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こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆です。8月16日、保健センター増築・複合施設整備について、議員全員が行政に質疑をする意見交換の場である、全員協議会が行われました。こちらは6月の開催と合わせて2回目となります。
(1回目の記事はこちら

全員協議会とは担当が決められた委員会とは異なり、特定のテーマに対して全員で質疑をする場。決定機関ではなく情報共有、意見交換のイメージです。

事業の説明については1回目の開催レポートに経緯を記載しましたので、こちらの記事をご覧ください。

1回目は素案が出る前の段階でしたが、今回は素案が示され、この後行われる意見募集へと進むタイミングでの意見交換となりました。
(整備事業についての市HPはこちら

私が質問したこと

1人10分で会派ごとに時間が割り振られるので、私の会派ワクワクはたらくは2名分の20分を使っての質疑。私だけで13分ほど使わせてもらい、以下の質問をしました。
※メモなので正確な表現とは異なります。

<37ページ動線イメージ>
・チャレンジルームなどとなっているが、などの内容は?前回この表現が浮いていると指摘したが、どのような議論をしたのか。前回の動線イメージではチャレンジルーム、相談室などとなっている。

・また、ちょうど教育相談の報告書が入っていたのでこちらと29ページの機能一覧を比較してみると、不登校児童生徒への支援は3つ挙げられていて、チャレンジルームが一つ、あと二つがむさしのクレスコーレと家庭と子どもの支援員となっているが、クレスコーレがやっているような居場所の提供、あとは家庭と子どもの支援員の機能というのは今回どこに入ってくるのか。

今日はチャレンジルームではなく、居場所としてふらっと使いたいといった場合どうすればいいのか。チャレンジルーム利用者はそこの区画にしか行けないような設計を想定しているのか?

・表現としてチャレンジルームと限定的にするのではなく、34ページの想定面積のところや36ページの機能のところにあるように、不登校児童生徒支援としていったほうが包括的であり、今後さまざま反映していけると思うがどうなのか。

チャレンジルームという言葉の使い方がページによってバラバラに見える。一体として呼んでいるのかもしれないが、わかりにくいと感じるし、不登校児童生徒支援はイコールチャレンジルームだけではないはず。

・子ども自身が相談する場合についても前回どうするのか伺ったが、それはどこに入ってくるのか。チャレンジルーム利用以外の子どもの動線がいまいち見えない。

<47ページ管理区分>
・チャレンジルームについては区画を別にすると記載があるが、他にもプライバシーに配慮すると記載されている相談室などがある。これはこの管理区分というところには関係しないのか?区分されるようなところはないということなのか。

<23ページ重点整備事項>
・3でゆりかごむさしの面接による全数面接を目指すとある、箱物があっても今全数まで届かないのは、さまざま理由があると思うが、先ほどもあったように例えば時間帯や曜日というほうを考えたり、現状でもオンライン拡充されているがこれも28週以降と限定的で、実際平日働いている方が多い中で半日有給など取らないと面談できない状況ではないか。

先日も保健センターまで行かないといけないのかという声がSNSまであり、一応理由は説明したしそのメリットを私自身は理解しているつもりだが、箱があるから来る人が増えましたとはいかない。

窓口を設置するといった表現ではなくここだけ全数面接を目指すという表現になっていて、具体的な施策ではなく目標になっているように思うが、具体的な手法については箱を整備するということだけではないと受け止めて良いか。

<全体>
・先ほども相談機能をある程度集めるという発言があったが、それについてはメリットとデメリットがあると以前からお伝えをしている。ここに全て移転してしまうのかなと思われている市民の不安に対し、この計画案のどこから安心材料を読み取ればいいか。

・全体に記載があるように、適切な支援へつなぐ、紹介するということも多数あると思うが、その先がここにないという場合はまた外へ出ることになる。結局のところあちこちとたらい回しのようにならないか、その辺りの課題は包括的とすることにより今より市民からの期待も高まり、ハードルが上がると思うが、どのように考えているか。

・箱を作るだけで終わりではない、メリットもあればデメリットもあるのでそれもちゃんと伝えて欲しい。

主な視点

私自身はなぜ今このタイミングで?というのは考えとしてあるものの、すでに予算は通っているしそこをつついても致し方ないので、お金やハード、進め方についての部分は宮代議員にある程度お願いしつつ、こども子育て支援施設関連をメインで質疑をしています。

市民の皆さんからも疑問の声が出ているように、そもそも妊産婦が市内でここにしかない保健センターに足を運ぶことは容易ではなく、ここを拠点としてしまったときに良いこととそうでないことがあるというのをずっとお伝えしてきました。

今回の質疑の中では、市内に1カ所しかもともとないものをここに移転してくるという考え方を市が持っていることが分かり、これまでも行ってきた市内各所での事業を縮小するものではないという回答はいただいています。

とはいえこのようにこども子育て支援施設を保健センターに!という伝え方になるとどうしてもここに機能が集約されてしまうのか?と思われてしまうし、そもそも分散したほうが良いのではないかと思う部分が結局のところここに移転するだけということになってしまうのは、今後にとってあまりメリットがないというのも考えなくてはならないことです。

これまですでにある課題に対しての解決策にはならないので、継続して課題に取り組んでいく必要があります。

意見募集中!ぜひ市へお送りください

残りあとわずかというタイミングになってしまいましたが、9月7日まで意見募集(パブリックコメント)が行われています(市HP)。

意見募集で提出された意見の内容は公開されることになりますが、それによって私たち議員も目にしますし、そこから引用して議論をさせていただくこともあります。

ぜひちょっとしたことでも、また関連するかどうか微妙という場合でも、意見として出していただき、次に繋がる機会にしてほしいと思います。

また、今回の計画は「保健センター増築及び複合施設整備基本計画」となっていて、名前にこどもや子育てという文字がないので、当事者たちに情報が伝わりにくくなっていると感じています。

周りのこどもたちや子育て世代の皆さんにも広めていただけたらと思います。

子どもの権利条例についての意見募集(市HP)では、当事者である子どもたちからの意見が多数集まったことも話題となりました。あったらいいな、こんなことで困っているなど、今回の施設とも関係することが多々あるのではと思いますので、ぜひ意見を届けてくださいね。

少しまとめてみました↓

保健センター増改築についてby本多夏帆