防災推進員になりました――地域防災の担い手として
このたび、武蔵野市の防災推進員として活動することになりました。
防災推進員は、「自分の命、自分のまちは、自分たちで守る」という考え方のもと、地域の防災力を高めるために活動する有償ボランティアです。
武蔵野市では、13町51丁目を対象に、原則として1丁目につき2名、合計102名を配置する仕組みになっています。
しかし現在、20名近くの欠員が出ています。制度として配置枠が設けられていても、実際に活動する人がいなければ、地域の安全点検や日頃の啓発を十分に行うことはできません。防災を支える担い手の確保も、地域防災における大切な課題の一つです。
平常時の主な活動は、地域に設置された消火器の点検、防災情報の周知、担当区域の安全点検、防災訓練や研修への参加などです。
また、市内で震度5弱以上の地震が発生したときには、まず自分と家族の安全を確保したうえで、可能な範囲で地域の状況を確認し、指定された避難所へ参集します。市の職員や避難所運営組織などと連携し、避難所の開設・運営や、支援を必要とする方の避難に関わる調整にも協力します。
議員として防災施策を取り上げるだけでなく、一人の市民として地域を歩き、実際の活動に関わってみたい。そう考えたことが、応募した理由の一つです。
私はこれまで議会でも、防災における「自助・共助・公助」の役割と、そのつながりについて質問してきました。
災害が起きたとき、行政だけですべての地域を直ちに支えることはできません。一方で、「自助」や「共助」という言葉だけを掲げ、市民一人ひとりの努力に任せればよいわけでもありません。
家庭でどのような備えが必要なのか。地域のどこに危険があるのか。誰がどのような役割を担い、困ったときにはどこにつなぐのか。平常時から知り、話し合い、実際に動いてみることで、初めて自助・共助・公助がつながっていくのだと思います。
防災推進員として地域を歩けば、資料や地図だけでは見えないことにも気づくはずです。消火器は使える状態にあるか、避難経路に危険はないか、集合住宅では災害時の生活継続をどう考えるか。活動の中で得た気づきを、地域での実践にも、議会での提案にもつなげていきたいと考えています。
防災推進員になったからといって、災害時に何でもできるようになるわけではありません。だからこそ、研修や訓練を重ね、自分にできることとできないことを知り、周囲の人や組織とつながっておくことが大切です。
防災施策の評価軸も、「行政が何を実施したか」だけではなく、「その結果、地域が何をできるようになったか」というところまで見ていく必要があります。
現在、20名近くの欠員があるという状況も含め、防災推進員の存在や活動を、より多くの方に知っていただきたいと思います。
制度を見る立場と、地域で実際に動く立場。その両方の経験を生かしながら、いざというときに少しでも力を発揮できる地域づくりに取り組んでいきます。
地域の中で気になっている場所や、防災について感じている不安があれば、ぜひお聞かせください。

