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吉祥寺東部地区のまちづくりについての説明会に参加して

こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆です。一気に寒くなりましたのでどうぞご自愛ください。 さて、吉祥寺東部のまちづくりについて、先週市が説明会を開きました。具体的に土地の売買や駐輪場の再編成などを行うにあたっての説明会です。 当初、このような会の予定はありませんでしたが、5月の議会への説明以降、SNSなどでも話題にのぼり、市も説明の必要性が生じたとし、急遽行われたものです。 私はこの2年半議員をしていますが、こうした説明会が事業途中で急に設定され、また当日市長・副市長が参加となったことも、初めてのことでした。想定を超えておおごとになったという印象を受けます。 会から数日が経ち、おおよその経緯についてはさまざまなところに出ているので、今回は皆さまに一緒に考えていただくべく、主にプロセスにおいての私の考えを記します。 これまでの流れ 簡単に流れを説明しておきます。前提として今回の市の事業は、吉祥寺ヨドバシ裏のエリアにおけるまちづくりの一環として、土地を売買したり、駐輪場を再編成したりするというものです。 こうしたまちづくりの方向性については、これまでに市の長期計画や都市計画マスタープラン、吉祥寺グランドデザイン、NEXT吉祥寺といった各種計画において議論され、大きな方向が示されてきました。 それを具体的に進めようと出てきたのが、今年5月の建設委員会で示された「対応方針」。この方針に基づいて関係者と協議を行っていくという内容で、行政報告という形で議員へ共有がされました。 計画においてまちづくりの大きな方向性がすでにあったことから、特にこの委員会において紛糾するようなことはなく、いろいろな意見は出ましたがまだこれから協議が行われていくものとしてその時は終わりました。 その後、あれよあれよと言う間に土地の売買の話が実行段階に移り、また駐輪場が廃止されたことで、地域の方々より要望書、そして陳情が出されました。それを受けて今回の説明会に至っています。 何が問題だったか 私が考える問題点はいくつかあります。 ①議会での意見がないがしろにされていること 上述したように議会への最初のアプローチは建設委員会での行政報告でした。今回の事案は予算や条例制定といった議会での議決を要する事項にあてはまらないため、行政からの報告として情報共有されました。つまり、議員が多数決で決定するものではなく、議員に知らせるといったものになります。 そもそも議決事項になぜあてはまらないのかという考えもあると思いますが、この部分を変える、すなわち「議会で決めることを増やす」というのは二元代表制においておおごとです。また、法的な縛りある論点でもあるので、ここは学びを継続するとし、今回は割愛します。 そのうえで、私は先日の説明会において聞き捨てならない言葉がありました。議会への説明はどうなっているんだという質問に対し、行政側は「議会での反対はなかった」と一言答えたのです。 私は当時建設委員会の委員だったので、自分自身がこの報告を受け、質疑をした人間です。6月からは新しい任期になるため今は厚生委員会所属ですが、以降この件がテーマになる度にやり取りをチェックしてきました。 5月の委員会においては、この事業の話が出てきた際に私自身は内容を確認し、これからの協議と市民への説明を丁寧に行うことを市に要望しています。 私の質疑を議事録からまとめたものは参考として記事の一番下に掲載しておきますが、そもそも行政報告は賛否を問うものではないこと、それに対し「反対はなかった」というのは前提がずれています。 また、事業を進めるうえで議員から多数の意見が出されているにもかかわらず、そのことを伝えず一言で回答したことに私はショックを覚えました。 議員ももっと市民へ説明責任を果たしていかなければ、このような一言の説明でまとめられてしまうこともあるのだと強く実感しました。 行政報告というのものの位置づけや役割について、私たち議員がもっと踏み込んでいくことも今後大切なことです。しかし、そこで出た意見をないがしろにすることは許されません。 ②地元だけでなく市民全体への説明が重視されなかったこと 次に市民への説明です。 市内にはそれぞれそのエリアで活動している団体や協議会などが存在します。定期的に行政と意見交換をしていたり、行政側が説明したりといった、調整が行われています。 今回も地域で活動する方々を中心に陳情が出ていますが、団体とのやり取りは以前からあり、今回の件も事前に説明してきたということは行政側も言っています。 とはいえそのタイミングが適していたか、内容が充足しているかといったこと、さらには言った言わないなどの事実関係の精査についてはここではできませんので、そこは陳情審査にお願いするとします。 そこで私は、市民全体への説明、ここがすっぽりと視点として抜けていたことにより、今回の混乱が広がったと考えています。 まず当該エリアの関係者とも言える方々とはコンタクトを取っていた、がしかしその団体に属していない方は?住民とはいえすべての方が団体に属しているわけではありません。さらには吉祥寺という、市民の多くが関心あるエリアです。 SNS上での議論が巻き起こったのも、この件が選挙で争点として扱われたり、週刊誌に取り上げられたりしたことが大きいと感じます。突然出てきた話題のようになってしまい、説明責任を果たしていないと言われてしまうでしょう。 説明を求められて説明会を開いたのは良かったと思うのですが、そうした説明の機会を広く市民向けに事前に設けていたらどうだったのか、ここまで大きなことにならなかったのではないかと感じています。 また特に今回、多くの市民が利用する駐輪場が急に廃止されたという印象となってしまったことも、不信感に繋がったと感じています。 こうした駐輪場の再編については以前から「駐輪場は外周部へ」という考え方がベースとしてあり、そのことを知っていれば根拠の存在がある程度は理解できます(廃止のタイミングについては利用者からすれば当然意見があると思います)。 ベースはどこにあったのかというと、上述した長期計画や吉祥寺グランドデザインといった各種計画です。そもそもこうした計画の示す方向性に対しNO!と考えるのであれば方針の大転換が必要で、それこそ民意で首長を変えるといった事象が起きないと変えることは難しいと思います。 途中から議論に参加することが難しいというのがこうした計画的な行政のデメリットですが、思い付きで事業を行うわけではないというメリットもあります。要はバランスですが、こうした方向性を市民に周知していくことで、不信を防ぐことにも繋がります。 私含め議会もともにですが、まちづくりについて広報していく取り組みがもっと拡充されていかなくてはなりません。 選挙戦では相手を陥れるような発言をする時間があるなら、こうした政策、方向性をしっかりと周知するチャンスと捉えていかないとと強く思いました。怒涛の選挙年だったので、これがひとつの感想でもあります。 ③この対応を次に繋げるという意識が薄いこと 最後に、今回の説明会を次に繋げようという考えが感じられなかったことをとても残念に思っています。 この夏からの議論の紛糾を見て、職員の方々とは何度もやり取りをしてきました。例えばオープンハウス型のイベント(展示会場のような形でいつ来ても説明を受け職員とコミュニケーションが取れる手法)をしたらどうか、まちづくりの経緯が分かるような広報をしたらどうかなど何度も提案しました。しかしそれは叶いませんでした。 何かしらの会を開くということ自体にもし私の要望が影響しているなら、ひとつは叶ったのかもしれませんが。開くにしても対立構造にならないやり方を模索し伝えてきました。 私は今回のような市政への不信を増幅させるような事案を、できるだけ防ぎたいと考えています。それが「分断」になるからです。議論するのはいいのですが、議論すらしなくなってしまう、市政から離れてしまう。それは将来のまちのためにはまったくならないと思います。 だからこそ今回、多くの要望をしたのです。事業は交渉事として進む、それはとめられないかもしれない。それでも市政は続く、市民はそこに住み続けるのだから、なんとか関係性を修復したい。次に繋げたい。 そう思っていれば対立的な会の構造、そして最後まで話を聞かないで打ち切るといったやり方にはならないと思うのです(実際そうなってしまいました)。 事業には賛成も反対もさまざまな意見が出るのは当然です。それでも皆そこで生きていくのだから、意見をきちんと聞くということはやって欲しかった。 政争だから仕方ないという見方もあるでしょう。それでも、そうしたこととは関係なく今回の事業に関心を持ち、実際に自分の生活に影響が出るという方もいるはずです。事業を行う側が、政争の具にされたとしてスルーしてはいけないと思います。 今後について この件については、次の動きとして11月8日の建設委員会で何かしら情報が出てくると思います。陳情審査も継続となっており、行政に対し質疑が行われるでしょう。 今回のことを踏まえて私のやることは、市政についての周知広報の強化、職員とのコミュニケーション強化です。 説明会以降、思案に暮れましたが、箸にも棒にも掛からぬと思ってそのままにしてはいけない、私が諦めてはいけないと再確認しました。また、もっと早くから自分自身が周知広報をできていたらという反省の念もあります。 この事業についてももちろん追いかけていきますが、この一連の流れを振り返り、同じようなことが起きないようにしていく必要があります。実際、同じようなことになっていると時折感じることがあり、根本的な部分に課題を感じています。 今回も整理と発信に時間がかかり申し訳ないですが、改めて伝えることの難しさと重要性を実感しました。引き続き市政に関心を持っていただけたら幸いです。 参考 議事録より、実際の質疑を紹介します。 前提としてこの委員会というものは、だいたい新人から質問をし、ある程度聞いたら長くなるので次の人へというなんとなく暗黙の了解のもと進んでいくと私は理解しています(武蔵野市議会の全体ではないかもしれないが慣習だと思います)。 そのためまず私から細かいことというよりは大きな視点で質問を始めました。 ここでは他の委員の質疑については触れませんが、私が質問したのは以下の点です。→で市からもらった答えもポイントを書いておきます。 ▼今回の対応方針とはどのような位置づけなのか →この方針に基づいて関係者と協議していくというもの ▼すでに協議をしているのか、実現可能性はどうなのか →実際に下話はしているが、まだ価格も決まっておらず今後交渉する中で決まっていくものと考えている ▼(ひとつ前の報告事項が吉祥寺のまちづくりがテーマであったことを受けて)この方針は先ほどの件とも関連性があり重要なものという認識、方針に記載がある「売却にあたってまちづくりに資するような活用を求めるといった条件を付す」ということは協議としては大変だと思うが具体的にどのようなものか →要綱に基づき公益上必要な場合はそうした条件を付すことができ、この地域は環境浄化など抱える課題があるので、テナントの種類や用途に条件を付けるとか、滞留空間を創出して欲しいなど協議していく ▼非常にいい位置かつ種地として取得したことも踏まえると大きな可能性ある場所、いろいろな方々と話し合いをしていかなくてはならない、交渉事なのでいろいろ言い過ぎるとダメになるなどもあると思うが、誰とこれは決めていくことなのか →窓口はこの担当部署だが、市役所内部でも多岐に渡り関係課があり、また相手方とのバランスもあるのでそれも踏まえて交渉していきたい ▼かなり大きな話だと思う、さらっと出てきたが相手方だけでなくこれらのまちづくりに関わっている方々全般的にいろいろなところでコミュニケーションを取りながら、難しい交渉もする中で丁寧に進めて欲しい(要望として終了) 以上が私の質疑です。言葉は省略しながらまとめましたが、質疑はすべて取り上げました。 そしてこのあと他の4名の議員もさらに質問を行っています。 議事録はこちらにあるので、お時間のある方はぜひ読んでいただければと思います(発言78番からが今回の件です)。

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ともに考えたい「保育の質と量」

保育の「質」についてのご相談はよくあり、議会で議員がテーマとして取り上げることも多いです。 最近では、武蔵野市は待機児童がゼロとなった(実際はここ数年でカウントの基準が変わったこともあるため、以前の基準だとゼロにはならないが…)ことからも量から質へ議論が移行してきています。 がしかし、保育の質というのは定義として非常に広いもので、議論していても話がどんどんずれていく印象を持っています。議会で質について定義を聞くも、さまざまな計画に掲載されている定義自体はあるものの…それで?という話になってしまいがち。それぞれが考えるものが異なるため、議論がとまってしまうのです。 また、武蔵野市は子ども協会に運営を委託している園が多数あり、その他にも多くの保育事業者がいることからも、運営主体が多様化することで課題も多様化、質の価値観もさまざまです。 一方で、収束するかと思われた保育の「量」についての議論も、次の段階を迎えています。というのも、認可が増えたことによるしわ寄せとも言える状態、すなわち認可外やさらに広げれば幼稚園の経営について課題と思われる事態が出てきているのです。空きが多くなれば経営側としては難しい状態になるのは当然のこと。 これについてはさまざまな相談が寄せられており、新しい保育園を作るより既存の園から幼保一元化を考えたほうがいいのではといった案や、さらに認証の認可化を進めるべきといったご意見もあります。 私自身は立候補した当初より、柔軟な保育と働き方という観点で意見をしているため、多様な保育スタイルがあることを望んでいますが(例えば週の半分預けてこれまでの1枠を2名で分け合うといったやり方など)、そのためにはまず待機児童ゼロ、さらに余裕がある状態で運営をというのが市の回答です。 確かに一定の量は必要で、待機児童ゼロと言っても例えば障害を持つお子さんを余裕を持って受け入れられるようにするといった施策のためには、今の市の「市立を残す」という考えを支持します。 そのうえで柔軟な保育制度が確立されることで多様な働き方、多様なライフスタイルが実現していくことを切に願っています。 この保育分野においては多数のご相談をいただくものの、なかなか変わらないのはなぜかという点で、「当事者でいる時間が短いからではないか」というコメントをもらったことがあります。 確かに、制度の変化を待っているうちにどんどん子どもは大きくなり、保育のフェーズから離れてしまう。そのため、変化によるメリットを享受することなく、次の世代の抱える課題へとシフト。国政にも言えることですが、スピーディーに対応するということの重要性と難しさを感じるのが子ども分野です。 ▼武蔵野市の関連ページはこちら

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ともに考えたい「少子化に対するビジョン」

武蔵野市は26市で出生率が一番低い!ということが話題になっていますね。私も以前そのことを議会で質問したことがあります。 なぜ比較して低いのかということについては、若い単身女性の住民が多いからどうしても比率が下がる傾向にあるとの答えでした。 なるほどと思うとともに、それではこの出生率をどうするか(と書きましたが本質的には出生数ですね、ご指摘いただきましたので追記します)という、少子化に対するビジョンはどうなっているのだろうかと考えるようになりました。 市内の出生率(本質的には出生数)を上げるつもりがあるのか、ないのか。これについて言えば、今直接的な取り組みは特にされていないと考えます。 例えば保育園を増やすとか、相談場所を増やすとか、産み育てやすい環境を作るという、間接的な意味での取り組みはされているわけですが、直接的に出生率(数)向上のための取り組みとはなっていないわけです。 これを皆さんはどう考えるでしょうか? この国の人口減少に歯止めがかからない今、自治体ごとに住民を増やすための取り組みがどんどんと始まってきています。ただ割と多く見るのは、移住してきてね!という人口増の取り組みではないでしょうか。となるとこれはまた出生率(数)を上げる取り組みではないわけで。 このように、人口を増やすということと出生率(数)を上げるということは分けて考える必要があると思います。別々のビジョンに基づくもので、手法が重なるところもありますが、実は別のものなのだと思うわけです。 そう考えた時、武蔵野市は、そしてこの日本という国は、人口減少と少子化という事象に対して、どのようなビジョンを持っているのでしょうか。 私自身常に意識しているテーマで、国を超えてこのビジョンを考察することで、各種先進的と言える取り組みが見えてきます。 ぜひ皆さんと議論していきたいテーマのひとつです。

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ともに考えたい「子どもたちの居場所」

先日、子どもの権利に関する条例の検討委員会を傍聴し、改めて子どもの居場所について考える機会となりました。 皆さんは子どもの居場所と言うとどんなところを思い浮かべますか?きっとそれぞれに、自分も含めて過ごしたことのある場所をいろいろと思い出すと思います。 今でこそさまざまな場所が作られていますが、以前から変わらないのは家庭・学校・地域というカテゴリかもしれません。 それこそ今は子どもの権利という視点、人権についての意識も変わってきたことから、学校に行かなくてもいい、家庭から距離を取ってもいいといった、柔軟な考え方も少しずつ広がってきました。とはいえまだまだではありますが… こうした中で、子どもの居場所という考え方も多様化しています。 武蔵野市において子どもたちがいられる場所はどれくらいあるでしょうか?また、その情報は子どもたちに伝わっているでしょうか? 行政の議論の中ではどうしても行政の関わる環境しか議論の中に出てこない印象が強く、もっと多彩に、それこそ私自身会社で居場所づくりに取り組んでいますし、民間事業者やまだまだ把握されていない地域での取り組みなども、しっかり情報として集まっていくといいと思います。 地域には行政も民間もその間のような活動も、たくさん存在しています。 暮らしの中で1つでも気に入った居場所があれば、そこで過ごすことの意味はとても大きくなるでしょう。0か1かでは大違い。 皆さんの周りにはどんな居場所がありますか?ぜひまちの中で目にとめて、シェアしていただけたら嬉しいです。そして子どもの権利条例の策定も注視していただき、ぜひアンケートやパブリックコメントへのご協力をお願いいたします。 ▼武蔵野市の関連ページはこちら

cloudless sky over meadow and trees
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定例会終了|パートナーシップ制度導入について

こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆です。9月議会が終了しました。今回は選挙を控えていることから、少し静かな、と言いつつ激しい場面もある、そんなひと月でした。いつもは9月に行う決算委員会が12月に移動するため、少し短い会期となりました。 今回の選挙は市議の補欠選挙もあり、しかも2名となったので、その後の議会の中のバランスはどうなるのか、気になっています。また、新たなメンバーが入ることで新しい視点や知見も得られるといいなと思っているところです。 26人議員がいますが、それこそ議会に多様性があると、お互いに刺激を受けられます。そう思っている議員ばかりではないかもしれませんが、少なくとも私は議員間のコミュニケーションについて面白味を感じています。まぁ、もやっとすることもないわけではないですけどね。笑 今回の目玉議案でもあったパートナーシップ制度を導入するための条例改正については、考えを述べる討論をしましたので、その原稿を以下そのまま掲載します。他の会派の討論を聞いていても、やはり今後の取り組みが重要であり、また視野を広げていくことが大切であると感じました。 会派ワクワクはたらくの討論原稿 武蔵野市男女平等の推進に関する条例の一部を改正する条例に賛成の立場で討論します。 第六期長期計画にも多様性を認め合う社会を構築するとあり、今回のパートナーシップ制度の導入はそのひとつの表れとなりました。こうしてさまざまな課題を乗り越え制度が作られる、それは決してゴールではなく、これからの取り組みが大切と考えます。 この夏、中学生と「SDGs」について考えました。SDGsの各論ではなく、そもそもなぜ、SDGsを作る必要性があったのか、そこに着目をしました。キャッチーなデザインもあり、SDGsの取り組みに注目が集まりますが、なぜこれがあるのか、こうしたものがなくてもいい世界だったら…ということに思いを馳せました。 もとをたどれば、多様性を認め合う社会に必要なのは人権への理解です。誰もが基本的人権を持つ存在である、このことが社会において浸透していない、だからこそ今、子どもの権利についての議論などが活発に行われているのだと思います。本当は子どもも大人も関係ない、性についてもその人それぞれ、一人ひとりの人権が尊重される社会となるべきなのです。武蔵野市においては、このことについて率先して取り組んでいくべきと考えます。 以前より、相談事業においては相談者の属性ではなく困っている内容でカテゴライズすることを提案してきました。パートナーシップ制度については多様性を認め合うということに加えて、例えば不動産や病院での手続きなどでの利便性の向上にも寄与するとされています。一方でそうした手続きにおいて困っている方は、他にもたくさんいるはずです。ぜひ支援の幅が、層がこれからも広がるように、お願いをしたいと思います。 最後に、この制度が男女平等条例の改正によって形になると聞いたとき、性の多様性でなぜ男女平等…?とはてなが浮かびました。しかし今回の改正により中身の表現も広がって、いわばこれは人権条例と呼べるのではとも思った次第です。今はまだ、男女平等というワードがタイトルになること、その歴史を背負っていることをしっかりと受け止めて、武蔵野市における人権への取り組みに繋げていきたいと思っています。 以上、今後の取り組みへの期待を込め、賛成の討論といたします。

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近づく選挙に向けて

選挙の雰囲気高まる日曜日ですね。八丁通りでお店をしているので、ここは関係する車もよく通ります。そこでちょっと小話と言いますか、無所属ってこういう時どうしているの?というのを書いておきたいと思います。 選挙に出たきっかけ 私は議員の方や市長からもお声がけをいただき、選挙に出ることになりました。なので最初は市長とのポスターもあり、目にされた方も多数いると思います。私の場合選挙まで40日しかなかったので、急な準備の中で、最初はとにかくアドバイス通りに、そこから徐々に自分の考えで進んでいきました。 きっかけをいただきとても感謝していますし、当初のアドバイスがあってなんとか選挙を迎えられました。ただ、私のやっていきたいことはあまり政党色がなく、自分でも考えがいろんな方面と合致したりしなかったりで、こっちだ!とは決められない状況に。そこで最終的には自分の陣営だけでやることに。 結果、サポートしていただいたことを含めても自力で当選したと言えるだろう数を得票できた(と思う)ので(その節は皆さまに大変お世話になりました)、どこの党とも組むことなく、無所属同士で会派を組み議員活動をしています。そもそも行政書士会の活動をしていたこともあり、どこかとくっつくといろんなところに影響するなどの背景もありました。 議会活動に入って 無所属と言えど、どこかに寄っているというのはよくあることだと思います。それが良い悪いは別です。ただ、お互いにはっきりとサイドが分かっていると、議会での判断も最初からはっきりしなくてはならないことがほとんどになります。私はその意味で、毎回迷えることはありがたく、こうして良かったと。 このことから、いろんな議案に対して賛否を最初から表明しないスタイルに落ち着いています。吟味せずに決められないからです。どちら側かが決まっていると、もう数は見えるので、議論がどう動くのか、中の人的に言うと分かります。なのである種どちら側でもない私たち会派は、四方八方へ動けるのです。 選挙に向けて 選挙においてもこれは同じで、私たちはどこにも付かないということを表明しています。曖昧だと言われることもあります。でも、曖昧だからこそ地域の方々と一緒に考え、行動することもできます。デメリットは数がいないので分担が難しいことやインパクトを出せないこと、国や都へのパイプが少ないなど。 選挙は魔物と言われます。無所属で通るというのは実に大変、特に国や都を見れば頷けるでしょう。上を目指すなら入党しないととよく言われますが(そもそも上下関係ではないと思う)、私は今そういう考えはないので地域でできることを無所属でやろうと思います。ちなみにどことも仲は悪くないはずです。笑 最後に選挙に向けてのお役立ち?情報、どこと仲が良いのかを知るポイントは・ちらしや選挙公報にある「私たちが応援しています!」の方々・推薦を出している団体・演説しているときに周りにいる方々や応援演説をする政治関係の方あたりでしょうか。ぜひチェックしてみてくださいね。 \公式LINEでも市政情報をお届けしています。ぜひご登録ください!/ ・ID検索で追加:@740ouxev・URLで追加:https://lin.ee/5MJEEQF 公式LINEでは友達追加のみだとこちらからはアカウントが分からないため、匿名で情報をキャッチするだけという使い方ができます。トークでご連絡いただくと、アカウントがこちらに表示され、直接やり取りができるようになります。

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武蔵野市政情報|2021年9月17日号

こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆です。少しずつ秋が深まってきましたね。週末は台風の予報、皆さまお気を付けください。 外にあるものは片付け、外の排水溝のごみ取り、多少の備蓄や作り置きをするなどがおすすめです。 今は自宅療養の件もあるので、体調不良の時のための備蓄も考えたいところですね。感染症拡大時においては、原則「在宅避難」が推奨されています。 ・武蔵野市の防災安全センターはこちら↓市HPへhttp://www.city.musashino.lg.jp/bousaianzen/index.html さて、今日のお知らせです。 ■議会の動き 9月は定例会の月でしたが、今年は市長選があるためイレギュラーで決算委員会が12月へ移動され、コンパクトな日程となっています。 今日までで委員会が終わり、22日に諸々の議案の賛否を決議し閉会予定。 選挙があることから、いつもより激しい攻防が見られることもありました。各委員会で注目を集めたものは、 総務委:パートナシップ制度導入、追加経済対策文教委:一中と五中の改築コンセプト後半部分の説明厚生委:自宅療養者支援とワクチン接種の今後建設委:吉祥寺東部エリアの市有地売買に関する陳情 こうした内容でした。22日の決議にもぜひご注目ください(陳情は継続審査となり次回へ持ち越し)。 (文教委員会行政報告資料より) ■来春入園の保育のしおりが出ました 保育園入園をお考えの方へ、一斉入園のルールブックとも言える保育のしおりが発表されました。 ・令和4年度の申込についてはこちら↓市HPへhttp://www.city.musashino.lg.jp/kurashi_guide/hoikuen/ninkahoikuen/ninkahoikuen_annai/1033733.html ■現在行われている意見募集(パブリックコメント) ①幼児教育振興、②障害者福祉センター建て替えについて募集中です。 幼児教育とありますが、こちらは乳幼児全般にかかわる分野でもあります。センターについては建物のことが中心ですが、今後求められる機能なども広くぜひご意見を。メールでも提出できます。 ・意見募集についてはこちら↓市HPへhttp://www.city.musashino.lg.jp/shisei_joho/public_comment/boshu/index.html \公式LINEでも市政情報をお届けしています。ぜひご登録ください!/ ・ID検索で追加:@740ouxev・URLで追加:https://lin.ee/5MJEEQF 公式LINEでは友達追加のみだとこちらからはアカウントが分からないため、匿名で情報をキャッチするだけという使い方ができます。トークでご連絡いただくと、アカウントがこちらに表示され、直接やり取りができるようになります。

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学校改築(一中・五中)をテーマに全員協議会が開催

学校改築事業(一中・五中)のコンセプトなどについて、議員から行政側へ質疑を行う全員協議会が開催されました。 まず説明の中で、改築コンセプトとして標準仕様と各学校の特徴の考え方や、ゾーニング、平面図などが示され、今年の残りのスケジュール案が提示されました。それに対し、各議員が会派の持ち時間の中で質疑を重ねます。 ■一中のコンセプト案はこちら■五中のコンセプト案はこちら↑イラストやパースなど多々掲載されているのでぜひご覧ください。 未来の学びと建物の関係性や、工事期間中の配慮、市民参加の方法など多く質疑がなされ、私自身は主に以下を尋ねました。 ■9月以降開かれる説明会の内容は■工事期間中の子どもたちが受ける制限と工夫は、それはいつ説明されるのか(井の頭小・五小の子どもたちも一中・五中の仮説校舎を使うことになる)■説明会などの対象に「子ども」を加えて記載して欲しい(現在の記述は「保護者・学区内住民説明会」)■説明会など情報提供や意見収集の場をオンライン化するなどして多くの方が参加しやすいように工夫して欲しい、乳幼児を抱える人たちも多く関係する、感染症もある■改築をワクワクするようなポジティブな流れにしたい 自分の子どもが通うことになるという意味でも、非常に重要な事業と認識しています。実際、設計自体は専門の方々によるもので、パースなど見ると非常に楽しみに思うところが多いです。 その中で、行政が担うべき部分として、実際に通う子どもたちへの対応が大切だと思います。長らく仮設校舎に通ったり、校庭など設備が十分に使えなかったりすることがあります。その説明が今のところはまだあまり出てきていません。 工事中の音に対する配慮などは設計のことなので話にあがるのですが、学びや生活にどのような制限がかかるのか、対する工夫がどうなされるのかはまだ見えていません。周囲ではリスクを考え、受験などを検討する声も聞こえます。 今後、子どもたちへの影響についての情報がいつ頃示されるのかを、9月の説明会において説明して欲しいとお願いしました。 また、説明会などの機会をぜひオンライン化して、たくさんの方がアクセスできるようにして欲しいと依頼しました。これまでもさまざまな機会において要望してきたことなのですが、今回前向きな答弁をいただいたので、これは実現を強く強く強く期待しています! 残された課題 今回大きく取り上げられていたことのひとつに「標準仕様となるのはどこの部分なのか」という点があります。一中・五中から改築がスタートするために、そのうちのどこが今後の他の学校改築に引き継がれていくのかが注目されています。 行政側の説明では「学びの公平性」を考えなくてはならないということですが、例えば特別支援学級があったりなかったり、そういった福祉の面における学びの公平性の確保をどう考えているのか、福祉や防災の観点からも、市内学校の公平性は担保される必要があると考えます。 このあたりの議論は今後もさまざまな場面に派生し、20年以上をかけて各校の改築を行う中でも大きなテーマになることと思います。 また、お金の動きについても質問が出ましたが、積算できるのは基本設計がほぼ出来上がる12月に報告するとのことです。こちらもしっかりと注目していく必要がありますね。 今後のスケジュール(時系列) ○第1回説明会 五中:9/9.11 一中:9/10.12*文教委員会行政報告:9/14●第2回改築懇談会 一中:9/21 五中:9/29●第3回改築懇談会 一中・五中:11/30*文教委員会行政報告:12/14○第2回説明会:1月以降 第1回の説明会については、これから学校を通じてや未就学児の家庭には郵送など、お知らせがされるとのことです。注目していきましょう! 武蔵野市の学校改築に関するページはこちら↓http://www.city.musashino.lg.jp/shisei_joho/sesaku_keikaku/kyoikubu/1030335/index.html 追記:意見募集が始まったのでstand.fmでもラジオを収録しました!ぜひこちらからさらっとお聴きください。

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2021年7月 来年度の予算について要望しました

こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆です。一気に暑くなりましたね。熱中症などご自愛ください。 予算要望って? さて、7月16日には年に一度の「予算要望」というものがありました。予算要望とは、次年度の予算組みをする際にこんなことをして欲しいといったお願いや、意見交換などを市長サイドにできるものです。 議会以外でしっかりと話をするのは実はこの機会くらいなのではと思うくらいで、しかもざっくばらんに話せるので、とても貴重な時間です。 要望は会派ごとに行い、人数で時間が決められています。私たちワクワクはたらくは2名で30分。市長と副市長、総合政策部長、財務部長らが出席する中で、主に市長とコミュニケーションを取ります。 1年目はてんで何をするのかよく分からず、2年目は限られた時間を有効活用するのが難しく、ようやく今回3年目で話したいことは話せた!という実感がありました。 会派によっておそらくやり方は異なるのだと思われますが、私たちは毎年話したいことの箇条書きメモをお渡しし、その順番にポイントを伝えます。 何を要望したの? 今年は大きく3つのテーマについてお話をしました。 学校改築の進め方について 実効性ある環境政策について 感染症の影響と対策について この3点です。 学校改築については、これから個々の学校の計画・設計が決められていきます。8月には議員に対し、全員協議会という場で説明がなされることになっていて、そこでは一中・五中の改築コンセプトについて発表があるそうです。 そうしたことを踏まえ、要望としては大きな方向性として、これまでの市の学校改築についてきちんと検証し、過去の経験を生かして欲しいこと、また情報提供をしっかりとして欲しいことなどを要望しました。 環境政策については、まず低炭素化を目指し諸々計画など出ていますが、実際にどうするのか、具体的で効果的な施策を行うよう求めました。また、それとエコreゾートの関係性、大枠としてのSDGsなど話は広がり、市民からもわかりやすい広報、そして市民参加を促進していけるようにとお願いをしました。 最後に感染症の影響と対策ですが、これについてはそろそろはっきりとした数値が出てきており、本当に困っているところはどこか、どうすればその人に届くのかといった、実態把握やこれまでの施策の効果検証を行い、そのうえで効果的な施策を打って欲しいと伝えました。 税収増なども報道されていて生活への影響がよく分かっていないものの、自殺者数は特に子どもにおいて明らかに増えていて、高校生年代などの性被害や犯罪に巻き込まれるケースも出ていること、こうした部分に対しては早急な対応が必要として予算化を求めました。 具体的に何ができるか難しさはありますが、子どもたちをサポートできる人を一気に増やすなども提案し、限られた時間の中で議論することができ良かったです。 今後のスケジュール 次は8月の閉会中の委員会にいろいろと動きがあるはずですが、8月の議会が終わるとすぐ9月の議会が始まるという、五輪スケジュールでいつもと違ったペースです。 細かな施策についてはまた9月の一般質問に向けて準備していきたいと思いますが、さらに今年は市長選があり決算委員会が9月から12月に変わるため、いまいちペースが掴めません… 前述した通り学校改築の情報提供が全員協議会で行われたりもするので、またそのあたりもレポートしていきたいと思います。 お知らせ 武蔵野市のワクチン集団接種予約情報です。 基礎疾患のあるかたの集団接種予約を受け付けます。予約受付開始日時:7月21日(水曜日)午前8時30分接種日:8月1日(日曜日)予約方法:インターネット予約サイトまたは市コールセンター(電話番号0570-666-852) (注意)予診票に基礎疾患について記載し、接種時に必ず申告してください。(注意)接種当日にお薬手帳、診療報酬明細書、健康診断結果など、基礎疾患が証明できる書類をご提示ください。ご提示いただけない場合は、当日接種を受けられません。 http://www.city.musashino.lg.jp/stopcovid19/kenko_hoken/1031272/1032594/1032613.html 今回は基礎疾患のある方の予約受付となっています。何かしらの証明書類も必要とのこと、ご注意ください。

活動報告

選挙話|都議選を目の前にして

こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆です。賑やかだった選挙期間もあっという間に過ぎ、いよいよ明日が投開票日になりました。 今日も期日前投票をやっているので、土曜ということもあり投票所は多少混雑しているのではないかなと思います。ぜひお天気がいいうちに足を運んでみて欲しい!とようやく筆をとりました(言い訳は子どもの体調不良で今週は戦闘力ダウン…です)。 私自身はどの陣営にも属しておらず、意図的にそうしています。普段から議会では議案ごとに審議をする立場を取っており、与党でも野党でもないとして行動しているからです。他の人がどうということではなく、今の市議会のバランスにおいても私の場合はそうしたほうが責任を果たせると考えています。なのでこの記事は誰かに誘導するような内容にはしません。 議会でも市に求めてきた投票率向上を目標に、今回も私自身SNSでの広報などに力を入れてきました。なるべくフラットに、きっかけとなるような記事にしたいと思いつつ以下記します。 武蔵野市からは1人しか当選できない!1票が運命を変える大激戦エリア 武蔵野市からは1名が当選することになります。「1人区」(いちにんく)というやつです。1人しか通らないので、誰に投票するかはとても重要な意味を成すと思っています。 NHKの選挙WEB「選挙の基礎知識」を見てみます。(https://www.nhk.or.jp/senkyo/database/togisen/2021/knowledge/) 正確には有権者数ですが分かりやすく人口で見ると武蔵野市は14万人、同じ1人区の小金井市は12万人。その一方、おとなり三鷹市は18万人で2人区、2人当選することになります。 うーん、羨ましい…ちなみに同じ2人区の府中市は26万人。これまたずいぶんな差がありますね。どこかに線を引かなくてはなりませんが、これが俗に言う「1票の格差」というのに繋がっています。 最も多いところは世田谷区(93万人)の8人、次いで練馬区(72万人)と大田区(71万人)がそれぞれ7人当選です。前回も今回もいくつかの選挙区で増減の調整があり、少しずつ変わってきてはいますが、武蔵野市としては1人しか選ばれない、大激戦のエリアとなっています。 選挙ドットコムでは2019年に1票以内の差で候補者が決まった選挙がなんと26もあったとのことです。(https://go2senkyo.com/articles/2019/12/28/47613.html) ちなみに前回の武蔵野市議会議員選挙でも、当選ラインは1,215票、その次の方が1,192票とその差は23票!!!ね、1票がどれだけ大事か感じていただけたでしょうか… いろいろあってどれを見ればいいか迷う…そんなときは「選挙公報」を見てみよう! 選挙公報は東京都選挙管理委員会のページで全部見られるようになっています。(https://www.r3togisen.metro.tokyo.lg.jp/campaign-bulletin.html) 選挙公報はオフィシャルのものなので全戸配布です。上記のようにネットでも見られますし、投票所にも並んでいます。ちなみに掲載順はくじで決まります。 今回は4人しかいないので見やすいですが、市議選ともなると前回は37人分で新聞をめくるような感じに…それはそれで目立ち方が異なり、読むほうも結構気力が要ります。 お住まいによってはちらしが配られたり、候補者からのはがきが届いたりしていることでしょう。ちらしの投函はポストの状況によって配布状況が異なりますよね。ポスティングNGとなっているところも多いかもしれません。 はがきについてはなんで自分の情報知られてるの?と焦った方もいるかもしれませんが、有権者の名簿から書き写すことが認められており、それをもとに郵送されているものが多いかと思われます。時代錯誤…と思うやり方かもしれませんが、オフィシャルなやり方ではあるので、送り主を責めず、今後の選挙のあり方についての議論にぜひ意見を出して欲しいところです。 結局どこを重視したらいいの? さてようやく中身、まずはどんな考えを持っている人なのか、プロフィールなども簡単に書かれています。武蔵野市の選挙公報はこちら。 また、それぞれどんな価値観を持っているかというのは、NHKの候補者アンケートがシンプルにまとまっていて分かりやすいです。都政への評価や新型コロナウイルス感染症対策についてなど。とはいえ似たような考えを持つ傾向もあり、絞り込みには使えると思います。(https://www.nhk.or.jp/senkyo/database/togisen/2021/survey/) 都議は武蔵野市と東京都の繋がりとして、非常に大きな役割を担っていると日々感じています。都全体としての立ち位置ももちろんあると思いますが、それでもやはりこの地域から1名しか都議会へは行かないわけで、期待は大きいです。 市議会にいると、しょっちゅう都の話が出てきます。お金も流れてきますし、都の取り組みをそのまま市が委託されて行うということも多々あります。少し例を挙げると、 都道がいつどのように工事されるのか(沿道の方には大きな影響が及びます) 都営水道一元化をどのように進めていくのか(市の水道は老朽化が進んでおり、自分たちで行っていくのはコストが高すぎて困難な状況です) 外環道路をどうするのか(最近調布で道路陥没があった道路工事、武蔵野市も東部に住んでいる方以外はあまり知らないかもしれませんが大きな道路工事です) こうした大きな公共工事に関することや、保健所や児童相談所といった都管轄の施設機能との連携、再編といったこと、また学校関係でも地方公務員としての採用人事関係は都に権限があります(教育の中身は元をたどれば文科省ですが)。都立公園も私たちの生活に密着したものですね。 国民健康保険についても武蔵野市では億単位での赤字繰り入れを続けており、財政健全化を図っているところではありますが、都や国に対し負担を減らすよう求めています。 こうした武蔵野市の今、今後を知るには第六期長期計画という計画が一番上の計画となり、これに沿って具体策が打たれます。イラストたっぷりで見やすいです。(http://www.city.musashino.lg.jp/res/projects/default_project/_page/001/026/874/tokuchou_gaiyo.pdf) また感染症下においては、医療体制はもちろんのこと商業に対する制限と補償、最近では吉祥寺への療養施設設置についてなども大きな話題となっていますね。 というように、武蔵野市に住んでいて東京都議会にいろいろと要望していかなくてはならないこと、たくさんあります。その席が1つしかないのですから、とっても大切な選挙です。 市にも大きく関係することとして公報を見る限りでは、鈴木さんは都営水道一元化をさらに進めていく姿勢、土屋さんと五十嵐さんは保健所機能を市にもという視点、そして土屋さんは都立公園の設備、五十嵐さんは外環道路反対の意思を表明しています。もう一人の候補者遠藤さんは武蔵野市に特別限った政策ではなく、消費税廃止などを述べられています。 あとはそれぞれ独自性があり、得意を生かす内容になっているのではないでしょうか。経歴やスキルによってアピールポイントは変わりますね。 また私見ですが、大枠で見たときに土屋さんは元市長・元国会議員のお父さんがいるわけで政権与党である国とのパイプに強い、五十嵐さんは今の武蔵野市長の後継と言われており市とのパイプに強い、鈴木さんは都議会与党だったので都とのパイプに強い、そんな関係性も見えてきます。 こうした人脈や各所との関係性というものも、働く中では非常に重要なことだと思いますし、仕事のやりやすさには関係してきます。人対人で仕事をしていることからすれば当然人柄なども気になるところですが、そのあたりはぜひ皆さん演説や動画、SNSなど見てみることで少しずつ感じ取ることができるのではないでしょうか。 武蔵野市にとってしっかりと働いてくれる方を推したい、私はそう考えます。誰かとは書きません、それぞれの価値観を大切に、その1票に託して欲しい。 投票は20時まで!散歩がてら寄ってみませんか さて、長くなりましたが投票に行きませんか?武蔵野市の期日前投票はこちらで行っています。すべての自治体での期日前投票所一覧はこちらです。券がなくても、明日行けない理由が何でも、直接突っ込んで大丈夫です。 どうしても迷ったら、何も書かないで投票することもできます(白票と言います)。投票結果が世代別で出たとき、少ない世代に対する態度が変わってきます。何も言わないなら優先的に考えなくてもいいだろう、そう思われてしまいます。ぜひ世代の投票率を上げましょう。 世代別の投票率結果、前回のものが出ています。10代・20代・30代、投票に行こう行こう行こう!大事なことなので3回言いました。(https://www.nhk.or.jp/senkyo/database/togisen/2021/numerical/) お子さんと一緒に投票所に入れます。投票所に入ったことがあるお子さんは将来投票する確率が高いというデータも出ています(総務省調査)。投票へ行くことが自然なこととして捉えられるのかもしれません。 ふう、結局書いていたらこんな時間になってしまいました…この記事で1人でも多くの方が投票に行ってくだされば本望です。私もこれから行ってきます!