武蔵野公会堂の当面の方向性について、全員協議会で協議|武蔵野市議会レポート
10月20日の全員協議会では、「武蔵野公会堂の当面の方向性の検討状況について」市から報告がありました。
公会堂の改修工事は、建設費の上昇などを懸念して入札手続きが中止されています。市は7月の全員協議会で複数の選択肢を示し、その後の検討を踏まえて、今回は「既存施設を解体し、暫定施設を設置する」3案を提示しました。
3案はいずれも、吉祥寺駅南口のパークエリアの将来像が検討され、公会堂の敷地の新たな利用が始まるまでの間、文化施設として活用することを前提としています。ホールや諸室など必要な機能を備えつつ、屋外の広場を確保する計画です。
主な違いは、施設の規模とホールの構成です。A案は約200席、諸室5室、延床面積約1,000平方メートル。B案は約150席、諸室3室、約800平方メートル。C案は約150席、ホールと広場を中心とした約600平方メートルです。
工事費の概算は、A案が約12億円、B案が約9億6,000万円、C案が約7億2,000万円です。これに既存施設の解体費用約5億2,000万円が別途かかります。市は、解体費用を含めて20億円を上限とする考えを示しています。費用や工期は現時点の概算で、今後変動する可能性があります。
市の資料では、令和12(2030)年の開館を想定し、休館期間は令和8年7月から50~52カ月とされています。市は、施設のコンセプトを引き継ぎながら、価格高騰や工期延伸、公会堂の残存使用期間を考慮して、基本計画を部分的に改定し、早期に方向性を決めるとしています。
▼私から提案・要望したこと
私は、今後PPP/PFI手法を採用する可能性があるとの説明を受け、事業手法が吉祥寺パークエリア全体の面的整備にとってデメリットとならないよう、十分に検討してほしいと伝えました。
また、施設単体で考えるのではなく、建物と広場が一体となり、人の流れや使い方が自然につながるよう設計してほしいと提案しました。広場を使いやすくするため、テントや机、椅子などの備品を揃えることも前提に考えてほしいと伝えています。
暫定施設案では会議室がほとんどないため、会議室を必要とする利用者に向けた代替策も検討するよう求めました。さらに、公会堂の記憶を後世に残すため、建物の映像を記録することも提案しました。
▼ほかの議員から出た意見
ほかの議員からは、近隣への騒音や、とくに夜間の防犯対策をよく考えてほしいとの意見がありました。また、公会堂が解体される前に見学ツアーを行うことや、一時滞在施設としての機能を確認すること、友好都市である遠野市の木材を活用することなども提案されました。
今回示されたのは、市が検討する選択肢です。今後のまちづくりとの整合、文化施設として必要な機能、広場の使いやすさ、近隣への配慮、費用や休館期間などを踏まえ、どのような形が望ましいのか、引き続き確認していきます。
※市の行政報告資料はこちらからご覧いただけます。

