BLOG

ブログ

お知らせ

2022年第2回定例会レポート

こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆です。 20人の議員による一般質問に始まり、議案12件、陳情10件の審議が行われました。分野の偏りが大きかったため、総務委員会は23時頃までの開催となり、働き方改革と逆行していると言われることも。日程を延ばすのが良いのか、その日と決めて行うのが良いのか、この辺りは全体的に考えると悩ましいところです。以下、定例会をまとめてレポートします。 議案について 新たな条例の制定や工事発注 補正予算などが提案されました ▼今回の議案では、市職員の育児や介護休業についての制度が拡充されたり、もう使われていない農地保全制度が廃止されるといったこともありました。昨今ニュースでも話題となった、設置する検討委員会が「附属機関」かどうか、附属機関にあたるなら要綱ではなく条例で設置しなければならないというルールに関わるものとして、市有地活用事業者審査委員会設置条例の制定(市有地を活用する事業者を選定するための委員会の設置について)や産業振興条例の改正(産業振興計画を策定するための専門家会議の設置について)についても可決となりました。 ▼個人の特定に繋がるとしてプライバシーに配慮しながらの質疑となった、建物明渡請求(市が個人に貸している建物について、契約の条件を満たさない状態になっていることや建物の老朽化などを理由に明け渡しを求めるもの)の訴訟を市が提起することについては、契約としての見方と行政の役割としての見方についての議員がそれぞれの立場に立ち、さまざま議論が行われたと感じています。結果として訴えの提起はされることになりましたが、当事者の暮らしへ引き続いてのサポートを求めるという意見が多く出されました。 ▼学校関連においては、一中・五中の解体工事についてや、関前南小の増改築といった、今年もまた大きな工事がスタートすることがここでも確認されました。一中に比べ五中の解体費用が高いのは、地中部分の基礎などの解体が多いからとのこと。仮設校舎の工事もありますがいよいよ校舎棟解体ということもあり、通っている方や近隣の方は普段と違う環境、特に工事車両の通行などにぜひご注意をいただければと思います。 ▼補正予算では、コロナ禍での国からの支援金関係(低所得の子育て世帯に対する子育て世帯生活支援特別給付金、住民税非課税世帯等に対する臨時特別給付金)やワクチン接種4回目などがありました。給付金については何もしなくても振り込みされる方と、申請により支給決定される方がいるため、周知広報が課題となっています。ご自身が対象かどうか市報などをぜひご確認ください。市の独自事業としては商店会活性出店支援金の延長も提案され、空きテナントの利用促進に繋がるといいなと思います。 陳情について 工事の安全性や市民参加など多岐に渡る内容を審議しました 今回の定例会には10件の陳情が提出され、こちらの議論もさまざまな分野で行われることとなりました。 採択となったのは、 ・保健センター増築関連工事における近隣への配慮について求めるもの ・中央公園で行われる石神井川上流第一調節池(仮称)の掘削工事について都へ安全対策を求める意見書提出を望むもの ・吉祥寺本町2丁目の道路陥没事故の原因を公表することを求めるもの の3つです。 一方で不採択になったのは7件ありますが、そのうち吉祥寺東町1丁目市有地利活用事業(パブコメを凍結し住民の声を聞いて欲しい)についてや、自治基本条例の周知事業(住民訴訟に関係する案件のため周知事業の執行を止めて欲しい)について、ミカレットさかいみなみ移設事業(プレイス前の敷地に移設するトイレの位置や内容について再考して欲しい)については、共通して事業をストップ、遡るような内容がベースとなっていました。 現在進行形で進んでいるものを止める、どこかまで戻るというのは、議会としてもこれまで意思決定をしてきた中で相当に難しいことであると認識しています。市が事業を進める中で、さまざまなところで議会は当然に絡んでおり、そうした意味での布石は打たれているとも思います。 そうしたことからも、事業を止める、遡るということについては相当な根拠が必要です。ケースバイケースではあるものの、例えば法的な問題や重大な瑕疵(欠陥)が発見されたとか、社会情勢の大きな変化、災害の発生といったことが考えられます。 とはいえ、じゃあ陳情で求めることに意味はないかといったらそれは違います。今回の質疑においても、住民への説明を行う、事業の詳細において変更できるところはするといった、前向きな答弁も出ています。ある意味で議員においても、陳情の趣旨を汲み取り、その上でできることはないかという面で答弁を引き出そうとする考えを持っている人が多いと思います。 その意味で、陳情を出すにあたってどのような求めを行うのが良いか、想いに対しどのような表現が的確かといった相談を事前に議員にすることは有効と考えます。提出前に各会派に相談にいらっしゃる方もいます。陳情は書面審査であり、記載されていることが判断の大きな根拠となっていきます。採択・不採択という結論を出すことに価値があると考えるか、質疑の中である意味での実利を取りに行くというスタンスを取るかといったことも、一つの考え方ではないでしょうか。 継続審査となっていた陳情について 前回の定例会から継続となっていた「井の頭公園の緑と環境保全を求める意見書を都に提出して欲しい」と陳情については、意見付き採択(ただ可決するのではなくて意見を付けて可決するもの)という結果になりましたが、会派としてワクワクはたらくはこの意見付き採択には反対しましたのでその理由を説明します。この意見付き採択の内容は、東京都に要望を直接伝えたので意見書は出さないが、陳情の願意は良しとして採択するというものです。※本件陳情はこちら(市HP) この陳情は建設委員会において審議されていたもので、陳情が提出されてから建設委員会は直接陳情者と意見交換を行ったり、その後都の担当者とも直接コミュニケーションを取る機会を設けたりするなど、精力的に動かれてきたことは理解をしています。 しかし、そのことをもって「意見書を提出しない」という結論となっており、なぜ意見書を出さないのかという質疑が他の会派からなされました。私たちとしてもその点を疑問に思い、本会議で委員長へ質問をしましたが、都とのやり取りを行ったあと、意見書を提出しないことについて陳情者の了承を得たものではないということが分かったため、意見付き採択に反対することにしました。 他の会派の質疑では、意見書の提出は地方自治法に基づく大変重要なものであるとされており、意見書の提出を求める陳情において意見書を提出しないというのはどうか、確かに疑問に思います。意見付き採択の提案というのは委員会の委員全員の賛成がないとできないため、今回この意見付き採択に反対したのは建設委員会にメンバーがいない会派となりました。引き続き都の事業において、井の頭公園の緑が保全されるよう求め、進捗を注視していく必要があります。 今後もこのように、1件1件丁寧に考察、議論していきたいと思います。 関連リンク ・本多夏帆の一般質問内容はこちら・議員全体の一般質問からのピックアップテーマはこちら・総務委員会での本多メモはこちら・定例会中継録画はこちら(市HP)・議案や陳情の内容はこちら(市HP)

お知らせ

2022年6月一般質問「武蔵野市の子ども子育て支援施策や市民と協働するまちづくりの実現等について」

こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆です。あっという間に(と毎回言っていますが)6月を迎え、7日から定例会がスタートします。 一般質問を提出しましたので、まずはその要旨を公開します。今回は15番目ということで、9日の登壇になるかなというところです。最新情報はTwitterにてお知らせいたします。 武蔵野市の子ども子育て支援施策や市民と協働するまちづくりの実現等について こども家庭庁の取組方針と武蔵野市の子育て施策等について  (1)現在分かっているこども家庭庁の取り組み方針に対し、武蔵野市の子ども子育て支援策についてさらなる検討が必要と考えているところ等、分析を伺う。  (2)武蔵野市子どもの権利に関する条例の検討とこども家庭庁創設の動きとの関連性について伺う。  (3)ゆりかご面接や乳幼児健診の受診率と参加できていない実態等について伺う。  (4)産後ケアが拡充されたが、時期が延びたこと等の拡充内容と産後うつや母親の自殺との関係性について伺う。  (5)保健センター機能充実検討有識者会議に小児科医がいない理由を伺う。  (6)上記有識者会議において保健センターでの健康増進として紹介されている事業内容が高齢者層を主な対象とするものであると感じるが、健康寿命とは異なるテーマとして若年層のメンタルヘルス対策についての見解を伺う。  (7)武蔵野市において子育て支援施設を複合化することの意義と、市内での地域差を作らないようにする対策について伺う。  市民と協働するまちづくりの実現について  (1)三鷹駅北口交通環境基本方針の策定について、オープンハウスが開催され、今月には市民ワークショップも行われる。事業の進捗状況や反響を伺う。  (2)吉祥寺東町1丁目市有地利活用事業について、コロナ禍を経ての市民参加の実現について現状と課題認識を伺う。  (3)令和3年度の吉祥寺東部地区のまちづくりについてや、令和4年度の武蔵境南口公衆トイレリニューアル事業等、周知広報がなされる中、市民の関心が高まるにつれさまざまな意見が出てきていると感じる。こうした市民の声に対し、どのように説明責任を果たしていくのか、また事業を進める中での市民参加の実現についての見解を伺う。  市民からの相談や過去の一般質問等よりピックアップした事項について  (1)各種計画等策定委員会の会議体が、より市民に開かれたものとなるための施策につき、検討の進捗について伺う。  (2)市のホームページ更新にあたり、その進捗と今後どのようなスケジュール及び手法で市民参加が行われるか伺う。  (3)若い世代の投票立会人の募集や投票日の学生アルバイト募集が行われている。成人年齢引き下げも踏まえ高校生世代へのアプローチや、一方で年齢問わず投票へ行ったことがないといった市民に対する施策の可能性について伺う。 

お知らせ

2022年5月のスケジュール

こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆です。 気温差が激しいなぁと思っていたら一気に暑くなりました。水分補給を忘れずに。 さて、5月の議員に関連するスケジュールです、参考まで。5月は委員会があり、終わるとすぐに6月の定例会へ向かいます。画像は武蔵野市報より。 議会関連 9日:議会運営委員会 12日:総務委員会 13日:文教委員会 17日:厚生委員会 19日:建設委員会 23日:外環道路特別委員会 ⇒市議会のページはこちら 行政関連 11日:教育委員会定例会 11日:総合教育会議 12日:学校・家庭・地域の協働体制検討委員会 17日:非核都市宣言平和事業実行委員会 ⇒市のイベントページはこちら 意見募集関連(パブリックコメント) ■武蔵野市吉祥寺東町1丁目市有地利活用検討委員会 中間のまとめ 食と相談をテーマとした多世代が利用できる施設が検討されています。5/30まで。 ・市民意見交換会:5/18 14時公会堂・5/19 14時市役所 ⇒募集ページはこちら ■武蔵野市子どもの権利に関する条例検討委員会 中間報告 子ども向けパブリックコメントなるものも初めて導入されています!6/6まで。 ・市民意見交換会:5/21 10時商工会館・6/1 18時市役所・6/4 10時スイングホール・地域フォーラム:5/22 14時西部コミセン・6/4 14時吉祥寺東コミセン、吉祥寺西コミセン ⇒募集ページはこちら なお、気候市民会議に向けて、公募がされています。アンケートも募集されているので、ぜひご参加ください。 ⇒気候市民会議についてはこちら ⇒アンケートについてはこちら ゴールデンウイークを中心とした休日の医療機関について ⇒武蔵野市報はこちら ※月の途中からパブリックコメントの募集が2件スタートしたため、追記しました。

お知らせ

武蔵野市パートナーシップ制度が始まりました

こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆です。 2022年4月から、武蔵野市パートナーシップ制度が始まりました。これは、 「性別等にかかわらず、お互いを人生のパートナーとして日常生活において、互いに協力し、及び扶助し合うことを約した2人が届け出るパートナーシップ届を受理し、受理したことを証する書面を交付します」 武蔵野市ホームページ(引用元リンク) というものです。この書面交付については、パートナーシップを届け出る当事者の方について関係するものと考えられますが、今回の条例改正にはもうひとつ大きな意味合いがあります。それは、 「全ての人が、互いの人権を尊重し、多様な性の在り方に関する理解を深めることで一人ひとりの命と人権が守られ、性別等にかかわりなく、それぞれの個性と能力を十分に発揮できる男女平等社会の実現」に向けて、皆様のご理解とご協力をお願いいたします。 武蔵野市ホームページ(引用元リンク) とあるように、市民や事業者についても役割が定められていることです。 先日、私自身も会員である武蔵野商工会議所からもこのパートナーシップ制度についてのガイドブックが会報とともに届きました。 実際にどのような書面が交付され、それを例えば不動産での契約や医療機関、その他の場面で活用することができるのか、事例が掲載されています。 市内の状況 去年陳情が出されたことで、市内の市立小中学校での男女混合名簿が年度初めから実現していることと思われますが(全校で行われたかどうかはこれから確認され議会に報告があると思います)こうした変化は最初は当然、大変さも伴うと思います。 「男女平等社会の実現」というものが、その1つだけで出来上がるとは到底思えませんし、世の中にはなんで?と思うことが多数。 私自身は経験として、子育てを応援する企業に与えられる「くるみんマーク」が女性社員のみの企業に与えられないことや、女性活躍というものが男性に比してという制度設計になっていることも、疑問を拭い去れないでいます。 また「男女平等を目指そう」というのが総意であるとも言えないかもしれません。考え方はさまざまある、それが多様性であるはずで。 それでも少しずつ、一人ひとりが暮らしやすい、生きやすい社会を目指していくために積み重ねていくことが大切で、時代とともに変化しながら、終わりなき前進をしていくのだと思います。 「互いの人権を尊重する」この一言にすべてが込められているとでも言いましょうか。子どもの権利についても議論が進められていますが、そもそもは「人権」というものが大前提であり、人が人を大事にできるにはどうすればいいのか、その根本を考えていきたいという想いでいます。 そのことからパートナーシップ制度の話へ戻ると、今回市民や事業者にも示された役割という部分については、「性」という側面だけではなく、さまざま暮らしにくさを感じている人に対してどのような対応をしていくことができるのかを考える必要があるのではないかと思っています。 これは今回の制度が議会で議論されていたときにもお話したことですが、手続きにおける利便性、可能性を高めるということが効果のひとつとされるならば、これは性についてだけでなく、例えば高齢者や障がい者であるために契約をさせてもらえないとか、今ひとつ成年後見制度への理解が進んでいないことなども関係してきて、そういった暮らしにくさを感じている人に対して、「公」がどう解決を目指していくのかということも議論される必要があるだろうということです。 今回は男女平等という視点での制度化であり、そのためにこの制度も男女平等についての条例を改正することで形となりました。しかしそもそも人権の尊重ということで言うならば、上記のように性という側面からだけでなく、さまざま抱えられている課題についてどう向き合っていくのかも今後議論を広げていきたいと思います。 パートナーシップ制度のガイドブックはこちらからご覧いただけます。

お知らせ

2022年4月のスケジュール

こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆です。 一気に気温が高くなってきましたね。 さて、4月の議員に関連するスケジュールです。参考まで。4月は各所での行事が多いため、議会やさまざまな会議も少ない印象です。 議会関連 19日:議会広報委員会 市議会のページはこちら 行政関連 6日:教育委員会定例会 12日:子どもの権利に関する条例検討委員会 市のイベントページはこちら なお、4月はコミセンの運営などについてが議題となる、コミュニティ協議会の住民総会が行われます。ぜひ話を聞きに行ってみてはいかがでしょうか。 意見募集関連(パブリックコメント) 現在は募集なし、意見集計中となっています。 なお、今年度に委員を募集する委員会の予定が市報に掲載されています。 第六期長期計画・調整計画 市民会議 第三期産業振興計画策定部会 非核都市宣言平和事業実行委員会 多文化共生推進懇談会(仮称) 国民健康保険運営協議会 第五小学校改築懇談会 井之頭小学校改築懇談会 こちらは令和4年4月1日号の市報3ページに掲載されているので、ぜひご覧いただければと思います。 委員というと少々気後れするかもしれませんが、自分の経験や専門分野を活かしたり、新たな気づきに繋がったりもするものです。 私自身は議員になる前に、たまたま行政書士会の関係で「空き家分野」での活動があり、空き家についての検討委員会に応募し、市民委員を務めたことがあります。 まさかその頃自分が議員になるとは全く思っていませんでしたが、市の計画というものがどのように作られ、どういった形で市民や専門家の意見が取り入れられているのかを知る機会になりました。 今、何が課題になっているのかという点がはっきりと見えてくるのが、参加して良かった点とも思います。 応募には作文などが必要となる場合が多いですが、ぜひチャレンジしてみてくださいね。ご相談もお受けしています。

お知らせ

2022年3月のスケジュール

こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆です。 第6波もようやくピークアウトかというところ、それでも次がといった声もちらほら。何度繰り返すとしても油断はできませんし、また進化もしていかなくてはなりません。基本的な感染対策をしっかりと続けていきたいと思います。 さて、またもすでに突入していますが、3月の議員に関連するスケジュールを書いておきます。メモ代わりでもありますが、参考まで。 議会関連 1日:本会議 3日:議会運営委員会 4日:総務委員会 7日:文教委員会 8日:厚生委員会 9日:建設委員会 10日:外環道路特別委員会・議会運営委員会 15日~17日、22日、23日:予算特別委員会 28日:本会議・議会広報委員会 市議会のページはこちら 行政関連 2日:下水道総合計画見直し及び下水道事業経営の在り方検討委員会 3日:教育委員会定例会 3日:総合教育会議 8日:市民活動促進基本計画策定委員会 9日:子どもの権利に関する条例検討委員会 22日:子どもプラン推進地域協議会 24日:非核都市宣言平和事業実行委員会 24日:健康福祉総合計画・地域共生社会推進会議 25日:廃棄物に関する市民会議 30日:地域自立支援協議会 4月6日:教育委員会定例会 市のイベントページはこちら 意見募集関連(パブリックコメント) 現在は募集なし、意見集計中となっています。また何かありましたらお知らせします。 現在は市議会定例会の期間中のため、日々さまざまな情報が飛び交います。日々中継もありますので、ぜひチェックしてくださいね。 市議会中継はこちら

お知らせ

2022年2月一般質問「子ども・子育て支援やコミュニティが交わる取り組み等」について

こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆です。 第1回定例会が始まりました。スケジュールについてはラジオstand.fmでもお話していますのでぜひお聴きください。 さて、今回の一般質問の要旨はこちらです。 少子化社会対策白書等から考える子ども・子育て支援について 「少子化社会に関する国際意識調査」では、他国と比較して子育て支援への課題があることがうかがえる。主に令和3年版『少子化社会対策白書』を基に、市としての子ども・子育て支援のあり方について伺う。 合意形成に向けコミュニティが交わる取り組みについて 意見募集や市民意見交換会が話題となる中で、合意形成を行うためには考えを発する・集めるだけでなく「聴く」・「知る」ことも大切ではないかと考える。コミュニティが交わり合うことの可能性や取り組みについて伺う。 市勢統計に見る人流減少の影響について 電車やバスなどの交通、また健診事業などの数値を見ると大幅な人流減少が結果として表れている。産業をはじめ、多岐に渡るであろう影響につき伺う。 予定では2月28日の夜あるいは3月1日の午前中に登壇すると思います。インターネット中継もありますので、よろしくお願いいたします。終了後、原稿もアップしますのでご覧くださいね。 国際情勢が激しく揺れ動く中、自分にできることは何なのか、この瞬間に政治に携わる者としての大きな責任を感じています。ともに学び、考えていきたいです。 追記(2/28夜) 本日8番目に登壇しました。読み原稿をここに残します。 ワクワクはたらくの本多夏帆です。週末、家で国際情勢のニュースを見ていた4歳の息子は、死にたくないよと言いました。まだ死についてよく理解してはいない年齢ですが、それくらいの衝撃を受けたのだと思います。 私は今この瞬間に政治に携わる者として、そして法を学んできた人間として、私たちは常に過去から学び、新たな世界を模索するために努力をし続けなくてはならないのだと実感しています。目を背けたくなる現実に対し、決して無関心にならず、この悔しさ、悲しさを共有し、前に進んでいきたい。今、世界中の大切ないのちが守られるように、強く願います。 さて、前回の議会が終わってから、議員の役割とはを考える日々を過ごしています。あなたの言っていることはおかしいとか、自分の話が正しいからこっちは間違っているとか、そんなふうに話される。私が見てきた世界は私が見てきた世界、あなたが見てきた世界はあなたが見てきた世界、だから話し合いましょう。そうはならないのでしょうか。 持っている情報自体が互いに異なるということが議論の中でわかってきたのに、相手を否定することで自分が正しいという議論を展開するのは違うのではないかと思います。建設的な議論の必要性、重要性を実感しています。 それでは質問に入りますが、今回は細かい質問にせず、大きな問題提起をしました。1つ目は少子化対策と子育て支援、2つ目はコミュニティ、3つ目は市勢統計からの気づきについてです。 大きく問うやり方はあまりしてこなかったため、準備をされる職員の方を困らせてしまい申し訳なかったのですが、一緒に考えてくださる姿勢がとても嬉しかったです。議員になって丸3年が終わろうとしていますが、この質疑のやり取りについても何をどうするのが市政にとってプラスになるのか、プロセスも考えながら、ずっと模索しています。内容に入ります。 1少子化社会対策白書等から考える子ども・子育て支援について 「少子化社会に関する国際意識調査」では、他国と比較して子育て支援への課題があることがうかがえる。主に令和3年版『少子化社会対策白書』を基に、市としての子ども・子育て支援のあり方について伺う。 今回は内閣府の資料を用いての質問です。子ども庁なのか、子ども家庭庁なのかといった議論も行われていますね。それを見ても、子どもの支援、家庭に限らず子育てをする者への支援と課題が多岐に渡ることが分かります。 武蔵野市においては、本議会でもこれまでに多数議論に出ていますが、保健センターの増築と新たな子ども子育て支援施設についての議論が展開される中で、箱物としての議論と子ども子育て支援についての議論がごちゃ混ぜになり、議論が複雑化している印象を持っています。 それにより子ども子育て支援にネガティブな流れを持たせたくないという想いを持ち、今一度子ども子育て支援について市に求められること、市にできることを考えていこうという趣旨でこの質問をすることにしました。 先に述べました令和2年度少子化社会に関する国際意識調査報告書の内容は、衝撃的と言いますか、やっぱりそうなのか…という感想を持ちましたのでまず少し紹介します。ここでは、日本、フランス、ドイツ、スウェーデンの4ヶ国の比較がなされており、社会的支援についてというテーマの中で、直球ですが子育てしやすい国と思うかという問いがあります。 分析をされた有識者、国立社会保障・人口問題研究所の岩澤人口動向研究部部長の解説によれば、自国が子どもを育てやすいと思うかどうかについて、スウェーデン、フランス、ドイツの順で評価が高く、日本はそう思う人の割合が最も低い。その質問で子育てしやすいという回答をした理由について日本は治安の良さが高いですが、スウェーデンは教育費の支援、雇用の安定、育児休業の所得保障、保育サービスが挙げられています。 一方で、妊娠・出産時の身体的・精神的・経済的負担を軽減する施策として何が求められているかという支援策については、日本で高いのは出産費用の助成、不妊治療の助成、各種サポート窓口の一元化とのこと。育児を支援する重要施策の中でも日本で一番高いのは教育費の支援でした。 このことを見るに、日本においては経済的な負担が多いと考えられていることが伺えます。子どもを持つことの印象についても、フランスは自然、ドイツは子孫、スウェーデンは楽しいというのに対し日本は経済的負担となっているとのこと。 これだけ聞くと少々ショックも受けますがおそらくこれが現実で、日本において子どもを持つことは積極的に人生設計に組み込まれる状況にはないようです。 ただし、先に述べた子どもを持つことに対し楽しいというよりも、育てる側の自己成長に繋がるとか、質の高い環境でしっかりと子育てをしたいという真面目な考え方であり、だからこそ負担も感じやすいのではないかということも分析として添えられており、なるほどそこにも関係性があるのかと納得したところもあります。 さて、こうした状況の中で、令和3年度に出された少子化対策白書には、多岐に渡る少子化対策の中身が掲載されています。子育て世代が将来にわたる展望を描ける環境づくりでは、雇用環境の整備や働くことと子育ての両立支援策、最近グッと増えてきて法改正もされてきている男性育休の分野、地域活動への参加促進という暮らし方改革なるものもあります。 多様化する子育てニーズへの対応については武蔵野市でもすでに多く取り組んだり目指したりしている、妊娠期から子育て期にわたる 切れ目のない支援、その他地域の実情に合わせた取り組みや子どもや子育てにあたたかな社会づくり、そしてICTやAIといった科学技術の積極的活用といった施策がずらっと羅列されています。 これらをざっと見たとき、今回の武蔵野市が取り組もうとしている窓口の一元化については、先の意識調査にもあったように子育てに関わる市民にとっても要望に沿ったものだろうと考えています。福祉総合相談窓口のように、困ったらとにかくここへという分かりやすさはやはり重要です。 ただ当然それだけではなくて、窓口は一つになってもその窓口があるところは本当にひとつでいいのか、すなわち保健センターの位置にひとつあることで十分なのか、これは何も同じ段階のものがいくつも必要ということではなくて、そのもうひとつ手前で支援に繋がる場所がどれくらい身近にあるか、手を伸ばせば届くところにあるかというのが大切だと考えています。 また、今日のデータでお伝えしてきた課題、子育てにおける経済的負担あるいは子育てに対して経済的負担という印象を持っているということについて市として何ができるのか。これは非常に大きな問題で簡単に解決できるものではありませんが、当然お金をばらまこうということではなく、ただ、先日の子育て世帯臨時特例給付金の所得制限を見ても、経済支援において不公平さを感じる施策はやはり存在しています。 子どものための支援なのか子育てを行う者に対する支援なのかよく分からないのはさることながら、個人の収入と世帯の収入の考え方も公平性は感じられません。急な国の施策による市の財政に対する影響を鑑みて先日の議案自体に賛成はしておりますが、国の施策に対する現場のフィードバックとしても市から市民の声を届けていただきたい。 さらに、代表質問でも話題に上がった議員研修では、子どもの貧困について知る機会がありましたが、負担と考えられている教育費の支援とも言える学習支援について、そうした支援を知らないという子どもが圧倒的に多いことや、学力の底上げについては支援があるもののもうちょっと頑張ってレベルアップしたいといった子どもの支援はなかなかないといった、きめ細やかな支援のあり方が求められていることが分かりました。 子どもの貧困は諸外国に比べてもかなり悪い状況にあるとのことで、先の経済的負担という課題と通じていると考えます。 市においても今回の子ども子育て支援のあり方、必要な機能についての議論をする中で、こうした経済的負担という部分についてもできることがあるのではないでしょうか。 働き方や休み方という点ではハローワークや社会保険労務士などの士業と連携して市民の相談に乗ったり、情報提供したりすることも考えられるかもしれません。 例えばまだまだ育休、特に男性の育休に対する理解が浸透しているとは言えない世の中です。所得が少なくなるということから育休取得を控える人もいる。ちゃんと復職できるのか、キャリアに不利ではないか、どのような手順で取るのか、どうするのが子育てにとっていいのか。 また自営業には産休育休なる制度はありません。不規則な仕事のスタイルからも柔軟な保育制度が求められますが、どうすれば子育てをしながら安定的に働き続けることができるのか、雇用による労働ではないのでハローワークに相談することもあまりできません。 実際こうした不規則スタイルで働く身からすれば、行政に提出する保育の書類においても現実とかけ離れており、どう自分の生活を伝えれば良いのかわからない、言ってみれば自分の働き方は対象として見られていないあるいは知られていないのだなと思ってしまうこともあります。そうした情報共有をする場だって本当は欲しい。 少子化対策白書にもあるように、子育てに直面するかどうかも分からない学生の頃から、ライフプランニングを行う機会が多数用意されていてもいい。また、そもそもで言えば福祉総合相談窓口との連携も大切でしょう。ヤングケアラーも話題になっていますが、子どもにケアをされている側である大人などに支援が届かなければ、根本的解決には至らないと思います。10年以上前から、高校中退の理由は子育てする側の経済的問題が最も多かったはずです。 保健センターとの連動ということから母子保健、健康面が重視されることはもちろん大切なことだと考えていますが、今回調べる中で私自身理解を深めることができた、子育てに対する負担がどこから来ているのかということについて、求められている多岐にわたる施策を踏まえた上で、市の作ろうとしている子ども・子育て支援施設の中身を応援したいと思います。 質問は最初に述べました、こうした少子化対策についての資料を踏まえ、市の子ども・子育て支援のあり方について、見解を教えていただければと思います。 2合意形成に向けコミュニティが交わる取り組みについて 意見募集や市民意見交換会が話題となる中で、合意形成を行うためには考えを発する・集めるだけでなく「聴く」・「知る」ことも大切ではないかと考える。コミュニティが交わり合うことの可能性や取り組みについて伺う。 私はこれまでの集団活動の中で、長く合唱に取り組んできたので、合唱ならおそらく多くの方が経験されたことがあるかなと思いそれを例にお話をします。 合唱で重要なのはいかに声を大きく出せるかとか、発声がうまいかといったことだと思われがちですが、声を出す前にまず聴くことが大切であると私は考えています。 音が合っているかどうかということのみならず、同じ楽譜の同じ情報を受け取っていてもそこには解釈が生まれ、同じピアノという記号を見ていてもそれがどれくらい小さいのか、同じフォルテでもどれくらい大きいのか、同じ単語でもどのようなイントネーションで言うのか、優しく発するのか悲しい表情をするのか、互いに聴き、確認してみないとわからないものです。 それぞれに情報の解釈が生まれることに加え、それぞれの主観がベースとなるため、互いに聴き、交わり合うことによって少しずつ調整を加え、ひとつの作品にまとまっていきます。 また仕事でよく見るのですが、学生のグループディスカッションの場でもこんなことがあります。賛否を問うテーマであった場合、先に意見を表明してもらってからどちらかにまとめるのはなかなかに難しい。 まずは問いの分析を行い、そこから見えるポイントについてさまざま情報を出し合い整理をした上で賛否どちらかにまとめていくほうが実はスムーズに結論が決まります。 現在の武蔵野市が行う市民参加の手法にもさまざまなものがありますが、コロナ禍においてはどうしてもこの交わりあうという視点での取り組みに困難さがあり、意見を発する・集めることに力を入れることになってしまったのではないでしょうか。 住民投票条例のことで言えば、昨年8月の市民意見交換会の時点で、賛成ではなく反対やなぜ今なのかという意見が出ていたことは、12月の議会で述べました。11月の報道から騒ぎになったという発言をする方が多く、確かに大きくなったのはそうかもしれませんが、さまざまな意見自体は夏の意見交換会でも、そして遡って春のアンケートにおいても存在しており、表明されています。 全国への爆発的な認知度に繋がったのは報道かもしれませんが、8月にはSNSで話題になっているのも目に入っており、それを見た方が意見交換会にも参加されています。 そんな中意見交換会では、賛成意見、反対意見をただ述べる場になってしまい、少なくとも交換、交わり合うような議論ができる場にはなっていませんでした。他者の意見に耳を傾ける、背景を聴く、そうして考えを深めるような場が必要ではないでしょうか。 そうした場はどこにあるのかと考えたとき、真っ先に思いつくのはコミセンです。がしかし、コミセンに入ったことがない!という方が多数います。 私は先の議会での自分の発言に責任を持ち、年始から早速行動を始めました。先日開いたパブリックコメントを書こう!というイベントには10名ほどの市民の参加があり、計画の冊子を手に入れるのに中町集会所に入るところから体験をしてもらいました。初めて入るという方もいて恐る恐る、そしてコミセンの委員の方はこんなに冊子を取りに来たのは初めてという、そんな機会を作ることができました。 このようにこちらも少しずつですができることに取り組もうとしています。特にこれまで市政とあまり関わりがなかった市民と繋がっていくのは簡単なことではないですが、今回のことをチャンスに、より市民参加の活性化に繋げていきたいと思います。コミュニティが交わりあうことの可能性、そしてどのような取り組みができるか、市の見解を伺います。 3市勢統計に見る人流減少の影響について 電車やバスなどの交通、また健診事業などの数値を見ると大幅な人流減少が結果として表れている。産業をはじめ、多岐に渡るであろう影響につき伺う。これはまずご見解を伺い、再質問したいと思います。 以上、よろしくお願いいたします。

お知らせ

2022年2月のスケジュール

こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆です。 週末にさしかかった頃、我が家でも微熱か⁉という事案が発生し、すぐに引いたので検査はしていないのですが、念のため家に引きこもっておりました。 さて、すでに突入していますが、2月の議員に関連するスケジュールを書いておきます。メモ代わりでもありますが、参考まで。また、意見募集については簡単に説明を記載します。 議会関連 1日:総務委員会 2日:文教委員会 3日:厚生委員会 4日:研修会 7日:建設委員会 8日:外環道路特別委員会 16日:議会運営委員会 21日:本会議スタート 24日:本会議 28日:本会議 市議会のページはこちら 行政関連 4日:市民活動促進基本計画策定委員会 9日:教育委員会 14日:都市計画審議会 14日:下水道総合計画及び下水道事業経営の在り方等検討委員会 18日:男女平等推進審議会 19日:市民と市長のふれあいトーク 市のイベントページはこちら 意見募集関連(パブリックコメント) ▼むさしの青空市のあり方検討委員会 中間まとめ1/24-2/10(市HP) これまでと同じやり方ではできない、担い手の課題など、これから市がますます直面するであろうことについてや、これまでの過去の経緯、なぜこうしたイベントが生まれたのかといった文化的側面についても知ることができます。 ▼公共施設等総合管理計画 中間まとめ2/1-2/15(市HP) 学校を皮切りに、文化施設、コミュニティセンター、そして市庁舎と、これから数十年かけて順に更新を迎えることになる公共施設について、まずはこの5年の計画です。 ただ、私はこれを見るに次の第3期10年の部分が重要で、それを見据えて考えられているものと感じています。 これからの「公共」をどのように考えるのか、大きなお金が動く&長く利用するものだからこそ、より多くの市民で考えていかなくてはならない内容だと思います。ただちょっと募集期間が短いのが難点… ▼地球温暖化対策実行計画 改定案2/4-2/24(市HP)※事務事業編と区域施策編の2つ 2021年のものを国の計画を反映させるなどして新しくしたものです。2つありますがそんなに量はないので、さらっと読めるかも。具体的にどのようなことを今後やっていくのか、少しイメージができるかと思います。専門分野の方、ぜひお知恵を。 ▼保健センター増築・複合施設整備基本計画 素案2/4-2/28(市HP) 保健センターの給排水が劣化し、大規模な修繕が必要とのことで増築と複合施設の計画が出されています。まだそんなに古くない建物であることからも、議会での議論も紛糾気味。すべてを「コスパ」で決められないのが難しいところですが、こちらも今後の施設計画に大きく影響しそうな内容になっています。 保健センターについては感染症対応についても記載あり、また複合施設は子ども・子育て支援施設ということで、子どもや子育てについての課題などからどのような機能が必要かといったイメージが出されています。 素案ということもあり、まだまだ柔軟に対応する予定であることがうかがえますが、今回のこの意見募集は建物というハード面と子ども子育て支援というソフト面の両方がぎゅっと入ってしまっていて、どのような意見を出せばいいのか少々分かりにくいと私自身は感じました。このことは議会でもお伝えし、開催される説明会などでは工夫して欲しいとお願いしています。 気になることはどしどし送っていただければと思いますが、今すぐこの機能がこの建物に欲しいということではなくても、こんな課題があるなど、広く書いてOKとのことでしたので、ぜひ声を届けていただければと思います。 ▼国土強靭化地域計画 案2/8-2/22(市HP) 基本的には国や都の計画に沿って作成されるもので、それとの整合を取るために内容としては小難しい印象。以前からちょこちょこ議会で話題に出ていたが、国からの補助金の関係で急ピッチで作成に至ったとのこと。 災害や医療についてなど、リスクシナリオと推進方針が示されていて、ここから市の各個別の計画においてどのような検討がなされるべきなのか少しイメージすることができるかなと思います。ただただちょっと難しい内容ですが、概要版もあるのでぜひ。

お知らせ

子ども分野での情報をお寄せください/締め切りました

来週武蔵野市議会で委員会が開かれます。それに向け情報収集を行っています。 現状子ども分野での対応が各学校や園、施設などにより異なることから情報収集が難しい状況です。もしよろしければ下記のフォームから情報をお寄せいただけますと幸いです。 子どものみなさんへ、困っていることやこうしたい、こうしてほしいなどあれば教えてください。大人の人に代わりに書いてもらっても大丈夫です。 高校生や若い方も、自由に書けるようになっているので活用してください。 ▼Googleフォームで募集中https://forms.gle/ysB2ZE718egAdzhb7