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2022年6月一般質問「武蔵野市の子ども子育て支援施策や市民と協働するまちづくりの実現等について」

こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆です。あっという間に(と毎回言っていますが)6月を迎え、7日から定例会がスタートします。 一般質問を提出しましたので、まずはその要旨を公開します。今回は15番目ということで、9日の登壇になるかなというところです。最新情報はTwitterにてお知らせいたします。 武蔵野市の子ども子育て支援施策や市民と協働するまちづくりの実現等について こども家庭庁の取組方針と武蔵野市の子育て施策等について  (1)現在分かっているこども家庭庁の取り組み方針に対し、武蔵野市の子ども子育て支援策についてさらなる検討が必要と考えているところ等、分析を伺う。  (2)武蔵野市子どもの権利に関する条例の検討とこども家庭庁創設の動きとの関連性について伺う。  (3)ゆりかご面接や乳幼児健診の受診率と参加できていない実態等について伺う。  (4)産後ケアが拡充されたが、時期が延びたこと等の拡充内容と産後うつや母親の自殺との関係性について伺う。  (5)保健センター機能充実検討有識者会議に小児科医がいない理由を伺う。  (6)上記有識者会議において保健センターでの健康増進として紹介されている事業内容が高齢者層を主な対象とするものであると感じるが、健康寿命とは異なるテーマとして若年層のメンタルヘルス対策についての見解を伺う。  (7)武蔵野市において子育て支援施設を複合化することの意義と、市内での地域差を作らないようにする対策について伺う。  市民と協働するまちづくりの実現について  (1)三鷹駅北口交通環境基本方針の策定について、オープンハウスが開催され、今月には市民ワークショップも行われる。事業の進捗状況や反響を伺う。  (2)吉祥寺東町1丁目市有地利活用事業について、コロナ禍を経ての市民参加の実現について現状と課題認識を伺う。  (3)令和3年度の吉祥寺東部地区のまちづくりについてや、令和4年度の武蔵境南口公衆トイレリニューアル事業等、周知広報がなされる中、市民の関心が高まるにつれさまざまな意見が出てきていると感じる。こうした市民の声に対し、どのように説明責任を果たしていくのか、また事業を進める中での市民参加の実現についての見解を伺う。  市民からの相談や過去の一般質問等よりピックアップした事項について  (1)各種計画等策定委員会の会議体が、より市民に開かれたものとなるための施策につき、検討の進捗について伺う。  (2)市のホームページ更新にあたり、その進捗と今後どのようなスケジュール及び手法で市民参加が行われるか伺う。  (3)若い世代の投票立会人の募集や投票日の学生アルバイト募集が行われている。成人年齢引き下げも踏まえ高校生世代へのアプローチや、一方で年齢問わず投票へ行ったことがないといった市民に対する施策の可能性について伺う。 

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2022年2月一般質問「子ども・子育て支援やコミュニティが交わる取り組み等」について

こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆です。 第1回定例会が始まりました。スケジュールについてはラジオstand.fmでもお話していますのでぜひお聴きください。 さて、今回の一般質問の要旨はこちらです。 少子化社会対策白書等から考える子ども・子育て支援について 「少子化社会に関する国際意識調査」では、他国と比較して子育て支援への課題があることがうかがえる。主に令和3年版『少子化社会対策白書』を基に、市としての子ども・子育て支援のあり方について伺う。 合意形成に向けコミュニティが交わる取り組みについて 意見募集や市民意見交換会が話題となる中で、合意形成を行うためには考えを発する・集めるだけでなく「聴く」・「知る」ことも大切ではないかと考える。コミュニティが交わり合うことの可能性や取り組みについて伺う。 市勢統計に見る人流減少の影響について 電車やバスなどの交通、また健診事業などの数値を見ると大幅な人流減少が結果として表れている。産業をはじめ、多岐に渡るであろう影響につき伺う。 予定では2月28日の夜あるいは3月1日の午前中に登壇すると思います。インターネット中継もありますので、よろしくお願いいたします。終了後、原稿もアップしますのでご覧くださいね。 国際情勢が激しく揺れ動く中、自分にできることは何なのか、この瞬間に政治に携わる者としての大きな責任を感じています。ともに学び、考えていきたいです。 追記(2/28夜) 本日8番目に登壇しました。読み原稿をここに残します。 ワクワクはたらくの本多夏帆です。週末、家で国際情勢のニュースを見ていた4歳の息子は、死にたくないよと言いました。まだ死についてよく理解してはいない年齢ですが、それくらいの衝撃を受けたのだと思います。 私は今この瞬間に政治に携わる者として、そして法を学んできた人間として、私たちは常に過去から学び、新たな世界を模索するために努力をし続けなくてはならないのだと実感しています。目を背けたくなる現実に対し、決して無関心にならず、この悔しさ、悲しさを共有し、前に進んでいきたい。今、世界中の大切ないのちが守られるように、強く願います。 さて、前回の議会が終わってから、議員の役割とはを考える日々を過ごしています。あなたの言っていることはおかしいとか、自分の話が正しいからこっちは間違っているとか、そんなふうに話される。私が見てきた世界は私が見てきた世界、あなたが見てきた世界はあなたが見てきた世界、だから話し合いましょう。そうはならないのでしょうか。 持っている情報自体が互いに異なるということが議論の中でわかってきたのに、相手を否定することで自分が正しいという議論を展開するのは違うのではないかと思います。建設的な議論の必要性、重要性を実感しています。 それでは質問に入りますが、今回は細かい質問にせず、大きな問題提起をしました。1つ目は少子化対策と子育て支援、2つ目はコミュニティ、3つ目は市勢統計からの気づきについてです。 大きく問うやり方はあまりしてこなかったため、準備をされる職員の方を困らせてしまい申し訳なかったのですが、一緒に考えてくださる姿勢がとても嬉しかったです。議員になって丸3年が終わろうとしていますが、この質疑のやり取りについても何をどうするのが市政にとってプラスになるのか、プロセスも考えながら、ずっと模索しています。内容に入ります。 1少子化社会対策白書等から考える子ども・子育て支援について 「少子化社会に関する国際意識調査」では、他国と比較して子育て支援への課題があることがうかがえる。主に令和3年版『少子化社会対策白書』を基に、市としての子ども・子育て支援のあり方について伺う。 今回は内閣府の資料を用いての質問です。子ども庁なのか、子ども家庭庁なのかといった議論も行われていますね。それを見ても、子どもの支援、家庭に限らず子育てをする者への支援と課題が多岐に渡ることが分かります。 武蔵野市においては、本議会でもこれまでに多数議論に出ていますが、保健センターの増築と新たな子ども子育て支援施設についての議論が展開される中で、箱物としての議論と子ども子育て支援についての議論がごちゃ混ぜになり、議論が複雑化している印象を持っています。 それにより子ども子育て支援にネガティブな流れを持たせたくないという想いを持ち、今一度子ども子育て支援について市に求められること、市にできることを考えていこうという趣旨でこの質問をすることにしました。 先に述べました令和2年度少子化社会に関する国際意識調査報告書の内容は、衝撃的と言いますか、やっぱりそうなのか…という感想を持ちましたのでまず少し紹介します。ここでは、日本、フランス、ドイツ、スウェーデンの4ヶ国の比較がなされており、社会的支援についてというテーマの中で、直球ですが子育てしやすい国と思うかという問いがあります。 分析をされた有識者、国立社会保障・人口問題研究所の岩澤人口動向研究部部長の解説によれば、自国が子どもを育てやすいと思うかどうかについて、スウェーデン、フランス、ドイツの順で評価が高く、日本はそう思う人の割合が最も低い。その質問で子育てしやすいという回答をした理由について日本は治安の良さが高いですが、スウェーデンは教育費の支援、雇用の安定、育児休業の所得保障、保育サービスが挙げられています。 一方で、妊娠・出産時の身体的・精神的・経済的負担を軽減する施策として何が求められているかという支援策については、日本で高いのは出産費用の助成、不妊治療の助成、各種サポート窓口の一元化とのこと。育児を支援する重要施策の中でも日本で一番高いのは教育費の支援でした。 このことを見るに、日本においては経済的な負担が多いと考えられていることが伺えます。子どもを持つことの印象についても、フランスは自然、ドイツは子孫、スウェーデンは楽しいというのに対し日本は経済的負担となっているとのこと。 これだけ聞くと少々ショックも受けますがおそらくこれが現実で、日本において子どもを持つことは積極的に人生設計に組み込まれる状況にはないようです。 ただし、先に述べた子どもを持つことに対し楽しいというよりも、育てる側の自己成長に繋がるとか、質の高い環境でしっかりと子育てをしたいという真面目な考え方であり、だからこそ負担も感じやすいのではないかということも分析として添えられており、なるほどそこにも関係性があるのかと納得したところもあります。 さて、こうした状況の中で、令和3年度に出された少子化対策白書には、多岐に渡る少子化対策の中身が掲載されています。子育て世代が将来にわたる展望を描ける環境づくりでは、雇用環境の整備や働くことと子育ての両立支援策、最近グッと増えてきて法改正もされてきている男性育休の分野、地域活動への参加促進という暮らし方改革なるものもあります。 多様化する子育てニーズへの対応については武蔵野市でもすでに多く取り組んだり目指したりしている、妊娠期から子育て期にわたる 切れ目のない支援、その他地域の実情に合わせた取り組みや子どもや子育てにあたたかな社会づくり、そしてICTやAIといった科学技術の積極的活用といった施策がずらっと羅列されています。 これらをざっと見たとき、今回の武蔵野市が取り組もうとしている窓口の一元化については、先の意識調査にもあったように子育てに関わる市民にとっても要望に沿ったものだろうと考えています。福祉総合相談窓口のように、困ったらとにかくここへという分かりやすさはやはり重要です。 ただ当然それだけではなくて、窓口は一つになってもその窓口があるところは本当にひとつでいいのか、すなわち保健センターの位置にひとつあることで十分なのか、これは何も同じ段階のものがいくつも必要ということではなくて、そのもうひとつ手前で支援に繋がる場所がどれくらい身近にあるか、手を伸ばせば届くところにあるかというのが大切だと考えています。 また、今日のデータでお伝えしてきた課題、子育てにおける経済的負担あるいは子育てに対して経済的負担という印象を持っているということについて市として何ができるのか。これは非常に大きな問題で簡単に解決できるものではありませんが、当然お金をばらまこうということではなく、ただ、先日の子育て世帯臨時特例給付金の所得制限を見ても、経済支援において不公平さを感じる施策はやはり存在しています。 子どものための支援なのか子育てを行う者に対する支援なのかよく分からないのはさることながら、個人の収入と世帯の収入の考え方も公平性は感じられません。急な国の施策による市の財政に対する影響を鑑みて先日の議案自体に賛成はしておりますが、国の施策に対する現場のフィードバックとしても市から市民の声を届けていただきたい。 さらに、代表質問でも話題に上がった議員研修では、子どもの貧困について知る機会がありましたが、負担と考えられている教育費の支援とも言える学習支援について、そうした支援を知らないという子どもが圧倒的に多いことや、学力の底上げについては支援があるもののもうちょっと頑張ってレベルアップしたいといった子どもの支援はなかなかないといった、きめ細やかな支援のあり方が求められていることが分かりました。 子どもの貧困は諸外国に比べてもかなり悪い状況にあるとのことで、先の経済的負担という課題と通じていると考えます。 市においても今回の子ども子育て支援のあり方、必要な機能についての議論をする中で、こうした経済的負担という部分についてもできることがあるのではないでしょうか。 働き方や休み方という点ではハローワークや社会保険労務士などの士業と連携して市民の相談に乗ったり、情報提供したりすることも考えられるかもしれません。 例えばまだまだ育休、特に男性の育休に対する理解が浸透しているとは言えない世の中です。所得が少なくなるということから育休取得を控える人もいる。ちゃんと復職できるのか、キャリアに不利ではないか、どのような手順で取るのか、どうするのが子育てにとっていいのか。 また自営業には産休育休なる制度はありません。不規則な仕事のスタイルからも柔軟な保育制度が求められますが、どうすれば子育てをしながら安定的に働き続けることができるのか、雇用による労働ではないのでハローワークに相談することもあまりできません。 実際こうした不規則スタイルで働く身からすれば、行政に提出する保育の書類においても現実とかけ離れており、どう自分の生活を伝えれば良いのかわからない、言ってみれば自分の働き方は対象として見られていないあるいは知られていないのだなと思ってしまうこともあります。そうした情報共有をする場だって本当は欲しい。 少子化対策白書にもあるように、子育てに直面するかどうかも分からない学生の頃から、ライフプランニングを行う機会が多数用意されていてもいい。また、そもそもで言えば福祉総合相談窓口との連携も大切でしょう。ヤングケアラーも話題になっていますが、子どもにケアをされている側である大人などに支援が届かなければ、根本的解決には至らないと思います。10年以上前から、高校中退の理由は子育てする側の経済的問題が最も多かったはずです。 保健センターとの連動ということから母子保健、健康面が重視されることはもちろん大切なことだと考えていますが、今回調べる中で私自身理解を深めることができた、子育てに対する負担がどこから来ているのかということについて、求められている多岐にわたる施策を踏まえた上で、市の作ろうとしている子ども・子育て支援施設の中身を応援したいと思います。 質問は最初に述べました、こうした少子化対策についての資料を踏まえ、市の子ども・子育て支援のあり方について、見解を教えていただければと思います。 2合意形成に向けコミュニティが交わる取り組みについて 意見募集や市民意見交換会が話題となる中で、合意形成を行うためには考えを発する・集めるだけでなく「聴く」・「知る」ことも大切ではないかと考える。コミュニティが交わり合うことの可能性や取り組みについて伺う。 私はこれまでの集団活動の中で、長く合唱に取り組んできたので、合唱ならおそらく多くの方が経験されたことがあるかなと思いそれを例にお話をします。 合唱で重要なのはいかに声を大きく出せるかとか、発声がうまいかといったことだと思われがちですが、声を出す前にまず聴くことが大切であると私は考えています。 音が合っているかどうかということのみならず、同じ楽譜の同じ情報を受け取っていてもそこには解釈が生まれ、同じピアノという記号を見ていてもそれがどれくらい小さいのか、同じフォルテでもどれくらい大きいのか、同じ単語でもどのようなイントネーションで言うのか、優しく発するのか悲しい表情をするのか、互いに聴き、確認してみないとわからないものです。 それぞれに情報の解釈が生まれることに加え、それぞれの主観がベースとなるため、互いに聴き、交わり合うことによって少しずつ調整を加え、ひとつの作品にまとまっていきます。 また仕事でよく見るのですが、学生のグループディスカッションの場でもこんなことがあります。賛否を問うテーマであった場合、先に意見を表明してもらってからどちらかにまとめるのはなかなかに難しい。 まずは問いの分析を行い、そこから見えるポイントについてさまざま情報を出し合い整理をした上で賛否どちらかにまとめていくほうが実はスムーズに結論が決まります。 現在の武蔵野市が行う市民参加の手法にもさまざまなものがありますが、コロナ禍においてはどうしてもこの交わりあうという視点での取り組みに困難さがあり、意見を発する・集めることに力を入れることになってしまったのではないでしょうか。 住民投票条例のことで言えば、昨年8月の市民意見交換会の時点で、賛成ではなく反対やなぜ今なのかという意見が出ていたことは、12月の議会で述べました。11月の報道から騒ぎになったという発言をする方が多く、確かに大きくなったのはそうかもしれませんが、さまざまな意見自体は夏の意見交換会でも、そして遡って春のアンケートにおいても存在しており、表明されています。 全国への爆発的な認知度に繋がったのは報道かもしれませんが、8月にはSNSで話題になっているのも目に入っており、それを見た方が意見交換会にも参加されています。 そんな中意見交換会では、賛成意見、反対意見をただ述べる場になってしまい、少なくとも交換、交わり合うような議論ができる場にはなっていませんでした。他者の意見に耳を傾ける、背景を聴く、そうして考えを深めるような場が必要ではないでしょうか。 そうした場はどこにあるのかと考えたとき、真っ先に思いつくのはコミセンです。がしかし、コミセンに入ったことがない!という方が多数います。 私は先の議会での自分の発言に責任を持ち、年始から早速行動を始めました。先日開いたパブリックコメントを書こう!というイベントには10名ほどの市民の参加があり、計画の冊子を手に入れるのに中町集会所に入るところから体験をしてもらいました。初めて入るという方もいて恐る恐る、そしてコミセンの委員の方はこんなに冊子を取りに来たのは初めてという、そんな機会を作ることができました。 このようにこちらも少しずつですができることに取り組もうとしています。特にこれまで市政とあまり関わりがなかった市民と繋がっていくのは簡単なことではないですが、今回のことをチャンスに、より市民参加の活性化に繋げていきたいと思います。コミュニティが交わりあうことの可能性、そしてどのような取り組みができるか、市の見解を伺います。 3市勢統計に見る人流減少の影響について 電車やバスなどの交通、また健診事業などの数値を見ると大幅な人流減少が結果として表れている。産業をはじめ、多岐に渡るであろう影響につき伺う。これはまずご見解を伺い、再質問したいと思います。 以上、よろしくお願いいたします。

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活動報告

住民投票条例案への討論原稿

こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆です。定例会終了後、多数のお問合せをいただいている住民投票条例案への討論原稿をまず掲載いたします。 定例会の各議案への振り返りについては会派で行っているところのため、数日後に掲載予定です。 以下原稿です。読みながらアレンジしているところもありますため、正確な文言は市議会の議事録掲載をお待ちください。また作成については会派ワクワクはたらく2名(宮代一利・本多夏帆)で行いました。 当日の読み原稿 ワクワクはたらくを代表し、住民投票条例案に対し、右でも左でもない市民の声を代弁することを念頭に、反対します。今日までひたすらに市民の声に耳を傾けてきました。この15分はどうか私たちの話を聴いてください。 私たちが考える主な問題点は3つです。 第一に、住民投票制度そのものについての市民理解が得られていないことです。住民投票制度というものは、議会が機能不全に陥っている際により有効とされる、民主主義における手法のひとつです。この前提がある中で制度設計を行っていくことが求められますが、今巷で議論されていることは「外国人を含めるか否か」この点ばかり。この点については右左で考えがきっぱりと分かれている様相ですが、本来議論されなくてはならないのは制度全体の設計であり、また本来の目的を達成するためにより良い内容とすることが求められますが、現段階においてそこまでの議論を行うことはできていないに等しいと思います。また、市長は先日の答弁において「住民投票制度がここまで知られていないとは思わなかった、成立後に周知広報を徹底したい」という趣旨の発言をされていましたが、周知広報するのは制度成立後ではなく前と私たちは考えます。 第二に、この条例の制定過程において、リスクマネジメントが不足している点です。私たちの会派は第六期長期計画の流れから、今回外国人を含めることについて否定するものではないという考えをベースに、3月の骨子案から市民の動向を見てきました。3月・8月とどちらの市民意見交換会にも参加した唯一の議員が私ですが、この要件が設定された経緯は、これまでの武蔵野市が市民を広く取る定義づけを行ってきており、そのことから導き出した答えであると想像しています。その点については第六期長期計画や自治基本条例の議論からの経緯があり、その中での市民参加においても丁寧に議論してきた方々が存在することは事実です。そうした活動をされてきた市民の方々や向き合ってきた職員に対し、感謝と敬意を表します。 その一方で本来リスクマネジメントとして考えるべきは、市側の説明にあるように「特定の意図を持った集団」であり、それは日本人であっても外国人であっても変わりません。何か悪いことをする人は国籍など関係なくその個人が悪い、それだけです。民主主義において実際に不正の歴史はあり、それに対してどこまでリスクマネジメントを行うことができるか、それを踏まえた条例の中身と規則が求められます。このことは3月からの議員に対する意見募集時に何度も申し上げてきたことですが、今のところ私たちの意見による修正や対応はなく、細かいことは制定後にとされていると思います。しかしこれだけ思想により意見が真っ二つに分かれる提案をする中で、どちらかに寄せた内容を設定するのであれば、それこそバランスを取るあるいはリスクヘッジをし、完全なる納得は得られなくてもこれだけやりましたと説明する責任があるでしょう。ここが今回の案の実現可能性を最も損ねた部分と考えます。そもそも市民の定義を広く取ったのですから、その広い市民に対し複数のやり方の組み合わせであっても公平に意見を発する機会を作ることが本来の目的から求められることであり、この住民投票制度で国籍だけがクローズアップされてしまったのは、公平性を担保する全体的な提案がなくリスクへの対策不足が原因として大きいと思います。 第三に、政策目的と手段、プロセスの妥当性、そして優先順位です。この制度は何のために制定するのでしょうか。本来の目的は市民自治の推進ですよね。今武蔵野市が抱えている市民自治の課題については、第六期長期計画でこのように述べられています。引用します。 「本市の市民自治による市政運営や共助のまちづくりは、活発な市民参加と協働の取組みにより支えられてきたが、参加する市民の固定化に伴い、市民参加の裾野の拡大が課題となっている。高齢世代のほか、まちの将来の担い手として期待される若者、子育て世代、転入者等の市政や地域への参加を促し、その活動を支援して、地域への愛着を高め、市民自治によるまちづくりの発展を図る。より丁寧で効果的な市民参加手法を整え、市民・市民団体をはじめとする様々な主体との連携・協働の取組みを推進していく。」 引用終わり。この内容に沿い、1つひとつ計画的に施策を打ち出していくことは理解できます。しかしそもそも課題となっている「参加する市民の固定化」の部分、これを打開することなく施策を打っていったらどうなると思いますか。今がその答えではないでしょうか。計画などの策定委員会のメンバーは、有識者含め同じ方ばかりになっていませんか?市民意見交換会や意見募集は多様な方が参加できるようにしていますか?などと、私たちはこの2年半繰り返しお伝えしてきました。 そしてプロセスにおいて、計画に則り事業を行っていく中で、コロナ禍では事業の見直しなども多数行われてきました。そうした有事の際に見直しをすることは大変大切ですが、こうした制度を策定するにあたり、途中でさまざまな意見が出てきたときにどこかで立ち止まることはできないのでしょうか。私は2回とも意見交換会に参加したと言いましたが、立ち止まることができたならそれは8月の意見交換会だったかなと考えています。参加者は10名と少なかったものの、賛否両論そしてなぜ今なのかという優先順位を問う意見は出ていました。これはその後のパブリックコメントにおいても、言うならば当初3月の意見募集や無作為抽出アンケートで反対意見が出ていたのは事実です。多様な意見が出てきたときにそのまま突き進むことが本当に望ましいのか、今回のことで分かったと思います。というか分かって欲しいです。これは先日の吉祥寺東部まちづくりの件でも起きたことで、市民とのコミュニケーションが不足した結果生じるのはまちの中における「分断」です。こんなこと市民は望んでいません。 市民の方の中には、自分は反対だけれどもきちんと議論したうえで賛成に決まるならそれでいいという意見や、今回クローズアップされることになってしまった外国にルーツを持つ方々にもさまざまな考えがあること、また中学生からも自分たちは何も知らされていない、議論に加わりたいという声などをもらいました。 一方で、話を聴いて欲しい!という中で「対話」にならないケースも多数ありました。最も良くないのはずっと話題になっていますが、ヘイトスピーチですね。ヘイトスピーチ、許さない!のポスターが庁内にあるのでホームページを見てみると、民主主義社会とヘイトスピーチというわかりやすいコラムがありました。例えば生徒会で役員を選ぶといったとき、以下引用ですが、もし意見の対立する相手方やグループに対し,一方的にクラスから排除することを主張したり,危害を加えるようなことを言って脅したり,著しく見下すような悪口を言うなどして,その人格を攻撃するという人が出てきたとしたら,どのような事態が生じるでしょうか。個々の児童や生徒の人格や尊厳が深く傷つけられ,場合によっては,非難の応酬や,あるいは沈黙が生まれ,クラスの中に回復し難い分断が生じてしまい,正常な議論や討論はできなくなることでしょう。〜中略〜選挙運動の自由や,表現の自由という大切な権利も,その使い方を誤ると,その基となる民主主義それ自体を壊しかねず,そうなれば,表現の自由の行使それ自体が危ぶまれる事態につながりかねません。引用終わり。このことは、考えを伝え合う中で守らなくてはならない大切な一線です。この間議論する中で一人ひとりがこのことを全うできていたでしょうか。 さて、法的な解釈論において、時の判断を下すのは裁判所です。今回の説明の中で「合理性」という言葉が散見されましたが、こうした解釈を生む言葉は、結局のところ意見をひとつにまとめることはできません。法解釈は論が立てば成り立つのですから、ある意味自由、それぞれが考え、それぞれの結論を導き出すものです。市もそうしたわけですが、賛成派も反対派もそれぞれの論を立てた。このことについて互いに論戦をすることは素晴らしいことですが、相手に対して裁定を下すのは自分ではない。論が成り立っているならそれは互いに尊重すべきものです。時の判断と言いましたが、裁判も多数決、政治も多数決です。正解は分からない。絶対はない。だからこそ対話が必要で、どのような前提条件に立っているのか、どういう背景なのか、そんなに単純な話ではないのです。今回はあまりに論点が単純化され、自分とは異なる考えを否定することが目的化されてしまったように感じ、とても残念に思っています。 中立派の会派として、これまで市長の提案であるパートナーシップ制度や子どもの医療費助成の拡大など賛成をしてきました。それは、そのことがまちの中でポジティブな機運の醸成に繋がると考えたからです。しかし、今回の案と今の状況でこれを可決することで、武蔵野市が目指す多様性を認め合うまちづくりが推進されるとは思えません。また、自分が推進したい案なら手続き論は甘く、反対したい案なら厳しくという姿勢は一貫性がないことからも、この決断へと至りました。 この条例案が通らなかったら、どうなるんですか?と以前に職員の方に聞いたことがあります。私たちはこの制定過程を見守ってきた立場から、反対という意思を表明することは大変苦しいことでもあり、合意形成をしていくことについて、自分たちにも非がないとは言えないと思っています。それでも今回勇気をもって初めてブレーキを踏むことを決めました。そこには職員の方の「もしこれがダメになっても、またきちんとやり直すだけです」という強い、頼もしい言葉があったからです。私たちもまた一緒に頑張らせていただきたいと心から思っています。 最後にお願いがあります。市民を含む全国の皆さん、そしてメディアの皆さまへ、今回武蔵野市のこの条例の結論を見て、外国人の部分だけを取り上げて争点にしないでください。条例案を検討するということはその一点だけで結論づけられるものではなく、さまざまな視点によって結論が導かれます。各議員の出した結論には、このようにそれぞれ理由があります。そこをぜひ捉えて今後も議論をしていただきたいです。 そして市民の皆さまへ、これで終わりにしないでください。今回特にご意見をいただく中で気になっていたのは、これまでは市に全てお任せしてきたが今回は意見を言いたい、特に「ちょっと待って」という声が多かったことです。私たちは、今回市政に興味を持ったという方々と武蔵野市の繋がりを失いたくないと思ったことからも、この結論を選びました。信頼して任せる、確かにそれも大切なことです。しかし、この地域の投票率を見ても40%台、多くの方が市政に対してあまり関心を寄せられていないように見受けられます。そういった状況の中で、市役所の方々も、そしてこれまで地域で活動をされてきた方々も、一生懸命にやられていることは事実だと私たちは思っています。市政というのは、市民のためのものです。できる限り多くの市民が関わっていかなくては、議論は充実していきません。暮らしの中で余力があればぜひ関わっていただきたいですし、そうでなくてもまず情報を受け取ること、そして対話をするために、市民の声を聴きこのまちの未来を考えるために議員がまちの中に26人います。政治の話はタブーではありません。自分たちが暮らす目の前の、足元の話です。ぜひこれからも関わっていただきますようお願いして、本条例案に対し反対の討論といたします。 なお、関連する陳情につきましては、私たちは前述したように外国人を含む要件については否定するものではなくもっと議論しましょうと考えることから、前提となる部分で多少異なる考えを持っていますが、趣旨として本条例案を再検討するという部分には賛同するため、採択の立場を取りますことをあわせて申し上げておきます。以上

活動報告

11月末に行った一般質問の読み原稿と動画

こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆です。 11月末に行った一般質問の動画がアップされたのでお知らせします。 こちらの議会中継動画議員別ページに、私の過去の質問動画がまとまっていますので、ぜひご覧ください。 以下、当日の読み原稿です。話しながらアレンジしているところもありますが、あわせてお読みいただければと思います。 感染症の見通しや取り組みの検証、市政における合意形成のあり方等について 1.新型コロナウイルス感染症の見通しや取り組みの検証等について (1)現在における、新型コロナウイルス感染症の今後の見通しについて伺う。 前回の一般質問においても、今後の見通しを伺いました。この時は自分の子どもの病院で「悪化しても入院するところはないと思ってください」と実際に言われたり、夏休みが明ける学校についてさまざまな意見が交わされたりしていた頃です。2、3ヶ月で全く異なる状況になるということがこの感染症対応における大きな特徴でもあると思います。この数日でまた新たな展開も報道されており、第6波について焦りや不安も見られ始めています。 この次の展開を確実に捉えていくことは当然難しいことですが、市としてどのような見通しを持たれているか、教えていただければと思います。 なお、この間、ひたすらに対応に追われてきた方々が今少しでも休息を取れていることを願います。気を張った状態がずっと続いてきたと思いますし、これは市民の方々も同様です。まだ終わったとは言えない状況ではありますが、少しホッと気が抜ける時が持てるといいと思っています。 (2)コロナ禍における市政の各種取り組みについて、いつどのように検証を行うのか、具体的な取り組みについて伺う。 今回の令和2年度の決算審議も一つの機会と考えていますが、取り組みの振り返りを行うことは大切です。PDCAサイクルが行政の資料にもよく見られますが、私たちはそこにanalysis分析・観察といったことや、try・challengeといったスピーディーに挑戦していくという要素を入れていくことも重要であると考えています。 先日他の議員の一般質問でもこれまでの感染症対応についての質疑がありましたし、代表質問でも行政評価について会派から質疑させていただきましたが、今回のコロナ禍という事象における取り組みの効果検証をどのように行うことを想定されているか、すでに取り組んでいることもありましたらそれも伺えましたら幸いです。 以前市長がスペイン風邪の記録を読んだとおっしゃっていました。そうした記録に残していくことも将来の市政や全国自治体での取り組みにとってとても大切なことだと思います。 2.市政における合意形成のあり方について 令和3年度の予算審議において会派からの資料要求として、市民意見交換会の参加人数とパブリックコメントの意見提出数を聞かせていただきました。今回の質問はその続編です。 (1)令和3年度における、市民意見交換会の参加人数と、パブリックコメント意見提出数を伺う。 令和2年度までの5年間のデータは前回いただきましたのでそこから今までの半年くらいのことを追いかけたく、今回この質問をしました。私自身、行財政アクションプラン、住民投票と連続してこの春の市民意見交換会に参加しました。がしかしその参加者は2、3名。このことについてすでに予算審議の際に会派から質問をしています。 予算審議の時には、こういった数をそもそも増やしていこうと思っているのか、テーマによっては来ているからいいとするのかという質疑を宮代議員がしました。それに対する市のお答えは、いずれも緊急事態宣言下での開催であったと感染症の影響がある考えていらっしゃる中で、基本的には増やしたいと考えていて、さまざまなツールを使って努力していきたいと答弁されているのが議事録に残っています。 コロナ禍において、意見交換会の数字が落ちるのは仕方のないことだと思います。しかし、そうであればその分がパブリックコメントの数に乗ってこないといけない、このことはこの予算審議の時にも申し上げたことです。 そもそもの数を増やそうと考えるのであれば、それはこの機会を周知するということだけでいいのでしょうか。そもそもこのテーマに興味関心がないという状態であれば、まず興味関心を持つというところへのアプローチが必要と考えます。当然それは市だけでなく市議会にもある広報広聴の役目であると考えていますし、今のこの住民投票条例案における紛糾というのも、自身の行動を振り返り、反省しなくてはならないことが多々あると思っています。 市長は代表質問の際、この間十分にやってきたというお考えでしたが、そもそもの数を増やすという、興味関心を持ってもらえるような取り組みについてはどうだったのかなと感じています。この点についてもお答えいただければと思います。 (2)コロナ禍においては市民とのコミュニケーションが取りにくくなったと考えるが、市の見解と、この期間における市民とのコミュニケーション実績、工夫や成果につき伺う。 今度はコロナ禍における市民とのコミュニケーションの話です。代表質問の時にも触れましたが、市長の施政方針にある「意見が異なっていても対話を大切にする、できるだけ多くの方に賛成してもらえるようにする、最後は自分が判断を行う」ということ、これは非常に大切なことだと考えます。この市のリーダーとして求められることだと思います。 どんな施策でも賛否は分かれます。100パーセント賛成!ということはほとんどないに等しいのではないかとも思います。だから政治がある。裁判したって、裁判官の意見は分かれるわけなので、最後は多数決になる。法解釈というのはそれぞれに根拠があり、異なる結論を導き出すことができます。だから、私とあなたは絶対に分かり合うことができないということも当然あるわけです。それでも意見を聞く機会があったか、異なる意見であっても、納得してもらうことができなくても、誠実に向き合ってきたと言えるか。 ちょうど一昨日のことですが、ケアリンピック武蔵野に厚生委員として出席をさせていただきました。長くお勤めの方の表彰があったり、大学生の皆さんとのコラボレーション企画があったりととても素晴らしいプログラムでした。そしてさまざまな演題、事例が発表され、感染症下で介護や看護に携わる方々がどのような課題に直面していたのか、非常に生々しい実態を知ることができ、お招きいただいたことに感謝しています。 アーカイブも配信されるとのことなのでぜひたくさんの方に見ていただきたいと思っているのですが、ここでも大切とされていたのはコミュニティという概念であり、それを実現していくための対話ということでした。 演題発表で最優秀賞を取られた方の言葉では、対話とは新しいものを一緒に作り出すためのものであり、さらには相手の方の自己決定を支援するものということもおっしゃっていました。相手の話をよく聴き、その上で話し合うこと、それにより異なる考えであったとしても、ある程度のところまでは納得した上で自己決定ができる、この対話というスキルをより多くの方が身につけ磨いていけば、ともに暮らす社会での日々がもっとより良いものになるということでした。 私は吉祥寺東部まちづくりの住民説明会に参加して、本当にこれで良かったのだろうかという気持ちが拭えません。5月の建設委員会で特段反対はなかったと、市は説明されました。確かにそうです。 ただ議事録を読むと私のところだけでも、これは結構大きな話で、さらっと出てきているが吉祥寺はさまざまなところに関わっている、相手方だけではなくまちづくりに関わっている方々とコミュニケーションをとり、非常に丁寧に進めて欲しいと要望しています。これが「反対はなかった」の一言に込められてしまったことは非常に残念ですし、何より残念だったのはもう結果が決まっている中での説明会においてそのことを伝えず、事業の経緯の説明に終始したことです。 すでに決まっていることを変えることはできない、それは分かります。市と市民の行き違いについても、先日の代表質問で取り上げられていました。もう止められるようなタイミングではなかった。だとすればやるべきことをどこに見出すか、それは市民との対話だったのではないでしょうか。 意見は異なるけれども私たちはここで暮らしていくわけです。その説明会の後の市と市民との関係性について考えれば、そこで誠実に向き合うことが未来に繋がる、そう考えられなかったでしょうか。私はこの一件も今回の住民投票条例案の紛糾に繋がっていると考えています。改めて市が取られてきた市民とのコミュニケーションにおける工夫、実績などを教えてください。 3.投票率の向上と政治への関心を高めることについて 毎回選挙後にテーマとしております。(1)令和3年度に行われた武蔵野市長選挙・衆議院議員選挙につき、投票率向上に向け取り組んだことと、今回の結果を踏まえた今後の課題について伺う。 (2)政治への関心を高めるために、市(学校を含む)が取り組んでいること、今後取り組もうとすることについて伺う。 怒涛の選挙年が終わろうとしています。選挙がない、あるいは少ない時にこそ、ベースとなる活動が大切です。今日は興味関心を持ってもらうという取り組みについてお話させていただいてきましたが、特にこの政治への関心というのが市政への関心にも繋がるベースの部分です。 例えば、文部科学省の主権者教育推進会議では、品川区の小学校においてマニュフェストを作成したり、足立区の中学校では模擬区長選挙として生徒の中から候補者を立て政策の演説を行ったり、また足立区の選挙管理委員会は18歳からの投票立会人を募集、初めて投票した人に記念証書を渡したりする事例が報告されています。武蔵野市や学校の取り組みについてお聞かせください。 4.市民からの相談や過去の一般質問等よりピックアップした事項について 継続的に取り上げさせていただいていることについて伺います。(1)柔軟な子育てと働き方の実現に向け、多様な保育ニーズの調査検討の進捗について伺う。 待機児童ゼロは達成されましたが、実際まだまだ希望のところに入れないというのが事実であり、ゼロと書いてあったから油断した!という声も聞きます。私はそもそも100かゼロかという保育ではなく、30でも70でもいいではないか、そうすれば今ある枠をシェアできるのではないかということを価値観として訴えてきています。 これについて市長からはまず待機ゼロ、それから多様な保育ニーズへとの説明をいただいており、その方針で進んでいることは認識しております。子どもプランの策定時にも伺いましたが、多様な保育ニーズの調査検討についての進捗を教えてください。 (2)認可保育所の定員を増やしたことによる、認可外保育所や幼稚園等への影響について伺う。 三鷹エリアで長年活動されてきた幼稚園が閉園になるということで、驚きの声が聞かれました。当然さまざまな理由があると思いますが、市の考える、認可保育所定員増加による認可外保育所や幼稚園等への影響について教えてください。 (3)自転車での「ながらスマホ」や「子どものノーヘルメット」に対する施策と今後の検討について伺う。 これまでにも何度か取り上げてきていますが、依然として減らない、むしろ増えているとも感じる事象です。ただ周知広報をするのではおそらく変わらないのだろうとすら思います。市の施策と今後についてお聞かせください。 (4)この秋に実施された、男女平等推進センター主催の社会学関連講座が子育て中の女性を限定対象としている。また、女性弁護士による離婚についての講座も女性が対象となっている。子育ても離婚も性別を問わず直面するものと考えるが、これらの背景と意図を伺う。 毎度のことながらですが、こうしたチラシが手元に届く度になぜ?という思いが止まりません。事務報告書を見ていたら昨年度も同じ社会学講座が行われていたことも分かりました。転勤のご家族に向けたイベントも転妻として妻限定になっていますよね。三鷹市は転ファミとファミリーに変えています。男女平等と言いながらも男女平等になっていないと感じますが、市の考えを教えてください。 以上 議会中継動画議員別ページ

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本会議で決算が認定されました

こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆です。今日の本会議において、令和2年度の決算が認定されました。 この1年はとにかく毎日状況が変わり延期に中止の嵐で本当に難しい事業年度でした。 その討論(意見を述べる機会)において、以下を読み上げましたので掲載しておきます。 ワクワクはたらくの討論原稿 ワクワクはたらくを代表し、令和2年度の決算の認定につきまして賛成の立場で討論いたします。一つひとつの事業については委員会で述べましたので、全体に共通することを述べます。 今回は委員会審議の冒頭に触れましたが、この1年の経過を踏まえた第六次行財政改革の基本方針にある理念から、基礎自治体の根幹であるセーフティネット機能の重要性に立ち返るという部分の必要性をよくよく感じる、そんな事業年度であったと感じています。互いに心身の健康を守ることの重要性や、これまで見えていなかったものを見る・知ることの大切さを実感した1年でもありました。 社会が困難な状態にあるとき、市民と行政の繋がりはより広くより深くなります。これまで武蔵野市が築き上げてきた関係性により支援することができたもの、今回新たに築くことができた繋がり、これは今後の地域における協働にも発展していくものと考えます。 その一方で、混乱や不安、そして不満へと繋がってしまったことも多かれ少なかれあったということは認識し、次に繋げていかなくてはなりません。特に私は「情報共有」という部分において、その難しさを実感しています。 自治基本条例においてはこの情報共有から市民参加、そして協働へというサイクルが描かれていますが、このスタートとも言える情報共有が機能しないと、自治のサイクルは回っていかないのです。今回のような非常時においては特に、情報を発信するほうも、そして受け手にも、クリアしなくてはならない課題が多数あったと思います。 事業としましてはこの年にやろうとしていたことをだいぶ次年度に送りましたので、その意味ではこれからがまた大変ということもありますが、状況の変化をきちんと反映していくというメリットもあります。 加えて、この1年の中で失った機会をどうリカバリーさせていくのかという課題もあります。代替策もさまざま取り組んでいただいたと理解していますが、新たに見えた課題も踏まえ、新しい形で取り組み直すことも求められていると思います。 最後に、私は今回、これまで見えなかった「市民」が少しまた見えるようになったのではないかと感じています。日頃から行政と繋がっている市民はいったいどれくらいいるのでしょうか。行政からはどこまでの市民が見えていますか? 産業振興のところでは地域の実相という言葉を使っていただきましたが、繋がりたいけど繋がっていない市民、普段繋がろうとは思っていない市民、さまざま違いがありますが、すべてが武蔵野市民です。自治基本条例には市民の責務も定められています。このことが広く行き渡っていると言えるでしょうか。この感染症という有事を経験し、今一度これからの武蔵野市を考える、ポジティブな機会に繋げていきたいと考えています。 以上、変化に対応しつつ着実にかつ丁寧に事業を進めていく市政を今後も期待しております。とにもかくにも大変な1年でありました、ご尽力いただいた職員の皆さま、令和2年度もありがとうございました。 ※市民の責務としたところが正しくは市民の役割でした。お詫びして訂正いたします。

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令和2年度決算特別委員会が終了

こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆です。今日まで4日間に渡り審議してきた決算特別委員会が終了しました。 今回の決算期はまるまる感染症下という異例の状況で、かなりの事業が中止や延期、代替策に変わったり、国や都のお金がどーんと入ってきての新規事業など、とにかくイレギュラーだらけの1年間で決算審議もいつもと違う様相でした。 本当に必要なもの、変えられるもの、新たに考えなくてはならないこと…この1年によりさまざまな変化が市政にも表れたと思います。 木曜日の本会議にて決算の認定が行われますが、ひとまず各テーマにおいて私がした質問項目と、最後に討論といって意見表明のようなものの原稿を掲載しておきます。 監査委員審査意見・人件費及び総括○経常収支比率の評価、他市との比較ではなく市の傾向としてどうか○第6期長期計画時の財政シミュレーションとのずれはどうか○休職や復職、退職といった職員の人事において感染症の影響はどうだったか 歳入○ふるさと応援寄附の仕組みの中で全市的に多様な事業者が関われるようにしていけるか 議会費○議会のインターネット中継拡大による反響や今後の課題は 総務費○子どもコミュニティ食堂事業の支援において市に求められていることは○職員のメンタルヘルス対策、安全衛生の取り組みや外郭団体への指導などは○市長への手紙の傾向、青少年からの手紙はあったか○市民と市長のふれあいトーク中止なかったが予算余っている原因は○自治基本条例シンポジウム中止残念、再チャレンジや他の手法は○アンケート作成時における専門家の存在の有無は○男女平等推進におけるイベントの作り方、排他的にならないために 民生費○多様な保育ニーズへの対応費用増の原因は○保育関連手続きでの電子化、ICT活用の見通しは○ひとり親家庭訪問型学習支援事業の動向や他の事業との関連○成年後見制度の実績、感染症の影響、周知広報への課題は 衛生費○感染症下での妊産婦ケア、中高生や若い世代に傾向見られたか○受動喫煙対策トレーラーハウスよかった、他の私有地特に外での喫煙状況まだまだあるがどうか○ごみ処理費用の資源ごみ高い理由、10年間ごみの量減らない理由○効率的なエネルギー活用推進助成金の利用状況と効果は○環境フェスタなど啓発されているが評価と今後の見通しは 労働費・農政費・商工費○産業振興から事業者を助ける福祉的役割が重要になったと考えるがどうか○支援から漏れてしまう働き方をしている方々に向けた今後の支援体制は 土木費○自転車事故も感染症下で一時減ったが今年は激増している、中町集会所の交差点止まれが横断歩道マークに変更されたが通学路でもあるが警察との連携は 消防費○多数訓練や防災イベントなども中止や縮小になり残念だが、訓練の評価や避難マニュアルなどの感染症対応の進捗はどうか 教育費○休校の時期の抑圧された生活、子どもたちの精神面での変化などは○感染症下での価値観の違いによる難しさ、求められるリーダーシップと対話や情報共有体制については○点検及び評価報告書の有識者コメントをどう受け止めているか○教職員の働き方改革、専門的なことに集中できる体制を作るためには○不登校ゼロを目標にしていないか、地域にさまざまな居場所を 公債費・諸支出金・予備費○なし 3特別会計○国保においての計画中間評価、女性の自殺多い傾向?○国保の計画評価のやり方工夫が必要、今後の方針は 締めくくり総括○なし ▼委員会討論ワクワクはたらくを代表し、令和2年度決算を全て賛成の立場で討論します。今回は冒頭触れましたが、この1年の経過を踏まえた第六次行財政改革の基本方針にある理念から、基礎自治体の根幹であるセーフティネット機能の重要性に立ち返るという部分の必要性をよくよく感じる、そんな決算期であったと感じています。 互いに心身の健康を守ることの重要性やこれまで見えていなかったものを見る・知ることの大切さを実感した1年でもありました。 この年にやろうとしていたことをだいぶ次年度に送りましたので、その意味ではこれからがまた大変ということもありますが、状況の変化をきちんと反映していくというメリットもあります。 一方で、この1年の中で失った機会をどうリカバリーさせていくのかという課題もあります。代替策もさまざま取り組んでいただいたと理解していますが、新たに見えた課題も踏まえ、新しい形で取り組み直すことも求められていると思います。 変化に対応しつつ着実にかつ丁寧に事業を進めていく市政を今後も期待しております。とにかく大変な1年でありました、令和2年度もありがとうございました。

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2021年11・12月議会での一般質問と今後の予定

こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆です。 現在、武蔵野市は住民投票条例の件で大きな注目を集めています。11月19日から本会議がスタートするため、議員はそれぞれ議会に向けて準備中です。 今回は市長選後はじめての議会となるため、市長による「施政方針演説」があり、議員からはそれに対する代表質問と、いつも通り自由テーマの一般質問とが行われます。 代表質問をする議員は一般質問できないので、いつもより一般質問を行う議員は少なくなります。今回私はギリギリの提出となり、10番目の質問者となりました。おそらく29日の登壇です。 これから読み原稿と再質問の準備をしますので、まずは通告書通りの質問項目のみを記載します。 なお、議案で出るものについては一般質問で取り上げられないルールとなっているため、住民投票条例の件を直接的に質疑することはできません。   感染症の見通しや取り組みの検証、市政における合意形成の存り方等について (要 旨) 新型コロナウイルス感染症の見通しや取り組みの検証等について (1)現在における、新型コロナウイルス感染症の今後の見通しについて伺う。 (2)コロナ禍における市政の各種取り組みについて、いつどのように検証を行うのか、具体的な取り組みについて伺う。 市政における合意形成の存り方について (1)令和3年度における、市民意見交換会の参加人数と、パブリックコメント意見提出数を伺う。 (2)コロナ禍においては市民とのコミュニケーションが取りにくくなったと考えるが、市の見解と、この期間における市民とのコミュニケーション実績、工夫や成果につき伺う。 投票率の向上と政治への関心を高めることについて (1)令和3年度に行われた武蔵野市長選挙・衆議院議員選挙につき、投票率向上に向け取り組んだことと、今回の結果を踏まえた今後の課題について伺う。 (2)政治への関心を高めるために、市(学校を含む)が取り組んでいること、今後取り組もうとすることについて伺う。 市民からの相談や過去の一般質問等よりピックアップした事項について (1)柔軟な子育てと働き方の実現に向け、多様な保育ニーズの調査検討の進捗について伺う。 (2)認可保育所の定員を増やしたことによる、認可外保育所や幼稚園等への影響について伺う。 (3)自転車での「ながらスマホ」や「子どものノーヘルメット」に対する施策と今後の検討について伺う。 (4)この秋に実施された、男女平等推進センター主催の社会学関連講座が子育て中の女性を限定対象としている。また、女性弁護士による離婚についての講座も女性が対象となっている。子育ても離婚も性別を問わず直面するものと考えるが、これらの背景と意図を伺う。   今後のスケジュール 予定として書いておきます。都度変更などもあるので、武蔵野市議会ホームページも合わせてご確認ください。 11月19日(金)/本会議:市長による施政方針演説 11月24日(水)/本会議:施政方針に対する議員からの代表質問 11月26日(金)・29日(月)/本会議:議員からの一般質問・議案上程・委員会付託(終わらなければ30日も) 12月1日(水)~3日(金)・6日(月)/決算特別委員会:令和2年度決算の審議 12月9日(木)/本会議:決算特別委員会の多数決 12月13日(月)~17日(金)/各委員会:付託された議案を審議 12月21日(火)/本会議:各議案の多数決、終了後に議会広報委員会 公開されている会議はこのように飛び飛びの日程ですが、合間に委員会の委員長報告原稿が作成されるなど、さまざまな日程が設定されています。 怒涛の約1か月間となりますが、ぜひご注目いただけますと幸いです。Twitterでも日々発信を続けています。よろしくお願いいたします。

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定例会終了|パートナーシップ制度導入について

こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆です。9月議会が終了しました。今回は選挙を控えていることから、少し静かな、と言いつつ激しい場面もある、そんなひと月でした。いつもは9月に行う決算委員会が12月に移動するため、少し短い会期となりました。 今回の選挙は市議の補欠選挙もあり、しかも2名となったので、その後の議会の中のバランスはどうなるのか、気になっています。また、新たなメンバーが入ることで新しい視点や知見も得られるといいなと思っているところです。 26人議員がいますが、それこそ議会に多様性があると、お互いに刺激を受けられます。そう思っている議員ばかりではないかもしれませんが、少なくとも私は議員間のコミュニケーションについて面白味を感じています。まぁ、もやっとすることもないわけではないですけどね。笑 今回の目玉議案でもあったパートナーシップ制度を導入するための条例改正については、考えを述べる討論をしましたので、その原稿を以下そのまま掲載します。他の会派の討論を聞いていても、やはり今後の取り組みが重要であり、また視野を広げていくことが大切であると感じました。 会派ワクワクはたらくの討論原稿 武蔵野市男女平等の推進に関する条例の一部を改正する条例に賛成の立場で討論します。 第六期長期計画にも多様性を認め合う社会を構築するとあり、今回のパートナーシップ制度の導入はそのひとつの表れとなりました。こうしてさまざまな課題を乗り越え制度が作られる、それは決してゴールではなく、これからの取り組みが大切と考えます。 この夏、中学生と「SDGs」について考えました。SDGsの各論ではなく、そもそもなぜ、SDGsを作る必要性があったのか、そこに着目をしました。キャッチーなデザインもあり、SDGsの取り組みに注目が集まりますが、なぜこれがあるのか、こうしたものがなくてもいい世界だったら…ということに思いを馳せました。 もとをたどれば、多様性を認め合う社会に必要なのは人権への理解です。誰もが基本的人権を持つ存在である、このことが社会において浸透していない、だからこそ今、子どもの権利についての議論などが活発に行われているのだと思います。本当は子どもも大人も関係ない、性についてもその人それぞれ、一人ひとりの人権が尊重される社会となるべきなのです。武蔵野市においては、このことについて率先して取り組んでいくべきと考えます。 以前より、相談事業においては相談者の属性ではなく困っている内容でカテゴライズすることを提案してきました。パートナーシップ制度については多様性を認め合うということに加えて、例えば不動産や病院での手続きなどでの利便性の向上にも寄与するとされています。一方でそうした手続きにおいて困っている方は、他にもたくさんいるはずです。ぜひ支援の幅が、層がこれからも広がるように、お願いをしたいと思います。 最後に、この制度が男女平等条例の改正によって形になると聞いたとき、性の多様性でなぜ男女平等…?とはてなが浮かびました。しかし今回の改正により中身の表現も広がって、いわばこれは人権条例と呼べるのではとも思った次第です。今はまだ、男女平等というワードがタイトルになること、その歴史を背負っていることをしっかりと受け止めて、武蔵野市における人権への取り組みに繋げていきたいと思っています。 以上、今後の取り組みへの期待を込め、賛成の討論といたします。

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2021年9月議会での一般質問について(予定)

こんにちは、武蔵野市議会議員の本多夏帆です。9月議会が始まります。今回の一般質問は6番目、初日の午後の予定です。質問項目のみ下記に掲載しますので、ぜひお読みいただければ幸いです。 件名 新型コロナウイルス感染症との向き合い方や広報広聴の充実等について (要 旨) 新型コロナウイルス感染症との向き合い方について 対症療法と予防的措置の両輪で対応しなくてはならないと考えている。そこで以下伺う。 市として、新型コロナウイルス感染症の今後の見通しをどのように考えているのか伺う。それに対し、対症療法としての施策と予防的措置としての施策を具体的にどう考えているのか市長と教育長に伺う。 検査陽性反応者等に係る公表一覧を日々いただいていることで定点観測ができ感謝しているが、この1ヶ月ほどで陽性判明日から市の発表までにかかる時間が空いてきてしまっている。そのことによる各所への影響と今後の対策を伺う。 認可保育所・地域型保育事業において、陽性反応者等が出た場合の対応について統一的な見解があるのか伺う。また、感染症拡大の状況下で登園を自粛した場合の扱いと退園要件について伺う。 園児・児童・生徒のマスク着用についての市の見解を伺う。また、素材により効果に違いがあると言われるが、それについてどう考えているかも伺う。 2.広報広聴のより一層の充実を求めることについて 施策による効果を得る・高めるためには、そのための行動を積み重ねる必要がある。まずは情報の周知、そこから例えば申請であればその申請という行為自体のハードルを下げることが大切だと考える。そこで以下伺う。 各種会議の資料をホームページに掲載することの目的は何か伺う。 対策本部会議の報告書が1年以上経っても市民を対象とした報告書のスタイルにならないのはなぜか伺う。 ワクチン接種スケジュールで妊婦向け第2弾の回につき市報に掲載されなかったのはなぜか伺う。 今回、住民投票条例に関する市民意見交換会がカレンダーに掲載されたことは非常に良かったが、さらに一歩進めて、パブリックコメントの期間中にその記載をしておくことはできないか伺う。 新型コロナウイルス感染症対策専門家会議の情報が少ないがなぜ公開されないのか伺う。また、ホームページの感染症関連情報内「対策本部会議・専門家会議など」の欄にも記載がなく、「市長からのメッセージなど」に含まれる形となっているが今後の対応を伺う。 各種相談事業につき、新型コロナウイルス感染症が拡大してから1年以上が過ぎたことから、相談数や内容に変化があるか伺う。 ①女性総合相談の枠で男性相談を実施したと聞くが、経緯と今後の考えを伺う。②ホームページの「各種相談一覧」においても、女性に関する相談のページは充実しているにも関わらず、男性に関する相談には東京都のリンクが紹介されているだけでとても平等とは言えない。対応を求めるが見解を伺う。③性で分けてページを作るのであれば、性の多様性についてはどこに進めばよいのか。せっかく相談窓口を設けているのに、この相談一覧のところからは分からない。そもそも性でページを作ることにどんな意味があるのか、見解を伺う。 一中と五中の改築について、説明会が動画と意見提出のスタイルになったことは良かったと考えているが、今回の説明内容にないものがいつどのように周知されるのかについて伺う。 3.投票率向上等について 武蔵野市長選挙・市議会議員補欠選挙の執行を目の前に、またその後の国政選挙の実施も具体化する中で、以下伺う。 投票率の向上、特に若い世代への施策を伺う。また、他自治体では子連れでの投票が可能であることを広く周知するために、ポスターの掲示や会場でグッズを渡す等の施策が見られるが、市としての取り組みを伺う。 感染症拡大の影響を受け、選挙活動にあたりどのような感染症対策を求めているのか、見解を伺う。 ※補足と修正:女性総合相談でというのは間違いで、子ども家庭支援センターでの母親向けの相談でした。当日発言する際にお詫びして修正いたします。

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2021年6月一般質問でのメッセージ

今回も一般質問が終わりました。正式な議事録は後日お待ちいただければと思いますが、原稿部分をここに公開しておきたいと思います。 ということで下記は当日の読み原稿より… ワクワクはたらくの本多夏帆です。また6月になりました。昨年の今頃は何をしていたかと思い振り返ってみると、保育園が登園自粛で家庭での保育となり、仕事や子育てを両立するのにてんやわんや、公園は人で溢れ、音やゴミなどの問題が言われたり、図書館がしまってご意見をいただくなどいろんなことがありました。 そこからすると今年に入ってからの緊急事態宣言下においては、市の方針もかなり柔軟に変化をしてきたと感じており、1年前の何がなんだかわからないような状況を脱し、データや論理的な考えをもって感染症への対応を進めていると思っています。 今回も健康や産業など、以前からに引き続いての質疑を中心に行わせていただきますが、まずは健康第一、市役所で働く皆さんも、そして中継を聞いていらっしゃる市民の皆さんも、ご自身のケアをしっかりしていただき、日々の仕事や活動に取り組んでいただきたいとエールを送ります。質問に入ります。 ~中略:自殺対策についての質問~ 質問の背景について少しお話させてください。以前から取り上げている通り、約2万人の方が毎年自殺に至っている状況ですが、自傷行為での救急搬送人数は年間約3万5千人と消防白書にあります。そのまま全員が植物状態になるということではありませんが、自傷行為によって命を落とさないにしても、大きな傷を残したり、障害を生じることになったり、自分で意思表示をすることができない状態になってしまうこともあるということです。昨秋からの自殺者数の増加に対する危惧は、実はその数には表れないこうした方々にも及んでいると再確認をしました。 平成26年の労働安全衛生法改正によって、規模の大きな事業所では「ストレスチェック」が行われるようになりました。ちょうど今市役所でも健康診断が行われているので、ストレスチェックを受けましたかという張り紙を目にしますね。このストレスチェックにおいては、高いストレスを抱えている人を抽出し、メンタル不調に至る前に予防的措置を行うというのが大きな目的とされています。また、自身の「ストレス耐性」を知ることで、どのようなものにストレスを感じやすいか、そういった傾向を認識し、物事に対する取り組み方、構え方を変えていくという自分自身での予防も考えられるでしょう。こうした自分自身の状態や傾向を知るという取り組みも、感染症影響下の心身の健康づくりに繋がると考えます。 また、ストレス耐性という観点から視野を広げると、「レジリエンス」という概念もあります。レジリエンスとは外的な衝撃にも折れることなく立ち直ることのできる、しなやかな強さを指すそうです。去年からもうずっと、ストレスのある状態を皆が強いられています。長期戦になってしまったからこそ、このレジリエンスという考え方を知っていく必要があるのではないでしょうか。 以前、幸せの4因子という考え方を用いてここでお話をしたことがあります。自己実現をしたい、人を喜ばせたい、いつも楽しく笑顔で、そして人と比較せずマイペースでいるということ。こうした考え方を自分の心に持ち、外的な衝撃に対してもこうした心持ちで取り組むことができれば、自然とレジリエンスが高まってくるのではないかと思います。 実際私自身も日々の生活の中でこの心持ちを保つことは簡単なことではありません。特に子育てにおいては思うようにいかないことが多く、いつも自分の行動を省みては、どうすればいいのかなと考えています。ただ、今年は子どもの権利条例の議論も活発に行われますし、私たち子育て世代がどのように考え、子どもと接していけばいいのか、ともに勉強をしながら実践していきたいです。 ~以下ほとんど質問のみのため省略~ 毎回何を扱うか悩む一般質問ですが、タイムリーなことだけでなく、過去から何度か質問を重ねているものなど、多様な内容になります。今だからこそという想いを割と大事にしていて、この時にこの内容を聞いた方に、少しでもきっかけになるような、そんなイメージをしながら毎回原稿を書いています。 一般質問の内容は前の記事をご覧ください。