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2023年6月の一般質問は?|活動報告

こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆です。議会が始まり、新しい任期での最初の一般質問を行いました。 今回は主にこども子育て関連。いただいた相談事項をいくつか散りばめながら展開しました。 やりとりのまとめ版を載せたのち、通告した質問要旨を掲載します。さらっと知りたい方はぜひまとめ版までご覧ください。 当日のやりとりまとめ版 ▼武蔵野市の育業推進の取り組みは?・市はワークライフバランスの大切さについて発信を続けている。 ▼育児休業中のきょうだいの学童利用について・育児休業を取得するとそのきょうだいが学童に入ることはできない(退所)→こどもの居場所にもなっている、保護者にとっても大切な相談の場、とはいえ定員があることも認識。まずは特別な事情がある場合は相談をとあるのでそこでぜひ丁寧に対応してほしい ▼学童クラブのアンケートや第三者評価の結果から・学童クラブ利用の保護者の就労実態の多様化は認識しており、民間学童の設置含め検討続ける・人数の多いところはスペースの拡大やクラブの分割などを検討し落ち着いて過ごせる環境を・学童クラブ第三者評価からの課題はそれぞれ全体で検討し対応していく ▼こども誰でも通園制度と保育人材の不足について・働いていなくても保育園を利用できるとされるこども誰でも通園制度の詳細はまだ国から来ていない、現状でも保育士の確保などは大変な状況。現状働いていない場合に利用できる一時保育を拡充してきている。 ▼小中学生の荷物が重い問題・小中学生の荷物についてはタブレット導入後も対応に工夫を求めてきている→小学校から中学校へ進学した際に変化に戸惑いがあったそう、さらに取り組みをお願いしたい ▼認可保育を1ヶ月休むと退園になるというルールについて・認可保育での長期欠席でやむを得ないと想定されるのは、子や親自身の入院など→保護者の親の看護などで遠方へ行くのに、1ヶ月と2日で退園とされたケースがあるが、規則上はおおむね1ヶ月と記載がある。保育のしおりでは原則1ヶ月、どちらが正しいのか。待機児童が少なくなってきたからこそ見直しを、個別具体なケースについては寄り添いをお願いしたい。他の自治体では多くが原則2ヶ月〜となっている。 ▼産後ケアのさらなる拡充へ・産後ケア事業を拡大してきた、コロナ禍での受け入れ中止もあり予約が取りにくい状態だったと思う。今後もニーズに合わせて対応を考えていく→生後半年を過ぎると休養目的で利用できるはずの日帰りや宿泊型は使えなくなる。訪問型で休養ができるよう時間を伸ばすなど検討してほしい ▼市のホームページで情報にたどり着きやすくするために・市のホームページの階層構造は他にも影響を与える、トップページなどからたどり着きやすくするなど工夫を重ねたい 通告した質問要旨 件名 「こどもと子育てを応援するまち」のさらなる実現に向けて等について(要 旨)1.「こどもと子育てを応援するまち」のさらなる実現に向けて第六期長期計画では、子どもと子育てを応援するまちの実現を目的のひとつに、さまざまな施策が計画されている。第六期長期計画・調整計画策定の議論では、さらなる具体的な提言へという発言もあり、残りの計画期間においてより一層充実した支援の実現が望まれることから、以下質問する。 (1)「育業」と武蔵野市の保育・学童保育制度の関連について①「育業」の推進と市の取り組み令和5年4月から改正育児・介護休業法の一部が施行され、労働者 1,000 人超の企業は男性の「育業」取得率の公表が義務化された。 こうした法改正を契機に、性別を問わず誰もが育業をしやすい環境整備、機運の醸成が望まれている。武蔵野市における「育業」推進の取り組みについて伺う。 ②育児休業による保育や学童保育での取り扱い複数名のこどものいる家庭の保護者が、そのうち 1 人のこどもに対する育児休業を取得した場合に、別のこども(きょうだいとなる者)の保育や学童保育における取り扱いについて伺う。 ③「育業」推進と学童保育利用の考え方市の学童保育の案内には育児休業中は原則入会要件に該当しないとされ、そのうえで「育休中であっても家庭で監護できない特別な事情がある場合はご相談ください」と記載がある。 「育業」が推進される中で、この原則が見直されることはないのか、また例外となる「特別な事情」とは具体的にどのようなものが想定され、またどのような判断基準があるのかを伺う。 ④学童クラブアンケートに見る実態令和4年度の「武蔵野市学童クラブアンケート調査結果報告書」において、保護者の働き方の多様化や、契約書だけでは見えない残業時間の存在、育休での退所についてなど具体的な指摘や要望がある。こうした実態に対する市の考え、今後の方向性を伺う。 (2)こども・子育てを応援する各種施策について①学童クラブの第三者評価結果令和4年度の「学童クラブ第三者評価結果報告書」を受けて、課題として指摘されている以下の点についての他のクラブを含めた調査検討状況、今後の対応について伺う。ア 地域連携のさらなる促進(開かれた学校づくり協議会への参加や他の連携)イ こどもが落ち着いて過ごせる環境の工夫ウ 保護者からの苦情解決のための仕組みの確立エ ヒヤリハット報告書等の活用 ②こどもたちの成長を支える人材の不足国政では、働いているかを問わず柔軟に利用できるとする「こども誰でも通園制度」を始めるとする報道がなされている。 これまでも求めてきた、柔軟な保育制度の実現に寄与すると感じる一方で、保育や学校など、こどもたちとかかわる人材の少なさや待遇について依然として課題が多い。市の現状と対策について伺う。 ③登下校時の荷物について「ランドセル症候群」なる言葉もあるほど、小中学生の荷物の重さについては毎年のようにメディアでも目にすることが多い。ア 小中学校の登下校時の荷物について、市としてはその重さに対してどのような考えを持っているか、またその基準を定めているか伺う。イ タブレットと教科書の併用がスタートし、「置き勉」などのルールの変更はあったかを伺う。ウ 実際に昨夏は長期休暇前の荷物の持ち帰りを行う児童が、帰り道の途中で途方に暮れているのを見かけて思わず声をかけたことがある。日常的な荷物に加え、長期休暇前の対応についても変化はないのかを伺う。 2.市民からの相談や過去質問してきたことについて①保育所等の長期欠席令和5年度の保育施設のしおりには「原則 1 か月を超えて休むことはできません。ただし、里帰り出産等やむを得ない事情があると市が認める場合には、3か月以内であれば休むことができます」と記載がある。 このやむを得ない事情として想定されていることはどういったことか、また市の判断基準はどこにあるのかを伺う。 ②産後ケア事業のニーズと拡充産後ケア事業については利用者の満足度も高く、さらなる拡充を行なっていただいているが、予約が取りにくい状況について把握しているか、またその改善や、現在は相談が主となっている訪問型について、時間数を伸ばし在宅での休養目的の利用拡大が望めないかを伺う。 ③市のホームページにおける情報の見つけやすさいざ情報を探そうと思ったとき、階層が奥まっているためになかなかたどり着かないことが多い。 例えば、昨今市民参加をより促進するために公共施設の改築に関連してワークショップなども多数行われているが、市の計画などについては所管別になっているため、どこが担当しているかを知らないとなかなか見つけることができない。 サイト内の検索機能もあるが、古い情報に行きつくこともあり探し方に工夫が必要な状態である。前回のリニューアルでこの階層については課題とされなかったのか、今後の対応についても伺う。

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2023年5月臨時会まとめ|武蔵野市議会レポート

こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆です。新しい任期となった武蔵野市議会、5月は臨時会が開かれ、役職決めや補正予算の審議などが行われました。主な内容を紹介します。 ▼議会の役職決め 議長・副議長・監査委員・常任委員会などの正副委員長など 武蔵野市議会の場合は代表者会議を開き、会派(議員のグループ)ごとに意見を聞きながら話をまとめていくことが多いです。今回も希望を取りながら調整が行われ、以下の通り役職が決まりました。 議長:落合議員(市議会公明党) 副議長:東議員(自由民主・市民クラブ) 監査委員:深沢議員(立憲民主ネット) 議会運営委員会:委員長 川名議員(立)・副委員長 木崎議員(自) 総務委員会:委員長 藪原議員(立)・副委員長 橋本議員(日本共産党武蔵野市議団) 文教委員会:委員長 浜田議員(公)・副委員長 小林議員(自) 厚生委員会:委員長 宮代議員(ワクワクはたらく)・副委員長 蔵野議員(立) 建設委員会:委員長 道場議員(自)・副委員長 東山議員(日本維新の会武蔵野市議団) 議会広報委員会:委員長 西園寺議員(立)・副委員長 さこう議員(みらいのムサシノ) ▼専決処分の承認 法改正への対応や国からの支援金給付のための事務費などが処分され、議会にて承認されました。 ※専決処分=議決を経ずに行う処分のこと(予算執行や条例改正など、急ぎかつ軽微なものが多い) ▼補正予算の審議・議決 今回は国からの支援金2件が議案として提出され、可決されました。 ①低所得の子育て世帯生活支援特別給付金 ・2,000名ほどの児童数を見込んでいる(50,000円/名)・3月に児童扶養手当を支給されている場合や前回の特別支援金給付対象者は申請不要・公的年金受給等で児童扶養手当がない場合や、家計急変の場合は申請が必要、迷う場合は担当課へ相談・申請を 詳細は武蔵野市公式ホームページへ↓令和5年度低所得の子育て世帯に対する子育て世帯生活支援特別給付金(ひとり親以外の子育て世帯分)のご案内|武蔵野市公式ホームページ (musashino.lg.jp) ②電力ガス食料品等価格高騰重点支援給付金 ・16,200世帯ほどを見込んでいる(30,000円/世帯)・住民税均等割非課税世帯は案内と確認書が郵送される・家計急変の場合、迷う場合は担当課へ相談・申請を まだ掲載されていませんが、今後こちらに掲載されると思われます↓生活福祉|武蔵野市公式ホームページ (musashino.lg.jp) ▼議会広報委員会も開催 次回の議会だよりについてや議会だよりのリニューアル検討について、新たなメンバーに向けての解説が主に行われました。 2年後の400号でのリニューアルに向けて、検討が進められていますが、4年に一度このようにメンバーが入れ替わる組織において、連続性のある議論をするのは毎回難しさを感じます。 ▼次回の議会 6月には定例会が開かれます。議員からの一般質問や市からの提出議案についてさまざま議論が行われます。各議員はこれからその準備に入ります。開会するとスケジュールが詰まってくるので、ご相談などありましたらぜひこのタイミングでご連絡ください。 本多夏帆公式LINE(トークで個別にご連絡ください)市議会|武蔵野市公式ホームページ (musashino.lg.jp)

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常任委員会が決定しました|武蔵野市議会レポート

こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆です。 今、武蔵野市議会は臨時会を開会中。任期はじめにさまざまな役職を決定していきます。 先日の議会にて、4年の任期の前半2年間の議長を落合議員が、副議長をひがし議員が務めることが決まりました。 また、各委員会のメンバーも以下の通り決定。委員会は1年間なので毎年変わります。 私は文教委員会と議会広報委員会の所属となります。文教委員会は抽選で会派に割り当てられた文教・厚生を宮代議員と相談して決定、広報は私が、そして宮代議員には議会運営委員会を前期同様お願いしています。 私自身は前期が建設→建設→厚生→総務だったので、ようやくこれで4つの常任委員会を担当することができます。 文教はこども分野、未就学児に関することや小中学校のことが中心です。子育て真っ最中の身として、当事者の声を反映していきたいと思います。 今回の臨時会も残すところ1日、主に国からの支援金事業などが取り上げられる予定です。

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チーム本多夏帆キックオフオンラインを開催しました|活動報告

こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆です。 5月20日にオンラインで1時間ほど、チーム本多夏帆のキックオフを開催しました。5名ほどのご参加、先週のリアル開催に引き続き、2回ともご参加いただけた方もいてありがたかったです。オンラインだと耳だけ参加もあり、気軽にご参加いただけるのかなと改めて思いました。 今回は広報の話が中心となり、パブリックコメントはその後どうなるのか?どのようなかたちで公開されているのかを実際に武蔵野市のホームページを画面共有しながら解説。 意見の出し方を実際に知ることができる内容となり、オンラインだとこうしたこともやりやすいなと感じた次第です。 今後もテーマを設定しながら、情報をお伝えする機会自体も増やしていきたいと思います。ご参加ありがとうございました。

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議員カフェに参加しました|活動報告

こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆です。 5月13日、はじめての開催となる議員カフェに参加しました。 武蔵野市と三鷹市にまたがるイベントで、先日の市議選のときに政見動画放送を企画された方々によるものです。 今回は初回そして大雨という天候もあり、時間帯によってばらついてしまったようですが、市民の方や議員同士の交流もでき、面白い取り組みだなと感じました。 政治を身近にという趣旨に賛同しているので、今後もさまざまなイベントなど、参加していきたいと思っています。引き続きよろしくお願いいたします。

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武蔵野市水防訓練に参加しました|活動報告

こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆です。 5月13日はむさしの市民公園にて、水防訓練が行われました。雨が降る中での開催となりましたが、実際こうしたお天気において実施することになる内容とも言えるため、本番さながらというところもあったかもしれません。 ・マンホールからの水噴出・地下駐車場への雨水流入・半地下建物への雨水流入 3つのケースへの工法を行い、皆で見学をしました。家庭でできる水防講習では、ダンボール+水入りゴミ袋+レジャーシートで流入を防ぐ&土嚢の作り方を教えてもらいました。 防災グッズの配布や販売コーナーもあり、午前中で終了しました。寒い中でしたが多くの市民の皆さんも見学されていました。皆さまお疲れさまでした。

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チーム本多夏帆キックオフを開催しました|活動報告

こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆です。 5月13日に1時間半ほど、チーム本多夏帆のキックオフをリアル開催しました。お子さんを含む10名ほどのご参加をいただき、ありがとうございました。 今回は初回ということで、皆さまのお話を順に伺いつつ、少しずつ説明も入れさせていただきました。 ・チェック機能を果たしてほしい・教育やこどものことに興味がある・市外からだが取り組みに関心があり参加した・発信を続けてほしいなどなど 今後はテーマを決めながら開催告知をすることで、関心のある内容のときにご参加いただけるよう、工夫をしていきたいと思います。 雨の中ご足労いただき、ありがとうございました。20日にはオンライン開催もありますので、ぜひご参加ください。詳細は以下の記事へ。 定期イベント開催します!|お知らせ | 武蔵野市議会議員 本多夏帆 オフィシャルサイト (honda-natsuho.info)

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武蔵境活性化委員会の活動報告会へ|活動報告

こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆です。 4月25日は武蔵境活性化委員会の活動報告会へ行ってきました。1年間の活動をお聞きし、コロナ禍でもたくさんの工夫の中でさまざまな活動をされてきたことを知りました。 中でも二小や境南小とのコラボについては、中1となった当時の6年生の皆さんが集まってプレゼンテーション、素晴らしかったです。こどもたちとまちがしっかりと繋がっているのだなと感じることができました。 最後はザナも登場。武蔵境の盛り上がりを感じました。ありがとうございました。 ▼武蔵境活性化委員会さかいマルシェ/とんがらし学校/さかいのとんがらし/iisakaii/さかい夜市/武蔵境イルミネーションなど[ホームページ]

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保育園開設時の補助金不正受給問題について|武蔵野市議会レポート

こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆です。 先日報道もあり、武蔵野市で問題となった、2016年保育園開設時の補助金不正受給について、市から議会への報告がありました。 ちなみに第一報としての2023年3月24日に出された市からのリリースはこちらです。 市からの報告を公開できる範囲でまとめると、・報道されている通り他の自治体で同様の問題があり、市も調査を行っていた・3月23日に当該事業者より市へ報告書が出され、不正受給の事実があると伝えられた・事業者自体が行った調査による報告書であるため、その真偽含め詳細な調査を市は行っている最中・今後事業者は第三者による調査を行うようだ・いくつもの自治体に及んでいること、市を通じて都の補助金も入っていることから、都が情報交換の場を設ける このような内容でした。 今回この報告は担当分野である文教委員会の懇談会(非公式な会議)として行われましたが、文教委員以外も傍聴・発言が認められたため、さまざま質問が出ました。 主に不正受給の実態、手続きについてなどが多かったですが、私はこうした不正受給を経営体質の問題であると考え、お金の問題はもちろん重要で徹底して調査してもらわないといけませんが、こうした問題は氷山の一角。実際に通っているこどもたちのために、保育の質を担保する行政の責任をきちんと果たしてほしいとお願いしました。 他の議員からも、こうした問題が起きたとき、やはり生じやすいのは保育士不足や現場でのトラブルであること、行政が指導監督しなければ誰がやるのかと、厳しい指摘が飛び交いました。 「しっかりやります」という言葉は、実態をともなわなければ意味がありません。 こどもたちを取り巻く環境において、毎年のように事故や事件により大切ないのちが奪われています。そうした現状を他人事と思わず、予防的な取り組みを行っていかなくてはなりません。何かあってからでは遅いのです。 悲しいニュースを見るたびに、次は自分の子かもしれない…と思っている保護者の気持ち。机上の空論にせず、実効性のある施策を、積極的に行政がかかわってほしいと思います。本件は続報をまた待ち、改めてお知らせします。

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子どもの権利条例が可決されました|武蔵野市議会レポート

こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆です。 武蔵野市議会において、子どもの権利条例が可決されました。私の所属する会派ワクワクはたらくは、こども関連の施策をさらに推し進めるべく、賛成しました。 私たちの会派は文教委員会に委員がいないため、議決日の本会議で少し質疑をさせていただき、その後賛成意見を読み上げる討論を行いました。 以下にその原稿を貼り付けます。 ▼質疑 ・憲法などとの整合について過去に会派でも質疑をしてきたので、第1条にこの条文を入れていただいたことは良かったと思っているが、条約や憲法などに基づいてとあるが、その解釈についても相違ないということで良いのかどうか確認したい →相違ないという回答でした。国や都とも足並みを揃えて、どんどんこども施策を推し進めてほしいと思います。 ・本条例策定において、残された課題があると考えているか、あるとすればそれは何か →課題というよりかは、これからがスタートであるという認識だという回答。プロセスにおいても色々とあると思うが、乳幼児と暮らす自分としては、学校での議論が中心となったことに対して、乳幼児あるいは義務教育ではない高校生世代についても、もっともっと議論し、どうやって権利保障を実現していくのか、取り組む必要があると思うと伝えました。 ・この条例の点検、見直しについてはどのような想定をしているか  →適宜政策の評価をしながらとのこと、ただし課題としてきちんと認識された場合には条例まで遡って見直しを検討するという回答をもらいました。 ▼討論(意見表明) ワクワクはたらくを代表し、子どもの権利条例について賛成の討論をいたします。こどもの権利、と言うと少し固く聞こえてしまうのかもしれないですが、こどもの意思、自分とは別の、他者の意思に向き合おうということなんだと思っています。乳幼児と暮らす中で、生まれてすぐの赤ちゃんでも、こちらがなかなか分からないだけではっきりと意思表示をしていると感じます。 私たちが当選してから4年ですが、当初から何度も「子どもの権利条例を」という言葉を議員の質疑から聞いてきました。そこで市議会の会議録を検索してみると、子どもの権利というワードが初めて出てきたのは1990年、平成2年のことです。これは児童の権利に関する条約が国連総会で採択された翌年。当時はこの条約を根拠に、放課後の居場所についての質疑がされていました。 そこからもうひたすらに、議事録としては毎年このワードが出てきて、子どもについてのさまざまな地域課題の解決に向け、議論と政策の実現が重ねられてきたのだと思います。そう考えるとこの条例は、ようやくというか、やっとかというタイミングだったのかもしれません。もはやそう捉えると、国や都の動きについてもやっとかという感は拭えませんが。 にもかかわらず、陳情にもあったように、拙速ではないか、もっと議論をという声もあります。なぜでしょうか?1000件を超えるパブリックコメントもすべて読みました。どんどんやってほしいという声がある一方で、こんな条例は無駄だ、こどもからの意見にもそういったものがありましたね。なぜそのように言われるのか。行政の皆さんはここを考えたでしょうか。制度設計を推し進める中で、この声の分析をしたでしょうか。 この反対の声の原因には、これまでの不満があるのだと思います。今、助けてもらえていない、過去に助けてもらえなかった、そうした経験がある中で、このような条例ができたところで期待できない。本当に変わるのか?作っても無駄なのではないか?こうした気持ちがあるのではないでしょうか。 だからこそ条例を作るのであれば実効性のあるものにしてもらいたい、現状の条例案でそれが叶うのか?もっとクオリティーを高め、準備をしたほうがいいのではないか?だからもっと議論や時間が必要だ、ということなのだと私は考えています。 昨年の9月の決算特別委員会でも、子どもの権利条例策定のプロセスにおいて、期間的には2年だけれども会議だけでなく視察やヒアリングなどさまざまな取り組みを行い、濃い時間であったことを伺っています。一方で、そのプロセスにおいて多様な意見が交錯するさまを市民に伝わるようにどんどん見せていってほしいということをお願いしました。 経緯を伝わるように見せていくというのはとても難しいことで、それこそ先日の公会堂改修と吉祥寺のまちづくりの話が交錯したように、市民に情報を共有していくことはかなり高難度、技術の要ることだとも感じます。 有識者会議や策定委員会といった会議体についても、どうやって委員の選定をしているかなど基準について以前から問いかけをしてきましたが、例えば団体などを代表して、言うならばあて職のようになっているところは、団体の母集団に対してきちんと情報共有・意見収集がされているのか、丸投げにせずにそこまで市がフォローする体制を持てているのかといった課題も残されているのではないでしょうか。 100%関係者にすべて情報共有をというのはなかなか実現できる状態ではないと思います。今回は住民投票制度の検討を経ながら策定プロセスに突入していったことからも、当初から緊張感のある、やれることは全部やるのだという気概を職員の方々から感じる場面も多くありました。 それでも、最後の最後になってもっと!という声が出ることに対し、まだできることがあるのでは?という視点を持って今後も市政運営をブラッシュアップしていただきたいと思っています。 そこには、市と議会とのルール、これまでの取り決めというのも関係しているかもしれません。そうしたことも含めて、改革していく必要性があると思います。 先日の文教委員会の質疑、陳情審査におけるやり取りにおいても、先程の質疑での部長のお言葉でも、大切なのは策定したそのあとだという声が出ていました。作って終わりではない、より施策の実効性を高めるためにこの条例を活用していかなくてはならないし、ときにこの条例についても点検・見直しをすることも必要だと思います。 どうも条例の策定後は、法改正などに対応することはあっても、なかなか積極的に見直しが行われていない現状があるのではと感じることが多いです。策定当時の理念が大切なのも理解はできますし、脈々と継がれてきたという歴史が大事なのもわかります。これは具体的には例えば環境浄化や男女平等関連を指しています。 それでも、昨今何度もお伝えをしているように社会の変化は日々どんどん起きていて、言葉の意味さえも変化が早い時代です。本来の目的である子どもの権利保障が実現されるようにするためにはどうしたらよいのか?そこに軸足を置いて、条例の見直しについても積極的に取り組んでいってほしいですし、議会からもそうした提案が行えるといいのではないかと考えています。 最後に、この条例策定においては、これまでと違ったさまざまなプロセスを拝見することができ、今後のさまざまな施策の検討にも活用できる部分が多かったと思います。ちなみに庁内での意見募集結果も興味深く拝見し、組織内でも多様な価値観があることを改めて認識しました。 職員の皆さんも、そして市民の皆さんにとっても、新たなチャレンジが多数あったと思いますが、果敢に取り組んでいただいたことに感謝し、今後の施策への期待と議員としての責任を胸に、賛成の討論とさせていただきます。 あわせて、この条例に関連して出された3つの陳情については不採択の立場を取りますが、子どもたちのためにという想いは共通しているものと思っております。 今後の長期計画やこどもプランなど諸計画の策定、そして政策の実行の中でも、ともに考え、議論、意見交換をさせていただき、この条例が形骸化せず、しっかりと目的が達成されるように行動していきたいと思っております。ありがとうございました。