることは難しいとしたうえですべての要素を検討し、本当に適しているものは何かと考えてきて進めてきたが、その過程と結果をワークショップ参加者にお伝えする機会をコロナ禍もあり作れなかったことが原因と思う。自分の意見がどうなったのかということについて、庁内検討の内容を丁寧に説明することができなかった。今、説明会などで経緯を丁寧に説明するようにしている。 →(本多)今、関係性のリカバリーを行っていると思う、引き続き丁寧に進めてほしい ・このアンケートは市民説明会におけるものだが、市民意見交換会とは異なる位置づけだと思う。こうした説明会でのアンケート結果はどのような位置づけで、何に繋がるものか →(市担当)事業者のヒアリングのところの参考にもなると思ってまとめている ・パブリックコメントや意見交換会のあと、10日ほどで募集要項等決定となっているが非常にタイト、間に合うのか →(市担当)募集要項自体は事業者向けのものなので、そこまで専門的な意見は出てこないと考えており、短期間での対応としている →(本多)先ほどのアンケートと同様、ここで出てきた意見が事業者とのこれからのやりとりに生かされるのだということを合わせてPRし、市民からの意見をさまざま集められるようにしてほしい 【市HP】パブリックコメント【市HP】吉祥寺東町1丁目市有地利活用の検討について 3.旧赤星邸の利活用検討 ≒2021年にカトリック・ナミュール・ノートルダム修道女会から寄贈された旧赤星邸は今年度末に登録有形文化財に登録される見込み。緑豊かな庭との一体的な利活用について検討を開始する。利活用に関する10月8日近隣居住者向け一般公開、10月9日・29日には一般公開を行う予定(事前申込制)で、1月以降に4回の市民ワークショップを開催(公募枠・無作為抽出枠) <本多質疑> ・登録有形文化財に登録される見込み良かった!(感想) ・有識者会議には地域団体などがいないなと思ったが、そこは市民ワークショップのほうでということだと思う。今回は近隣という側面より全市的、文化的な意味合いが強いと考えており、そうなると地域団体と言っても地区的なものではなくて、文化的な活動をしているとか、緑化や環境の活動だとか、教育関係、観光産業など、そういったところが特に連携していけるといいのではないか?地域のさまざまな方々と情報共有、連携を深める予定か。 例えば玉川上水の整備の件で先日都の説明会に行ったが、水道の専門家だけで整備を判断するのではなくて、例えば植物であるとか、虫などの生物であるとか、そういう専門の方を入れて整備をしていかないと先々に繋がらないだろうというので想いを持って、かなりお怒りの市民の方もいた。 説明会には他の自治体からは学芸員の方も来ていたりして、そういう視点での整備というのも大事だと思うが、文化財とか緑地、シティプロモーションなどの有識者は会議に入っている、市民との連携は。その意味でも産業振興課や市民活動推進課などの市民部も関係深いのでは →(市担当)いろんな要素があるのでさまざまご要望いただく中で調整していきたい。多様な団体それぞれとも意見交換していく。観光やコミュニティは総合政策部が総括的に入ることになった ・社会実験等の実施検討というのはどういうものか?オープンハウスみたいなものとかを例えば吉祥寺でやるとかもある?事業を知ってもらえる →(市担当)小さいことから少しずつさまざま取り組んでいく予定 ・パークPFIは池袋のイケサンパークの手法ですね(確認) 【市HP】旧赤星鉄馬邸の利活用について 4.多文化共生推進プラン(仮称)中間まとめに関する意見募集 ≒中間まとめについて9月15日~10月21日まで意見募集を行う <本多質疑> ・分けて考えるものではなく、国籍関係なくそれぞれの人に文化があり、互いを理解することが大事だと思う。そのうえで支援が必要なら支援が届くようにしないといけない。MIA(市国際交流協会)を知らないという方が多いように思うが、それはその方々は特に困っていないからなのか、それとも困っているのに知らないということなのか、どちらかでやることが全然違うと思うがその分析はどうなのか →(市担当)6割知らない、4割は知っているという結果でもあるが、そもそもこれに回答できた人はそんなに困っていないという可能性があると考えている →(本多)その通りで、言語の習得状況など見ても意識調査に回答できている人はおそらくそんなに困っていない、その分析をしっかりしていただいて、本当に助けが必要だという方に支援が到達するようにしてほしい 【市HP】パブリックコメント【市HP】武蔵野市多文化共生推進懇談会【関連サイト】武蔵野市国際交流協会(MIA) 5.証明書自動交付機廃止に伴う市民周知スケジュール ≒本体機器の製造中止、後継機種もなく2024年8月末で廃止へ。青カードは使用できなくなるが、緑カードは印鑑登録証として使用するため捨てないでほしい(処分した場合再度有料で印鑑登録が必要になる) 【市HP】証明書自動交付機について 6.地域防災計画原案に関する意見募集 ≒災害の頻発化・激甚化を受け、7年ぶりの修正。案について9月15日~10月5日まで意見募集を行う。9月24、27日、10月2日には市民意見交換会を開催 <本多質疑> ・意見を集めるというよりは、ここに書かれていることが実際市民にとってどのようにかたちになるのか、大枠のしくみや流れが伝わることが大事で、意見募集をしながらPR・情報共有するという視点を持つことが特に重要な分野と考える。 防災の日もあり、フェスタもあった、そういうところからイベントと繋げるなどの工夫があるといいと思う。地域の事業者も巻き込んでほしい。先日のこどもの権利のように地域フォーラムなども打診してはどうなのか →(市担当)情報共有していきたい、フェスタも大盛況でよかったが、そのときにこの告知をしたわけではないので今後は参考にしたい。先日東町のほうで地域支えあいステーションを学ぶ会あり職員も参加した ・他の計画や条例と整合をということを言われたが、例えば女性や子どもというところで男女別トイレなどの施策あるが、性の多様性についての記述や対応はあるか →(市担当)計画の前提としてはあるが、要配慮者というところに包含されているような現状 →(本多)そのあとに女性と子どもというのは出てくるが、男女別トイレを~などはそれでよく、ただ考え方としてそういった配慮が必要であるということが伝わるものになっていないといけないと思うので考えてもらいたい 【市HP】パブリックコメント

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総務委員会の内容まとめ①市からの議案について|武蔵野市議会レポート

こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆です。9月7日の総務委員会は22時近くまで開かれる大ボリュームでしたので、2つの記事に分けて内容の報告を書きます。 【市HP】提出議案一覧 市から出された議案についての審議 議案の主な内容と本多の質疑についてまとめました。 ▼議案第51号 「選挙運動の公費負担に関する条例の一部改正」 ≒公職選挙法の施行令の一部を改正する政令の施行を踏まえ、公費負担の上限金額の変更 ▼議案第52・56号 「育児や介護休業による職員定数の運用変更」 ≒育児や介護での休業を取りやすくする措置 ▼議案第53~55、57~62号 「地方公務員法の改正に伴う定年延長制度の導入について」 ≒法改正に合わせて、①定年の段階的引き上げ・②役職定年制・③再任用制度の廃止と暫定再任用制度の措置・④再任用短時間勤務制の導入・⑤特定日以降の給与を7割水準に・⑥退職手当の設定・⑦職員へ情報提供や意思確認を行うもの <本多質疑> ・再任用制度について令和14年以降はどうなるか決まっていないということでいいか? →(市担当)法改正に対応するため、ひとまずここまででこの制度は終了という条文のつくりにしている ・職員団体との協議において、課題などは出ていないか?あれば対応などはどうか? →(市担当)法改正対応のため大きな課題というのは出ていないが、役職定年の部分でどうしても役職が埋まってしまう状態が生まれる可能性があるため、若い管理職の補佐や新たな分野へのチャレンジなどうまく対応していく必要があると考えている ▼議案第63号 「長期優良住宅法等の改正に伴う手数料徴収条例の一部改正」 ≒法改正に伴い、長期優良住宅の認定に建築行為なしのものも加える対応。これまでは新築や増改築でないと認定されなかったが、この新設により中古物件等でも付加価値をつけることができるようになるなど <本多質疑> ・市内への影響の想定は →(市担当)どこまで動きがあるかはまだ分からないところ ・市民からというよりかは不動産屋やメーカーなどからの周知ということで、そういった業者の方々に市が働きかけていくということか →(市担当)ハードルが高いところもあるが国もこれからPRに動いていくので市としても取り組む ▼議案第67号 「市庁舎空調設備改修工事請負契約」 ≒市庁舎の水熱源ヒートポンプ式空調機を空冷式空調機へ改修するほか、中央監視装置の更新および加湿器の追加設置を行うもの <本多質疑> ・2回目の入札では1社以外は辞退となっているがこれはどう考えればよいか →(市担当)1回目の金額を見てこれ以上は難しいという判断と推察している ・長期にわたる大規模な工事になると思うが、市庁舎とはいえ市民生活への影響はどうか →(市担当)金曜日終業後~など日程は工夫する、会議室など市民も使うものについてはあらかじめ周知するなど行う、そこまで市民が使うところではないので大きな影響はないと考える ・音などはどうか →(市担当)屋外工事もあるが、継続的にするようなものではなく、大きなものは出ない予定、土日祝日に行う ▼議案第68号 「第3回補正予算」 ≒歳入全部、歳出のうち人件費、総務費(一部除く)、農業費、商工費にかかるもの、債務負担行為補正、予算総則 ≒新型コロナウイルス感染症への対応や物価高騰などに対応するための各種施策、よろず橋架け替え工事契約における債務負担行為補正(インフレスライド条項の適用と工法変更による契約金額の変更) <本多質疑> ・債務負担行為補正について、よろず橋架け替え工事における工法の変更において、必要性の検討についてはどうか、全額市が負担しなければならないのか →(市担当)NTTとの協議の中で、振動による影響があるということで、こちらの必要性で工事を行うため市が負担するという考え →(本多)協議を一度したあとに変更されていることの責任はないのか →(市担当)さまざまな法律や制度を検討した結果市が負担することにした →(本多)結局何か問題が起きたら市の責任になるというリスク含めての判断と受け止める ・上記工事において、インフレスライド条項については請求があったら全て市が飲んで負担するということなのか(不可能な場合というのはないのか?)、一度補正したら終わりか →(市担当)国からの通知があり、業者からの交渉・通知があれば適切に対応することになる。協議によって行うものなので、合理的な判断を行ったうえで請求が出てきている ・本件での適用による今後の他の入札への影響は →(市担当)最新の単価で算出を行っているので今のところはない ・くらし地域応援券事業第3弾について、各種経済対策がある中でこの事業を選定した理由、財源(新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金との内訳)、事業スケジュールの意図を伺う →(市担当)昨年までは事業者への支援というのがメインだったが今回はウクライナ情勢の影響が大きく市民生活への影響が大きいと考えている。行動制限が解かれているので、そこも事業者にとっては変化。事業者からは支援金や家賃補助の声もあったが、なかなか難しく今回の策に。郵送配布が課題で年賀状送付が終わってからになる。財源としては国からの交付金(約5,000万円)と市の財政調整基金(約8億3,000万円)を合わせている。 →(本多)第1弾、第2弾に比べて財調の使用率が高いと思うが、交付金に使用用途の制限などがあるのか。名前が新型コロナウイルス感染症対応~交付金とある →(市担当)感染症にも物価高騰にも使える交付金になっているので、単純に交付金で足りない分を財調から出している。今後さらに交付金が増えるようなことがあれば財源の振り替えをする →(本多)となるとこれまで以上にこの事業の必要性を説明しなければ財調を使う理由が伝わらない →(市長)経済団体(武蔵野商工会議所・商店会連合会)からの要望書があったことも大きいが、市民の代表である議会の多数の会派から物価高騰対策として予算要望があったことも踏まえている。 →(本多)他会派の要望を知ることはあまりないので初めて知ったがそれは理解した。事業者の参加を増やす必要があるがこれまでの手法からのさらなる工夫は →(市担当)経済団体からまずは周知されていくが、入会していない事業者含めて周知する 【市HP】提出議案一覧 次の記事では行政からの報告「行政報告」について記載します。

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2022年9月定例会でこれから審議される内容は?

こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆です。今日は第3回定例会の主な内容を、一般質問・議案・陳情の順に紹介します。 議員からの一般質問 19名の予定でしたがお休みもあり、18名の議員が行いました。一般質問はそれぞれが自由なテーマで事前にに通告と言って提出した内容に沿い、質疑を展開します。 今回のテーマで多かったのは、市民参加、感染症対応、ジャンボリー事業と自然の村の整備といったところです。他にも今意見募集中の保健センター・子ども子育て支援施設について(市HP)や、政治におけるトレンドとなっている宗教との関係など、さまざまな質疑が繰り広げられました。 録画が順にアップされるので、ぜひご覧いただければと思います(市議会HP)。 市からの議案 市側から出された議案の審議を行います。主なものを記載します。 ・名誉市民の選定の同意・選挙の公費負担条例の改正・公務員の定年延長の法改正対応・子どもの医療費助成の都条例に合わせる対応・湖南衛生組合の規約変更・市庁舎空調設備改修工事・補正予算・令和3年度決算の認定 このような内容で、国や都の法改正に対応するものが多いです。 「湖南衛生組合」というのは、工事現場の仮設トイレや古くから使われているトイレなど、少なくはなってきたもののまだある施設から、尿や汚泥を集めてきて、下水に投入するための処理をする施設を運営する組合のことです(公式HP)。 これまで武蔵野市・小金井市・小平市・東大和市・武蔵村山市の5市で運営してきましたが、今回立川市と国分寺市が加わることになったため、その規約変更を行うとのこと。 議員になってすぐの新人研修では、武蔵村山市にあるこの施設にも視察に行きました。こういった公共施設の自治体間を越えた集約化、効率化はこれからも進んでいきそうですね。 そして、今回の目玉とも言えるのは「補正予算」と「決算の認定」です。補正予算は感染拡大への対応と、物価高騰に対する策がメイン。ワクチン4回目、保育や介護施設への感染対策補助、くらし地域応援券3回目の発行、保育・介護施設や学校などへの食材費や光熱費の補助といったものが入っています(市HP)。 決算では令和3年度の事業内容を振り返り、4日にわたって集中的に審議を行います。 市民からの陳情 今回は2件出されています。 ・暗所視支援眼鏡「MW10」の日常生活用具認定に関する陳情・吉祥寺本町2丁目4番先の道路陥没事故の事故原因および再発防止策を公表することに関する陳情 以上、議案や陳情は委員会に振り分けられ、連日審議されることになります。私は7日の総務委員会と16日からの決算特別委員会に委員として出席します。