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一般質問の読み原稿|武蔵野市議会レポート

こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆です。2024年2月28日、事前に提出した内容に沿って一般質問を行いましたので、以下原稿を掲載します。全体的に前向きな答弁をいただくことができたと思います。 [読み原稿] 会派ワクワクはたらくの本多夏帆です。能登半島地震の発生から、まもなく 2 ヶ月になろうとしています。震災によって亡くなられたすべての方々のご冥福を心よりお祈りするとともに、被災された方々にお見舞いを申し上げます。 今回は年始という、日常とは異なる行動を取っている方が多くいらしたと思います。私の身近なところでも、帰省で現地にいたという学生がいました。とにかく怖かったということはもちろん伺ったのですが、印象的だったのは、SNS での出来事です。 周りの友人たちが震災情報ばかりのテレビに飽きたなどと投稿する、確かにそうした気持ちがあることも理解するところではありますが、ものすごくショックだったと。 震災のような場合どうしても距離があると、当事者意識は生まれにくいものです。どこか他人事、あるいは無関心。すぐに忘れてしまう。それ自体がすべて悪いとは言えませんが、自分の行動がどのような影響を及ぼすかを想像することが重要と考えます。 すべての可能性を思いつくのは難しいかもしれませんが、だからこそ我々は学び、調べ、他者とかかわり、知らないことを知っていく。これが判断のもととなる思考の深さに繋がるのだと思います。 小美濃市長におかれましては、今回おそらくまず「聴く」という姿勢を重視されているのではないかと受け止めています。私も議員活動において、まず聴くというのを大切にしています。そこからのスピーディーな判断、決断というものは大変さもありますが、それこそ政治のあるべき姿であり、リーダーたるものと考えます。 職員の皆さんや専門的知見を有する方々とも力を合わせて、そして議会、市民の皆さんとも一丸となって、武蔵野市がより暮らしやすく心豊かなまちとなるよう、市長の実行力をお願いしたいと思っております。これからどうぞよろしくお願いいたします。 それでは通告に従い、少子高齢化との向き合い方や子どもの権利条例の実効性を高めること等について質問いたします。 1.少子高齢化とどう向き合うかについて まず(1)日本全体の少子化について市長の見解を伺います。このテーマは、私が議員になってから何度か質問をしてきたことですが、今回市長が変わられましたので、改めて伺います。 ちょうど昨日の発表ですが、厚生労働省によれば 2023 年の日本人の出生数は全国で 70 万人台前半になる見込みで、8 年連続減少、国が統計を取り始めた 1899 年以降、最も少なくなる見通しです。国立社会保障・人口問題研究所(社人研)は将来推計人口で、76 万人を割るのは 2035 年頃と見込んでいましたが、実際は 12 年早まった形となっています。 少子化について、先日の記者会見で林官房長官は「少子化の進行は危機的な状況にあり、若年人口が急激に減少する 2030 年代に入るまでのこれからの 6 年程度が少子化傾向を反転できるかどうかのラストチャンスで、対策は待ったなしの瀬戸際にある」と述べています。 以前にも議会でお話をしたことがありますが、少子高齢化で大変なことになるぞというのは、私が義務教育で学んだことです。真っ赤な顔をしてたくさんの高齢者を担ぐ働く世代のイラスト。私が中学を卒業してから 20 年が経ちました。この 20 年間、ラストチャンスを迎えるまでこの国はいったい何をしていたのでしょうか。 人口が減少傾向にあるということ自体は大きな流れとして仕方がないと思います。しかし、あまりに急速な人口減少は、社会、経済にとって大きな打撃、混乱を招きます。少子化への取り組みは、武蔵野市にとって他人事ではないと考えています。 そこで(2)武蔵野市としての少子化に対する取り組みの方向性について伺います。基礎自治体における少子化の議論は、人口の流出入の話に終始してしまい、私はこれはある意味自治体同士での住民の奪い合いをしているだけで、少子化という大きな流れに対する施策という視点には立っていないと考えています。 武蔵野市の特徴として若年層の女性の単身世帯が多いことから合計特殊出生率が上がりにくいこと、出産のタイミングでどの市区町村に住んでいるかなど、数値的に見ることが難しいのは理解していますが、そもそもの少子化に対してどう考え、取り組んでいくのかということを議論したいのです。 そして、先日の第六期長期計画調整計画における検討においても、武蔵野市における全分野にかかわる課題として、担い手不足をどうするかということを挙げさせていただきました。 (3)まちの各所における担い手不足についての方策を伺うという質問ですが、今後急速な人口減少が進むと、この課題はさらに深刻な状態へと陥ることとなります。持続可能なまちであるためには、少子化への取り組みとともに、まちの中での活動をどう皆で担っていくのか、抜本的な見直しが必要と考えます。 2.武蔵野市子どもの権利条例の実効性を高めることについて 昨年 4 月に武蔵野市子どもの権利条例が施行され、もうすぐ 1 年が経とうとしています。そこで(1)本条例が施行されてからの武蔵野市の取り組みを伺います。 私は乳幼児が 3 人家におりますので、周知広報のためのクリアファイルなどが郵送されてきたことは存じ上げています。どちらかというとそした周知広報については、取り組まれたことを実感しているのですが、それ以外の取り組みを知りたく、今回の質問をしました。 関連して(2)本条例施行にともない、庁内における検証等取り組みを行ったのか伺います。こちらは条例施行にともない、庁内ではどのような取り組みをされたのかということです。 検証というのは具体的に、例えばすべての部署で行われていること、施策、窓口業務などなど、子どもの権利条例にあるものが反映されているか、する予定があるかといったことのローラーをかけたか、事務事業見直しのように取り組みを見直してブラッシュアップしていくことが必要と考え、提案も含めて質問したく思いました。 次に、具体的な施策を取り上げて(3)学びの場や居場所の選択肢を増やすための施策についてです。 まず①オンライン授業の実施はもちろんのこと、自宅や校内外における学びを支援するために、市が取り組むことについて具体的に伺います。 小美濃市長の公約にはオンライン授業の実現というのがあり、また今回の施政方針演説の中でも、具体的な書き込みがありました。オンライン授業は感染症対応だけでなく、学びの場の選択肢のひとつとなるものです。学校に行けない、行かないお子さんが学びや交流にもたどり着くことができます。 ハード面・ソフト面ともに早期の整備、充実した内容へとしていっていただきたいと思います。今回の質問では、オンライン授業だけでない学びの場の選択肢を考え、市の取り組みを伺うものです。 次に、②小中学校内における居場所に関する取り組みについて伺います。昨年、文教委員会で兵庫県川西市の校内サポートルーム事業を視察しました。ひとつの教室を校内の居場所として使い、すべての児童生徒に使う権利がある。 不登校だけでなく体調不良のお子さんなども来ていて、とにかく誰でも使っていいそうです。勉強したり絵を描いたり、友達やスタッフとおしゃべりをしたりとそれぞれが思い思いに過ごします。さまざまな施策をやってきてそれでも不登校のお子さんが減らなかったことから、校内の居場所を充実させるように考え方を切り替えたそうです。 人員配置に課題があるという話を当時聞いてきましたが、兵庫県自体が今回の予算で、県内の校内サポートルームに支援員を配置する予算を組んだそうなので、これもまた児童生徒との安定的なコミュニケーション、サポートルームの運営に繋がっていくものと思われます。 この事業における肝と感じたのは、教室が一番!教室が絶対!ではなく、教室以外にも学びの場・居場所があるのだということを、大人もこどもも意識改革することだということです。 教室に行くことが難しい理由はさまざまです。先生も保護者も、こどもたち自身も、多様な学びの場や居場所についての理解をし、互いを尊重することが、こどもの健やかな成長に繋がるものと考えます。 武蔵野市においては、こうした校内の居場所があるところもあればないところもあると思います。そうした実態についてお聞かせいただければと思います。 そして③校外の居場所との市の連携体制を伺います。先程の川西市のお話では、校内サポートルームを整備するとともに、校外の民間のフリースクールなどの調査も行って、すべての視察を行いリストアップ、保護者からの問い合わせに対してそのリストを提供しているということでした。 市が運営しているものではなくても、すべて視察したうえで、保護者やこどもの相談に乗れる体制を作れていることは理想的であると感じました。今回の都の予算においても、フリースクール利用への補助制度があり、学校外のそうした居場所についても、利用ニーズがさらに高まってくるのではないかと考えます。 また、フリースクールのような居場所だけでなく、例えば塾や習い事の教室、スポーツ施設など、こどもたちが出入りしている場所というのは民間でも多数あると思います。公共施設でもコミセンや図書館など多数居場所と言えるところがあるでしょう。そうしたところと連携はできているのでしょうか。 こどもの権利条例が施行され、周知広報や具体的な取り組みはどこまで広げられているのでしょうか。校外の居場所との連携体制を伺います。 さらに、④未就学児の居場所について今後の方向性を伺います。今回の施政方針演説において、0123 の今後についてはお話がありました。市内では多数の子育て広場など未就学の居場所になっているものがあると思いますが、私がよく伺っているところは以前に比べて全然こどもが来なくなっているとの課題感をお持ちで、市の職員さんが広場に来たときにもその話題になりましたが、どこも同じような実態があるということもお話されていました。 これはある程度保育園に入れるようになったことや、そもそもこどもが減っていることなども原因と思いますが、こうした状況の中でボランティアで広場をやられている方々からすれば、もうやらなくてもいいのかな?と戸惑いや寂しさのようなものも、私自身は感じ取っているところです。 こうした現状について、市はどうかかわりを持つのだろうかと、例えばデータの部分、人口やこどもたちの動きについて情報共有をする、他にやってほしい活動があるとか、何かそういったかかわりは持てないのだろうかと考えました。市の方向性を伺いたいと思います。 (4)こどもにかかわる事故を減らすための施策についてです。①全国の保育施設等での痛ましい事故報道が続いています。つい先日も、世田谷区の保育施設で、生後 4 ヶ月のお子さんのうつ伏せ寝による死亡事故が起きました。これだけ 0 歳児のうつ伏せ寝はリスクが高い、してはいけないと言っているのに、それでもやっていたということのようです。 強い憤りを感じるとともに、なぜ?と思う気持ちでいっぱいです。昨年の決算特別委員会でも保育における事故について伺いましたが、改めて市の状況と対策を伺います。 ②市内の家庭での事故発生状況と対策を伺います。 昨日も大変悲しい事故が起きたというニュースがありました。福岡県の小学校で、1 年生のお子さんが給食のうずらの卵を喉に詰まらせて亡くなられたとのこと。こちらは原因やその場での対応などがどうだったのか、これからの究明になると思いますが、こうした事故の報道を見るたびに本当に残念でなりません。 日本小児科学会のこどもの生活環境改善委員会によるリーフレットには、窒息を起こしやすいものとして、ぶどうやミニトマト、さくらんぼ、ピーナッツ、球の形をした個包装のチーズ、うずらの卵、ソーセージ、こんにゃく、白玉団子、あめ、ラムネといった丸くてツルッとしているものや、餅、ご飯、パン類などの粘着性の高い食品、そしてリンゴや生のにんじん、水菜、いかといった固くて噛み切りにくいものについて、注意喚起がなされています。 窒息ゼロを目指すためには、こども側の原因と食品側の原因の両方をできるだけ減らすための行動をと呼びかけられており、こうした事故情報などを知識として知り、この食品を全く食べないということではなくて、切ってから提供するとか、食べるのを急がせないなど、各自が対策をきちんと実行することが大切であると改めて思います。 武蔵野市役所のロビーでも、消費生活センターからの広報で家庭内でのこどもの事故を防ごうという呼びかけがなされています。軽微なものは把握できないと思いますが、命にかかわるような重大なものについて、状況や対策などを伺えたらと思います。 ③こどもに関連した交通事故や、未成年・若者等の自転車・電動キックボード等利用時の事故の状況や対策について伺います。 もうすぐ新年度です。春は動き方が変わり、交通事故のリスクが高まります。我が家も小学生入学を控えたこどもがおり、今必死に交通ルールや道順を勉強しています。それでも毎日一緒に歩く中で、何度ヒヤッとすることがあるかは数え切れません。 また、昨今、自転車や電動キックボードの事故についても、強い危機感を持っています。未成年だけでなく若者というところでも、多くの事故が起きていると SNS で話題にもなりますが、利用できるエリアは徐々に増え、利用者自体も増えているものと推測されます。状況や対策を教えてください。 3.過去に質問したことの進捗等について (1)産後ケアの予約が取りづらい状態についての調査、また改善されたかを伺います。この 1 年でも、産後ケアが提供される市内施設も増え、拡充が進んでいることを実感しています。 がしかしやはり私自身は予約の取りづらい状態にぶつかってしまい、結局享受することはできませんでした。周囲でも同様の声が聞こえてくることから、再度産後ケア事業の状況について伺います。 (2)2023 年 12 月に行われた武蔵野市長選挙につき、力を入れた取り組みや新たな施策、今後の課題等について伺います。こちらは選挙のたびに伺っていますが、今回は急な選挙になったこともあり、人員配置や周知広報などさまざま大変なことがあったのではないかと思います。その辺りもお伺いいただければ幸いです。 以上、壇上より質問いたします。よろしくお願いいたします。

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小美濃市長による施政方針演説まとめ|武蔵野市議会レポート

2024年2月20日、新市長の方針演説が行われました。施策の方向性や具体的な取り組みについて、要点をまとめました。わかりやすくするため、カテゴリや順序はアレンジしています。 ▼小美濃市長による施政方針演説 ∟4年間の市政運営における基本姿勢と具体的な施策について ・年始の震災と事故から、市民の命を守ることへの決意 ・武蔵野市の市民参加の形である武蔵野市方式を尊重、公約は実現したいが庁内議論と市民参加を経て計画見直しの中で盛り込んでいく ・就任時には職員に向けて①地域にどんどん出て声を聴くこと、②情報を正しくスピーディーに提供することをお願いした ・僅差での当選、選挙が終わればノーサイド、全市民の声を聴き地域課題の解決を図り、助け合い励まし合う日本一のまちを目指す [基本政策まとめ] まちづくり・首都直下地震に備え、家具転倒防止金具等の設置や、建物の耐震診断、補強への助成拡充 ・吉祥寺駅南口エリアの将来像を描き、武蔵野公会堂の位置付けも考えていく ・三鷹駅北口の安全な駅前広場と周辺道路の再整備につなげる こども ・必要な場合にオンライン授業ができるよう、条件整備 ・二中と六中について統廃合の議論をするのではなく、一度白紙にし、市全体の学校改築の中で議論 ・小中学校の給食費無償化について、質を担保しながら実施できるよう進める、市立以外に通う児童生徒についても支援を研究する ・子育てが楽しいと思えるような支援を行う ・0123施設の機能や配置について、児童福祉法改正等も踏まえ今後のあり方を検討 ・産前産後など子育て世帯の移動支援について研究する 福祉・医療 ・収入が月5万増えるといった、高齢者の就労を含む社会参加の仕組みを研究 ・認知症施策など、まちぐるみでの支え合いの仕組みづくりを進める ・地域共生社会の実現に向け、障害者福祉について特に住まいの課題に取り組む ・吉祥寺地区の病院ベッド数の確保を検討 環境・生活・産業・市民活動など ・ムーバスについて、水素やEVなど環境配慮車両に変更することを検討 ・ペットボトル収集を隔週から毎週に戻すことやプラスチック製品の分別収集、資源化を検討 ・市内産野菜の給食での活用をさらに進める ・市内産業についてコロナ禍からの立て直しができるよう支援する ・コロナ禍で制限されてきた文化芸術スポーツを思いきり楽しめるよう支援する ・住民投票制度についての議論は期日がないことからいったん止める [予算規模] ・一般会計 815億円(前年度より86億・11.8%増) ∟気になるポイント…学校改築事業による教育費26億・21.5%増 ・国民健康保険事業会計 144億円(前年度比3.9%増) ・後期高齢者医療会計 45億円(前年度比5.1%増) ・介護保険事業会計 129億円(前年度比3.1%増) ・水道事業会計 収益的収入38億円見込み ・下水道事業会計 収益的収入29億円見込み 次回2/22(木)10時~これらの内容について、各会派代表より質疑が行われます(代表質問)ワクワクはたらくからは宮代議員が質疑します、よろしくお願いいたします!

お知らせ

2024年の第1回定例会開始|お知らせ

こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆です。本日2/20より約1ヶ月間の議会がスタートします。詳細は下記リンクをぜひご覧ください。 ▼主な内容 ・市長からの方針演説 ・それに対する質疑(代表質問) ・その他議員からの質疑(一般質問) ・議案や陳情の審議(常任委員会)→議決 ・予算の審議(予算委員会)→議決 私の一般質問は2/28の夕方あたりになるかと思います。今回のテーマは「少子高齢化との向き合い方や子どもの権利条例の実効性を高めること等について」です。 ▼会議のスケジュールや議案、陳情など https://www.city.musashino.lg.jp/shigikai/kaigi/1001139.html?fbclid=IwAR2hQy5RSQpnd9yQK2criVrSkMusD_udo9Mb-RvwP0-ZqcbZaVOSVwl1DV0_aem_AUo8Y1tyCr9375N8kCqGFEvfMsb1YXzy6ehrDEmMFyXJhbBWPygG8JEcI12bKvPYDLc ▼中継や録画情報 https://musashino-city.stream.jfit.co.jp/

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12月議会まとめ|武蔵野市議会レポート

12月議会が終わりました。当初予定されていたスケジュールを組み直し、選挙期間にかからないようにしたことから、2週間のコンパクトなものとなりました。 市長不在の議会ということでどうなるかと思いましたが、副市長をはじめ部課長の皆さんが専門的な質疑対応をされたことで、ある意味で議論の深まりもあったなと感じます。もちろん政治的な部分は市長がいないので答弁できないことも多数ありましたが。 今回の議会では、このたび行われる選挙への補正予算(予算上で見えない部分も含めて約9000万か…)やパートナーシップ条例と他条例の整合を目指すもの、期末手当、国保の財政健全化計画にともなう値上げなどが市からの議案として議論され、またパブリックコメントの募集や市政アンケートの結果速報など、多数の報告がありました。いくつかピックアップします。 【国民健康保険/議案】国保の値上げについて 国保に入っていない方からの税収入である一般会計から、毎年数億円が繰り入れされることで成り立っている赤字の現状に対し、財政の健全化を目指す計画を作ってそれに合わせての値上げが行われています。 国保はセーフティネットであるという考え方ももちろんありますが、そうした方に対する施策も合わせて行われていることを踏まえ、必要な方向性であるとして賛成をしています。 【こども/議案】認証保育所(武蔵野プチ・クレイシュ)の移転について 保育の質の向上のために近くに移転されるということで、その補助を1/2出すという補正予算が上がりました(そのうちのさらなる1/2は都から補助)。先日の保育園施設整備における補助金の不正受給があったことから、厳格な質疑が行われたと感じます。 補助制度自体はこれまで通りあるものですが、整備の必要性についてどう判断をしたのか、また申請や報告に対する改善点などが問われました。 また、この数年はこうした事例の場合、認証保育所を認可化するという対応がなされていたため、今回は違うのかという点も議論となりました。現在はその対応を休止しているとのこと、こうした方向性については今後こどもプランの策定においてさらなる議論がなされるものと考えられます。 【こども/行政報告】境南町へのこそだてひろば整備について 空白地帯となっていたエリアに、地域子育て支援拠点の新規開設を行うとのこと(ひまわりこそだてひろばRAKURU・境南町2-17-3/戸建て)。1月23日から利用開始で、実施日は日曜から木曜。ひろば事業と一時預かり事業。なお、西久保と吉祥寺南町がまだ空白とのことで運営事業者を募集していくそうです。 【道路/行政報告】2021年11月の吉祥寺での道路陥没について 開発事業者等に対し、市が調査と復旧に要した費用を請求していたもの。遅延損害金を含めた約4500万円の支払いがあったとして報告がありました。ゴミ収集車が陥没に巻き込まれた状況に、衝撃を受けた方も多かったと思います。朝6時という時間帯もあってか、怪我などされた方がいなかったことが不幸中の幸いでした。 こうしたことはあってはなりませんが、今回は原因の究明、支払いが実現しまずは安堵しています。工事の安全管理等はもちろん、こうしたトラブルへの対応、市民への情報共有のタイミングについても今後に繋げてほしいと思います。 【介護/陳情】ヘルパーについての待遇改善などについて サービス利用者としてヘルパーの待遇についてのさまざまな要望が書かれているものでしたが、市としての現在の取り組みがある中で具体的なところが読み取れないことから会派として反対しました。難しい判断ではありますが、これまでも書面主義が原則とされる陳情において、同様の判断をしてきています。 その他、吉祥寺東部地区のまちづくり、住民投票制度に関する陳情については、引き続いて継続審議にかけられています。 ▼募集中のパブリックコメントについて 年末年始の忙しい時期とは思いますが、ぜひご意見を市へお送りください。 ・武蔵野市第四期健康福祉総合計画・ 各個別計画中間まとめ 12/17まで。健康から食育、福祉、自殺対策など幅広い内容です。気になるところだけでもご意見ください。 ・武蔵野総合体育館大規模改修保全整備基本計画案 1/4まで。体育館をかなり大掛かりにリニューアル、1年半ほどの休館中の取り組みについても要望を。 ・武蔵野市第五次男女平等推進計画案中間のまとめ 1/5まで。男女平等がメインテーマではありますが、人権全般への取り組みが含まれています。 ・武蔵野市教育、文化等の総合的施策の大綱案 1/15まで。各種教育文化施策の考え方のベースとなるもの、主な取り組みも挙げられています。もっとこうしたこともやってほしいという意見をぜひ。こどもの教育から大人の生涯学習分野まで広く含みます。 パブリックコメントはこちらから

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12月の市議会定例会スタート|武蔵野市議会レポート

2023年最後の市議会定例会が始まりました。11月末で市長が辞職したことから、市長不在の議会です。 初日からは議員からの一般質問が行われています。通常時のような議論をすること自体は可能ですが、どうしても内容によって「新市長の意向を確認する」という答弁となります。方針を示す経営者が不在なのですから、当然のことです。 このことから今回私は一般質問を行いませんでしたが、副市長や教育長、各担当部長が連携プレーで答弁を織りなす展開は専門的な情報も多く興味深いものでした。その点においては質問しても良かったのかも…とも思ったり。前回の市長不在時は6名ほどの質問者だったそうですが、今回は15名とびっくりな多さでもありました。 今回の一般質問で特に多かった話題は以下の通り。 ・市長が辞職したことによる市政への影響、住民投票条例検討の今後 ・小中学生の居場所、学校の統廃合、給食費無償化 ・桜堤ケアハウス含む10月の停電等 ・PFAS関連対応 このあとは市からの議案について各委員会で審議を行い、選挙への影響を避けるため12/15に議決し定例会は終了となります。2週間というとてもコンパクトな議会です。 12/24は武蔵野市長選・市議補選の2つが行われます。12/17に立候補の手続きがなされ、投票期間は12/18からスタート。年末の忙しい時期かと思います。ぜひ期日前投票をご活用ください。

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2022年度の決算審議|武蔵野市議会レポート

こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆です。 ▼決算特別委員会での審議 例年9月は前年度の決算についての集中審議が行われます。 今回は令和4年度ということで、コロナ禍3年目。緊急的な施策とともに、さまざまな事業がようやく前に進められるような状況になっていった年でもありました。会派ワクワクはたらくからは私が委員として審議に参加しました。質疑の際に述べた主な意見を紹介します。 【市が行っているサービス、事業の精度を高めるために】 施策の全体的な考えとして、例えばサービスの使用率が低いのは需要がないのではなくて知られていないのではないか?あるいは行きたいけど行けないとか、制度の狭間に落ち込んでいるとか、どこか使い勝手の悪いところがあるのではないか?という視点を持ち、「疑う」ということをしてほしい。 【広報のさらなる工夫を】 ①中高生が市の情報を取りにくいという声がある。保護者を通じてではなく自分で情報を取る世代。媒体含め工夫してほしい。 ②縦割りでの事業別広報ではなく、例えば公共施設なら公共施設、まちづくりなども含めて一体的にPRをするとわかりやすいのではないか。 ③情報公開とその後の審査請求においては大変に時間がかかる。市民の知る権利の保障、透明性の高い姿勢運営の実現のため、広報と連動させて市民の「知りたい」にタイムリーに応えてほしい。 【安全性を高める取り組みを】 ①保育現場での重大事故、不適切保育などについてデータをいただいた。骨折や公園への置き去りが発生しており、しくみの部分からの改善が求められる。 ②吉祥寺駅周辺での客待ち行為などへのアプローチがいたちごっこになっている。市としての強いメッセージが必要。また、全市的に治安の向上を追求してほしい。 ③公共施設などの更新を多数行っていくにあたり、建築指導課などのチェック体制が重要になってくる。道路陥没でも不安がある。ベテラン職員のノウハウ継承もお願いしたい。 【データの積極的な活用を】 ①ゴミの組成分析を継続して行なっているが、そこからわかっていることは分別が正しく行われていないということ。LINEで分別について聞いても的確な答えはない。ユーザー目線に立ち、地道な改善を。 ②健診結果が悪化傾向にある。コロナ禍でのライフスタイル変化も考えられるが、個人に対してだけでなく全体的な取り組みにもデータ活用を。 ③ふるさと応援寄附では11.4億もの住民税が流出している。寄附された3600万円においてもその約半分は事業実施のための手数料など支出になる。都内からの寄附が多いことなどニーズ捉え、返礼品の拡大を。 【適切・的確な対応を】 ①学校に行けない、行かないこどもたちにとって、ICTの積極的活用を再度お願いしたい。また、起立性調節障害といった症状がある場合もある。こどもも保護者も含めて、医療など専門家との連携を欠かさずに。 ②特別支援学級の教員は児童生徒の人数により配置されることはわかっているが、その教員数が1名である場合引継ぎや特に新任時のフォロー体制は必須である。介助についても専門人材によるサポートなど検討を。 ③武蔵野市開発公社が管理運営するF&Fビルの5階フロア名がずっと「ママ&キッズ」であることについて、時代に合わせ変更を検討、委託先などとも連携して早期に対応してほしい。 【組織的視点での向上を】 ①学校においては市講師などさまざまな施策を追加していただいているが、それにより組織が大きくなる。情報連携などについても業務として定め支払いをし、現場が組織活動を取りやすいようにしてほしい。 ②例えば孤立防止対策について福祉×産業振興という視点で事業者のコミュニティを巻き込むといった、庁内での横断的な連携体制が求められる。経営サイドからさらなる可能性の模索に努めてほしい。 ③採用について、特に技術者の獲得が年々厳しくなってくる。武蔵野市で働くことについて広報の工夫もしていただいているが、定着についてもさらに取り組み、安定した組織づくりをお願いしたい。

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2023年9月定例会での議案と陳情審議|武蔵野市議会レポート

こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆です。 2023年9月の定例会が開かれてきましたが、市からの議案と市民からの陳情について、まとめてお伝えします。 ▼議案 市からの議案について、ピックアップしたものをお伝えします。 ・下水道使用料が4年に一度の改定で値上げに 4年に一度見直しのあることになっている下水道使用料、さまざま議論が行われた結果、今後のインフラ整備のためのコストもかさむことから、市から値上げの案が示され、可決されました。 コロナ禍での議論ということもあり、次の4年の中である程度新たな可能性の模索など、広い議論がなされるのではないかという話も出ています。 ・一中の改築工事事業者が入札で決定、契約へ 前回入札不調となった一中改築の件、工期や金額の見直しを行い再入札がなされ、無事に事業者が決まりました。 さらなるスケジュール遅延にならず安心したところではありますが、現在行われている解体工事での杭撤去に追加工事が発生し、さらに5000万円ほどが必要になっています。物価高など今後も影響が見込まれ、引き続きの注視が必要です。 ・御殿山の市民農園が土地の返還のため廃止に もともと借地であったところを返還することとなり、現在の利用期間で終了、廃止となりました。 などさまざまな議案の審議が行われました。 ▼陳情 ・紙の保険証を残すことについて国に意見書を出してほしい→不採択 廃止予定とされている紙の保険証について、現行のまま残すよう市議会から国へ要望してほしいというもの。DX推進のためや代替策が検討されていることから、我が会派も反対、全体としても反対多数で否決されました。 ・境南ふれあい広場公園に芝生等の復活を→不採択 今後再整備が行われることがこの陳情質疑の際にもわかりましたが、陳情の文として芝生という素材や時期が限定されるのではという意見があり、反対多数で否決されました。我が会派は文章の中で芝生等やその他の方法という記載もあったことから、限定的なものではなく、再整備を求めるものとして賛成しました。 その他、吉祥寺東部地区のまちづくり関連、住民投票制度の検討過程、保育園の補助金不正受給といった内容の陳情が審議されましたが、継続となり結論は持ち越しとなっています。

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補正予算の審議について|武蔵野市議会レポート

本日、だいぶざわつきました武蔵野市議会の報告をします。そもそも本日は定例会の会期最終日ということで、例年では決算認定だけをやって終わりなのですが、補正予算が提出されたため、その審議を追加で行うことになりました。 【予算の内容】資料を2点つけますが、予算の主な内容は消防団第2分団の改築にともなう、仮詰所のリース契約の入札が不調となったことから、見積もりを取り直し、約1.5倍に増額をするというものです。 【審議の経緯】最終日ということでこの日しか審議する日がないことから、執行部側からは本会議での即決を求められましたが、本来こうした議案は基本的に委員会へ送り、委員会でじっくり議論するもの。さすがにこれを即決はないだろうということで、議会側の総意で総務委員会を開くこととし、本会議を中断して急遽総務委員会を開会。そこで質疑が行われることになりました。 【会派の意見】私たちの会派ワクワクはたらくは総務委員がいないため、直接質疑をすることはできませんでしたが、議論を拝聴し、金額の適正性が検証されたと言えないこと、今後さまざまな発注の困難さが浮き彫りとなる中でこのやり方を認めてしまってはさらに苦しくなるという未来を見据え、予算に反対をしました。 【審議の結果】結果的には1票差で可決。私たちの考えと似た視点もあれば、吉祥寺東部のまちづくりをとめることはできない、入札をする中でこの予算額よりさらに下がるはずだといった肯定意見もあり、賛成が上回ることとなりました。 【私見】今回の内容は、確かに物価高騰などを踏まえればリスク管理と言える一手かもしれません。しかし、だからといって焦って上程し熟慮せず、また計画のスケジュールを優先するあまり高い金額設定をしていくということは今後の市の事業全体の首を絞めることにもなりかねません。 まちづくりを進めたいのは皆同じ想いです。どこを優先するかということでもありますが、今回はまだもう少し時間的余裕があったことからも、ブラッシュアップしたうえでタイミングを再度はかってほしいと考えていました。予算は通ってしまいましたが、担当課などとも議論を続け、来年の予算にも繋がる話をしていきたいと思います。

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2023年9月一般質問の原稿を掲載します|武蔵野市議会レポート

こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆です。 先日行った一般質問の読み原稿を掲載します。話しながら少しずつアレンジしていたりもするため、メモのような内容で恐縮です。 正確なものは議事録掲載をお待ちください。中継動画はこちらからご覧いただけます。あわせてご活用ください。 以下登壇した際に読んだ原稿です。 ワクワクはたらくの本多夏帆です。夏の思い出についてひとつ、今年は武蔵野市議会での友好都市訪問ということで、市議会としては7年ぶり、私にとっては初めての長野県安曇野市へ行くことができました。 0歳児を育てている身として、参加をほぼ諦めているような状況でしたが、こどもと一緒にでも参加ができるようにと議長をはじめ皆さんが動いてくださり、安曇野市議会の皆さまもあたたかく迎え入れてくださって、視察への参加が実現しました。  こうした機会について無理して行かなくてもいいんだよという考えもあったり、オンラインでもいいんじゃないということもあったりします。 もちろんケースバイケースだとは思いますが、同じ組織に属する者として、同じ経験をし認識を合わせておくというのは、組織の成長、発展にとっても重要なことであると考えています。だからこそ参加できるなら参加したいと考え、これまでもそうしてきました。  私は議員としてこうしたことを当たり前にしたいという気持ちはあれど、周囲の理解、協力があってこそいろんな人がいろんな活動ができる、要所要所で助け合いながら生きている、武蔵野市議会そして議会事務局をはじめとする武蔵野市の寛容さを改めて実感した経験となりました。この場を借りてお礼申し上げます。  さて、そんなひと夏を過ごす中で、地域においてまたさまざまなふれあいがありました。そこからの着想で重たい内容にはなりますが、今回は命を大切にする武蔵野市の多様な取り組み等についてといタイトルで大きく3つ質問をしたいと思います。  「いのちを大切にする」武蔵野市の多様な取り組み等について 生と死に向き合う市民に武蔵野市ができることについて  どちらかというとこれまで妊娠出産や育児といった、いのちの始まりの部分にフォーカスした質疑を多くしてきましたが、地域の中にいると、当然にそれと同じくらい「死」と向き合う場面があります。  行政書士という仕事柄、相続や成年後見といった手続きのお話を伺うこともありますが、現在の市役所もそれは同様ではないでしょうか。市のホームページでも、お悔やみのページには手続きや葬儀、戸籍についてといった事柄が並んでいます。 これまでも多くの議員からお悔やみコーナーの設置や、手続きをわかりやすくすることなどの指摘はなされてきています。これはこれでとても大切なことだと思いますが、今回テーマにしたいのは別の視点、もうひとつの福祉です。  もうひとつの、と申したのは、今回改めて考えてみた福祉の意味にあります。こうした自らの死や身近な人の死に向き合うことを考えたとき、武蔵野市のどこで相談したらいいのだろうと考えると、おそらくは福祉総合相談窓口になるのではないかと思います。そもそもこの窓口はどこに相談したらいいかわからないとか、複合的な問題を抱えているといった場合に相談することができるものです。 困りごとや生活への不安をコーディネーターの方に聞いてもらうことができ、課題の解決に向けて分野横断的に連携対応するという体制になっています。  総合して相談できるということになっているのはとてもありがたいことなのですが、そもそもこの福祉というのは一体なんなんだろうと。議員としてここにいると、当たり前のように使う言葉ですが、生活している中で福祉という言葉ははっきりと中身がわかるものなのか?疑問がわきました。 市のホームページでもこの相談窓口について、福祉に関してという前置きがついていますが、どこからどこまでが福祉なのか、その具体的内容というのは一般にイメージできるものなのでしょうか。  福祉という熟語は、福も祉も、しあわせ、さいわいを意味する漢字から成り立っています。英語でいうとwelfareよく生きるという単語が近いものとされていますが、これを調べているときに見つけた社会福祉法人伊豆の国市社会福祉協議会の解説はいたってシンプルで、「ふだんのくらしをしあわせに」と福祉の頭文字をとって書かれていました。 なるほど〜と思いました。ふだんのくらしをしあわせにするために、困っていることや不安なことについて相談できるのが福祉総合相談窓口である、これが本来的な意味合いなのではないかと。 次のテーマでもあるこどもの権利条例の部分とも重なりますが、これくらいわかりやすくあるいは大きな風呂敷を広げておかないと、困っている市民となかなか繋がることができないのではないかと思います。  このように、福祉的な相談といったとき、今回のテーマにしている死というものにおいても、手続きや支援制度云々といったことだけでなく、精神的な部分での支援、市民の幸せを実現するための体制、取り組みが必要と考えています。これは分野的に言えば心の健康ということでもあります。  おそらくこういった相談が仮に総合相談に来た際、健康分野に連携されるのだと思いますが、相談したところからは、どうなるのでしょうか。そもそも、武蔵野市はこういったケースに対応しているのか? 死というものに向き合ったとき、その不安を吐露できる場所があるのか。ただただ辛い、怖い、悲しいといった感情を出せるところはあるのか。健康のための予防的取り組みは多数見ます。体操もあります。でも病気になって行けなくなってしまう。もう治る見込みもない。余命宣告を受ける。参加していたコミュニティーから離れてしまう。 そのままもうできることはないのか?死ぬまでがふだんのくらしではないのか?市の書類のどこを見ても予防、認知症を知る、障害を知る、最後まで安心して住み続けられる、そこまでです。そこまでもとっても大事ですが、私は最後まで、市民の幸せを考えられる、市民のいのちを大切にする市政であってほしいと思い、今回の質問をすることにしました。  (1)市民が「死」について考える取り組みが市によって行われているか伺う。  (2)死を目前とした市民のQOL向上のための市の施策について伺う。  (3)身近な人の死に向き合う市民に対する市のサポート体制について伺う。  武蔵野市子どもの権利条例の実効性を高めることについて  この4月から、こどもの権利条例が施行されたわけですが、次の動きとしてはこどもプランの策定というのが大きなところかと思います。条例の推進体制としても、目標設定や検証について、8月にリリースされた逐条解説でも説明がなされています。そこで、  本条例が施行されてからの武蔵野市の取り組みの変化を伺う。  施行後の反応はどうでしょうか。特にこどもたちの反応は気になるところです。第六期長期計画・調整計画の策定プロセスにおいて実施された、住んでる住みたい武蔵野市を中高生世代が考えようというワークショップが5月にありました。 その報告書を見ますと、こどもの権利条例ができたがどうかという問いかけに対して、難しそうとか、何か自分たちにプラスがあったかというとそんなに出てこない、正直に言うとあるんだなと知っているくらいといった反応があったようです。  当然これはこの参加者の中でという声にはなりますが、まだまだその変化というものは見えるかたちにはなっておらず、これからだというタイミングなのはつくる側の視点であり、私としてはせっかく世に出したのだから、そのタイミングを逃さず啓発やPRなどしていくのも体感を広げるには良いのではないかなと思ったりします。  他にも、このワークショップでの中身には、興味深い声が多数ありました。少し紹介をしますと、学校の相談室や保健室は悩みがあっても気軽に行けない、自分の弱みを握られるという感覚があるそう、また武蔵野市のホームページを見に行ったことはないとか、こども向けのイベントはたくさんあるが中高生向けのものを探すのはかなり困難であったとか。 こうした点はこれまでも議会でも話が出ていたと思いますが、すぐに改善することができるものもあるのではないでしょうか。そこで、  (2)第六期長期計画・調整計画策定プロセスにおけるワークショップ「住んでる・住みたい武蔵野市を中高生世代が考えよう」や第三期産業振興計画策定プロセスにおける市民等ワークショップなどにおいて、若い世代の声が生々しく可視化されているものと考えるが、市としての分析、気づきについて伺う。  そして、以前からこのこどもの権利条例を策定するにあたり、何度もテーマとして出てきたと感じているのが、自分たちの声を言葉にすることが難しい幼少期のこどもたちについてどう動いていくのかということです。  (3)声として可視化されにくい幼少期のこどもたちの価値観については、どういった調査や分析を行い、施策へ反映するのか伺う。  こどもたちの考え、好き嫌いといったさまざまなものをひっくるめて価値観という言葉を使いましたが、かなり広い、また意思というものとも少し意味としては離れるかもしれません。がしかしそれくらい幼少期のこどもたちの声を分析するというのは難しいことだと思っています。取り組みについてお聞かせいただければと思います。  子育て支援におけるハード面の整備について  (1)おむつ替えや授乳スペースなど、子育てに必要なハード面の整備について、現在不足していると認識しているところがあるか、またその改善予定について伺う。  →公園のそばにトイレやベビールーム的なものがないことで困っているという声  (2)公共施設において、例えば女性トイレにあるおむつ替えシートが男性トイレにはないといった、保護者の性別により子育てを阻害しているところがないか伺う。  →トイレ、幼児用の小便器、おむつ替え台、武蔵野総合体育館は多目的更衣室ある、プールは?  (3)ハードが多数整備されていたとしてもその情報が子育て世帯に届かないと利用に繋がらないが、市公式サイトの施設マップなどでの工夫を伺う。  →市関連施設のページでマップが見られる、施設ごとにアイコンで説明があるが、機能から検索できないので不便…これは子育て世代だけの問題ではない…平成30年度決算特別委員会でも指摘したが、サイトリニューアルで変わらなかった点。授乳やおむつ替えであればすくすくにMAP掲載あるがそこへの導線はどうか。

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どうする?学童クラブでの昼食提供ー他の議員の質疑から|武蔵野市議会レポート

こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆です。 こちらの学童クラブでの昼食提供についても6月議会でさまざま議論が噴出、今回にも続いている内容です。 市内でもさまざまクラブごとに対応がなされている状況で、家からの持参のみのところもあれば、保護者が主体となって注文したお弁当を配布する取り組みをしているところもあります。 現状、クラブ側ではスタッフの業務範囲を超えることから配食に保護者の立ち会いが必要となっていて、そうしたことも負担ではといった議論がなされているところです。 これも他の自治体で動きがどんどんと出てきていて、市が取りまとめて注文をしたり、全ての日ではないにしても給食を提供したりし始めていることから、業務範囲やアレルギー対応など、課題をクリアしながら進んでいくものと感じています。 8月の文教委員会でも給食についての議論があり、今後学校だけでなく市立保育園への給食提供がされるようになる見込みとの報告がありました。バランスの取れた質の高い給食が、市内のさまざまなところで安価に供給されるようになるならば、これはこども子育て支援に大きく繋がるものと考えています。 現在提供されていないチャレンジルームなどのこどもたちの居場所や、幼保施設に通っていないこどもたちにも、食にアクセスできる状態が作れると良いのではと提案をしています。 武蔵野市の給食は財団が担っているため、少子化を考えるといかに提供の裾野を広げていくかといったことも、今後の事業計画として必要ではという指摘もありました。 法的な枠組みなどもあるとは思いますが、公共サービスにおける食事提供というのは非常に大きな役割・生活の根本の部分を担うものであるため、効率化を図りながら拡充をしていってほしいと考えています。 その他、関東大震災から100年を受けての防災対策や特別支援教育における体制、保育園整備の補助金不正受給などさまざまな質疑がありました。補助金不正受給については今回の文教委員会で報告があるとのこと、また詳細をお知らせします。