決算特別委員会3日目①(衛生費・商工費など)武蔵野市議会レポート
【決算特別委員会3日目①|衛生費・商工費など】
決算では、利用実績や件数の増減だけでなく、「なぜそうなったのか」「事業の目的に対して成果が出ているのか」を確認しています。
■家庭ごみは減少。一方で処理費用は増加
家庭ごみの収集量は大きく減少。
市民の皆さんの分別への協力や、リサイクル・リユースの広がりなどが影響していると考えているとのことでした。
一方で、物価高騰などによる消費行動の変化も考えられます。また、ごみの量が減っていても、廃棄物処理にかかる費用は人件費高騰などにより増加しています。
「ごみが減った」という結果だけでなく、なぜ減ったのか、コストはどう変化しているのかまで見ていく必要があります。
■吉祥寺の吸い殻、三鷹・武蔵境と大きな差
駅周辺の吸い殻については、吉祥寺駅周辺は改善傾向にあるものの、年間で三鷹駅周辺約5万本、武蔵境駅周辺約8.9万本に対し、吉祥寺駅周辺は約27.8万本と突出しています。
清掃直後はとてもきれいになる一方、清掃と清掃の間や、マナー推進員が回らない場所などで捨てられてしまうとのこと。
コンテンツ産業とのコラボなども含め、さらにマナーアップに取り組んでいくとのことでした。
吉祥寺駅周辺の環境改善では、商業者との連携やごみ出しの適正化、ネズミ対策などを進めてきました。
そこで得たノウハウを、三鷹・武蔵境にも広げていく方向です。
■産後ケア、「予約が取れる」までが制度
産後ケアについて、過去5年間の改善要望などの資料を求めました。
特に多かったのが、予約や利用回数に関する要望。受け入れ期限についての声もあります。
10月からクーポンが電子化され、予約の取りやすさも改善していく見込みとのこと。
利用回数や期限には国のルールなどもありますが、受け入れ施設が増えることで改善できる余地もあるとの話でした。
2日目の産前・産後支援ヘルパーなどとも共通しますが、「制度があります」「利用者が増えました」だけでなく、必要なタイミングで本当に予約できるのかまで見ていきたいと思います。
■スズメバチだけを助成する理由
スズメバチの巣の駆除費用助成についても確認。
以前から制度変更があり、現在は助成対象がスズメバチ等の巣に限定されています。
その理由の一つが生物多様性。
ハチには受粉を助けたり、益虫として働いたりする役割もあります。そのため、危険性などを考慮して助成対象を絞っているとのことでした。
こうした制度変更にも、理由を確認すると行政の考え方が見えてきます。
■「こうのとりベジタブル」利用率50.6%
市内産野菜などと交換できる「こうのとりベジタブル事業」。
利用率を見ると、令和5年度69%、令和6年度60%、今回50.6%と低下しています。
有効期限が3年間あるため、現時点で単純に「使われなかった」とは言えませんが、なぜ利用率が下がっているのかはまだ十分分析できていないとのこと。
事業の趣旨や2,000円分という金額、配布方法なども含め、「どうすれば使ってもらえるのか」を考えてほしいと求めました。
■吉祥寺の一等地にある市民会議室
商工会館市民会議室の稼働率は51.7%で、ほぼ横ばい。
吉祥寺の一等地にあり、公会堂が使えない現在は特に貴重な公共施設です。
一方で、公会堂の会議室と比べると利用料金にも差があります。
この稼働率でよいのか、利用料金は適正なのか、予約システムへの掲載などでもっと利用しやすくできないかを確認。
市も、さらなる利用促進を含めて検討していくとのことでした。
■創業支援、「最初の出店」だけでいい?
商店会活性出店支援金についても質疑しました。
この年度は、飲食店約30件、美容室など約25件、小売店約10件が活用。
一方、市内には大きな空きテナントもあります。
創業時の出店だけでなく、「市内で事業が成長して、もっと広い場所へ移転したい」という場合も初期費用は大きくかかります。
市内での拡大移転なども支援対象として考えられないか提案しました。
また、創業支援を「テナントへの出店」だけで考えないことも以前から提案しています。
特定創業支援についても、個人事業として一定期間活動していると対象にならないケースがあります。さまざまな形の「創業」をうまく拾える制度にできないか、市も実態を調査してみるとのことでした。
■地域で何かしたい人と、取組をつなげる
1日目にも取り上げた「人材バンク」「プラットフォーム」の話を、産業振興の側からも聞きました。
市内には、行政、市民、事業者が関われるプロジェクトや取組がたくさんあります。
でも、それぞれバラバラに存在しているため、「地域で何かやりたい」と思った人からは見つけにくい。
市からも、さまざまなプロジェクトを個別に実施してきた中で、そろそろ検証して、つなげていきたいという話がありました。

